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映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

日記です

2025-05-11 21:43:08 | 雑記
のちのち
昨夜はなぜか全くと言っていいほど眠れず、ウトウトしたかと思うと浅い眠りで何度も目が覚め──の繰り返しでした。そんなわけで、いっそ早く起きた方が良いと思い、7時前に起床しました。朝ごはんは朝からカップの肉うどん。温かくてカロリーあるものを体が求めていたのかもしれません。ミルクティーも飲みました。
ともあれ晴れたので洗濯。溜まっていた物をやっと洗って外干しできました。

早朝に録画しておいた『慶次郎縁側日記』を早めに視聴。旦那とのちょっとした諍いから根岸の家を出て、老娼婦三姉妹が商売する裏町の「地獄宿」に迷い込んでしまった佐七さん。つらい人生を背負いながら一所懸命生きている彼女たちと、なんとなく意気投合して海辺に遊びに行ったりもします。モラハラ気味の言動で奥さんに出て行かれてクサクサしている鎌倉屋の安右衛門さんも巻き込んでの、束の間の楽しいひととき。三姉妹が淡路恵子、中原ひとみ、角替和枝という名女優揃いで、安右衛門さんの奥さんに野川由美子さんという豪華キャスティングです。
社会の底辺に生きても希望を持って悪いことはない。けれどそれが海の向こうの「あちら」にあるかなどということは、誰にもわからない。一方、安右衛門さんの奥さんは、花ごろもで働いて重宝がられたことで、自分はどこででも生きていけると自信をつけ、だから今は夫の許に留まることを選ぶ。
しかし三姉妹はガサ入れを受け、貧しい住処からさえ追い出され、その行方は佐吉さんにも、晃之助さんなどの同心やお手先たちにもわからなくなります。どんなことがあっても人は生きていかなくてはならない、という認識は、希望と痛みや苦さを共に内包するものでもあり、それはこの作品がずっと描いてきたことでもあります。

そろそろ髪がまた鬱陶しく、美容院へ行こうかとも思っていましたが、上記のような理由で頭はボーッとするし、あまり調子が出ないので、買い物にだけ行くことにしました。気温が上がり、七分袖プルオーバーだけで十分でした。
ドラッグストアを2軒回り、書店で本を買い、百均やスーパーでも買い物をして、12時になる前に帰りました。

帰宅後は洗濯第二弾と三弾。買って帰った美味しい調理パンでお昼にしました。
少し休んだ後、久しぶりに【日曜ミステリー】など流しつつ、早めに晩ごはんの準備。お米もといでおきました。2時間サスペンスは渡辺えりさん主演の『鑑識特捜班・九条礼子』 なる作品。鑑識の仕事を超えて捜査もする「特捜班」の設定は、京都府警の科捜研みたいに「なぜか」臨場する不自然さを避けるためでしょうか。相棒が安達祐実さんで、このところ『縁側日記』に『べらぼう』、先月まで再放送されていた『カムカムエヴリバディ』と、ずっとこの人のお顔を見ている気がします。

その晩ごはんはポークカレーライス。冷凍庫の豚こま肉やしめじを使うことが目的でしたが、トマトもにんにくやしょうがもあめ色玉ねぎも使わず、ガラムマサラも入れず、基本的な具材とルーだけのオーソドックスなカレーでした。ルーを混ぜた後、隠し味にウスターソースとお醤油をほんの少し加えたくらいです。使ったルーは栗原はるみさん監修。高山なおみさんの昔のレシピに従い、ミルクで調整するやさしい味のカレーになりました。福神漬けを添えて食べるのにぴったりです。コンビニで買ったコールスローを付け合わせにしました。

早めにシャワーをして、夜のTVは『べらぼう』。
北川豊章という絵師が消息不明になっていた唐丸ではないかと考えた蔦重は、豊章が入り浸っているという賭場を訪れるが、その男は別人だった。しかし次郎兵衛兄さんと蕎麦屋の半次郎さんの二人羽織を見て、あることに閃く。
住処を突きとめ、出会った青年が唐丸と確信した蔦重だが、相手は蔦重も過去のことも憶えていないそぶりを見せる。その夜、彼のもとに忍んで来る尼僧あり。青年の「馴染みの客」だという。演じていたのは、なんと岩井志麻子さん!作家としては(特に初期作品)好きでもタレント活動には興味なかったのですが、俳優業もされていたんですね。

やがて彼が女客だけではなく、男の客も取っていたこともわかってくる。様々な画風の絵が描ける能力を利用され、北川豊章のゴーストライターを務めていたことも。心身両面で自らを切り刻むような生活をしながら、その暮らしが「楽」だと言う唐丸(なのですよ、結局)。その背景には彼の壮絶な過去があった。
夜鷹の子として生まれ、望まぬ子であったがゆえ母から虐待され、自身も7歳の頃から客を取らされていた。悲惨な生活の中、たまたま出会った鳥山石燕から絵の才能があると見抜かれ希望を抱くも、母やそのヒモに阻止され、絵を学ぶことも、やっと出会えたまともな大人について行く道も断たれる。
奇しくも、朝は『慶次郎縁側日記』、夜はこれ、と夜鷹や「地獄」と呼ばれる私娼の文字通り地獄のような生活が語られる一日となりました。

このドラマ初回冒頭の火事の時には、その火災に巻き込まれた母から「殺しても死なない」ヤツだと呪詛を受けつつ、見捨てて逃げた。たまたま蔦重に発見され、助けられたのは、まさにその直後だったのだ。
唐丸が重三の前から姿を消す前に現れ、つきまとっていた浪人者は、母のヒモだった。過去をバラすと脅され、ゆすられ、そいつを殺して自分も死のうとしたのに、またも自分だけ生き延びてしまった。
自分は死んでも良い人間だ、そもそも生まれてきたのが間違いだったと思いつつ、自らを傷つけながら日々をやり過ごしていた唐丸に、蔦重は憤激するのでも責めるのでもなく手を差し伸べる。「おまえが生きたいのなら手助けはできる」「おれがおまえを当代一の絵師にする」と──

吉原で育った重三は、身売りにまつわる悲惨な事例や地獄のような日々を送る人たちを嫌というほど見てきたのでしょう。だからこそ優しい。加えて、瀬川も源内先生も自分の力では救えなかったという悔いも残っている。だからせめて唐丸は、と。
そのため、人別(戸籍)も持たない彼にちゃんとした籍を与えようと、自分の養い親である駿河屋夫妻に、唐丸も養子にしてくれるよう持ちかける。渋る市右衛門に対し、妻のおふじはチャキチャキとそれを承諾する。
唐丸の新たな姓は蔦屋と同じ「北川」、名は「勇助」。そして画号は「歌麿」と決まった。歌麿爆誕の瞬間である。

ところで今日は母の日でもあります。そんな日に、我が子を虐待し呪詛する母を登場させるとは、やはり脚本の森下佳子先生は鬼だ!と、ツイッターでも言われていました。その一方で、ふじさんという、子供(養子)を守ってくれる「母」もいます。本編終了後の「紀行」が雑司ヶ谷鬼子母神だったのはドンピシャリでしたが、やはり母の日にかけていたのかもしれません。
そして鳥山石燕先生の出番があれだけとも思えないし、歌麿が師事したとの史実もあるから、再登場に期待します。

その頃、吉原では、スランプ解消のため接待を受けていた喜三二先生の腎虚騒動などもありました。この辺りはお笑い展開なのですが、先生の悪夢の中で大蛇と大立ち回りを演じ、見事叩き斬るいねさんの活躍も楽しかったです。先生もスランプを脱したようで良かったですねー
そして江戸城内ではまたも不穏な動きが──

さて、唐丸=歌麿が確定したからには、写楽はやはり阿波徳島藩のお抱え能楽師・斎藤十郎兵衛の線でいくのでしょうか。写楽の「正体」についてはいろいろな説が現れては消え、でしたが、今は斎藤十郎兵衛でほぼ確定しているようですし、そちらも楽しみです。

大河の後は【クラシック音楽館】。ソヒエフ指揮でストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」、そしてブラームスの交響曲1番。ともに素晴らしい演奏で、マロさんことコンサートマスター篠崎史紀さんの引退公演ともなりました。後半はそのマロさんのソロ演奏をクローズアップした特集でした。

またその後はNHKで『アストリッドとラファエル』。人狼によると見られる連続猟奇殺人、そしてブードゥーと、ややオカルティックな事件の背景に、海外の人身売買問題があり、拉致されるようにパリに連れて来られた少女の悲惨な運命も──と『べらぼう』に続いて、またもそんな話かと暗い気持ちになっていたら、意表を突いた真相にびっくり!彼女のような目に遭った少女ならあり得る症例ですが。
事件そのものは悲惨ですが、アストリッドもラファエルも当初は敬遠していたプロファイラーと徐々に信頼関係が深くなっていくのは良かったです。
そして、新たなビザによりパリに戻って来たテツオ。アストリッドからのプロポーズにより、いよいよ結婚する運びとなりそうです。

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