金閣寺
三島由紀夫 新潮文庫
面白かったです。
などと、簡単に言えないです。
今まで読んで来た小説が、さらさらした飲み物なら
経験不足の私には「どろっ」とした何かの液体だと感じた..
などと三島文学に始めて触れて、感想をカッコつけてみましたけれど..
私の読書力では力不足でしたって事です..w
我慢して飲み込めるけれど、咀嚼しないと味は解らない。
戻っては読み返し..読んでは止まる..
時間のかかる本でした。
読んでしまえば良いのだけれど
注解が付録でついているので
読んでは止まり..注解をめくる..の繰り返し
あらすじだけを話すと、簡素な内容かもしれない、
そこに情景描写があふれる程に、折り重なっています。
この本を「つまらない」と言う人は少ない..
「つまらない」と思う人は、最後まで読んでいないのかも知れない。
本文中に刺さる文章がありました。
特に..
「俺たちが突如として残虐になるのは、たとえばこんなうららかな春の午後、
よく刈り込まれた芝生の上に、木漏れ日の戯れているのをぼんやりながめているときのような、
そうゆう瞬間だと思わないかね。」
桜吹雪を見ると、同じ感覚になります。
背中が寒くなりました。
★は保留..
また..いつか読みたいです..
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