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「脊髄損傷」に、新たな治療法開発!

2010-08-20 00:45:19 | 日記
損傷した脳や脊髄は再生能力が弱く、いったん麻痺症状が現れると、それを改善させるのは困難であります。このような病気について、これまでの常識を覆して治せる可能性が出てきました。
本学バイオサイエンス研究科分子神経分化制御学講座の木青(木へんに青)松昌彦(あべまつまさひこ)研究員と中島欽一教授らは、神経幹細胞と抗てんかん薬を併用して効率よく神経細胞をつくり、重度脊髄損傷マウスが歩行可能になるHINT法(HDAC Inhibitor and Neural stem cell Transplantation)と名付けた治療法を開発するとともに、このときに働く新たな治癒メカニズムを世界で初めて明らかにしました。また、移植した神経幹細胞の性質をコントロールするために抗てんかん薬を用い、その制御のさいに遺伝子構造の変化を引き起こすという抗てんかん薬の新たな作用を利用した点も世界初の試みであります。この成果により、脊髄損傷のみならず、神経回路の損傷を伴う脳卒中などの病気に対する再生治療技術が飛躍的に促進することが期待されます。この成果は平成22年8月16日付けのThe journal of Clinical Investigation誌に掲載されました。

http://www.naist.jp/news/detail_j/topics/954/