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前回は以下のリンクの通り、2016年に行われた「藤沢今昔まちなかアートめぐり」での展示作品についての画像内容だった。
この作品を紙出力し、壁面展示を行うには藤沢の会場で適した場がなかった。また、藤沢宿からの発想で作品を制作していくものの、発表の場については藤沢宿に限定する必要もないと考えていた。むしろ都内の空間で展示することで、藤沢から切り離して見るのも場の関係性として興味深いとも考えた。
展覧会は都内渋谷区神宮前にあるトキ・アートスペースで、2017年12月25日(月)~12月31日(日)に行った。展覧会タイトルは「勝手な巡礼散歩・野にあるように A Spontaneous Walk Along a Pilgrimage Route: Out in the Field」と名付けた。特にDM等には明記しなかったが、トキ・アートスペースの企画展である。
現在、トキ・アートスペースの展覧会アーカイブのサイトでは、この展覧会の情報に不正確な点がある為、ここにリンクは貼らない。
展覧会の内容コメントについては以下の通り。
昔々、依知の里の草堂で念仏を唱えていた一遍上人は、相模川の東の空に妙見大菩薩が現れたという。当麻山無量光寺のはじまりの話。その草堂は現在の瑠璃光寺と言われ、そこからしばらく歩いて対岸に当麻山を望む相模川の土手の上に立った私は、ここが古から交通の要衝であったことに思いを馳せる。2011年の春、この地から藤沢遊行寺までの歩行が、これ程何度も繰り返すことになるとは思いもせず、「一遍上人 旅の思索者 栗田勇著(新潮文庫)」を読みすすめながら、とにかく歩き始めた・・・
展示記録は以下の通り。
出力に使用した紙は、エプソン純正ロール紙(A3ノビ幅)で、巻物を壁に添付していくような感じのインスタレーションとした。実際には分割して両面テープ使用で壁面に貼っている。一本のロールで壁面に貼ろうとしたが、困難過ぎたので予定を変更した。
画廊空間の角には薄いベニヤ板を曲面でつなげて、会場を一巡するようにロール紙を貼った。この方法はベニヤ板が邪魔といえばそうなのだが、一巡する流れを表現することを優先した。また、この造作に凝り過ぎても意味が出てしまうので、極めて簡便な方法とした。本来はRホリゾントのような壁面への展示が望ましい。
実際に歩行したルートを地図上に示したものを、以下のように掲示した。これは当作品の意図を示すスケッチに代わるものである。
この作品は、自宅の廊下で出力した。通常の制作部屋では長さが足りなかったのだ。一番奥にエプソンSC-PX5V2が見える。「・・・公開制作的ブログ」というタイトル通り、制作環境の一部を公開してみた。狭い環境でもなんとかなるものである。
注:この頁は今後、若干、画像の追加や追記が行われる可能性があります。
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