 | ミスター・メルセデス シーズン1 DVD コンプリートBOX (初回生産限定) |
| ブレンダン・グリーソン,ハリー・トレッダウェイ,ジャハール・ジェローム,メアリー=ルイーズ・パーカー,ケリー・リンチ | |
| ソニー・ピクチャーズエンタテインメント |
Mr.Mercedes Season 1
2009年、オハイオ州ブリッジトン。市の就職斡旋会会場前にメルセデス・ベンツが現れ、猛スピードで人混みに突進する。事件を聞き現場に到着した刑事ビル・ホッジスは、惨状を目の当たりにするのだった。それから２年後。定年退職し張り合いのない日々を送るビルに、“ミスターＭ”という差出人からメールが届く…。
※以下、ネタバレあらすじです
２年前に殺⼈事件を犯しながら、警察の捜査の⼿を逃れ何⾷わぬ顔で⽇常⽣活を送る⻘年ブレイディ・ハーツフィールド。彼は退職した元刑事ビル・ホッジスに急接近し、過去の事件捜査を焚き付ける。犯行中の映像を送りつけられ犯人から挑発を受けたビルは捜査に執念を燃やす。犯行に使われたベンツを盗まれたオリヴィアは自殺していた。そんな中、ビルは犯人が置いたと見られるボールを庭で発見する。そしてブレイディはアイスクリームの販売車に乗ってビルを監視していた。
ビルは親しくしている高校生ジェロームの手を借りミスターＭからのメールの送信元を追跡しようと試みるが、作業は難航を極める。そんなある日、ビルは“ミスター・メルセデス”からの手紙を受け取る。手紙には彼に連絡する方法が書かれていた。監視されていると知ったビルは夜中に敷地内に侵入した少年を撃ちかける。ビルはメルセデス・キラーが事件に使った盗難車の持ち主であり、最近自殺を図ったオリヴィアの妹ジェイニーを訪ねる。オリビアは犯人からのメッセージで、責任の一端があると追い込まれ自殺したと言う。ビルは「遊ぼうぜ」とミスター・メルセデスにメッセージを送る。
ジェイニーからの依頼で、ビルは有償で事件捜査を請け負うことを承諾する。まずは警察にミスター・メルセデスからの手紙を提出するビルだったが、全く取り合おうとしない態度に憤然とするのだった。その晩、ミスター・メルセデスが指定したチャットサイトにメッセージが届き、ビルは「メルセデスキラーが捕まった。お前は偽者だ」と言って挑発する。だがジェロームの父親から息子を関わらせないでくれと苦情を言われてしまう。一方、落ち込んだブレイディを母デボラがシゴいて慰める。
盗まれた車のドアをロックし鍵は抜いたというオリヴィアの主張を回想し、ビルは捜査に行き詰まりを感じる。そこへジェロームから鍵を使わずにドアを解除するには信号を盗み取ればいいと方法を教えられる。捜査進捗をジェイニーに報告するビル。そんな2人は一線を超えてしまう。一方、ブレイディは母と連れ立ち、亡くなった父と弟ジェラルドの墓参りに赴く。そしてイラつく客への報復として信号機をハッキングして衝突事故を起こさせる。死にゆく表情は弟が死んだ時を思い出させるのだった。
朝帰りしたジムは犯人に侵入されていたことに気づく。ビルは療養中のジェイニーの母親に面会し、オリヴィアがジェラルドという人物とチャットサイトで交流していたとの情報を得る。さらに詳細を聞き出そうとするビルだったが、当時のビルに対する嫌悪感を思い出した母親は取り乱し、ジェイニーとも険悪になってしまう。ブレイディはジェロームの犬を毒殺しようとして失敗した上に、火災の誤報で罰金を課されてしまう。一方、ジェロームの自宅周辺で不審な車が急発進したと知り、ビルはついにミスター・メルセデスとのビデオ通話に臨む。母親とヤッてると指摘して彼を苛立たせるのだった。
昇進に関わる面接の日、ブレイディは母デボラに車を使われたためにバスを使い、遅刻した上に失態を演じてしまう。デボラは酒を止め仕事に復帰しようとするが上手くいかない。そんな母にブレイディは酒を与え家から出ないようにする。一方、ビルはジェイニーの母が脳卒中を発症したとの報を受け、病院に駆けつける。そこでジェイニーの従妹でオリヴィアと親しかったホリーと出会い、オリヴィアが自殺した原因は"声"だと聞き出す。ビルは幾度となく飲酒運転やドラッグ問題を繰り返す娘アリーを拘置所送りにした過去を思い出す。
ジェロームとホリーは、ビルからオリヴィアのPCのパスワード解除を依頼される。ホリーはPC操作が得意で、2人は間もなくPCの起動に成功し1つのファイルを発見する。一方、ブレイディの店では売上未達成のためルーがクビになってしまう。ブレイディは隠し持っていたピエロのマスクやチューブをデボラに発見され、彼女のしつこい追及をかわすのに四苦八苦する。そしてジェイニーの母の葬儀の日、教会の外には様子をのぞき見するブレイディの姿があった。ジェイニーがビルの車を動かすと、ブレイディは仕掛けていた爆弾を遠隔操作で起動させる。
ビルからのビデオ通話を受けブレイディは車爆破事件の真相を話し出すが、邪魔が入り通話は遮断されてしまう。その間、デボラはブレイディが毒を混ぜた肉とは知らずに、その肉を調理し食べてしまう。発覚を恐れたブレイディはそのまま見殺しにしてしまう。ジェイニーの死を受けてビルは娘の身を案じて会いに行く。一方、ホリーは両親の制止を振り切りビルの家に押しかけ、捜査協力の継続を申し出る。ビルがしぶしぶ承諾すると、翌朝、彼女はジェロームと共にオリヴィアのPCに保存されていたファイルを開くことに成功する。犯人はオリヴィアのPCにプログラムを手動でインストールし遠隔操作していたと判明。
ビルはホリーの身の安全を考え両親に引き渡す。ブレイディは美術館がオープンされることを知り、母の死体の隣に横たわり「傑作を生む」と語りかける。ようやく警察も動き始め爆弾魔とメルセデス・キラーが同一犯だと断定。ビルはホリーからの情報提供によってオリヴィアの家に出入りしていた電気店を突き止める。そこで元同僚の刑事ピートらに同行して、PCサービス担当者がブレイディ・ハーツフィールドだと突き止める。驚くことに顔写真を見ると近所のアイス売りの男だった。ビルはブレイディの自宅に急行するが、応答がない。そこへホリーから電話が入る。
就職フェアが狙われると主張するホリーとジェロームだがビルは取り合わない。ブレイディは店長のロビーの家に忍び込み警察が訪ねてきた理由を聞き出そうとする。メルセデス・キラーなのかと指摘されたため殴り殺してしまう。令状が出て警察はブレイディの自宅に突入すると地下室で爆薬を発見。ベッドに母親と横たわっているブレイディらしき人物は自動発火装置により燃えてしまう。ブレイディの遺書ビデオが見つかるが、爆弾を仕掛けた可能性を警戒する。その頃、ブレイディは爆弾を作り車椅子に仕掛けていた。ハーツフィールド邸の火災の死者2名は当初、ブレイディと母親と思われた。検死により男の遺体には後頭部に外傷があり、女は毒物死の可能性があった。
ビルたちは無断欠勤していた店長ロビーの自宅を捜索すると飛沫血痕が見つかり、ブレイディが死を偽装したと判明。事件直後からブレイディが生きていると主張していたビルは、彼が再び就職フェアの会場を狙い無差別殺人事件を起こすと推測する。向かう途中で美術館だと思い直す。その頃、ブレイディは髪を剃り車椅子に乗ってオープニングイベントで賑わう美術館に潜入していた。ジェロームはスピーチのため家族と共に会場に来ていた。ルーに見つかったブレイディは彼女を刺して放置する。ビルは彼女を見つけ奴が来ていると知る。だがブレイディを見つけたビルは発作を起こしてしまう。
ホリーがブレイディを殴りつけ、ジェロームが起爆スイッチを回収する。ホリーとジェロームが犯行を防いだとし表彰される。ルーは一命を取り留め、ビルは入院。ジェロームはハーバードへの進学のため街を離れ、ホリーは1人暮らしを始めそれぞれが新しいスタートを切ろうとしていた。頭部に重傷を負ったブレイディは植物状態に陥り、医師による最先端治療の元でかろうじて命をつないでいた。ビルは「お前を待ち構えている、この手で終わらせる」と告げるのだった。
スティーヴン・キング原作のドラマ・映画は数ありますが、これは結構好みだった。ブレイディとビルの心理戦も巧みでハラハラさせられた！
最初の犯行だけでやめておけばいいものを、そう出来ないのがサイコパスなんでしょうね。「君は変だとしか言いようがない」と店長に指摘されてたり、母親との関係も驚き。やはり普段の生活からも変人なのは隠せてませんね。弟がシナモンアレルギーなの知ってて与えたっぽいし、転落したのも実はブレイディが突き落としたんじゃないの？ブレイディの場合は生まれつきのサイコパスのような人物設定のようですね。
ブレイディが作った装置があれば簡単に侵入できたり死に追いやることも出来て危険な代物。初動捜査の時点で警察はまんまとブレイディにしてやられてた訳で、オリヴィアに対する警察の対応も酷いもんだった。
ビルは命を狙われてるって割には呑気なところがあってあっさり侵入されちゃってた。ビルもかなりのクソジジイで、ジェロームに世話になってるくせに対する態度がひどかったりするんですよね。だから最後は発作を起こして手柄はジェロームとホリーになったのかもだけどw
ホリーがこの事件を通じて成長していく、とても魅力的なキャラクターだったな〜。ジェロームは大学進学でこの先の登場がなさそうなのが残念！
ブレイディが植物状態でシーズン1は幕を閉じたけど、どうせ回復して脱走しまた犯行を行うのは明らか。シーズン3の製作も決まったそうなので見届けたいと思います。シーズン2はスターチャンネルで放送中なので視聴し終えたらまた感想を書きたいと思います。
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©︎2009 シーサイド発