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目指せ!ブーマー

PBAスタイルのボウリングに魅せられたある男の独り言

スピードについて

2005年04月29日 01時38分56秒 | ボウリング
ホームセンターのコンディションは速く感じるため、自分の回転数では足りず、若干スピードをセーブしないとフッキングが甘くなります。
それもあって一投目のボールスピードは概ね21~22Km/hです。他所のセンターだと大抵遅く感じることもあり、若干スピードが上がって25~26Km/hくらいになります。

ストレートボールでスペアを取りに行くときは状況にもよりますが、33~40Km/hくらい出てます。
スプリットになったときはピンアクションを期待して全力投球することにしていますので、中のオイルがたっぷりあると42Km/hくらい出ることもあります。

ストレートのときは回転をほとんどかけないのでスピードはかなり出るのですが、一投目はボールを回そうとするのでどうしてもスピードが出ません。師匠からは「最低でもあと1~2Km/hくらいは速くしたいね」と言われていますが、スピードを上げると回転数が落ちてしまうので現状では対応できません。
スピードを出すには最後の踏み込みを大きくして完璧に止まる必要があるそうなのですが、師匠に言わせると私の最後の踏み込みは師匠レベルからすると無いに等しいとのこと。
スピードアップへの取り組みも同時にやった方が良いか尋ねたところ、「まだ早いでしょう」と一蹴されてしまいました。

昨年のジャパンカップは仕事があって行けませんでしたが、嫁が2次予選を見に行ってビデオを撮ってきてくれました。それを見るとPBA・JPBAのどの選手も皆スピードありますね。
遅いボールでも手元からピンまで2.5秒くらいですから、最低でも26km/h以上出てます。
ロバート・スミスに至っては2.0秒くらいでしたから、32km/h以上出ていることになります。
まあ、彼は別格としても、それほどスピードがありそうに見えなかったピート・ウェーバーですら、自分からすればかなり速いボールを投げるのにはちょっと驚きました。
このクラスの試合のコンディションは普段私が投げているセンターなどとは比べ物にならないくらい速いはずですので、それでこのスピードであれだけボールを動かすということは、やはり凄いとしか言いようがありません。

ボールスピードを調整するとリリースのタイミングが狂ってくるので、ただでさえまともに投げられないところでやり始めるとボロボロになりそうです。
いずれにしても何とかしないといけないので、あと2~3ヶ月くらいでボールの回転にある程度目処をつけ、次のステップに進みたいです。

ボールの寿命

2005年04月27日 23時44分55秒 | ボウリング
最初のマイボールを買うとき、嫁と「一個買えば一生使えるんだから、思い切って買っちゃおう」などと話していた記憶があります。ボールに寿命があると知ったのはマイボウラーになってからでした。

はじめはかなり動いていたボールが、200Gも投げると極端に動きとピンアクションが悪くなります。オイル抜きをするとだいぶ復活しますが、またすぐに弱っていき、その内お亡くなりになります。

一番たくさん投げたのはエボナイト社のキラー・インスティンクトというボールで、多分700Gは投げたと思います。もうとっくに引退させましたが、最後の方はどんなに回転をかけてもピン前で加速感が得られませんでした。
遅いコンディションで使えるかななどと思っていたのですが、実際に使ってみると手前の遅い部分でつかまってしまい、走りません。こうなると本当に使い道がないですね。

それよりも前に買ったモーリッチのオンスロットというボールは、おそらく500Gは投げていますが、オイル抜きをほとんどしていないのに今だにピン前でよく動きます。
コアは評判の良かったラベージシリーズと同じモーションチューンで粘り強い感じ。シェルは木目の細かいパーティクルで、かなりリアクティブに近い動きをします。
ツルツルにポリッシュすると結構手前で走り、オイルに案外強いのでキャリーダウン時にも使え、実戦向きで非常に重宝しました。

色々ボールを買って投げますが、これほど長く使えるボールにはもう出会えないかも知れません。

現状の私の課題

2005年04月23日 03時40分01秒 | ボウリング
現在私が練習で取り組んでいることは「ボールを縦回転にすること」「ボールの回転を起こすこと」の2点です。
他にもやるべきことは色々あるのですが、一度にたくさんのことをやるのは難しいので、取り敢えず2つぐらいに絞って練習しています。

「ボールを縦回転にすること」は、回転数を落とさずにボールの曲がりを抑えるという意味合いがあります。
ボールを曲げた方が良いことは以前に書きましたが、やりすぎるとそれはそれで弊害があります。

普段練習しているセンターのコンディションは、21ccのオイルを42ftの長さ入れています。
おそらく一般的なセンターのコンディションとしては、オイルが長めで比較的ボールが曲がりにくいコンディションではないかと思います。
私はここでひたすら曲げる練習をしていたので、他のセンターで投げるとレーンがとてつもなく遅く(オイルが少なく)感じてしまい、立つ場所がなくなってしまうという状況でした。
知らない内にサイドローテーション(横回転)が強くかかりすぎる球質になっていたのです。

たまによそのセンターに遠征に行くと、速めのセンター(オイルパターンの長いセンター)でも40ftあるかないかで、極端に遅いセンターだと30ftちょっとしかオイルが感じられないところもあり、夕方や夜に行くと全体にオイルが削れているため、37枚目から投げてもポケットにボールを運ぶことができないという状況でした。
知らない内に遅いレーンが極端に苦手になっていたのです。

このままではホーム・センター以外ではボウリングができなくなってしまうので、ボールをもっと縦に回転させ、板目を抑えてタイトに攻めるボウリングを覚えなくてはと思うようになりました。
縦回転にすると曲がり幅は小さくなりますが、速いコンディションでも手前からレーンを噛みやすくなるため、ボールのスピードを上げてもしっかり曲がるようになります。
イメージ通りのボールが投げられたときのピンアクションは非常に良いです。

「回転を起こす」というのは、ボールの回転軸をレーンと平行に近づけるという意味です。
わかりにくいかもしれませんが、回転が完全に寝た状態とは、コマが回転しているような状態を指します。回転軸がレーンに対して垂直になっている状態です。
私はそれとは全く逆の状態に近づけたいのです。

私の球質は回転軸とレーンの角度が20~30度ほどある、いわゆるスピナーです(スピナーの説明を文章でするのは難しいので省きます)。

スピナーは回転が寝ていますので、一旦回転が起き上がってからフッキングを開始するため、曲がり始めのタイミングが一呼吸遅くなります。
また、スピナーは一回転あたりのボールとレーンの接地距離がフルローラーやセミローラーよりも短くなるため、効率が悪くなります。
回転を起こせばボールのトラクション(レーンのグリップ力)はもっと高くなり、速いレーンでもしっかりボールを曲げることができるようになるはずです。

しかしながら、1日あたり9~12ゲームほど投げますが、イメージに近い満足のいくボールというのは1日に1球か2球ぐらいしか投げられません。
体に染み付いたクセというのはなかなか直せないので、直るまでまだ時間がかかりそうです。

なぜボールを曲げる必要があるのか

2005年04月21日 23時45分42秒 | ボウリング
ボウリングはスコアを競うスポーツです。ボールがどれくらい曲がるかを競う訳ではありません。
ボールを曲げるということはそれだけレーンコンディションの影響を受けやすく、リリースのとき色々やるのでコントロールも難しいです。
ではなぜ苦労してボールを曲げようとするのでしょうか。

アメリカでボールの入射角度とストライク確率について研究した人がいて、実験の結果によると、ポケット(右投げの人にとっては1番ピンと3番ピンの間でストライクが出やすいポイント。普通はここを狙う。左利きの場合は1番ピンと2番ピンの間)に対して入射角度が6度の時が最もストライクが出る確率が高いそうです。(データを見るとほぼ90~100%の確率!)
多少ポケットからずれてもストライクになってしまうということで、ストライクゾーンが最も広くなります。

ところがまったく曲がらないストレートボールで入射角度を6度にしようとすると、隣のレーンの一番右あたりから狙わないと角度が得られません。
同じレーンの一番右からポケットを狙っても入射角度は2度にも満たないのです。

ではどうするのか。ボールをピン前で急角度で曲げてポケットを狙うことで入射角度をできるだけ大きくしようという発想です。
十分な入射角度が得られれば、多少コントロールが狂ってもストライクになる確率が高くなり、結果としてスコアも打てるという理屈です。

ストレートボール(入射角度ゼロ)でもストライクは出ますので、コントロールが完璧であれば理論上300点は出せると言えますが、入射角度ゼロではストライクゾーンが極端に狭いため、実際にはストライクを何個も連続して出すことはとても難しいことです。
ストライクをいくつも連続させて高得点を狙うためには、ボールを曲げることは重要な手段の一つなのです。

また、ボール曲げるためにはボールに回転を与えますが、ボールが激しく回転していた方がピンアクションは格段に良くなります。
回転力を失ってただ転がっているだけの状態ですと、ピンアクションは極端に悪くなってしまいます。

ある程度の入射角度でポケットをクリーンヒットしてストライクになる場合、直接ボールがピンを倒しているのはわずかに4本だけです(1番、3番、5番、9番ピン)。
残りの6本は弾け飛んだピンによって倒されます。ですので、ストライクの確率をより高くするためにはボールに回転をつけてピンを激しく弾き飛ばす必要があります。

ボウリングで高いアベレージを出すためには、ボールに回転をかけ、ある程度ボールを曲げることが非常に有効な手段なのです。

シェル(カバーストック)について

2005年04月20日 23時08分27秒 | ボウリング
今、メインで使っているのはRotoGrip社の「RS-1」というボールです。
シェル(カバーストックとも言います)はパール・リアクティブという素材です。
ボールのシェルは大雑把にリアクティブ、パーティクル、ボリエステルに分けられます。

リアクティブというのはウレタン素材に可塑剤という添加剤を混合したもので、荒っぽい言い方をすると「非常に硬いゴム」のようなものです。
オイルに弱い半面、ドライゾーン(レーン上のオイルのない乾いた場所)では大きな摩擦力を生み、レーンをしっかり噛むという性質があります。
手前のオイルのある部分をレーザービームのように直進し、ピン前で鋭く曲がる、いわゆる「走って切れる」ボールです。現在主流の素材と言えます。

パーティクルとはリアクティブに細かいガラスなどの粒子を混合したもので、荒っぽく言うと「スパイク・タイヤ」のようなものです。
リアクティブのオイルに弱い性質を改善したもので、オイルのある場所でもリアクティブよりレーンを多少噛む感じがします。
反面、手前のオイルのある部分から曲がり始めることで、ボールに与えた回転力が少しずつレーンとの摩擦で奪われていくため、バックエンドのリアクションはリアクティブよりも小さくなる傾向があります。
つまり、手前のオイルのあるところで転がるような感じがあって微妙にボールが曲がり、バックエンドでそこそこ切れるというリアクションをします。
現在開発が進んでいる素材で、そのうちリアクティブに取って代わる時代が来るかも知れません。

ポリエステルは硬いプラスチックで、基本的に曲がりません。
スペア専用ボールとして使用したり、オイルが全然ない砂漠のようなレーンで投げなければならないような非常時に使用する人もいます。

冒頭私が紹介したパール・リアクティブですが、これはリアクティブにパールと呼ばれる素材を混合したもので、パーティクル系のようなイメージですが、性質はまったく逆で、リアクティブよりも一段とオイルに弱い感じです。

私は手前が走って奥で大きく切れるボールが好きなのですが、RS-1はまさにそういうボールです。
今まで使ったどのリアクティブボールよりも手前の走りっぷりが素晴らしく、バックエンドのリアクションは非常に大きいです。

走りが良いということはそれだけオイルに弱いので、キャリーダウン(手前のオイルがボールを投げることで徐々にドライゾーンまで伸びてくる状態)がきつくなると使えなくなりますが、回転をかける練習をするにはもってこいのボールだと思います。
あまりに気に入ったのでもう1個購入してしまいました。まだドリルしていませんが、部屋に保管してあります。

この他にも炭素系素材を混合したカーバイドや、パーティクルにパールを混合したパール・パーティクルなど、シェルの開発には各ボールメ-カーが凌ぎを削っているため、次々と新しいものが出てきています。
ここではとても全部は紹介しきれませんが、別の機会に触れたいと思います。