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グローカルイースト視点
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高橋冨士信fj鷹@gmail.com

GPS World誌スマホGNSS Rawdataリダクション成果初掲載

2016年11月10日 | QZSS Raw data技術byスマホ
以下の最新のGPS World誌のURLにスマホGNSSのRawdataリダクション状況が掲載されました。
http://gpsworld.com/innovation-precise-positioning-using-raw-gps-measurements-from-android-smartphones/
これからGNSS関係の国際学会ではスマホRawdataの測定結果がガンガン出ることでしょう。

https://github.com/google/gps-measurement-tools/releases
にGoogleのVersion 0.0.1のGnssLogger applicationがリリースされソースコードzipとともに置かれています。Nexus9などAndroid N(7)インストール済みのスマホの上で動作します。

高度な通信と宇宙測位の複合システムが手のひらの中で一体として実現できる時代がきたといえます。高い雑音指数にさらされているスマホ内蔵GNSSアンテナがまだ弱点として残ってはいますが。

例えば来月に販売開始される雷神などのAndroid7スマホならば、2式で6万円のスマホにより高度な相対GPS測位・測距実験を、4GやLTEなどの実時間の高速通信機能SIMとともに内蔵処理アプリも含めて動かせ、成果がでてしまう時代が到来したことを意味します。

また高精度IoTの基盤技術としてスマホRawdataの測定手法が重要な役割を示すであろうことは、本ブログで繰り返し強調してきました。

一番重要なデータリダクションの評価の図面を以下に引用します。


このGoogleの20年長期戦略の大きな到達点になる新通信測位一体化の潮流に、QZSSを是非とも絡めねばなりません。いまのところXmas発売予定のFreeTelの雷神しかQZSS対応しているAndroid7の可能機はありませんが。


まさに勝負のときが到来しているといえます。QZSS司令塔たる内閣府は改めてスマホGNSS測定への関心を高め多くの有能な若い人材やパワーユーザに呼びかけて取り組みを強化すべきでしょう。この記事はそのためのおそらくはじめての序章となるものでしょう。

トランプ勝利により
日本の独自QZSSの重要性が決定的になったといえるまさにその時に、それにふさわしい課題が与えられたというべきでしょう。毎回繰り返しますが、前世紀と異なり大衆的Massiveな利用の視点なくしてQZSSへの国民的理解の持続性は確保出来ないと思います。
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