ロングマン英英辞書を読む

ロングマン米語辞書(LONGMAN Dictionary of American English)をひたすらに読んでいく記録のブログです。

お酒と辞書

2006-03-17 23:17:34 | 今日の単語
an acquired taste [アナクワイアド テイスト]

 『リーダーズ英和』によれば、この語句の意味として、
「習いおぼえて好きになるもの 《特に飲食物》」とあります。
でも、こうした表現って実際の例文がないとどうもつかみようが
ありません。ロングマン米語辞典には、「ピンとくる」例文が
載っています。

Whiskey is often an acquired taste.

訳:はじめっからウィスキーがうまいと思う人はそんなにいない。

 蛇足でしょうが、訳文を解説。

直訳:ウィスキーは多くの場合(often)習いおぼえて好きになるものである。

逆に言えば:わずかの場合のみ、ウィスキーを最初から旨いと思う。

意訳:はじめっからウィスキーが旨いと思う人はそんなにいない。

 辞書読みもそうです。学習の初期段階(中学・高校)では、辞書を読むなんて
勉強法に目覚めて、かつ実行するのは一握りです。ブログ主が学生のころも
そうでした。高校のとき学校内で1,2番目に英語がよくできる同期生が
「単語を覚えるのは辞書だよ」と言っていたのが信じられませんでした。
辞書は引くもので、読むものではないとかたくなに信じていたからです。
今では、「どうせ後で引くくらいなら先に読んでしまえ」と思っています。
このブログの立ち上げは、自分を鼓舞する意図が50%、それから閲覧して
下さる方への多少なりの情報提供のつもりが50%です。

酸性雨より身近な「口害」

2006-03-17 19:01:49 | 今日の単語
acid [アシッド] 酸性の

 大学受験英語の単語を一通り暗記した人ならば
この単語を知らない人はいないでしょう。ところが、
では「酸性の」以外の意味で自由に使えるかというと
話は別です。日本語で言う「毒舌」は、英語では「酸性舌」に
なります。

Everyone fears her acid tongue.

訳:みんな彼女の毒舌を恐れている。

 環境問題に人々の関心が集まり、最近の高校生、大学生であれば
acid rain(酸性雨)はほぼ100%みんな知っているようですが、意外と
acid tongue(毒舌)は知られていないようです。


多様性を受け入れる

2006-03-16 16:16:35 | 今日の単語
accept [アクセプト] ~を受け入れる

 「受け入れる」という意味は、誰でも知っていると思いますが、
英語と日本語を1対1で対応させていては、なかなか英語本来の
多様性が見えてきません。そこで、ロングマン米語辞典の例文を
見ながら、acceptの多彩な訳語を作ってみます。参考までに
いわゆる直訳を( )に入れています。

I accept that we've made mistakes.

訳:こちら側にミスがあったと認めます(事実を受け入れます)。

I've been accepted at Harvard.

訳:ハーバード大学に合格したんだ(ぼくは受け入れてもらった)。

At first the kids at school didn't accept him.

訳:最初は学校の生徒たちはその子を仲間はずれにした(受け入れなかった)。

We don't accept credit cards.

訳:当店ではクレジットカードではお支払いできません。(カードを受け付けていません)

今日は一日雨模様です。

アバウトなアバウト

2006-03-16 15:49:24 | 今日の単語
about [アバウト] ~について

 なんでもないような単語、たとえばaboutの使い方も
ロングマン米語辞典を読むと目から鱗が落ちます。
知ってるつもりの単語って、案外アバウトなイメージだけで
すませていて、本質をつかんでないですよね。

なにかを話題にするとき、「~のことだけど・・」って
言い方をしますよね。そんな言えそうで言えない表現を
2つ発見しました。どちらも見出し語aboutのなかにある
例文です。


About that CD. I need it back by tomorrow.

訳:あのCDだけど、明日までに返してよ。


What about Jack? Should we invite him?

訳:ジャックだけど、あいつ呼ぶの?

辞書を読む効用は、未知の語をあぶり出す意味もありますが、
よく知っているつもりの見出し語の中身を丹念に漁っても楽しい。

12才少女薬物乱用・パトカーに放火!!

2006-03-15 21:04:54 | 今日の単語
ablaze [アブレイズ] 火がついて、燃えて
abuse [アビューズ]  乱用する

 ロングマン米語辞典、おとなしそうに見えて
よく読むととっても過激です。ヤバイくらいです。
そこで今日はびっくりした例文を2つ紹介します。

During the riot, a police car was set ablaze.

訳:騒動の最中にパトカーに火がつけられた。


She had been abusing drugs since she was 12.

訳:彼女は12才の時から麻薬を乱用していた。

 日本の学校英語ではとうていでてきそうもない例文ですね・・・