GIRLS BAND「RAP」

女性4人からなるハードPUNKバンドです。
1984結成ー1988年解散。
現在最も再発の望まれるバンド。

RAPの心臓

2006-11-25 12:41:46 | RAPの思い出
RAPというバンドのメンバーは、各個人が非常に個性的だ。
どのメンバーも美形なのは勿論、
演奏力も秀逸で、しかも所々に全く違うバンドからの影響がうかがえる。
そのばらばらな個性が巧く調和されている、
最も美しい成功例だと思う。
NISHKIのギターは繊細かつ初期パンクの要素を色濃く受け継ぎ
聴くものに高揚感を与えてくれる。
KAORIのベースはアグレッシブであり、また多彩な姿を見せてくれる。
ミサのドラムは女性にしてはというと失礼だが
力強く、心が躍らされるビートを刻む。

けれどRAPがRAPたる所以は、やはりROUGEのヴォーカルであり
彼女が書く歌詞であろう。
もしもヴォーカリストがルージュで無ければ
RAPというバンドのメッセージが現在まで語り継がれる事は無かっただろう。
そういった事を考えると、RAP=ROUGEと言えるかも知れない。

けれどROUGEの歌を最大限に生かしているのは
紛れも無く他のメンバーの演奏である。
かつて
「誰が欠けてもRAPでない」という
彼女の言葉が、それを物語っているのだろう。

RAPのファン像

2006-11-02 16:49:15 | RAPの思い出
最初にお断りしておくが、
これは、ごくごく個人的な主観であり
異論を唱える方も沢山おられるだろう。
そういう方は変人の戯言と流して欲しい。

RAPの活動当時、ライブに来る客は圧倒的に男性が多かったように思う。
その、ほとんど(僕も含めて)
彼女達の美しい容姿に釣られた単なるミーハーが多かった。
沢山ギャルバンはあったけれど
これほどまでにメンバー全員が美形のバンドは無かった。
ましてや初期の頃はランナウェイズを思わせる下着ファッション。
これで男が参らないわけがない(爆)

しかし男というものはアイドルを見てもわかるように
別の可愛い子を見つけると興味は移ってしまう。
解散後、RAPが話題に出なくなってしまったのも
それが原因の1つであろう。

ルックスの良さゆえの悲劇。

しかし・・・
20年近く経った今、尚、RAPを崇拝するファンが多く存在するのに驚いた。
熱狂的なのは、むしろ、少数派と思われた女性ファンだった。
実はライブで大騒ぎする男どもの影で
女性ファンは冷静に、そして正確にRAPを見ていたのだろう。

そう考えてみれば女の子バンド特有の
「女性バンド同士のいがみ合い」とは
RAPは無縁だったように思われる。
よく○○(バンド名)と○○(バンド名)は敵対しているという話を聞いたが
RAPを取り巻く噂は専ら「RAPの○○は○○とデキている」などという
低俗なゴシップだったからだ。

そして・・・
検索などでHITしたRAPに対する記事を読むと
今でもRAPを聴いている人のほとんどは(僕を除いて)
男女の区別無く、頭の良い論理的なファンが多いように思われる。
それはRAPというバンドが
「大人にならないと分からない」バンドだったのだろうし
前にも書いたが今の時代を見据えている人が多いという証拠だろう。