MY*DAYS

日常とか。アルバム的につれづれと。

記憶の街

2007年03月03日 | Weblog
これは私だけじゃないと思うんですが、
小さい頃訪れてすごく印象に残ってるのに、大人になって改めて来ると全然違う……。
私はそういう、頭の中にだけ残ってる懐かしいけれど二度と戻ってこない風景に「ノスタルジー」を感じます。

私がはじめて原宿に行ったのは小学校のときで
そのとき凄くすてきな薄群青の雲の絵柄のレターセットとメモ帳を買いました。
私は昔、よく手紙を書くこどもだったのですぐ使いきってしまい
二回目に行ったときは、同じものと、近くにあったなんだか薄暗いカオスな感じの店で直径3mmくらいしかない細い鉛筆を二本買って、くるくるのリボンのきれいなラッピングをしてもらった。
そのふたつのお店は
私の中では大通りからナナメに入った坂道にあって、
ふたつとも二階だった。
いまはそこは「ボディーライン」というコスプレっぽい(ロリータとは思いたくない…)お店があって
カオスな感じのお店はカジュアルな店になっている。その前はスラリとしたユニセックスのゴスな店だった。友人がロングコートを買った直後に閉店してしまった。


もうひとつは池袋。
私に月蝕を教えてくれた友人が、はじめて連れて行ってくれた。
そのとき私は中学生、彼女は19歳だった。
歳近いひとでお化粧をしている人を初めて見た。青いマスカラをしていて、僕は(そのころ自分を僕と呼んでいた)真似して青いマスカラを買ってみたが、うまく使えなかった。
東口のまんがの森やらあのあたりで遊んだりしたような記憶があるのだが
昔みたお店がほとんどいまでは見つけられない。
美味しいクロワッサンを出す二階の喫茶店はどこだっただろう。
二度と戻らない時間が愛しくて、何度も何度も巻き戻して思い出す。
そんなふうにして、そこだけ非常に色濃く残ってるような記憶がたくさんあります。

うちの家族はとても旅行好きなので、
小さい頃〇〇へ行ったよね。という話をするとき、妙に細かく覚えていたりする。そのかわり、そこ以外は全然覚えてないことが多いのだけど。

小さい頃出かけた記憶は意外に残るものだ。

たくさんいろんなところへ連れて行ってくれて、ありがとう。父と母に、感謝します。




(こういう日記を毎日つけたいものです。(笑))