東京に空が無い

毎日最近思うこと・・

「東京に空が無い」

高村光太郎の「智恵子抄」の一節である。。
小学校だったか、中学校で習った記憶があるんだけど・・

今、まさに「東京に空が無い」。。

晴れているのに、空の色はグレー。
夕焼けがキレイなはずなのに、その下もグレー。
まるでモクモクと煙をはきだしている工場地帯のようだ。。

もちろん。東京に限った話ではない。
ぴょんの住む横浜も空が無くなってしまった。。

ぴょんの家は高台にあって、晴れていると駅に向かう道で富士山がきれいに見える。
いつも、遠くにある富士山を見て、「あぁ。今日良い天気だなぁ～」って思ってたのに。。

震災後、どんなに晴れていても、富士山が見えることがなくなってしまった。
空は灰色。。
それだけでも、気分がブルーになる。

夜、家に帰るときに夜空を見上げて、オリオン座や北斗七星を見ながら坂をあがるのが日課だった。。

でも。。今では空に星ひとつ見えない。。

サントリーのＣＭで「見上げてごらん夜の星を」が流れると、「今は夜に星が見えないんだよ。。」とつぶやきたくなる。

なんとも悲しい時代になったもんだ。

キレイな海も、キレイな空も・・いつになったら戻るんだろう？

自然の美しさを愚かな人間が壊してしまった。。
本当に愚かな生き物だ。。