映画「長いお別れ」の感想

邦画好きの私にとって山崎努はキングなんです、そして蒼井優はミューズなんです。

と言う訳で観に行きました。

認知症を患った父親を看取るまでの7年間の家族のお話です。

70代の親を持つ身としてはなかなか考えさせられますが、重くしすぎない展開と演技でゆるやかに進みます。

特筆すべきはやっぱり山崎努。

なんでしょうね、あのぜーんぶ持っていく感じ。

セリフなんて少ないのに一挙手一投足で、表情で魅せます。

そして妻を演じた松原智恵子の可憐さ！並のアイドルを凌ぐ可愛さ！

人間、自分に無いものに惹かれますね、可愛かぁ…。

突然のお別れに比べたら、少しずつ進む病気でのお別れは理解することや覚悟することに時間をかけられます。

この覚悟するってのが何事でも重要で、これができれば大体乗り越えられます。

けどできないよね、覚悟。怖いよね、覚悟。

まだまだ先だと思いがちだけど、息を潜めて隣にいそうな怖さにせめて目を背けないようにね。

本当の介護を経験した人にはヌルいと思われてしまいそうだけど良い映画でしたよ。

そうそう、「ゆーっとする」は日常で使いたい名言！