2005年・フランス
監督:コリーヌ・セロー
キャスト:ミュリエル・ロバン、アルチュス・ド・パンゲルン、ジャン=ピエール・ダルッサン
公式サイト
コリーヌ・セロー監督の『女はみんな生きている』も大好きな作品で痛快でした。同じく本作も監督独特なブラックなところも最後には清清しさが残るのも私は好きです
会社経営と家庭のストレスで薬に依存している兄のピエール、支配的で頑固なオバサン教師のクララ、アルコール漬けで家族にも見捨てられ一文無しの弟のクロード。互いを認めず険悪な仲の兄姉弟が、亡き母親の遺産を相続するため、フランスのル・ピュイからスペインの西の果て、聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラまで1500kmにも及ぶ巡礼路を一緒に歩くはめになった。(ストーリーより)
この3名に年齢・性別・人種様々な一筋縄ではいかないような面々が加わり総勢9名の巡礼の旅です。
会社や家族、日常から離れて何日間も旅をすること、ましてや”歩いて”なんて若い頃ならまだしも今の私にも想像できません。
でも道中で変わっていくこの話の中の人たちを見ていると目的地についたとききっと何かが変わっていて新しい自分に出会えるような気がしました。
最初はたくさんリュックに入れていた荷物も(重いので)旅の途中で必要なもの以外捨てていきます。まるで変な意地やプライドをすてていくみたいに。
旅を続ける中でたくさん着込んだ気ぐるみを1枚1枚脱いでいき真の姿が残ったようなそんな感じ。
一緒に旅した仲間の中には何人であろうと関係なく『仲間』なのですね。私は個人的にこの中に東洋人もいれていて欲しかったなぁなんて思いましたが。
自分の足で歩いたり走ったりすることをがんばってやってみたりすることって簡単なようで難しいんですよね。
座布団8枚(フランス語って響きが説得力に欠ける感じがします
そこがまた見てる方にも脱力感があってよかった
)