さっきまで、NHKのBSで、サウンド・オブ・ミュージックが放送されていました。全編をじっくり見たのは、これが初めて。自分、どのくらい、往年の名作を、名前だけ知っていたのかと思わざるを得ません。
そして、全編を初めて見た今回では、泣きました。サウンド・オブ・ミュージックの内容は大筋知っていましたが、もっと明るいお話と捉えていた気がします。
ドレミの歌、私の好きなもの、エーデルワイスなどの歌のシーンも有名ですが、これから移りゆく激動の時代の中での一家の最後の決断、慎ましい表情で修道院長に、あることを告白する修道女たちなどに、当時、こういう場面は多くあったのかなぁなどと想像し、気持ちがぶるりと震えました。
映画のシーンには絵画のように美しいシーンも多くありましたが、愛の告白のシーンの美しさは、秀逸でした。
サウンド・オブ・ミュージックは、日本では、トラップ一家物語として、アニメ化もされていました。
アニメの中では、アニメとは思えないほど、当時の変わりゆく状況を丁寧に描いていた記憶です。
美しい映像を背景に、迫りくる時代の荒波に屈しなかったある一家の物語は、じっくり見る価値のあるものでもあり、また、名作として残り続ける理由を教えてくれます。
主演のジュリー・アンドリュースは、メアリー・ポピンズも演じていますし、そこそこ最近となると、プリンセス・ダイアリーでは、アン・ハサウェイ演じるミアのお祖母様役を演じるなど、個人的には、見ると気持ちの明るくなる素敵な俳優さんです。
子どもたちを演じている俳優さんたちの中には、既に亡くなっている人も複数名いるようで、少しせつない気持ちにもなります。それだけ前の映画が、今でも人の心を打つ作品として残り続けている、ということでもあるのかもしれません…