goo blog サービス終了のお知らせ 

上海LaLa日和

家族、上海、中国茶・・・
何気ない日常をつづっていきます。

新鮮な眼差し

2006-12-28 | つれづれ
昨日は、日本から旅行にいらしたお客様が、
「楽々茶」ギャラリーにご来店。
(ネットで検索して、当店を見つけてくださったとか♪)
ありがとうございます!

「日本ではまだ、こんな風に
ゆっくり試飲できるところはなかなかないですね」
とおっしゃっていただき、私も嬉しい限り。
上海旅行の思い出の一ページに
「楽々茶」も加えてもらえたかしら…?
(また遊びにいらしてくださいね!)

おふたり、上海へは初めていらしたとのこと、
小さな子供が「股割れパンツ」を履いていたことや、
ちょっとした食事の際のマナーの違い。
ありとあらゆることが、新鮮で驚き。

…私も前はこの街をこんな目で見ていたんだよなぁ。
と、帰り道、懐かしくなった。
中国生活4年が過ぎ、驚くことも大分少なくなり・・・、
新たな、引いてしまうような場面でも、
「へ~。」
「ここでは、こんなこともアリなんだ・・・」
と大部分をとりあえず、受け止められるようになった。
なってしまった。
(その事が、良いか悪いかの判断はさておき。)

地下鉄の中では、
熱心にゲームをしている若者を二人、別々に見かけた。
(おそらくPSPと思われる。こちらでも流行っているみたい)
それぞれお二人、音を出したままで・・・。
(けっこういい大人よ。音消し、できないの??)
そういえば、みなさん、公共の乗り物の中で、大声で電話をする。
それが長い商談の話であっても。周りを全然気にしない。
(耳元で、話さないでぇ~!)
後で掛けなおす、ということをしないのか??

こんなんだから、日本に帰った時
車内のひっそりとした静けさには、逆に驚く。
(私の、「雑音の許容範囲」も広がったものだ・・・(苦笑))
慣れって、コワイ。

目的地に着いて、降りるとき。
待ちかねた人々が、車内にどっと流れ込む。
私たち、まだ降りてないのよ~!(イラっ。)
「 先下、後上!!xiānxià hòushàng 」 (先に降りて、後で乗る!)
と、何度切れ気味に言ったことか。
(勇気がないので、小声で…トホ。)
駅員さんや構内アナウンスは、このフレーズを
繰り返しているのに・・・!

あらら・・・。話がそれて、
いつのまにか、愚痴のオンパレードになってしまいましたね。
(もちろん、悪いことばかりではありません。
妊婦や子供たちには優しい人たちが多い街です♡)

こうした街に、もまれ、鍛えられ、
以前よりもまた、一段とたくましくなって
(→○ 顔皮厚liǎnpíhòu=あつかましくなって)、
今年も終わろうとしてます・・・。

もうすぐ5年目。
もう5年・・・、まだ5年。
いつも何かをキャッチできる
新鮮な眼差しを、私も持ちつづけたい。

美容室

2006-11-17 | つれづれ
小雨降る夜、
陽ちゃんと一緒にいつもの美容室へ。
産後初めてのカット。

湯圓をナイナイにみてもらっているから、
早くしなきゃ!
と自然と小走りに。

散歩がてら行けてしまうその店は、
思いっきりローカル美容室。
付いた時には、他にお客さんが一人。
ヒマを持て余したスタッフたちは
携帯メールを送ったり、
お互いマッサージをしながら、おしゃべり。
あの~、
力、抜けすぎていませんか?
日本の美容室には、絶対ないだろうこの風景。
(もう、私は慣れっこだけど)

シャンプーは座って。
ホットドックのケチャップ入れみたいな容器に入れられた
水っぽいシャンプーを、マッサージしながら
少しずつ髪にかけ、泡立ててゆく。
タオルを二枚、肩に掛けただけの姿。
何度か泡が服に飛んできましたヨ…。

マッサージはなかなか上手。
シャンプーをすすぎに…、という段階で、
温水器の水が温まっていないとかで、
10分ほど待たされるはめに。
二つあるシャワー付き椅子も、一つが壊れていたので
陽ちゃんが終わるのを待って、私の番に。
(マッサージ、長めにやってもらえたけど、サムイヨ…)

カットのお兄さんは
眉をしっかり整え、細く、色濃く描いていた。
見かけによらず、なかなかの好青年。
初めてやってもらった人だったけれど、
なかなか上手だったな。

無事、カットを終え帰途へ。

家の扉を開けると、やけに静か。

隙間から光こぼれる部屋のドアを、そ~っと開けると
そこにはテレビを付けたまま、
すやすやと眠っているふたりの姿が。
(ナイナイは湯圓を抱いたまま!)
とても微笑ましくて、
陽ちゃんとふたりで、しばらくそっとその光景を
眺めていました。。

私たちが家を出てから一時間半の間、
湯圓はオムツ替えの時以外は
ずっと寝ていた様。
『 プララ~、プララ~!』
と、たっぷりのウン○をしたと、
ナイナイが可笑しそうに話してくれました。
(なんかこの擬声語、可愛い…)

お義母さん、いつもありがとう!

『 ゆずりは 』

2006-10-21 | つれづれ

隣の部屋でかけていた 『 白鳥の湖 』 が
しだいに強くなる雨音にかき消された。

ソファーに腰掛け、
授乳をしながら、
ぼーっ と思い浮かべるのは
『 ゆずりは 』 の詩。

私は、この子に、
何を与え、受けつぎ、
残してゆけるのだろう・・・・・・。


- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 

『 ゆずりは 』                 河井酔茗

こどもたちよ、
これはゆずりはの木です。
このゆずりはは
新しい葉ができると
入れ代わって古い葉が落ちてしまうのです。

こんなに厚い葉
こんなに大きい葉でも
新しい葉ができると無造作に落ちる、
新しい葉にいのちを譲って― 。

こどもたちよ、
おまえたちは何をほしがらないでも
すべてのものがおまえたちに譲られるのです。
太陽のまわるかぎり
譲られるものは絶えません。

輝ける大都会も
そっくりおまえたちが譲り受けるものです、
読みきれないほどの書物も。

みんなおまえたちの手に受け取るのです、
幸福なる子供たちよ、
おまえたちの手はまだ小さいけれど― 。

世のおとうさんおかあさんたちは
何一つ持っていかない。
みんなおまえたちに譲っていくために、
いのちあるものよいもの美しいものを
一生懸命に造っています。

今おまえたちは気がつかないけれど
ひとりでにいのちは伸びる。
鳥のように歌い花のように笑っている間に
気がついてきます。

そしたらこどもたちよ。
もう一度ゆずりはの木の下に立って
ゆずりはを見る時がくるでしょう。

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


何度読んでも、
はらはらと 泣きたくなる 詩 。