今日も猛暑日。というわけで外出はせず。外に出たのは、洗濯物を干すためと取り込むためベランダに出た時だけという有様です。
しかし、引きこもり生活もそれはそれで疲れますね。今日は何だか朝から晩まで一日中眠かったです。それなりに湿度や気圧変化があったということでしょうか。
TVも殆ど観ず。朝ドラ『おはようモネ』に於ける妹・未知の態度に憤慨したりはしていました。【金曜ロードショー】の『風立ちぬ』も気力がなくて観られず。
しかしテレビ東京【午後のロードショー】で放映されたクリント・イーストウッド監督主演『許されざる者』は、久しぶりに観ました。初見時には居心地悪さや腑に落ちない点がいろいろあった作品ですが、今日観たら、自分の中では納得できました。
よく言われるように「最後の西部劇」「西部の挽歌」であると同時に、その「美学」へのアンチテーゼでもあります。そして、やはりキリスト教についての知識や知見がないと理解し難い作品かもしれないとも思いました。
「天使」への言及や暗喩は随所に出てきますが、かつて悪鬼か死神の如くに悪名を轟かせ恐れられた男が、悪徳の街を滅ぼす御使い(みつかい=天使)あるいはそれこそ「ペイルライダー」として復活、降臨する——それを支えたものは妻の愛、または妻への愛であり、その思いはほぼ信仰に等しいものとして描かれます。贖罪も救済も、とうになされていたのです。この物語全体が「ユダヤ人の物語作者」という記述者によって語られたものという体裁を取っていることからも、意図は明確だと思われます。
もちろん「物語作者」は、名のある「ガンマン」の正体などこんなもの、「アメリカの正義」などあの保安官の支配と何の変わりがあろうか、という実態を抉るための装置でもあり、それによってこの作品は「脱・西部劇」ともなりました。同時に、やはり『シェーン』へのオマージュも感じられます。『ペイルライダー』では表層をなぞった感がありましたが、今作では「人を殺す」とはどういうことなのか、という『シェーン』のテーマにも、ちゃんと答えを返していると思いました。
それにしてもTV放映ではやはりカットが多く、またソフトで観直そうかと思います。
しかし、それ以外はほぼ何の気力もなくゴロゴロしっぱなしでした。。食事はちゃんと朝昼晩作って食べましたけどね。早く寝た方が良さそうです。