楽健法セラピスト第8期講座レポート

楽健法セラピスト養成講座第8期の記録と報告です。

パン工場見学

2008-10-12 19:00:05 | Weblog
9月14日17:30頃 パン種の仕込み

夢にまで見たパン工場の入り口!雑誌やテレビで見た通り!

おもむろに中へ。

ふぅ、やっと着いた!

この看板が必要不可欠なことに気づくのは翌日のこととなる。

パン種のごはん。一週間ぶりだからお腹すかせて待ってることでしょう!

ミキサーにかけやすい大きさに切りま~す☆

こんな感じになりました。

やっぱり幸子先生、真剣なまなざし。

パン種大きくな~れ!(魔女のつぼみたい)

9月15日(月) 4:40a.m. パン作り開始
朝4時半に家を出発、寝ぼけて寝起きのまんま工場に向かいます。

生地をこねます。

でっか~い!でも宥厳先生は慣れた手つきでの~びのび!

ボールに入れるのに適する大きさに分けます。

適温適湿の中に…置いて

大きくなれよ!

5:30a.m. 朝食の時間
パン生地が発酵するまで待つ間、もう一度家に戻ります。

楽健寺の御本尊のお地蔵さまに、なむ~

とってもデリシャスな朝食♪

ちょっと具合が悪い琴美ちゃん。愛の楽健法。イタソ~。でも、後で見事復活!

6:30a.m. 再びパン工場へ

一次発酵した生地を成形します。何かボールみたいでかわいい!

7:40a.m.生地にパンチしてプゥ~

ガス抜きしました!

このかわいいタマリンコたちが見事な食パンになるのが楽しみですo(≧▽≦)o

8:30a.m. いよいよ、オーブンへ!

パン屋さんや~

ヨモギパンの生地を作ります。この入れ物、かなり重い。中身が入ると30キロ以上はあるとか。幸子先生は難なく持ち上げられます。さすが魔女!

9:00a.m. さあ、焼けましたよ!

第一便はブドウパン。おいしそ~ホッカホカ。

袋にシールを貼るのも大事な仕事♪手作り感がいいですね。

9:30a.m. the☆味見

焼きたてほやほやのを頂、この贅沢!くぅ~こたえられませぬぅ!

アイスクリームを塗って食べよう!アイスの銘柄?そんなのハーゲンダッツに決まってる!1人2個食べるのも(爆)。

プチパン!誰が成形したプチパンかなo(^-^)o

10:00a.m. はじめの袋詰め

この作業は夕方まで続きます。

10:10a.m. 食パンを焼きます~

よく発酵していますが、もっと大きくなる時もあるそうです。

きちんとお行儀よく、かわいい食パンたちです!

11:00a.m. 今度はヨモギパンを作るわよ

何か夫婦愛を感じました

そんな頃、食パンが焼き上がり…


切ります!

わおw(☆o◎)w。兵馬俑みたい~動き出しそう~(笑)

2:30p.m. せっせと全国へ送りだします☆

無事に皆さんのもとに届いて、喜んでもらえますように!愛情いっぱいのパンたちです。

あとがき
この後も荷づくりは続き、運送屋さんにお預けするのは4:00p.m.頃になったでしょうか?一日中、休む暇なく働き続けるお二人の姿にただただ驚く琴美&ちあきでした。「のんびり~」という看板を見て何度自分を立て直したことか!あの戦争のようなあわただしさの中、精神安定剤でした(笑)。今までこんなに動き続けたことはないというくらい動きました。うろたえている時間のほうが多かったかもしれませんが。心地よい疲労困憊の中、昼食兼夕食を頂いて帰途につきました。間あいだ焼き立てパンを食べたりしてあまり空腹感はありませんでした!いや~怒涛のパン作り一日体験でした。でも、最高に楽しかったです。
宥厳先生、幸子先生、ありがとうございました!

第7回 10月12日(2日目 その4)

2008-10-12 19:00:04 | 楽健法セラピスト養成講座第8期記録



美しいですね。リクエストがあったので掲載しました。

昼食

この枝豆、ぎっしり実がしまって美味しい!

厚揚げがカリカリして香ばしい!
 
ほうら、東光寺産のムラサキ芋よ。うふふ。メルヘン田中

講義「信念との出会い」

護摩を焚くのに座った時、皆さん、子・丑・寅ってやってますか?

(受講生)あっ、やってない…。

あそこでするのが一番大事なんです。僕がこうやって最初に印を結んでいますね、あれが護身法(ごしんぼう)なんですね。着座の時にやらないと。

(受講生)その時にしたらいいんですか?

 そうそうそう。それくらいの御辛抱もできないんですか。(一同笑)これから寒くなってくるのでいろいろからだに故障が起きやすくなってきますね、寒いと風邪をひやすいし、冬に病気にかかりやすいと日本人は思ってる。本当は冬の方が病気は減るんですよ。アーユルヴェーダではそう書かれています。インドの大学なんかに行きましてね。前行ったときはまだちょっと寒い時期で、全然患者がいないんです。ベットはほとんどあいてます。大きな病室に一人か二人しか寝ていない。夏になると増えてくるんです。

 寒い時は体が温かくなるんですね。暑い時は太陽に熱を奪われて体が冷えるんです。だから、冬に熱をもらおうと思って日向ぼっこして、感覚的に逆な感じがしないこともないんですが、寒い時の方が体調がいいんです。だから、寒い時は病人が減ります。それで日本みたいに寒くなったら寒くなったでダメージを受けて病気が増えると言うのは、冷暖房の完備で、反自然、季節に関係なく食べる食べ物、食の乱れがひどいということですね。

私たちの生活、本当に食がめちゃくちゃになっています。私の昭和ひと桁、私はひと桁ではなく二桁の始まり、昭和11年生まれなんですが、戦前に少年時代を過ごしたような世代は、粗食で根菜類を母親が手料理したものを食べて大きくなってきていますね、ほとんど。お砂糖もあんまり食べないし、おやつなんかもあんまりないし。一銭玉の小遣いもらって駄菓子屋に行って、一銭でちょっと何か買う程度で。一銭って言ったってみなさん、見たことないかもしれませんけど、今でいえば10円玉ですね。今、10円玉1個を子供にやって駄菓子屋へ走って行っても何も買えないね。10円でものを買うことってありますか?

(受講生)あるんですけど。今は100円ですね。

10円で買えるものなんかほとんどないでしょ?

(受講生)1個のキャラメルくらいの大きさのチョコレートみたいなものですね。

それ10円で買える?

(受講生)チロルチョコ10円で買える?
(受講生)30円だよ。
(受講生)なかなか10円ってないよね。一銭菓子屋みたいなところってあるけど10円ってちょっとね。

今、チューインガムを買っても100円じゃない?10円じゃないよ、あれ。105円だよね。駅で買ったりするやつは。昔、昭和30年代ころかな、ロッテが出だした頃に、10円のチューインガムを買うと4枚入っていて、それが20円のになると倍入っていると思ったら6枚しか入っていないのね(笑)。それでも、子供はよく見抜いててチューインガムを買うときは10円のを2つ買うんですね。そんなようなこともありましたけど。

 しかし、ずいぶん食の乱れで体調がよくないんですね。昨日、宮越さんが言ってたのかな、筋肉が発達してなくてあんまり寿命が長く持たないとかね。やっぱり人間も建築と一緒で基礎がしっかりできてないと長持ちしないですよ。姉歯の設計みたいなからだでは長持ちしないですよ。(一同笑)。姉歯一級設計士の生活設計による体ではだめですね。

 厚生労働省のデータを見ていて49歳から54歳までの5年間になると死者が一気に三倍に増えるんですね。どの年齢が死亡が多いか、その世代がわかりますね。あのデーターで、人間はジャンクフードばかり食べていても50年は何とか一人前の顔をして生きていられることがわかるんです。そこから先が問題なんですよ。そこまでの生活の質が悪いとそこから先、延ばしようがなくなる。50歳になって体調が崩れて、死の間際になって、何か一生懸命しようと思っても、もう回復できる自然治癒力がなくて、死ぬしかないようなそういう体になっちゃうんでしょうね。

 ま、今ここへ来られているような人は幸いにして(笑)。
 だから、僕らの子供のころからの常識や感覚からいうと、病気によくかかるのは金持ちなんです。金持ちは贅沢ですからね。糖尿病になったりとか、贅沢病になったり。それで、病院に行くのもだいたい金持ちだったの。保険もありませんしね。医者なんて言うものとは無縁の人生を送るのが我々庶民の生活だったんです。

 生存に耐えられないような体を持って生まれたら、だいたい子供の時に死んじゃうんです。だから乳幼児死亡率がとても高かったんです。日本でも昭和の初めごろでは乳幼児死亡率が30%とかそんなんでした。今は3%とか、3%いかないかもしれませんね。だけど、闇から闇へ葬られる、生まれたときから奇形で、そのまま流産みたいなことになって処分されてしまうようなそういう命もたくさんあるんですね、今は。だいたい生まれてくる子供の半数が奇形だと言われています。恐ろしい時代ですね。だから、食の乱れというものがいかに怖いものかということをよく知らないといけない。無知は罪悪なんです。無知の根源はどこにあるのか、上に立つものが無知蒙昧だから救いがないのですね。

 健康管理が一番必要な世代は、そういうことに関心がないですね。この頃、くわえ煙草で若い娘が歩いてますからね。あんなん見たら怖いですね。何か女の子は17,8でたばこを吸い始めて、二十歳になったらピタッとやめる子が結構いるんだという話を聞いたことがありますが、そんなこと出来ないですよね。
 やっぱり中毒になってしまいますから。タバコがやめられないというのは自分の力で生きられなくなっているということですよ。煙草の力を借りないと毎日が過ごせなくなるんですね。大変気の毒だと思います。

 昨日ちょっとお腹を押さえましたね。皆さん、お腹やってみた?按腹。
 お腹を押さえるのは誰が押さえても構わないわけですけど、お腹と言うのは、昨日読んだ蜂蜜入れて飲む話じゃないけど、スロータスがつまりやすくて、それが非常にわかりやすい場所なんですね。だけど、お腹を触るのは内臓を傷つけるとかいって心配する人もいるから、乱暴に力を入れてお腹をもむっていうようなことはしない方がいいです。楽健法をやって体をほぐすと内臓にもゆとりが出てくるので、楽健法の後でお腹というように順番にやっていきましょうね。

 フルコースで楽健法やった後にお腹を触ってあげるようなことはいいと思いますね。十分自信を持てない人は、いきなり力を入れてお腹を押さえたりしないで、じーっと手を当ててあげるだけでいいです。間もなくお腹がゴロゴロ動き出したりします。簡単にお腹をやろうと思ったら、それこそ上に寝かせてタッチトリートメント。恥骨と鳩尾をこうやってやっているとお腹がゴロゴロゴロゴロしてくるんです。タッチトリートメントは本当に不思議なんです。あれくらい内臓がよく動く、簡単に動かせる健康法なんか他にないですね。

 僕はよく右手で自分のお腹を加持しています。お腹の調子があんまりパッとしないなと思ったらやります。
 海外旅行、インドなんかに行ったりすると、どうしても水が悪いので下痢になったりして、お腹がおかしくなるので、右手を広げてお腹の加持をする。右回りに手のひらで気を送る、時々こうやってやっています。手のひらで加持をする、気を送っているといつの間にかお腹がスーッとおさまってくる。
 手の持ってる力って不思議なもんですね。

 それから、気持ちもそうですけど、頭が今日は痛くてなんとか、薬でも飲もうかなというようなときにも光明真言をしばらく唱えていると頭痛が消えたりしますね。弘法大師は真言は不思議なりって言って、真言唱えておったらいろいろ不思議なことが起こるよ、というようなことを、光明真言について書いた本の中にありますけど、短いお経であっても、マントラであっても、それやったらどんな病気でも治りますってことを言い出すからおかしくなるんだけど、ま、自分でそういうことを知っていてやってみたら、唱えてたら、不具合が消えることはなんども体験しています。バランス整えるのに非常に役に立ちます。

 中途半端にお腹の押さえ方とか、まあ、おかみさん(幸子先生)が時々みなさんのお腹を押さえたりしているみたいですけど、少し今日は楽健法の終わり頃にお腹をちょっと、交替で触ってみましょう。足を曲げて押さえてみましょう。いきなりギュッと押すんじゃなくて少しゆるめといて軽く押す。背中を押さえるときもそうなんですね。ゆるめといて持っていく。力で押さえるというのではなく、感じてください。
 触診ですね。

 こうやって押さえたら自然と、指でやるのはきついんです。だから、下手に、むしろ指で押さえるのはお腹よりも背中の方が怖いくらいですよ。下手に指でギュッときつくやられると痛みが何日も取れなかったりすることもあります。だから、注意しないとね。体触るというのは。

 楽健法にかぎらず、きつくやったら効くという考え方は頭の中から捨てたほうがいい。この間東京で講習会をやったときに、中島さんが言うてたんかな?あなたと取り組んだ男の人、お茶を飲んでるときに言ってたじゃない。三澤さんに踏まれたら、軽くやられたように思うけど、いま非常に効いているということをからだが感じていることがわかったと言ってたよね。そういうのが大事なんですよ。

 触れると、知らないうちにちゃんとワークしてる。だから、部分的にグーッと力を入れたらよく効くというのでは決してない。力入れてギュッと踏むと、いかにも効いているように思っても、本当はやられる方も「痛いなぁ」とかなんとか思いながらでは、気持ちよく受け止めていないんです。
 からだも気持ちも、全体に調和がとれてくるというのが大事なんですね。

 私たちの体と言うのはいつも均衡を取ろう、均衡を取ろうとしているんです。それはいい方に向おう、いい方に向おうといしているのが基本だと思います。なんでもそうなんです。安定しよう、安定しようという風に働いています。それがエコロジーだと思います。流れてきたら、揺れたら必ず揺れがおさまって。だから、安保徹先生の本を僕も何冊か読んでみましたが、彼もそういうことを書いていますね。必ずいい方に向かって安定していくということを信じて、だから健康診断を受けるな!って彼も書いていますね。

健康診断を受けて、「あなたはガンの疑いがある」なんて言われたらもうたちまち、心の中にとんでもない怪物が住みついてね、それで「ガンだ、ガンだ、ガンだ」って真っ黒になっていくんですよ。そしたら、本当にそこらじゅう異常を自覚するようになって、おかしくなってくる。

 人間というのはイメージしたらイメージした通りに必ずなっていくんですね。だから、健康診断を受けて、ガンだとか言われるような、僕だって診察されて「あなたはガンですよ」と言われたら嬉しくはないかもしれない。そんなに心配もしないと思うけど。まあ、こういう暮らしをしていてガンになるんだったらそれこそほかにやりようがないくらいだと思うし、「医者に頼らず生きる術」という本を書いた先生が入院して点滴受けとったら話になりませんね。

 まあそういうことはしないでおきます。一度も健康診断を受けたことがないというのは、それで70年以上こうやって元気に来たんですから。このところ、ちょっと8月から机に向かいすぎて、アーユルヴェーダの編集。毎日毎日50日間くらい朝から晩までと言う感じで編集作業に没頭して、今のところ腰が痛くて皆さんに踏んでもらうと、いつの間にか本当に踏んでくれているのかと疑いを持つ。(一同笑)。知らない間に楽健法が終わってますね。あなたちゃんと踏んでくれてた?まるで夢のなかでやってもらっていた気分です。

(受講生)自信がないです…。

 何かそれくらい楽健法で、グーッとどっかにいっちゃうんですね。有難いことですね。だから、まあそれが、これでもか!って痛いような思いを、痛がらせてやろうなんて踏まれたんじゃ、それほど気持ち良くならないかもしれない。知らないうちによくなっているというのがいいんですよね。

 人間というのは何でもそうだけど均衡を崩してはいけない。馬鹿はすぐに均衡を崩すんです。自分が不用意に思ったとことが均衡を崩すんです。それは密教の一番大事なところですね。均衡を崩すといけないというのが考え方としては。だから、自然と言うのはバランスが取れておるんでどっかが歪んできたなと思っても、必ず元へ戻ろう戻ろうとしているからその力を信じてまあ穏やかな気持ちで、日常送り迎えするのがいいんでしょうね。

 まぁ、昨日できていたことは今日もできる。今日やったことは明日もできます。去年やったことは今年もできるし。今年やったことは来年もできると思ってね。そうやって生きているから人間は少々のことにめげずに生きてこれたわけですね。今の人はすぐにめげちゃうんですよ。医者は脅迫するしね。
本当に医者とか坊主が人を脅迫したら絶対にいかん。そう思います。

私はここへ初めて来たとき、20年くらい前に近所のおばあちゃんが二人でこの上まで上がってきて話を聞かせてほしいんですけどって。70過ぎのおばあちゃん二人、僕の目の前に座ったんです。まだ、ここがなかったから上の座敷で話したんですけど。お名前は?って聞いたら一人のおばあさんが「亀之甲(かめのこ)です」っていうんですよ。隣のおばあちゃんにあなたは?って聞くと「横」って言うんですよ。(一同笑)。何ですか、そりゃって思ったんだけど、かめのこと横というおばあちゃん二人に出会ったんです。

 その横さんが、何か西国の札所にお参りに行ったときに、ある札所のお坊さんが出てきて、たくさんの人で行ったのにそのおばあちゃんの横に来て、あんたは健康状態が良くない。あんまり長持ちしないというようなことを言ったんだって。それで、それが苦になって苦になってしょうがないので、ずーっと心に引っ掛かってるんだと。何とかならんですかって言うから、「ああ、それは今から僕が取ってあげます」って言って取ってあげたんです。背中に手をあてて「はい、よくなりました!」って言ったら喜んで帰られましたけど(一同笑)

 何かちょっとしたことが、それがどういう人かわかりませんが、まあお坊さんだということだけはわかっても別に健康法の大家か預言者か知らないけれど、悪いことを言われると、いわれた人はずーっと苦になります。それが、健康診断なんかに行って、機械かなんかで見られたりして、それで、「あなたはちょっと…う~ん」なんて難しい顔をされて、精密検査を受けたほうがいいんじゃないかというようなこと言われ、それで違う医者に行って「う~ん、これは何でもないですよ」と言われても、ひょっとしたら、何でもないと言ったほうが誤診しているかもしれない、という風に思いたくなるのが人間です。
 ですから、自分の体感を信じて、健康診断なんかとは無縁の生活を送られる方がいいです。

 いつも、元気で楽しみながら張り切っておらんとだめだね。田中さんみたいに(笑)。

 江原さんの前世話なんかみんなインチキ臭いです。霊的な話なんかで、生活に有用なものはまずありませんね。見えない世界のことを、さも見えているようにいう。学問でも実学でもありませんね。なにひとつ実証はできない。宗教でもありません。ああいうのを鵜呑みにして、有難がって追っかけまわすような、そういう、つまり江原さんが悪いんじゃなくて追っかけて行くファン、取り上げるマスコミが頭が悪すぎるんですよ。つまり、知的なレベルでは、次元が非常に低いということですね。

 大学で専門教育受けてきたような人までが夢中になって、変なこと言うている男のお尻を追っかけていくでしょ。困ったもんですね。まあ、そういう人たちは生きとっても死んどってもしょうがない存在だと言ってもいいので、そういう人には楽健法なんか教えなくていいです。

 だからHELP ME! と言われた時には手を差し伸べてあげる。しかしこっちからはお節介に行かないというのが僕の基本的な姿勢ですね。楽健法をした方がいいよ、なんて言ったって、それこそ釈迦に説法だって思う人だっていっぱいおるしね。

 特に医者とか専門的な人たちほどこういうものを軽視しがちです。
 庶民が自分たちで経験して積み上げてきて、これはいいと思うものを自分で信じてやっていることがあったら、それと出会っただけで幸せだと暮らして行ったらいいですね。

 じゃ、楽健法やって最後に按腹を練習しましょう。見て回りますからやってみましょう。

楽健法24(7)

千十観音様に見守られて…。

あとがき
今回も、収穫が多い2日間でした。自分がこれは、と思うものに出会い、信じぬくことが大切だと痛感しました。楽健法に出会えて幸せだと思う気持ちを強めました。来月が楽しみです。では、今回はこの辺で

第7回 10月12日(2日目 その3)

2008-10-12 19:00:03 | 楽健法セラピスト養成講座第8期記録
今日も願いを込めて

何を書いてほしいんだい?

炎が美しい。

美しいご来光。

朝日を拝むマニス。

朝食の準備

東光寺で取れた栗。でっか~い。美味しそう!

手際よく、均等に分けるのよ!

葉っぱもきれいに並べました!

パンを蒸します。三人そろって(笑)

いただきまぁ~す

特製リンゴジャム、おいしい!

楽健法の前に…

何かめっちゃ楽しそうですね!田中さんと琴美ちゃん!

みんな護身法をやってるのに!まじめに!

ちょっと講義!

大したことは書いてないですけど、ちょっとだけこういうの書いたよ、ということで見ていただきます。農文協から楽健法の本が売り出されることになりましたので、「まえがき」を1頁加えました。こういう短い文章を読んでいただいても、いろんな問題が拾えますので印刷してみたわけです。

「二人ヨーガ楽健法とは」

【まえがき】 
 二人ヨーガ楽健法とは、手足の付け根を足で踏み合い、からだの循環を良くする健康法です。踏まれて気持ちがいいのはもちろんですが、踏んであげる人も、からだの循環が良くなって元気が湧いてきます。してあげて得をする不思議な健康法です。

 からだの代謝が悪いと、皮膚の色が黒っぽくなることがあります。私が子どものころの写真は白黒で、小学校時代の写真を見ると、私の顔はみんなと比べて妙に黒い顔に写っています。鏡をのぞき込むとそれほどでもなかったのですが、写真では殊に黒く写るので、写真を撮られるのは好みませんでした。二五歳の時に
喘息になりましたが、いま思えば白黒写真は、私はからだの循環が悪く、喘息のアレルギー体質特有の肌色をしていたことを、正確にとらえていたのです。

 喘息の初期のころ、近藤式経皮的療法という治療をしばらく試したことがありました。腕に漢方薬らしい匂いのする、十円玉ほどの茶色の薄い膜を貼り付けてガーゼをあてておくと、水膨れができ、じきに破れて体液がじくじくと流れ出てきます。体液が出なくなるまでまた貼り付けることを繰り返していくと毒素が排
出されて、やがてアレルギーが改善されるという療法でした。

 これをやりだしたある日のこと、自宅の近所で母とすれ違うと、母は他人行儀にお辞儀をしたのです。「おかあさん」と声をかけると、母がきょとんとした顔をして、「あれっ、色が白いので、お前だとは思わず、他人だと思った」というのでした。

 しかし、その後もいろいろな対症療法を試みましたが、それで喘息を完治させることはできませんでした。結局はそれまでの自分の生活や食事の有り様などについて、自覚を持って振り返ることの大切さを知ってから、私の病気は消失していったのです。人が気をつけるべき要点を自覚さえできれば、病気からの解放は間近いのです。楽健法はその自覚の手助けとなります。

 楽健法を広める活動をはじめて四○年になろうとしていますが、たくさんの人に楽健法をしてわかってきたことは、まず顔色が白くなり、血色が良くなってくることです。やる気さえあればすぐに、誰にでもできる簡明なこの循環療法こそ、金と時間のかかるあらゆる治療に勝るのです。医者に頼らず生きる術、二人ヨ
ーガ・楽健法と名付けた所以です。三○年前に書いたこの本が、いまもって多くの人に愛読され、農文協から販売されることになったのは、健康の根本をこの本がきちんと押さえているからでしょう。

 楽健法も楽健寺の天然酵母パンも、台所のエコロジーともいうべき生活の知恵です。多くの方々にこれらを知っていただいて、心身ともに楽しいくらしを送っていただきたいと、こころから願っています。 
二〇〇八年一〇月
                              著 者 山内 宥厳


アトピーなんかの人は循環が悪いからですが、皮膚が肌色が映えないで、黒っぽいんですね。私は子供のころからだいたい黒っぽかったんでしょうね。白黒の写真を見てわかったことなんですが。

 鏡をのぞいたときは人間自惚れて見ているからね。(一同笑)。黒いことを自分では頭の中で否定しているわけです。「写真では黒く写ってる」

 気をつけるべき要点を自覚するということはとても大事なんですけど、病気であるというような否定的な自覚は現実感があって、持ちやすいんだよね。深く、潜在意識の中にまでもぐりこんで行って、それで「ああもう私は助からない」とガンの宣告なんかを受けるとそう思うんですね。それをどうやって気持ちのなか
から振り払う、払底することがなかなか出来ないものですから、まあ、そういう気分を作り出すような場所に行かないことが大事ですね。「君子危うきに近寄らず」。

 だから、健康診断は受けない。(一同笑)。これが、正しい生き方です。

 この中にも健康診断を定期的に受けるのは、先手必勝だと思って行っている人がいるかもしれませんけど、それは必ず医者に先手を取られて死につながるんですね。やらなければ、2カ月やそこらで死にそうもない元気な人が、健康診断を受けて、精密検査が必要とかいわれて、治療を受けていると、どんどん病気が進行
していって、間もなくダメージ受けて死んでしまう人が非常に多いですね。だから、それは病気に殺されるのではなく、医療が殺すのだということを医者も思わないし、本人も病気が殺したんだと思うわけです。

 だけど、そんなんじゃない。何もしなければ3年でも5年でも20年でも生きられる人がそうやって検査を受けて、治療を受け出したために2か月ほどでお葬式をすることになる人が非常に多いですね。だから点滴は人類の天敵だ、と言っているわけです。

「たくさんの人に楽健法をしてきて分かってきたことは」

 ステロイドを昔、一週間くらい飲んだことがあるんですよ。一週間くらいステロイド飲んだら、50キロの体重が54キロになったんです。それで、これはあかんな、と思ってそれからやめてしまって、その後医者にも全く近づかなくなったんです。本当に薬と言うのは気をつけないと怖いですね。

 近藤式経皮療法といのは今も誰かやっている人がいるのかどうか知りませんが、近所の産婦人科の女医さんが看板をあげていたもんですから、産婦人科の門をくぐったんですよ。(一同笑)。そして、どういうことをするんですか、と聞いたら、「これです」って、スカートをぴゅーっとめくって、足の付け根のあたりまで見せてくれたんです。まあ、そんな見たらクラクラとするようなおばちゃんではなかったんですけど。(一同笑)。そしたらここにいっぱい真空ポンプで吸ったような跡が、並んでるんです。本人がそれをやってかなりよくなったからということでした。

 僕も腕から始めてみました。貼り付けると間もなく水泡ができて皮がめくれる。めくれた上にまた貼るということを繰り返して行くうちに、だんだんそこが硬くなってきて体液が出なくなってくると、貼る場所を変えていくんです。それで、両腕にビシーっと、1か所10日として、10位はありましたから。それを両腕20個
くらい、そういう跡が出来るくらい。足まではやらなかったけどね。そしたら、5,6個行ったところで母親が僕の顔色が白くなったので他人だと見間違ったんですね。面白いもんですね。世のなかにはいろんなものがある。

 デトックスとしては割とめんどくさいですけど、ガーゼを当てて、包帯巻いといてもベトベトになるくらい体から液が出るんですね。体液が。後はピリピリするし。そのまま風呂にきゅぅ~~~と入るのも快感。(一同笑)。だから、それを追体験しようと思ったら点温膏貼ったまま熱いお湯に。(一同笑)。

 まあ、いろんな治療法があるんですけど、やっぱりそういう体液を外へ出すというのは、瀉血もそうですね。体調が悪くて、何をやっても治らないのが、足の指先を漢方の先生が針でピュッと突いて一滴の血を出したら嘘のように、軽くなる、なんてこともあるんですね。だから、からだはちょっとしたバランスをうま
くとることを見つけられたら、割りと奇跡のようなことが起こるんです。まあ、非常に不思議なものです。

 だから、もう西洋医学の方法論だけが唯一無二のものだと思いこまないことね。医者はお金が好きだということもよく知っておかないといけません。病院はいま潰れていくところが多い。患者が減ってくるから売上がなくて赤字が増えて維持できなくなるのですが、患者は欲しいけれども、金がかかりすぎて保険制度が
パンクするので、金がかからないように政府はいろいろ条件を厳しくしていく。病院を維持していくには多くの人が病気にならなくてはいけない。病気になったら働けなくなるから、働きつつ元気な人が半分おって、病人が半分おって、それで病人のために病院を維持するというようなことになりかねないですね。病院と言うのは必要だとは思いますけれど、あまり手軽に行かないでほしいというところですね。

 病気になったら都会まで足を延ばさなくてはいけなくてもしょうがないんですよ。本当は。そんな、どんな田舎にも、もう日本のチベットと言われるような和歌山の田舎にも(一同笑)(和歌山出身者苦笑い)病院が果たして必要なのか、そこに病院を持ってこいと言うのもやっぱり権利意識を、みんなに平等にしなくてはいけないという憲法が保障した基本的人権を守ろうとすればそうなってくるんです。

 だから、田舎の人は病気になったら間に合わなくて死んでも、それはもう、こういう田舎に住んでいるんだからと思って、昔の人だったら諦めるわけですよ。運が良ければ助かるし、と言うようなことでね。それが命というものに対する認識の時代差でしょうね。

 田舎に暮らしている人は、田舎だから病気にならないように用心するという生き方もするだろうし、スーパーも遠いから、横の畑でとったものを、さっきも言ったような芋みたいなものを、あんだけ取れたら、これでもう一ヶ月はいけるわと(笑)。そういうスタイルで生きていくことも必要かもしれない。ま、そういう
気持ちが我々の中に失せてしまってどこにおる人も同じような環境で、同じような恩恵を受けて生きていこうというようなところから、それを無理にでもやろうというようなことを努力してきたために、今それの歪みができてきているわけです。

 もうかなりひどいことになって医療制度がポンポンひっくり返ったときに保健のお金がどうにも回らないというようなことになったときに、人間が本当に生きると言うのはどういうことをしないといけないかということを考え始めると思うんですね。

 だからもっと懲りたらいいと思います。自分なりに行き方を確立する時代になりつつあるんです。現代の患者の意識は、制度に頼りすぎ、甘えすぎ、すぐ行政になんとかしろという権利意識、そういうのはおごりだと思いますね。

 そういうようなことを避けるために、楽健法をやりなさいということを政府が、誰かがそれこそ東国原さんでもね、取り組んでいくという発想が必要です。楽健法はもう宮崎県なんかににまさにピッタリだと思います。限界集落でこれやるのが一番いい、というようなことに気がつく行政の人が出てきたら、広がってみなさんが救われていくかもしれない。 

 あそこは誰も一年以上も、誰ひとり病院に行かないのにみんな元気だよ、と言ったらみんなが見に来るじゃない。そういう村を宮崎の田舎の中に作りましょう、と東国原さんに提案したら。あなたが手紙を書いて。それで、5年くらいしたら知事に立候補する。(一同笑)。

(宮越さん)みんなで楽健法しましょうって?!それ以外何もなかったりして。

まあ、そういうようなことが起こらないとも限らんよ。それはわからんよ。もう3年くらいしたら知事になってるかも知れん。(一同爆笑)。

 それじゃあこれぐらいで、護身法(ごしんぼう)をやりましょう。合掌。

楽健法23(6)

はいはい、ちょっと待ってよ!

いやぁ~楽しいねぇ。

按腹(あんぷく)

お腹がす~っとします。信頼関係があれば非常に気持ち良いです。

東光寺ガーデン





 

第7回 10月11日(1日目 その2)

2008-10-12 19:00:02 | 楽健法セラピスト養成講座第8期記録
(宥厳先生)それで、この薬局で僕が1箱買ったの。1,260円だった。シートが12枚入ってるのが1つで1,260円だったんですよ。まあ、そんなもんだろうと勿論そこであと1回か2回買ったの。それで品切れでなくなったもので、こ桜井の近所の薬局へ行ったのよ。そしたらね、同じものが780円だったの。同じものが。それで、あっ、こっちが安いってここで買っていたのですが、ある日また買いに行ったら最後の2つが残ってたの。じゃあ2つもらいますってやったら、1つは500円の値段貼ってあって、1つは780円だったのね。そしたらおっちゃんは困った顔して(笑)。それで、それから500円になったわけよ。前の売れ残りの値段がそうだたんだね。

 それで、その後はそこで買ってないんだけど、あんまりそこも安くないので。それで、今はうちに水曜日に来られる高峰さんと言う人が、森小路の商店街に大きな薬局がたくさんあって、何でも安売りするのでそこで買ってきてくれています。

(受講生)その点温膏って効くんですか?
(宥厳先生)よう効きますね。今回の生徒さんにはまだ点温膏のことを教えてないんかな?
(受講生)教えてないですね。
(宥厳先生)これから寒くなってきたときに、その点温膏の価値が発揮されるんです。僕はいつもかばんに点温膏を入れて持って歩いてるし。新幹線に乗ったりして冷房が辛いというような人にもその点温膏を足の裏にこう3枚ペタペタと貼って靴下はいておく。それから膝のあたりが冷えるので、僕は膝のここへ貼るんですよ。冷房が辛いようなとき。冬でも、そう。それで冬になってきて布団の中で肩が冷えて寒い人はここに貼る。そいでぜん息が起こる人はここに貼る。それから腰痛の人。この点温膏だけね、12枚利用してうまく貼ると腰痛で困っている人が一晩貼っておくと翌日ゴルフに行けるくらいになる(笑)。

(受講生)じゃ、楽健法いらなくなるわ。

(宥厳先生)まあ楽健法がいらなくなったら、まあ、それはそれでいいのよ。点温膏のことをインターネットで調べてみると結構愛用者がいてね、あれがなくなって困った時期があったんですよ、去年かな。会社が倒産してね。カネボウが。

(宮越さん)カネボウと後、もう一社ありません?
(幸子先生)ありますよ。
(宥厳先生)カネボウが発売してたの、カネボウがつぶれたんでしょ?それで今それが別の会社になってる。  
 何年か前に箱根の駅伝を僕がテレビ中継見ていたら優勝したチームのランナーが先頭を走っている。
 その選手たちみんなが胸に点温膏を貼っている。ああ、こいつらようわかっとるなと感心しました。ここに貼ると呼吸が楽なんです。すごく。胸の筋肉の緊張で息がガーっとしんどくなって走れなくなるんです。今、この2袋入りで、つまり僕が最初に1,260円で買ったのの倍の分量が入ったのを780円で買えるんです。これも、ひと夏こしたりすると若干横がねばったりして、効果が薄れはしないんだけどちょっと粘ってくる。  
 僕は今でも寝るときここに貼っています。胸にはると息が楽ですね。だから、喘息が心配なようなひとはこことか、腕の何箇所かパッとつまんだら、あっここ、というようなつぼが必ずありますね。
 点温膏は利用法を知って持っていると重宝します。

(宥厳先生)あなたやってる?え?かぶれるんか。そうか。
(幸子先生)ひりひりしてきたらとったらええんよ。
(宥厳先生)だから、あまりかぶれたり、きつい人はこれをハサミで4つに切るんです。それを貼るんです。僕はこれをほそ~く切ったりして使っています。僕は左足の薬指がいつも曲がり気味で、歩くたびに痛くて辛いんです。それで、歩くときにこれを縦に半分に切って、こっちから巻いて、こっちからも巻いてね。ノリ巻きにしとくんです。そしたら痛みをいつの間にか忘れてる。だから、そうやって、これも部分的にではあっても温める作用があるんです。冷やしたりするんじゃなくて温シップの作用がある。

(幸子先生)ところがお風呂に入る前には必ずはずしておかないとものすごく痛い。
(宥厳先生)そうそう。そのままお風呂に入っても構わないんだけど。あ、貼ってたと思ってお風呂に入ってからめくったりすると、きゅ~~~~っと(笑)。その恍惚感がいいと思う人はお風呂の中で外したらいい。(一同笑)。だから、こういうのをいつでも使えるように持っていたら、ちょっと腰痛で困ってる、とか言う人にさっと貼ってあげたり。それで、僕は金粒(きんりゅう)と両方いつも持ち歩いてるんです。

 点温膏で金粒を上から押さえたりしても使ったり…。4つに切って金粒貼って、その上から貼っとくといいかもしれないね。まあアイディアですね。だから、こんなものは楽健法に対して邪道だ!と思う人はしなくてもいいけれど、要は苦痛が軽減されるということが目的でやってることだから、方法にこだわらないで何でも楽に治ればいいんですよ。楽に治すことが楽健法ですね。本当に絆創膏に米粒を乗せて体に貼っておいたって、それはよく効くんだからね。米粒療法と言うのがあるんですよ。
(受講生)ありますね。米粒と粟がありますね。

(宥厳先生)この度、楽健法の本が農文協からカバーを変えて出ます。今月納品することになっているんですね。今印刷段階なんです。これからは本屋で買えるようになります。そこに新しい序文を1ページ増やして入れます。その序文を書いたんですけど、その中でこういうことを書いているんです。私が子供のときに写真と言えば白黒写真だった。それで小学校の記念写真なんかを撮ると、白黒写真の中でかしこまってるわけだけど、僕の顔だけ黒く映ってるんですよ。僕は子供の時からなぜこんなにくろく映るんだろうと、それが嫌で写真を撮られるの嫌いだったんですよ。

 ところがぜん息にかかって30歳くらいの時にある時期、家の近所に秋岡産婦人科というのがありまして、そこによく通ったんです。なぜそこに通ったかと言うと、看板がかかっていて「アレルギー研究所」というのと「近藤式経皮的療法」というのを書いてあったんです。それで、アレルギー、僕もぜん息になってからちょっと勉強したから、あ、これはアレルギーだとかそういう言葉も知っていましたから行ってみたんですよ。そしたら、これやってごらんなさい、とか言って、女医さんだったんだけどその人がやり方を教えてくれて。まあ、そんな高いものじゃないんですがね、ちょうどこの点温膏のサイズを丸くしたような膏薬みたいなものがあって、それ自体がニカワみたいな薬なんですね。ちょっと漢方のにおいがする。それを腕なんかに貼るんです。貼って、上から包帯しとくんです。貼ると言うより乗せてくくっとくんですね。

 そしたらこの薬に何か刺激するものが入っていて、水ぶくれができるんです。で、翌日になるとその水ぶくれがはがれる。はがれて赤くなった所にその薬をまた乗せるんです。そうすると、じ~~~~んっと滲みて何とも言えない快感なのよ。(一同笑)。もうマゾになっちゃうのね。それで、またガーゼ当てるでしょ。そしたらまたどんどんどんどんリンパ液が出てくるんです。それで、ガーゼがカパカパになるくらい出てくるんですよ。まためくる。で、また貼る。それを1か所で大体10回くらい、液が出てくるんです。その内に固まってくると貼っても出てこなくなる。すると場所を変えるんです。そうやってずーっと10円玉よりちょっと大きいのね。腕に何日かやっているともう、こっち全部やって貼る場所がなくなって、今度反対側の腕をするんです。その先生は最初に行ったとき、女医さんだったんだけどスカートめくって足を見せてくれて、そしたらスカートの中にいっぱいあったんです(笑)。あなたの背中にやってるやつ。
(ちあき)吸い玉ですか?
(宥厳先生)ああいうような感じに後が残るんです。それで、長いこと10年以上消えなかったね。そりゃ皮をめくっていくんだからね。そして、ある日のこと道を歩いてたら、向こうから母親が買い物か何かから帰って来て、にこっと笑って丁寧にお辞儀するんですよ。僕が「お母さんどうしたの?」って言ったら「あれ、お前か。えらい色が白うなったやん。お前だと思わんかった」と言うんですよ。そんな経験があったんです。それで、何を言いたいかと言うとつまりアレルギー体質でぜん息でなんとなく肌が黒いというようなのが、この方法で、いまいうところのデトックスをやったわけだね。そいで色が白くなった。まあ、それでぜん息は治りきらなくって、その後また家内が仕入れてきた知識で楽健法と出会うことになったわけよ。

 家内がよく行っていたなんとかブティックと言うサロンがありましてね(苦笑)。森英恵の服なんかを売っている店。彼女はそこへよく行ってた。常連だったんですよ。それで、そこに買いに来ている常連の中に新日本延命学という足で踏む楽健法の元になった会の先生がいたんですよ。その人が、ご主人が喘息なら講習会やってるから来られたらどうですかというので、それで僕が2泊3日の講習会に行くようになったんですね。それが楽健法のきっかけなんです。だから、まあどこでどういう縁が結ばれているかわからないので、おしゃれ好きの人をまたか、なんて邪険にしてはいけませんよ、という話です(笑)。質問ありますか(笑)。

 だから、まあ日ごろの健康管理に特定のものだけにあんまり固執してしまうのもね。これしかないとあんまり思わない方がいいですね。人生にはいろんな道や方法があるんで。まあ、僕は楽健法よりもっと楽な素敵な方法がないかなと、今でもそういうこと考えて模索しているわけです。

点温膏みたいなものを、パッと貼っといたらそれで解消するんだったらこんなに楽なことないですね。
あらゆる薬を、こういう皮膚に貼るもので取ることができるということを研究している薬のメーカが香川県にあるらしい。どんな薬でもそれをしみ込ましたようなものをひっつけたらいいようにしていて、それを貼ったら抗がん剤であれ、たばこをやめる薬であれ、風邪薬であれ、皮膚から吸収して治すことが出来るとかで、経皮吸収を研究している製薬会社があるんですね。その製薬会社から今回のアーユルヴェーダ総会のの会長をやっているイナムラヒロエさんの亭主のシャルマさんが相談を受けたりして、アーユルヴェーダのそういう薬を経皮的にやる方法というような研究をされている人がいるとうかがったこともあります。

私は月曜日のパンの日は必ずここを出るときに点温膏を足の裏に3枚貼っていきます。
最近は草履でずっと仕事してるんですけどこれを貼っておくと一日中立仕事をしてるでしょう?
足の疲れが全然疲れが違いますね。疲れない、そんなに。足の裏を刺激して、これで循環を促してくれるから楽なんですね。

 そういうようなことでこの点温膏も寒さに向かうこれから役に立ちますよ。

非常に寒がりで冬になったら襟巻もして、こう背中もゾクゾクというような人は肩にちょっと貼っておくと本当に役に立つんですね。だから、それをインターネットで書いたりしたら、奈良の古文化財研究所みたいな、要するに古墳の発掘なんかしている先生方が、それはいいことを教わりました、とか言われて点温膏の愛好家になったり、冬の寒い時にやっぱりちっちゃなスコップ持って、こんな土掘ってる仕事の人たちがおるじゃないですか(笑)。

背中から風が入ってくるっていうのは漢方の傷寒論の一番最初に出てくる問題で、風邪ひきそうでやばいと思ったら、左右の肩を3回叩けって言うんですよ。こうやって3回叩いておくと風邪がどっかに飛んじゃうんです。

(受講生)骨で言うと、ちょうど背中の3番目が風邪のツボっていいますよね。

(受講生)この前ね、ここ寒いな~と思ったんですよ。そしたら、鼻水やらくしゃみで。まあ、それで終わったんですけど。あっここから風邪ひくんだなあと思ったの。

(宥厳先生)そうそうそう。で、そういうときは体が冷え始めてくるのね。体が冷えてくると鼻が詰まる。鼻が詰まるときに、まず風邪ひきそうなときは右の鼻が詰まるんです。右の鼻っていうのは、ヨガで言うとイダ。太陽です。左はピンガラって言って月なんです。で、月の方の鼻がどんどん通って月の呼吸をしていると体がどんどん冷やされていくんです。それで風邪ひくときは左の鼻が通るんだけど、右は通らないという状態になるんです。それを切り替えでやったらいいんです。

 それで風邪ひきそうだなっと思ったらまず、寝床に入って右の鼻を通すんです。ところが右の鼻が詰まってて通らない。そういうときは右を上にして横向いてしばらく寝てると必ず通りますから。それから30分位左の鼻を押さえたままで、右の鼻だけで呼吸してる。そうすると体がどんどん温まってきて風邪のぞくぞくが治るんです。だから、一晩で風邪を治そうと思ったらやってください。引き始めだったらそれで必ず治ります。それで、30分鼻を押さえているのがめんどいっていう人は鼻の中にティッシュでも詰め込んで、やってもらったらいいですね。ま、小指突っ込んどってもいいのよ(笑)。

 そういうこともちょっと知ってると役に立つんです。教えてあげて、その人が言われたとおりやったら本当に治ったわといいます。本当に気分が悪くてゾクゾクしててっと言うような気分のときにはこの「イダの呼吸」だけで必ず治ります。それは布団の中に入ってこうやって押さえて呼吸するだけだから楽でしょう?これで治ったらこんな簡単なことはない。これを押さえながらお腹もマッサージしたらどう?ついでに。こっちの手、遊んどるから。まあ、そうやって健康法を実行してください。そうすると難なく切り抜けられるq。

「難なく」というのは悪いことがやってこないでっていう意味よ。「難」っていうのはそういうことだからね。難儀なことにならないように。難なく過ごせるわけです。まあちょっとしたいろんなことを人間というのは知っておると何かつまらないようなことばっかり知ってるみたいだけど、いつか必ず役に立つんですよ。いざという時、その場で役に立つというようなことはなかなか知らない人が多いんです。
 難しいことはいっぱい知っていてもね。

 だから僕は爪楊枝だって、ゴコショ忘れたらその辺の食堂で爪楊枝を旅先でポケットに入れてきてそれで刺激したりとか、何でもその辺にあるものは全部役に立つ。でも、ボールペンで突いたら色がつくからちょっとかなわんなと思ったりしますけどね。だけど、まあボールペンだっていざというときには治療できるわけよ。これは先を引っ込めてやったら結構刺激できますから。

だから何でも役に立てるということね。どこを押さえたらどう効くか、というようなこともあるんだけど体が調子悪い時は勝手に必要なところに手が行ってさするもんですね。
 まあそういうことがいろいろだんだん見えてくるようになると人に楽健法をやってあげるときにもそういう知識がおのずと働いて、そのさっきの中川さんのお尻じゃないけど、触ってみると必ず筋が、治すためのスイッチがあるんです。

 農文協のほかにもう1件、五月書房って言う東京の出版社の社長とこの間から本を出さないかと口説かれているんですけどね、まだその気にはなっていませんが、五月書房さんが安保徹先生の本を最近出したんですね。安保徹先生の本の中では一番新しいものです。「ピンピンコロリ術」という本です。

 その本を僕に、まだ販売してませんけど、と東京で会った時に下さったんですけど。それをじゃあ僕が今度総会の時ブースを出すんで、そこで売ってあげましょかって言ったらぜひお願いしますというので、安保先生の手がすいているときサイン会をしてもらえるかもしれないし、皆さんも喜ばれるだろうと思うので送ってもらうことになっています。まあ、総会はもうすぐですけどね。

 そのブースでは今のところ具体的に段取りまでは決めていないんだけど楽健法の体験をショートタイムでできたらやってみようかなと。どっかのコーナーをそこへちょっとマットでもひいてさっとやれるように工夫しようかなと思っています。あるいは、デモンストレーションですかね。

楽健法21(4)

やっぱり、コレが一番!

新しい楽健法の形★

おやつも充実しています。いつもありがとうございます。

夕食

秋の味覚、栗ごはん。おいちぃ。ズイキの模様がきれい。

楽健法22(5)

宥厳せんせぇ~い


第7回 10月11日(1日目 その1)

2008-10-12 19:00:00 | 楽健法セラピスト養成講座第8期記録
1日目の朝ごはんにお邪魔しました
 

美味しいお味噌汁とパン♪

お手製リンゴジャム。おいしい~

それから今回の合宿の食料の買い出しに行ってくれました。

昼食

やきうどん!おいちい!

宥厳先生とマニスらぶらぶ~

講義「蜂蜜を温めて飲んではいけないわけは?」

時間が来たら始まらなあかんということはないんで、来る前に始めてもいいんです。
[琴美ちゃんがカメラで動画と撮ろうとすると]
(宥厳先生)またすぐにひっくり返るヤツやな。
(琴美ちゃん)ひっくり返りません!カメラを変えました。穴が真ん中になってるんで。
(宥厳先生)真ん中じゃないやん!それ!
(琴美ちゃん)前のはもっと端だったから。
(宥厳先生)穴の位置もうちょっとこっちにしたらいいんやん。
(中島さん)もうちょっとこっちにね。
(琴美ちゃん)そんなん、私に言わないで下さい!!!(水曜日から)大阪にいたから強いよ。東京の男なんかにまけないよ。
(幸子先生)おっほっほっほ。
(宮越さん)幸子先生にしこんでもらってるから。
(幸子先生)だいぶしこんでますから(爆)
(琴美ちゃん)(大阪の人は)バーンってやったら、ううっってやってくれるんだよ。バンバンってみんなにやってたんだから、私。テレビでやってたでしょって言ったら、「そんなのやらないよ」って言いながら、ううっってやってたよ(笑)。

(宥厳先生)あの、山の上の芋の蔓を、妹にあそこに竹が立っているのをみんな引っこ抜いて横へ寄せてやろうと言ったら、あの蔓も一緒に引いてしまったんです。芋はそのままあそこの中におるんです。
(受講生A)あの、蔓の葉っぱの茎の所、おいしいよね~。
(受講生B)おいしよね~
(受講生C)話が違う、話が。
(宥厳先生)だけど、蔓を2週間くらい前にひいてしまったんだけど芋は中におるから関係ないやろ?
(幸子先生)いや、ちょっとおいとかなあかんのよ。
(中島さん)まだ早いと思うんですよ。
(宥厳先生)だけど茎がなかったら芋が育たないやろ。彼女(幸子先生)は茎がないほうが育つっていうんですよ。
(幸子先生)いやいやいや。全部茂らすと芋の葉っぱばっかり茂らすと実がなれへんよっていうのは聞いたことあるっていうてんのやん。
(宥厳先生)芋を通じて水分が葉っぱのほうに行くので、その分やらないほうがいいという考えなんですよ。(幸子先生)いや、でも全部抜いたらあかんよって言うてるよ。取ってしまったら。
(宥厳先生)葉っぱから栄養を取ってって水分も葉っぱからもくるんやで。
(幸子先生)そうやけど間引いたりして…
(宥厳先生)芋を掘ってみなければいかん。芋があるかどうか。この間妹が引っこ抜いたときにころんと出てきたのはそこそこの大きさだった。二十日芋っていうのは何か徳島の特産で。はつかっていうのかな?長いやつで。あれくらいの大きさにはなっている。
(山田さん)掘ってみましょうか。
(宥厳先生)来月?
(幸子先生)そんなに置いたらあかんのやないの?
(宥厳先生)もう今から掘らなあかんわ。
(幸子先生)今から行きましょか言うてんねん。
(宥厳先生)最近妹が手伝いに来てくれて、草を刈ってくれて、そこら辺掃除しまくってるもんだから、それでもう、「ゆりのき」も全部ぶった切って、けしきがよく見えるようにしてくれたり。木をプッツンと切ってしまったらあかんわ。そんで枝も全部落としてしまって。ほんで向こうがよく見えるようになったでしょうって言うんよ(笑)
(宮越さん)え~、ゆりのきの花見たかったのに~
(宥厳先生)ゆりのきはまだ咲くような木ではありませんでしたけど。まあだけどそのうち又伸びてくるわ。

「アーユルヴェーダの概念と現代医学の対応」
 じゃあまあ、おはようございます。今日はこれを持ってきたのは、この総会で発表される中の一つのアブストラクトですね。「アーユルヴェーダの概念と現代医学の対応」と非常に難しいようなことを書いてあるんだけど良く読んでみると非常に面白い内容なのね。今まで良くアーユルヴェーダの話をしてるときに蜂蜜を温めてコーヒーや紅茶に入れて飲んだりしてはいけないということがチャラカにも書いてあって、料理に蜂蜜を使うなんてことはこれはもう自分の体、健康を損なう危険なファクター(要因)になるんですね。そういうことをアーユルヴェーダでは書いてあるんだけど、それが何故そうなのかということが科学的には、五千年前の人たちには分からなかった。だけど経験則から言っていつも温かいお茶やミルクに蜂蜜入れたりして飲んでいる人は病気が治らない。腹部が膨満してくるとかいうようなことは経験的に知っていたんです。

それで蜂蜜を温かいところに入れて飲んだりするとスロータスがつまると言うことがチャラカ・サンヒター(本集)に書いてあるわけですね。チャラカ本集というのは内科学の本ですけどね。今まで、蜂蜜を熱い飲み物に混ぜたりしてはいけないのは何故だろうと言うことを、かねてから疑問に思っていたんですが、、この間から総会の予稿集の編集をしていて、この届いた原稿を読んでみたら、ええー、そうなんかっていう納得させられた論文です。
「アーユルヴェーダの概念と現代医学の対応」は蜂蜜を熱い飲み物に混ぜてはいけない理由を科学的に研究分析した報告。アーユルヴェーダで書いてあることを現代医学で少し実験して検証してみましたよと言う意味なんですね。

それで、この小川弘子さんという人が、この人は富山大学にいらっしゃる研究員ですね。金沢大学の先生の名前もここには入っていますけどね。金沢大学と富山医科薬科大学というのはかなり密接に研究をやってまして、アーユルヴェーダの西洋医学的な検証ですね。アーユルヴェーダのことを科学的に検証していくというエビデンスというんです。エビデンスがこうか、どうかと西洋医学では言うんです。つまり、科学的にそれが照明されたら、それがエビデンスで、そのことには価値が認められるということで、そういう意味でここに書かれている「アーマとAGEsの類似性およびウコンによるAGEs生成抑制」というタイトルは堅苦しんだけど、ぶっちゃけていうと台所の話にできるようなことかもしれないんですけど、学問というのはこういう風に堅苦しく書くんですね。ちょっと読んでいって見ましょう。

(原稿)

食べ過ぎたりして自分で消化しきれないようなものを体の中にため込むというのが要するにメタリックシンドロームなんかがそうですね。だから、食べ過ぎて過剰に体に入ってそれを体自身が消化する、今でよく言うデトックスですね(笑)。デトックスする能力越えた食べ方をするとそれが病気の原因になるという考え方ですね。


 アーユルヴェーダの教えでは、蜂蜜は料理や飲み物の温かいところに入れたら管が詰まるので良くない、という話はしていましたけれど、それがどういう根拠に基づくのかということは科学的に説明されていませんでした。アーユルヴェーダでは経験則で言ってきたわけですね。それを検証しようと実験し、研究から導き出してきたということですね。これがすべてを説明するものではないかもしれませんが、非常に面白い報告だと思いますね。それでちょっと先取りして皆さんにご紹介させてもらおうと思って持ってきたんです。

 からだは、本来健康であろうとしてたゆまず働いてくれています。病気は非常に複雑なメカニズムが働いてなるものです。なにかの病気になろうと思ってもなれるものではありません。選んで病気になることはとてもむずかしいのですが、病気になる人は、苦労もしないで病気になる。知らないうちに、悪習慣を積み重ねて、病気になっていくんですね。そんなに簡単に病気ってなれるものじゃないのに、難しい病気に多くの人が簡単になってしまうというあたりが、非常に人間の面白いところですね。

 人間の非常に面白い性癖ですが、悪いことはいくらでも続けられるという不思議な能力を人間は持っています。いいことはみんな三日坊主と言うのが人間なんです。だから、なぜ悪いと知りつつやめられないのかという問題や、いいとわかっていてもなぜできないのかということを考えてみる必要があります。

 何か単純なことを、一つの健康法として毎日ずっと守ってるというような人は、割りとシンプルなことであっても、それでもって何か自分の生き方のバックボーンみたいなものが一つできると思うんですね。

 あるケースです。神奈川県で知り合いの学者が胃がんになったときに、胃を摘出してしまって、その後病院の食事をまったく受け付けなくて、嘔吐してしまうというようなことが半月もずっと続いて、病院もお手上げで困っているという相談を受けて、行ったことがあるんです。その先生はちょうど50代半ばくらいでした。胃を切除してから、どんな食事が出てきたんですかと聞いてみたら、ほかの入院患者と同じだったとか。健康な人が食べるようなものを、手術の直後なのに、与えられたということでした。

 それは乱暴ですね、と言うようなことで、玄米スープの作り方を奥さんにお教えし、天然酵母パンをパンスープにして飲んだりする方法とかをやってみたら、間もなく口におさまるようになっていったんです。

 そこの自宅に泊めていただいたのですが、子供がいないご夫婦だったので、奥さんとその先生のお父さんと暮らしていらっしゃったんです。朝食が一緒だったので、一度だけお目にかかったのですが、92歳の現役の弁護士で、朝、背広を着て、端然と食事をされたんですけど、その先生の前に人参のおろしが1カップ置いてあったんです。不思議に思ってその先生にその人参おろしはどういうことなんですか、とうかがったら、自分が大学生だった頃に尊敬している恩師が「毎朝人参おろしをこのくらいの分量(湯呑に半分くらいですね)を毎日食べているので、健康なんだ。それをお前もずっと続けなさい」といわれたそうです。

 それ以来、学生時代から、毎朝人参のおろしを毎朝食べ続けてきた。それでこの歳になるまで、風邪ひとつひかなかった。ずーっと健康に生きて来ました、と言うんですね。ところが自分には5人の子供がいた。それで、5人の子供にも人参のおろしを食えって何度か言ったけど、誰もばかにして食わなかった、と言うんですよ。それで、5人いた子供が全部50代になったときにガンで1人ずつ死んで行って、最後の一人がその先生だった。「いくら教えたって、やらないやつはやらないんだから。仕方がないです。」って憮然と言うんです。その先生は淡々とそのニンジン食べてね、今から仕事で名古屋へ行きますって出かけて行きました。

 だから、ときどき僕はその人参おろしの話を楽健法の講習会の時にするんです。
 楽健法を受講されたひとのなかには、人参のおろしを毎朝食べている人が何人かいます。
 私はやってないね、毎朝は。しかし(笑)。私はなぜ人参おろしをたべないのか?
(受講生)パンに入っている(笑)
(宥厳先生)そうそう。それが天然酵母パンに化けて、それを何十年も続けていることも、それはもう人参おろしどころのもんじゃないですよね、きっと。
 だけど、健康法をやるとは、持続できるものを何か一つ、バックボーンに持っていることですよ。単に人参1つの問題にとどまらず、そういう行為の持続がその先生の背骨を作っていると思うんですね。だから、何かもっと複雑なこと一杯やったって構わないのです。

 困っている人がいたら、楽健法で助けてあげるということを、1つの生活信条にしていてもそれは本人の健康法にもなると思います。

 あれを食べたら病気になるとか、これを食べたら病気にならないとかっていうことはそう軽々に言えないんだけれど、今ここに書かれている問題、熱いものに蜂蜜を入れる害について、こんな話をうかがったことがあります。アーユルヴェーダ学会の会員で、中川さんという人が東京にいらっしゃるんですが、この人はチベット学を勉強してる人でチベット語の翻訳なんかもして、「ユトク伝」という、初めて出した本がいきなり岩波文庫に青帯で入っちゃうようなそういう仕事をされた人です。

 普段は指圧をしながら生活をされているんです。出張の指圧ですね。友人で胃がんか何かになった人がいて治療を頼まれて、治療をしてあげるんだけど、やってあげた後はお腹も柔らかくなっているのに、次行ってみるとまたお腹がボーンと膨満している。おかしいなと思って、いったい何を食べているんだと言って詳しく聞いてみたら、朝飲むレモン汁の飲み物の中に蜂蜜を温めて入れていたっていうんです。

 それで、「山内さん、あのチャラカに書いている蜂蜜を温めて飲んだらスロータスが詰まるというのはほんとですよ。」それで、やめさせたらお腹の膨満感がなくなっちゃったそうなんですね。インドの長年の、何千年もの間に積み上げてきた経験を積んだ知識は、軽く見たらいけませんね。

 この頃、おばあちゃんの知恵袋なんて、雑誌「うかたま」にも書いてありまして、おばあさんは何でも知っているみたいに書いてありますが、今何でも知っているようなおばあさんはいなくなっちゃったですね。  
 すぐに介護を受けたがるおばあちゃんはいっぱいおりますけどね。今風のそういうおばあちゃんになったら困るわけです。

それで、この中川和也さんの話で言うと、7,8年前かな。もう10年近くなるんだけど、沖縄の石垣島で合宿したことあるんです。アーユルヴェーダの2泊3日くらいの。それに私も参加したんですが、その時に、その中川先生が来ていて、夜食事が終ったあとに、「山内さん、僕はお尻が痛くてもう我慢できない。座っていられないんだ。」というから、どうしたんですかと尋ねると、「いや、ここにおできができてね、瘍ができているんですよ、お尻に」「ちょっと見せてごらん。僕が治してやるから」って言って、ま、治せるかどうかわからないんだけど(笑)。確かに膿を持って、大きく赤く腫れているんです。座ったら一番触れるところにそれができている。

その日の昼間、僕は初めて石垣島に行って、タクシーを雇って2時間ほど、小さい島だからだーっと回ってみたんですよ。その時に、ある土産物屋さんにちょっと入ってみたら、ハブ軟膏がおいてあったんです。
ハブの絵を描いた容れ物の軟膏が、1,000円で売ってたんです。それを試しに買って持っていたんです。 
これはいわゆる売薬じゃないなと思ったんです。要するに民間でその辺のおっちゃんが勝手に作ったんだろうと。ハブ軟膏って書いてあるから、蛇の顔を書いてあるしね。それで、ちょっと匂ってみたらくさいし。だけど、それを持っていたもんだから試してみた。

その前にちょっとからだに触ってみました。お尻でもどこでもかまいませんが、仮にどこかにおできができて腫れているとします。そしたらこの腫れてる筋肉に沿って必ず硬いところがあるんですよ。お尻だったら縦の筋肉に沿って触っていくと、だいたい緊張している筋がある。瘍のできている筋の周りを丁寧に、順番に辿って行って、『あ、ここもそうだな』って背中の方の上の方まで、足の方もそうなんですけど、下の方も揉んであげて、それで何かちょっと緊張が取れて柔らかくなったら、「今日買ってきた薬があるから、ちょっとこれ試しに塗ってみるか」とハブ軟膏を塗って、ティッシュを貼り付けてあげたんです。

そしたら、翌朝、「山内さん、きれいに治ったよ」って言うんです。それで、「あの薬はよく効くんだね」っていうけど、薬の効きめよりも、僕の指圧がいいからじゃないかと僕は思うんだけどね。(一同爆笑)だけど、「よく効いた。僕も買って帰る」ってね。それで、そんなに効くんだったらちょっと多めに買って帰ろかっていうので、電話番号をあれに書いていたので電話したんですよ。そしたら、男の人が「ああ、そんなら明日ホテルへ届けます」って言うもんだから、ホテルで朝飯食いながら外眺めとったっら、背の低いずんぐりしたおっさんが紙の箱持ってこっちへ歩いてくるんですよ。半ズボンはいて毛だらけのおっちゃんが。(一同笑)「あいつがきっとそうに違いない」って(笑)。熊みたいな男で(笑)。そしたら、まさしくそれだったんです!「山内さん、面会の人が来ていますよ」って言いに来たらその男だった。

そのおっちゃんがハブを手づかみで捕まえて、熱い鍋の中にそいつを放り込んで蓋をして、それでじわーっと出てきた油をワセリンに混ぜて作ってるんじゃないかな。

それから、それをいろんな人にあげたら、くさいけど良く効くということがわかってきて、それでなくなると注文するんです。1,000円の軟膏は使ってみると上げ底なんです。底が平らでなくて、茶わんのように丸くなっててね、ちょっと塗ったらすぐなくなっちゃうんです。それで、電話したんです。あれ、上げ底じゃないかっていうて。底が丸く作ってあって、端の方はもう全然なくて真中にちょこっとある。もっと大きな入れ物はないんかって言うたら2,000円のがありますってうんです。その2,000円の送ってみろって言ったら、2,000円のも上げ底なんだけど。それで、それを今もそれを送ってもらうんです。送ってもらうとそこの黒砂糖の袋が3つ位入っていたり、パイナップルが入っていたり、マンゴーは入ってませんでしたけどね。(一同笑)。いつもおまけがついてるんです。それで、卸値にしろって言ったんです。20個か30個買うからね。でも、「卸値にはできません」って言うんですよ。それは何か契約があって売ってはいけないらしいんです。それで、20個注文すると、26個とか入れてくるんです。ま、そういうおっちゃんなんです(笑)。

何かこういう面白い出会いがあったり、役に立ちそうだなっと思ったらずっと続けてみる、というような、つまり、僕自身の健康管理の一つのやり方ですね。だから、いままでに出会ったもので、使い続けているものがいくつもあります。点温膏にしてもそのひとつなんだけど、点温膏も不思議なことに僕が腰が痛いっていったら、家内が押し入れから出してきたんですよ。こないだ薬局へ行ったときこんなん貼ってみたらって薬局のおっちゃんに売りつけられたから、貼ってみる?とか言って貼ってもらったのが始まりなんです。

この薬局は、けったいなおっちゃんでね。この薬局のおっちゃんの話をしてると本当にもう吹き出すんだけど。パン工場のすぐそばに薬局があって、なんとなくくそまじめで、何かつま先でとっとっとっと走ってるような男なんです。そんなにインテリにも見えないし、馬鹿にも見えないという複雑なひとではある。(一同笑)。くっそまじめなの。

 数年前のある日、そこの薬局にピストル強盗が入ったんです。昼間。ピストル強盗が入って、
 …後、あんたが話してください。

(幸子先生)それはうちの家の前の道は、いつもそんなに車が通らないのに、その日は何か車がものすごぅ通るんですよ。ほんで近所の人たちと「今日はよく車通るねぇ」って言ってたら、私が冗談に「ピストル強盗でも入ったんちがうの?」って言ったんですよ。ほしたら、また隣のおっちょこちょいのおばちゃんが「ほな見に行ってくるわ」って言うてね。いつもはそこの信号からこっちには入ってこないのに車がみなこっちへ来るから、まあ何かあったんかなと言うのんで、自転車に乗って見に行ったんですよ。そしたら本当にピストル強盗が、その薬局に入ってたんです。

うちの主人がまた聞いてきた後日談なんだけど、強盗に入られたけど、そこはほんまに売れない薬局で、お金出せって言ったけど、そこには6,000円くらいしかなかったわけね、売上が。「これみな持っていかれたら困りますねん」っておっちゃんが泣き顔で言ったらその強盗もさすがかわいそうと思ったのか2,000円置いて帰ったというので、大笑いしたんだけど。(一同大爆笑)。そんなん強盗に普通言うやろかっていうて言ってね。そういう薬局のおじさんです。

でも、まあ薬局するからには昔はねぇ、薬剤師でちゃんと学校も行ってるはずだけど、本当に貧相なおっちゃんで。