江戸っ子横丁

東京下町出身で現在もその辺に住む作者がおくる、なんとなく気がついた事柄や情報。

やっと半歩前進-景観の利益-

2006-03-31 09:52:11 | Weblog
 東京都国立市の「大学通り」沿いに建設された高層マンションをめぐり、周辺住民の景観利益について、最高裁小法廷は「良好な景観に近接する地域内に住み、その恩恵を日常的に受けている者が持つ利益は法律上の保護に値する」との初判断を示した。
 町並の美しさを二の次として開発を優先してきた反省から、景観法が施行。
 秩序ある街づくりが義務化されているにもされているにもかかわらず、未だ都市の景観は無秩序だ。

 戦後日本は経済発展の名の下、文化を継承することを軽視し、ひたすら上昇することを続けてきた。その結果、日本のすべての基点である日本橋の上に高速道路が架けられた。10円玉のデザインにある、平安時代に建てられた平等院鳳凰堂。しかしその風景には無粋なマンションが悠久の歴史の邪魔をする。

 経済的な発展に伴って得たものはたくさんある。しかし失ったものも数知れない。
 今後、文化的なものへの重要性はますます高まっていくのではないだろうか。

荷物満載

2006-03-28 00:09:49 | Weblog
最近、カーゴ(貨物)便の仕事が入る事が多い。国内で貨物専用便は今まで飛んでいなかったから、いざ始めてみるとけっこう荷物があるらしい。
問題はその飛ぶ時間。飛行機の休んでいる時間を使って飛ぶので、たいがい出発は夜中になることが多い。
これも宿命とは言え、けっこう大変なんだ。

鳥インフルは肺で増殖 河岡義裕

2006-03-23 11:11:46 | Weblog
本日の記事で
「鳥インフルは肺で増殖 通常のインフルエンザウイルスが、のどや鼻で盛んに増殖し、くしゃみやせきの飛沫(ひまつ)に含まれて周囲に感染を広げるのに対し、鳥インフルエンザのウイルスが感染、増殖しやすいのは、人間では肺など呼吸器の奥深くとする研究結果を、河岡義裕東京大医科学研究所教授と新矢恭子鳥取大助教授らが発表した。」

この発表をおこなった河岡義裕さんは、TBSの情熱大陸に出演されていたので記憶に残っている人もいると思う。
久しぶりに面白い、そしてすごい人を見た。
この河岡義裕さん、北海道大学で獣医師を目指していたがひょんなことからウイルス学の世界に入っていった。
口癖が「面白いでしょう。ね、すごいと思いません?」この人にかかるとエボラウイルスで人が死んでしまうのも面白い対象になってしまう。
面白い、すごい、なぜなんだろう、こういう好奇心なくして研究活動は発展しない。この子供のような好奇心が時には危険なウイルス研究に没頭させているのだろう。
「リバース・ジェネティックス」という技術を河岡さんは発明している。インフルエンザウイルスを人工的に作り出すという世界初で画期的なもので、ワクチン開発において大きな期待が寄せられている。にも関わらず、本人はいたって普通である。たいしたことではないとさえ言い切っていた。
今後、大いに期待したい人物である。

東京大学医科学研究所のHP
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imswww/index-j.html
のウイルス感染分野と他のページを比較してみて。

日本、チャ、チャ、チャ

2006-03-23 08:56:50 | Weblog
おめでとう。王ジャパン。
先日のWBCで、王ジャパンが優勝した。韓国との試合で惜敗し、決勝リーグ進出が危ぶまれたが、メキシコのがんばりにより、辛くも決勝リーグへ進出。
準決勝では宿敵、韓国を打破。(正直、負けたら彼らは日本に帰れないのではないかとさえ思っていた。)
決勝では、アマチュア世界一のキューバ戦では、打撃も爆発し、初の世界一となった。

王監督も、ほんと、子供のように喜んでいた。王監督といえばやはり通算本塁打世界一の男だ。その記録を打ち立てたのは、昭和52年9月3日。ハンク・アーロンを抜いて世界一(756号)に輝く。昭和55年に引退するまでに868本塁打を記録している。25年も前の話である。
その伝説の男が、いまだ現役監督としてファンの前に顔を出しているのは、本当に幸せなことだ。

このシリーズを皮切りに、野球がもっと盛り上がってほしいと思う。


風の強い日

2006-03-17 22:47:32 | Weblog
今日は一日強風が吹き荒れた。強烈に発達した低気圧の所為だ。
低気圧が発達し、南から風が入り込んで、それで強風になった。
羽田空港は南北に滑走路が2本、南西北東に1本滑走路がある。こういう日は大体南西か南風が吹く。
特に南西の強い風が吹くと着陸には支障がないが離陸ができなくなる。大まかに言って台風の風、風速17メートルを越えるようになるともうだめだ。
風が強い日は花粉症の人が困るのと同じくらいパイロットも憂鬱になるときがある。

お水取り

2006-03-06 10:37:19 | Weblog
奈良東大寺二月堂のお水取りに行って来た。約1200年も続いている行事である。1000年以上も前の日本人も、昨日の自分と同じようにこの行事を見ていたのだろうなあと思うと、ノスタルジックな感傷を持ってしまった。
夜7時になると境内の明かりが消され、次々と松明が階段を上っていく。僧侶が松明を上げ下げしたり振り回したりすると、火の粉がまき散らされ、大きな歓声が沸く。
早春の奈良、静けさの中、明と暗、動と静、それぞれがダイナミックに醸し出される、そんな時間だった。

現代的だったのが、たくさんの人が携帯電話のカメラで撮影をしているため、その液晶画面がまるで蛍のようだったことだ。