なんだか納得いかなかったこの話。好きなように内容書き換えました。 . . . 本文を読む
それを聞いた農家の娘は腹を立ててこう言いました。
「さっきから聞いていましたが、もう限界なので言わせてください。王様、あなたは素っ裸でいらっしゃいます!」
農家の娘は持っていたマイクを床に叩きつけ、首にかかったタオルを掴んでイライラしながら出ていきました。
自分でもそうじゃないかと思っていた王様は、娘に言われてたいへんな自己嫌悪に陥りました。
しかし王様は、娘に対する配慮がなかったと思いつつ . . . 本文を読む
昔々、あるところに、1人の裸の王様がおりました。
裸という欠点を除いては申し分のない王様で、家柄がいいだけでなく、たいへん博学な人でした。
王様は自分が裸ではないだろうかとときどき疑問に思いましたが、なにしろ日々の業務に忙しく、自分のことを絶対だと信じていたため、そのことについて深く考えたことはありませんでした。
王国の人々も、王様がべつに悪い人じゃなかったのでそのままにしておきました。
ある . . . 本文を読む
羊は椅子にふたたび腰掛け、マフラーを編みはじめました。
虹色の、ちょっと変わったマフラーで、暖炉の火に照らされて一層ふわふわと暖かそうにみえました。
「あの人はもう行ってしまったよ。」
編み物の手を休めることなく羊は言いました。
「あなたがここへ来る前にやってきて、しばらく話をして、また出ていったよ。」
少女は言いました。
「あの人、なにか言っていませんでしたか?」
羊は目数を数えながら言いま . . . 本文を読む
一人の少女が光を求めて森のなかをさまよっておりました。
すると闇の中にぽつんと小屋の明かりが見えました。
「ああ、よかった。ここに誰かいるんだわ。」
少女がドアをノックすると、
「どうぞ、おはいり。」
と、くぐもった声が聞こえてきました。
少女はおそるおそるドアを開けました。
暖かそうなその部屋は、暖炉の明かりでゆらゆらと揺れていて、そばには一匹の大きな羊が大きな椅子に座ってマフラーを編んで . . . 本文を読む