キャハ。
今日も速攻帰ってブログアップップ~っす。
だってわし友達おらんもん。ふ~んだっ!
それにしても、たった一歩外に出ればいろ~んな人間がおりますね。
顔も言葉も考えも違う人間が出会ってしまう不思議。
様々な人種と出会ってきためがねぇでありますが、
その出会い方もこれまた様々で、
まるで「仕組まれた」としか思えない「出会い」
も何度か経験してきました。
今日はそんな「奇妙な出会い」の一つを御紹介したいと思います。
題して、
めがねぇの「仕組まれた出会い その1」
以前このブログ上で舞台にちょいと乗っかっていると
暴露してしまっためがねぇですが、
その活動においてめがねぇには「2人」の「師匠」が存在します。
一人は、先日「実写版 西遊記」をしてきたK師匠。
この方は、ダンサーとして某劇団で活動してこられ、
今は主に振り付けや自身の舞踏活動をしておられます。
もう一人。
ここではその師匠の事を
あえて「御大」と呼ばせて頂く事にします。
この「御大」。
めがね人生を語る上で、師匠ランキングなるものがあるとすれば、
ダントツ1位間違い梨!なお方です。
めがねの高校時代からの歌の師匠、
この師匠との「奇妙な出会い」が,
今現在のめがねの「ささやかな音楽クラブ活動」の発端となる訳であります。
高校入学当初のめがねぇ。
10年続けてきたピアノに勝手に限界を感じ、
めがねぇにとって3代目のピアノの師匠に独断で言いました。
「わし、もうピアノやめますけん((= ̄(エ) ̄=))。」
ピアノの師匠は、当時24歳のうら若き乙女。
女のめがねぇから見ても「美人だなこりゃっ!」と唸ってしまう程の美女で、レッスンの度に
「これが女っちゅうもんや・・」
と思っておりました。
その師匠がマユを八の字にひそめて言うのです。
「めがねちゃん!それはもったいないわよ!
今、やめてしまうのは、絶対もったいないわよ~!」
と、ここまでは予定調和な展開で、
めがねぇの台本どおりの台詞でありました。
なので、台本どおり聞き流しに徹しようとしていたのですが、
次にでた台詞を聞いて、スコッとこけてしまいました。
「ピアノは辞めてもいいから、ちょっと歌ってみない?」
早速台本も青写真もパーです。
アドリブがきかないめがねぇ真っ白になって、
「はぁ・・・?ウタッテミナイッテドウユコト?」
ポカーンとしておりましたら、おもむろに楽譜をもってきて
「工場の月」もとい「荒城の月の伴奏をひき始めました。
「なっ・・・屁・・・?」
なんてやってるうちに、めがねの口は自動的に歌っておりました。
は~る~こ~ろ~の~・・・言うてね。
歌い終わって、美人は振り向きこう言いました。
「やっぱりね!めがねちゃん体大きいから、
これからは歌いなさ~い!」
でかい体見てそう思っただけかいっ!
あてずっぽうで歌わせたんかいっ!
しかし、勝手に喜んでいる麗しの美女は、
当事者おきざりのまま美女のお母様まで呼び出し
「お母様~!お母様~!
めがねちゃんの歌聞いてみて聞いてみて!」
見世物小屋の牛娘状態であったのであります。
それからはトントン拍子。音楽だけにね。
「わたくしの友達の友達の友達が
○○音大の○○先生に歌を習っているから、
今度の講習会で歌を聞いてもらいなさ~い!」
「さ~い!」って・・・・。ほんでわしも
「はい!」
またもやはっきり返事してしもうたしね。
でもめがねもめがねなりに思うところはあったのであります。
中学卒業間近、なんの接点も無い音楽の先生から呼び出され、
「わし、な~んかしたかいね~?」
ビビって少々漏らしながら職員室に行ったら、
「めがねは、歌を習っているのか?
習っていないのなら今からすぐ始めてみなさい!」
とダシヌケに言われた矢先の出来事だったからであります。
人生何が起こるかわからん・・・じゃろ。
それから数ヶ月後、某音大の講習会。
かの「御大」と初のご対~面~!であります。
今でも生々しく覚えています。
初めて「御大」をこの両の目で見た、あの衝撃映像を・・・。
緊張した面持ちでめがねぇドアを開けると、そこには!!
茶髪立て巻きロールのフランス人形が
ピアノの前に座っているではありませんか!!
一目見て緊張がピークに達し、と同時に
実写版 フランス人形 ここにあり。
という季語抜きの五・七・五が頭の中を
ダーッダーッダーッと駆け巡るのでありました。
「ふーん・・・めがねちゃん。
ところであなたはなんで私のところに来たの~?」
「なんで来たの~?」って言われてもなぁ・・・
知らねぇよそんなの・・・。
チャリンコですけど何か・・・?
「あ~っはい!
あっしのピアノの先生の「友達の友達の友達」が
○○先生(あなた)に習っているそうでありまして・・・」
「ふーん・・・理由はそれだけ?」
「はい。後にも先にもそれだけでありまして、
それ以上でも以下でもなんでもありません。」
「ふ~ん変なのっ。」
「はい。よく言われます。」
「ピアノの先生って名前はっ?」
「○○先生です。」
「知らないわっ。まぁ歌ってみてよっ。」
という訳で、喋るフランス人形に度肝を抜かれ、
お口あんぐり状態蟲の息のめがねぇは、
独学で勉強したイタリア歌曲を歌ったのでありました。
歌い終わってフランス人形の顔を見ると・・・
めがねぇ悶絶しそうになりました。
なんと、おフランス人形、
見るも無残な般若の顔に変身しているではありませんかっ!!
皆さん、冷静に想像してみてもらいたい。
茶髪立て巻きロールの般若が、
フランス仕立ての洋服を着て激昂している様を!!
ピンクのふんわりスカートを打ち震わせ、
顔を歪めた茶髪般若の姿を!!
なんだっこの光景は!!
三輪明宏氏が後ろで操っているのかっこの人形を!!
それともこれはなにか!!
「講習会」の隠れ蓑を被った、
「ストリート黒蜥蜴ライヴ」かっ!!
めがねぇ唖然としながら、言葉を待ちました。
「あっあなたね~!!発音がメチャメチャだわっ!!
どうするの~来年受験でしょ~!!!あぁ・・・。
発声も全然なってないしっ!!どうしてたの?!」
手厳しい言葉のムチをビシバシ打たれ、
滝に打たれる修行僧のごとく全身ビチャビチャにしながら、
息も絶え絶えに言いました。
「あい、すみません。
けれども、来年受験はできません。
何故ならば、
わたくしは今高校一年生でありますからして。」
「・・・へっっ??高1なの??嘘??
あっそうなの~!!
大きいから3年生かと思っちゃったぁ!!
なんだびっくりしちゃったじゃない~っっ!!
もう~驚かせないでよ~!!」
・・・いやいや、誰も驚かせちゃいねぇって。
大きいから3年生って。
高校にもなってそんな成長しねぇよ。
という訳で、
再びその「体の大きさ」のみで判断されためがねぇは、
この「御大」に1から声楽のなんたるかを叩き込まれていくのでありました。
こうして音楽から一切の手足を洗おうと意気込んで美女に食いついたのに、自分の意志とは全く裏腹に音楽人生が構築されていっためがねぇなのでありました。
その中の出会いって本当に不思議なものなんだよねぇ・・・。
美女先生の友達の友達の友達が御大の弟子でなかったら、
この出会いはあり得なかっただろうし、
めがねの両親や影で支えてくれた祖父がめがえに賛成してくれなかったら、
この道で歌っていなかっただろうし・・・はぁ。感謝してます・・・。
ひょんな事から・・・っていう言葉の、「ひょん」って一体何だ!
とツッコミを入れながらも、
御大との出会いとは正に「ひょん」であると思ってやまないめがねぇであります。
人間が人一人と出会う確率は、
本当は気の遠くなるような数字であります。
昔は出会いを、「たまたま」とか「偶然」として捉えておりましたが
「偶然にしても出来すぎでね~かい!
この出会いはよっ!!」
てな事を何度か経験してしまい、
今現在めがねぇは「出会い」をこのように感じております。
「幸か不幸か必然的にこの人と
出会わされちまったぜ。」
しっかーし!
御大に出会って数年後、
ダメめがねぇは「必然的に出会わされた」はずの御大の前から、
一旦行方をくらますことになるのであります・・・・。タンタンメーン。
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