時折 拝見させていただいているブログで、こんな話題に触れていた。
【現代美術家 村上隆が訴訟提起した著作権侵害事件の和解による終了について】
http://www.kaikaikiki.co.jp/news/list/murakamis_lawsuit/
この話、先月終わりに決着がついているようで、今頃何をと思われるかもしれませんが、ちょっと考えるところがあるので触れてみようと思いまっす。
ざっと、web上にある情報をさらってみました。ネットって便利ですね~
それによると、大雑把ですが、ことの経緯はこうです。
大手子供服メーカー・ナルミヤさんが自社商品に
現代美術家村上隆氏の作品であるキャラクターを模したものを無断で使ったとして
村上氏がこれを著作権侵害として訴訟を起こし、
先月24日、ナルミヤさんが村上氏へ和解金を支払うことなどを条件に
東京地裁で和解した。
リンク先の村上氏サイトの記事に双方の画像ありますが、
ナルミヤさんの製品に使われているキャラクター「マウスくん」と、
裁判によってそのデザイン元と判断された村上氏の「DOB君」を
ご覧になった方はわかると思うんですが「確かに似かよっている」というのが正直なところです。
し か し 、
それ以前にこのような比較対象物として提示されなければ、
この両者をそれぞれ見たときのわたしの感想は「ミッキーマウスに似ている」なのです(笑)
それもそのはず、批評家・東浩紀氏のブログによれば、「DOB君」はドラえもんやミッキーマウスのパロディという認識がなされているそうです。パロディとは『 既成の著名な作品また他人の文体・韻律などの特色を一見してわかるように残したまま、全く違った内容を表現して、風刺・滑稽を感じさせるように作り変えた文学作品。 』*mns辞書調べ
要は既成の素材を使い、新しい表現に改変した作品を指すらしい。
その概念をアタマに入れて。
現代アートとされる村上氏の「DOB君」はパロディ。
ナルミヤさんの「マウスくん」はパクり著作権侵害行為。ちなみにパクりとは『 商品や手形などを、だまし取る。盗む。』ことだそうです。言葉が適当じゃないので訂正(^^;
また、村上氏の「DOB君」はご本人がこちらでおっしゃっているように、生誕(?)10数年、一方ミッキーマウスは1928年で少なくとも77年前には公の場に出現していたのである。
「DOB君」がミッキーマウスに似ていると評されることはあっても、その逆を唱える人間はほぼ0(ゼロ)に近いと思います。
もちろん、前述したようにそもそも「DOB君」が“パロディ”作品であることもありますが、そういった情報を持たない方でも間違いなく同じ反応を示すでしょう。
なぜなら、ミッキーマウスのほうが知名度が高いからです(^^;
ミッキーマウスのほうが50年以上も前に公に存在しているのだから当然だろう、と思われますか?
そうとも限らないはずです。
出現する時期の前後にかかわらず、幅広く認識されるのは、知名度の高低如何に大きく左右されると言えるだろうと思うからです。
これって、重要です。
知名度の高さ=認知度合=商品価値 となるからです。
この式(?)はおそろしく比例しますもんね。
さて、そんな観点から。
たとえ話ですが、
ナルミヤさんの「マウスくん」商品を見た客が、似ているとされた「DOB君」、すなわち「村上隆氏のキャラ」を想像し購買意欲を掻き立てられるだろうか?と仮定したときに、こちらの購買層はそうではないだろうと考えます。
むしろ、一般にイメージが浸透していない村上隆氏のキャラクターよりも別の超有名キャラクター(笑)を連想すると考えるのが自然ではないでしょうか。
たまに、ヴィトンとのコラボレーションによって村上氏=高級ブランドのイメージを持ち、子どもの服はヴィトンは無理だから村上氏の(作品に似た)服でも買いましょう♪ってブランド好きなママさんもいるかも……うーん、それもなさそう;
でも、当の子どもは、「かわいい」か「ナルミヤのブランドだから」という基準でほしがるんじゃないか。
たしかに趣味じゃないけど、かわいいよマウスくん(笑)
で、ナゾなのですが。
ナルミヤさんが、「DOB君」をパクっての著作権を侵害することにどんな恩恵があるのだろう……と。
ミッキーマウスを連想させるキャラクターを真似て、どんな利益が?ミッキーでいいじゃん!(笑)
ナルミヤさんにおいて、「DOB君」によってもたらされるものは何なんでしょう??
また、
わたしは、村上氏がナルミヤさんのキャラクターに対し自分のキャラクターのパクリ著作権侵害だと主張したことに、違和感を感じるんです。
「DOB君」が一般的に定義とされるような100%のオリジナルと言い難いパロディ作品であるのにもかかわらず、なぜ?と。
この辺ほかのブログさんでは、もっと詳細に、理論的に論じていらっしゃいます。
参考にしたブログ関連:
わたしは上記ブログさんを拝読して、アタマがパンクしました。難しいよ……(TT)
今の世の中に100%のオリジナルはあり得ないとのこちらのブログの意見には大きく頷いてしまいます。
普通に一般社会で生活を送っている知識人において、これだけ視・聴にかかわらず“情報”が氾濫する状況ではダレのものでもない完全なるオリジナルというものを生み出すのは、
己の中でダレかのものであったという認識を把握していないだけで、深層意識レベルで以前目にした、または耳にした情報を溜め込み、作品を創造する段階で自分の中から生まれたものとして取り出した情報を組み合わせて“オリジナル”と称するものを発表する。
これって、100%オリジナルといえるんでしょうかね?
その辺の明確な線引きは不勉強のわたしには無理なので、あくまで推論でしかありませんが、この理論はあながち遠からずと思います。
逆説的に言えば、生涯外の世界と断絶された情報の入り込まない環境下で生み出される作品があるなら、どんなに似通った、もしくは酷似している既存のものがあったとしても、それは、完全なオリジナルだと言えるということです。極端?w
そもそも、
「何者でもない、あらゆるものに類似する存在」と位置づけにあるという(*参考サイト)自らのキャラクターに“類似”していることを理由に、訴訟を起こす。(揚足をとる物言いになっちゃいますが……)
この行為の矛盾がどうも納得いかなくて。
だったら、似てていーんじゃんwとか思いません?
もし、ことの筋を正当化するならば、
「DOB君」は 既存キャラクターの各部分を搾取して作った
オリジナリティ100%のパロディで100%オリジナルの作品である、と
見なすことしかないんじゃないでしょーか。
そうなの???現代アートって。村上隆の作品って。
著作権とは上に記したとおり、単純には著作物に対して独占的に支配し利益をうける排他的な権利で、やはり利益の発生は欠かせず、著作物が生む利益があるからこそ権利の所在を明確にし、守る法律が存在するわけで。
この理論にリンクさせると、
そう考えたときにこの一件、裁判においてキャラクターの似ている似ていないは白黒ついたものの、それをイコール
もしくは、「マウスくん」が商用キャラ(=利益関係)であるがゆえ
村上氏の作品と同論理なのだからたぶん、そういうことなんだよね。
しかし、清貧なアートって、いまどき存在するのかしら?(*´з`*)
以上が、わたしのネット上から知りうる情報のみを参考に出した感想です。
途中ワケワカメになっていますが、もう限界!アタマの性能オーバーヒートです。
んで、ぶっちゃけ言いたいことは(笑)
そんなに目くじら立てることも無かったのでは?ってこと。
こういった訴訟を避けられないような表に出ない事情があるとしても、知るすべも無い一般ブロガーは、やはりこういう見解に流れ着くよね(^^;
この訴訟にはリスペクトすべきプライド(理由)が見出せず、村上氏に対して見方が変わってしまう結果になりました。つっても、もともと現代アートなるものに明るくないので村上氏に対しては世間以上の評価を持ってるわけでもありません。
ただ、どんな経路を辿ってもイメージダウンと捉えてしまった事実には変わりなく、これを覆す新情報が入らない限り、心象は変わらないかな。
わたしにとって、今回の一件は、
村上氏は“相撲に勝って、勝負に負ける”ことになってしまったということなってます。
**おことわり**
まあわたしの書いていることはだろうだろうと、根拠付けに乏しい素人考えでありますから、その辺お含み置きの上読んでくださいね(^^;<小心者。
ジャングル大帝レオをパクッたディズニーは何も言えないんだから、全部ミッキーマウスの偽者って、事で(笑)
しかし、それ以上に村上隆をアーティストとして受け入れられるのか?って日本人の私は思うんだけど・・・。どうかしら?
村上氏に対してあまり好印象をお持ちでないんだっけ(^^; 目玉といえば、水木しげるというわたしですので、その印象チョット残念(笑)
あの目玉いっぱいなキャラだって、百目にそっくりだと思うんだけどね……
挟間さま、どうも~!
ネズミーは本当に厳しいと言う話しか聞いたことないけど、自分も同じことやっているんだね(苦笑)
やっぱりどこも目○そ鼻○そなんだね。<きちゃない。
村上氏はアーティストか?うーん現代アートを理解していないのでなんともいえないわー
でもお金を作るアーティストっていう表現ならどう?
そして目玉の印象も間違っていたようで、その後、リンクで見せていただいたら違うキャラだったようです。私が覚えているのって何なのかしら…?
たしかにビデオの存在を確認してたね(笑)
あの時購入したパスポート入れ、どこいったっけか。<だらしない;
お様の覚えている目玉って、気になるな~思い出したら教えてね。