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排気ガスの無い町ツェルマット

2009年08月08日 | 交通・交通システム
ツェルマットは(スイス・ヴァレー州)マッターホルン山麓の町で、スイス屈指の山岳リゾート中心地のひとつ。

ツェルマットは鉄道の終点です。
町からは多数のケーブルカーや登山鉄道が、スネガ、ゴルナーグラート、クライン・マッターホルン等に伸び、これら展望台からはマッターホルン、モンテ・ローザ(スイス最高峰)等の4,000m級の山々や氷河を臨むことができます。

大気保護の目的で、ツェルマットへのエンジン車の乗り入れは規制されており、代わりに電気自動車や馬車が使用されています。

ツェルマット駅前に待機するタクシーはすべて電気自動車。


ホテルへの送迎は馬車で。


ツェルマット中心街の様子。


観光の町として景観を重要視。いずれのホテルや店舗でも窓辺に花を飾っています。




ツェルマットに入る手段は電車。車の場合はTasch(ターシュ)まで行き、駐車して電車に乗り換えて入ることになっています。

電気自動車導入が決定されたのは1947年。
ツェルマットに入る州道の建設は住民投票によって拒否。村は「ガソリン車のいない観光地」として発展し、現在では電気自動車は500台を越えています。

*ツェルマットの交通ルール
・目的:ツェルマットを車のない歩行者優先の観光地として保持していく
・電気自動車:ホテルやタクシー等の営業用のみで個人所有は禁止
・車の仕様:制限時速:20km以下、車体は長さ4m以下、幅1.4m以下、高さ1.4m以下で、一般のガソリン車のようにみえてはならない

本当に徹底しています。
このような町を作ろうとした住民意識の崇高さに感激です。

2 コメント

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ステキだな〓 (MKタクシー)
2009-08-17 09:20:36
どうしたら住民の意識って高まるんでしょうね?やはり、自らが実践して、打って出ないとだめなのかな
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ホントに (Repu)
2009-08-17 19:38:59
どのようにしてツェルマットのような町が実現したのか、もうすこし調べてみます。
スイスは原則直接民主制なので、民意度が高い。一人ひとりの政治への参加意識の違いでしょうねぇ‥‥
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