ペキン、こうかい日誌

元・オスロで、元々エディンバラ、こうかい日誌。。

北京的横断歩道

2012-10-25 | 北京的生活
横断歩道と言えば、わたくしがまだ日本に住んでいた幼きころの夏休みに応募した
交通安全川柳を思い出す。子供部門かなんだったか記憶は定かではないのだが、
見事金賞に輝き素敵な景品をいただいた一句はこちら。

赤なのに どうしてわたるの 大人たち

いかがでしょう。素晴らしき標語になり得ます。

ただね、大人になった今ならこう言ってしまいそう

大人はね わたってしまうの 赤だけど

それどころか、まったく車の来る気配もない横断歩道で青になるのを律儀に待つ方々を
横目に「待つのは個人の自由ですけどもね」と思いながら渡ってしまう。そしてある日
とうとう渡ろうとするわたくしに「お兄さん、赤よ!」と注意までされてしまう始末。深く反省しております。

はてさて、北京はいかがなもんかと言いますと、思うに、

『赤は注意して渡れ、青はもっと注意して渡れ』

と言う教えが人々の体に染み込んでいるのではないだろうか。

日本に久しぶりに行ったとき、青信号で横断歩道を渡ろうとしたら右から車が
ぐーーんと来てものすごくびっくりした記憶がありますが、左折はOKみたいな
ところがあるようですね。それでも歩行者優先ですので横断歩道の手前でぴたっと
止まってくれる。

ここ北京では、右折も左折もあり。と言うかまっすぐもあり。横断歩道が青の時は
車はしぶしぶ止まるべきと言う感じだ。なので油断して確認せず渡ろうとすると
間違いなくはねられる。まったく歩行者が優先ではない。運転手も「ここの信号が
おれの目に入った時、緑だったから止まる必要ないんだ」と言わんばかりの勢いで
突っ込んでくる。タクシーに乗ってる際は何度も心の中で、「お願いブレーキを踏んで!」と
祈ってはハラハラする。

信号機の付いてない横断歩道となるとさらにひどい。渡りたくて待ってる人が10人になろうと
どの車も停止して渡らせようとすることはなく、逆に、「俺が通り過ぎる前に渡り始めるなよ!」
という勢いで突っ込んでくる。しかし、渡る方の中国人もそこそこの達人揃いだ。気の弱そうな
運転手と見極めたら、絶妙なタイミングで飛び出す。相手は当然急ブレーキ。「あっ!くそっ!」
と舌打ちが聞こえてきそうだ。

しかし、一番手ごわいのは、信号機の付いていない横断歩道で、たまたま渡ろうとした時に
向かってきているのが車ではなく、電動自転車やバイクの時だ。やつらはまったく止まる気配
すら見せない。ひょいっとよけて通ればいいと思っている。わたくしなんかは「なんだ止まらないのか?」
とびびって立ち止まってしまう。そうするとこっちが立ち止まると思ってないバイクとぶつかりそうに
なると言う具合。本当に2,3度死ぬかと思った。どうやら渡る方もそれを見越してか気にせず
渡る。そしてバイクの方がうまくかわすと言う寸法らしい。

寿命が縮むぜ。

さて、下の写真は先日、天津を訪れた際に見た車用の信号機。

なんとカウントダウン式!赤の時は下から上へ、青の時は上から下へ。



あくまでも個人的な感想ですが、カウントダウン式の信号機があるところは総じて
せっかちな人、短気な人が多い都市というイメージがある。いらいらを抑える
効果があるんでしょうか。

ちなみに中国語で信号機は紅緑灯と書きます。青じゃなくて緑だね。
日本はなぜ緑なのに青って言うんでしょうか。気になります。


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北京的生活アドバイス:横断歩道を渡る際、慣れてくれば飛び出すタイミングも見えてきますが、慣れぬうちはくれぐれも気をつけてください。


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