「探求散歩」シリーズ、今は「旧赤間川」を調べながら歩いています。
「田谷堰」のゴール目前になって、ペースがまた落ちました。
ブログランキングに参加しています。
お気に召したらクリックを・・・。
13回目は、「旧赤間川」本流遡上をひと休みして、「樋」のところから「二丁町用水」を歩きます(❶)。
「二丁町」は昔の地名(耕地字)で、今の「御成町」の一部に相当します。
明治大正期だと「貮町畦」「貮丁町」と書いて「にちょうまち」と読んでいたようです。
「二丁目が正式名称」という説が、他のブログで出ていますけれど、これは間違いですね。
図書館などで資料を探しましたが、川越の古地図や文献では、「二丁町(貮丁町、貮町畦)」の表記しかありません。
なお「二丁目用水堰」というのが、北海道にあります。川越ではありません。お間違え無きよう。
耕地畦は「川越町他五ヶ村測量略圖」「川越地誌」などに載っていました。
下図は、現代地図へ耕作字と境界を雑に書き入れたもの。「二丁町(貮町畦)」は東耕地の赤間川北側にある土地です。
後記:「川越地誌」の川越耕地字「味噌田畦」は、土地台帳上では「北田島」の地名でした。「荒田(東明寺)」と「味噌田(北田島)」は別物のようです。
画像はOpenStreetMapを加工しています。 OpenStreetMap
「二丁町」という名前はどこから来ているのでしょうか?
長さの単位「町(約109m)」だと、「二丁町」の南北は2町強ですが、東西はもっと長いです。
面積の単位「町歩(約9900㎡)」だと、34町歩くらいあるので、合っていません。
大きな道が2本あったとか、賑わった2つの町を合わせて?、田圃なのであり得ないと思います。
何分にも「二丁町」の名前について言及している資料が無く、分からずじまいでした。
耕地整理前の「旧赤間川」と「二丁町」を示しました。
「二丁町用水」は分岐しながら、「二丁町」を横断して「北田島用水」と合流します。
「二丁町」の東側は、「北田島用水」が通っているので、こちらから灌漑されるのですかね?
「北田島用水」については、赤間川散歩❾北田島堰をしのぶ - 小さな花の輝く世界
「荒川右岸土地改良区誌」によると灌漑面積は28haなので、黄色い範囲くらいですね。
航空写真は国土地理院のものを加工しています。https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
現在の「二丁町用水」の痕跡は、こんな感じです。
水路は残っているようですが、「田谷堰」から水が送られることはもうないです。
でも、井戸ポンプ小屋があるので、これが現代の「二丁町用水」の水源になっているかもしれないです。
川越バイパス(国道254号)を越えて繋がっているかは、調査していませんが、可能性は高いです。
航空写真は国土地理院のものを加工しています。https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
今回の撮影地点になります。❶~❾までの距離は100mほどです。
画像はOpenStreetMapを加工しています。 OpenStreetMap
「樋」から下流はこんな感じです(❷)。梅雨明けしたばかりで雨水がたまっています。
最初は画像がほとんど無くて、「二丁町用水」の下りは割愛しようと思っていました。
でも、8月中旬に再取材に来る機会があったので、ついでに写真を撮ってきました。
新たな発見が色々ありましたので、1回分費やしてご紹介します。
現在「二丁町用水」は、使われていません。その証拠に「樋」には穴があけられていました(❸)。
流れ込んできた水は、穴から「旧赤間川」へ落ちて、「二丁町用水」に流れないようになっています。
これも今までの取材では、気付かなかったところです。これだけでも来た甲斐がありました。
「樋」の全景を撮ろうと、手を伸ばしてカメラをフェンスの中に入れ、偶然写った画像です。
8月この界隈は、ほとんど雨が降らず、流入の無い排水路は干上がっておりました(❹)。
「樋」の中をのぞきますと、水抜穴(上画像❸)から光が差し込んでいるのが分かります。
途中から護岸が新しくなっております(❺)。
しかし水路のある場所自体は、70年以上前から変わっていないようです。
今から70年近く昔の写真でも、「二丁町用水」のルートは変わらないようです。
航空写真は国土地理院のものを加工しています。https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html
今回の撮影地点です。当初、下流側の画像は無かったのですが、8月中旬の再取材で撮ってきました。
画像はOpenStreetMapを加工しています。 OpenStreetMap
道路をひとつ越えたところで、振り返ってみました(❻)。
遠景に「樋」と食品流通センターが見えます。
「樋」から50mほど進むと、水路が直角に曲がります(❼)。
直角に曲がった後、敷地境界沿いに流れて行きます(❽)。
用水路が道路に突き当たる場所に、ポンプ小屋がありました(❾)。
水路もこの辺りで濡れています。上流から水が来ないのに何故でしょう?
このポンプが、用水路の水を吸い上げるのは、可能性が低そう。
井戸からポンプで地下水を汲み上げ、水路に供給しているのでは?
でも、この辺りに田畑はほとんどありません。
川越バイパス向こうの、広大な田圃へ灌漑していると考えるのが自然です。
昔の「二丁町用水」は、川から水を引いていましたが、現代は井戸水で田畑を潤しているみたいですね。
興味のある方は、ストリートビューで用水路の行く先を追ってみてね。
既に第17回まで、記事が出来ていたのですが、再取材したので大幅に作り直しです。
次回は「二丁町用水のぼり」編です。本来「二丁町用水」は、1回で終わらせる予定でしたが・・・。
どうぞよろしくお願いいたします。