rasa_2005の感想

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巧妙に隠されたGHQ検閲

2005-08-29 10:59:56 | Weblog

巧妙に隠されたGHQ検閲

 戦中の新聞や雑誌が言論統制下にあったことはよく知られているが、戦後、
連合国軍総司令部(GHQ)が実施した検閲の実態はあまり知られていない。
GHQの検閲指針によって、メディアは検閲を受けていること自体を報じることが
禁じられ、言論弾圧は一般国民には分からないかたちで行われたからだ。
明星大戦後教育史研究センターに勤務する著者は、巧妙に隠匿されたGHQの
検閲によって、日本人が気付かないうちに忘れさせられた日本人の主張を
丁寧に発掘している。

 この本の書名が表すように、特に「大東亜戦争」という用語は徹底的に抹殺され、
タブーとなり、代わりに米国製の歴史観が込められた「太平洋戦争」という呼称を
与えられた。戦後六十年がたった今も、日本政府が正式に閣議決定した大東亜
戦争という用語を使う新聞や教科書があると、それだけで右翼とレッテルを張られる
ありさまだ。

 GHQの検閲対象は多岐にわたっており、極東国際軍事裁判(東京裁判)に
対する一切の批判は封じられ、国民が裁判に対して感じたごく当たり前の違和感や
不当意識はなかったことにされた。著者は、進歩的文化人の牙城とされる雑誌
「世界」も、昭和二十一年には東京裁判を批判した評論を掲載しようとして、全文
掲載禁止処分を受けていたことを発見している。

 また、直接戦争と関係なくとも、十六世紀以来の西洋による植民地支配への
批判は「西洋冒涜(とく)」として掲載禁止に。オランダによるインドネシア搾取の
記述は「連合国批判」として削除された。さらに、日本の封建制度に一定の評価を
与えた文章は「国家主義的」として、アヘン戦争に関する研究論文は「英国批判」
として削除されるなど、GHQが容赦なく日本独自の物の見方、歴史観を闇に
葬ってきたことがよく分かる。

 現在、政財界の中枢を、このGHQの“洗脳”を最も強く受けた世代が占めている。
謝罪外交がはやるはずである。

http://www.sankei.co.jp/news/050829/boo006.htm



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