直訳すると、「メリンダゲイツ公の場へ」となるでしょうか?このような見出しで、アメリカCNNフォーチュンに、メリンダ・ゲイツに関する記事が載っていました。
メリンダ・ゲイツとは、マイクロソフト社会長ビル・ゲイツ氏の奥さんです。ビル・ゲイツと共に、「ビル・アンド・メリンダ財団」を作り、医療や教育の面で世界的に支援をしています。1月25日に開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)では、貧困国の農業支援に3億600万ドル(約330億円)を拠出すると表明したそうです。
興味深い記事だったので、辞書を片手に読んでみました。
私が印象に残った部分は、「メリンダは現在43歳、公の場に彼女自身を示す準備が出来ている」という部分です。ゲイツ夫妻には、11歳と5歳の娘と8歳の息子の計3人の子供がいるそうですが、メリンダは一番下の子供が一日中学校へ行くようになったら、子育てからステップアップしようと思っていたようです。今では1週間に30時間を財団の仕事をして過ごすようです。ビル・ゲイツも、40時間以上の時間を財団のために、マイクロソフト会長としては、15時間を費やす予定でいるようです。ゲイツ夫妻の友人は、ビルはメリンダの為でなかったら、そんなシフトはしないだろうと述べています。
また、記事を簡単に要約すると次のようにも書いてあります。
***ビル・アンド・メリンダ財団は資産376億ドルの世界最大の財団であり、既に144億ドルを支出している。***
***ビルとメリンダが彼らのお金をどこに使うか選ぶ時、どの問題が最も多くの人に影響しているか、過去におろそかにされてきた問題な何か、という二つの質問を問いかけて、最も影響力のあるところに、お金を注ぐことにした。***
***メリンダは結婚し、ビルの建てた豪邸に住み始めてから、少し自分自身を失ってしまった。いくつものガレージ、トランポリンルーム、室内プール、映画館、プール、ハイテクを駆使した家にいると、まるで自分がビデオゲームの中に住んでいるようだった。私が住むなら、自分達家族の生活スペースにしましょうとビルに申し出た。その後6ヶ月かかって、家族のためのスペース、メリンダのオフィス、スタッフとその周辺部のためのスペース作った。メリンダの一番の関心は、子供達が出来る限り普通の生活を送れる事だった。***
この記事を読んで、メリンダ・ゲイツにとっても興味を抱きました。彼女自身は中産階級で育ってますが、当時世界一のお金持ちのビル・ゲイツと結婚しても、富を享受するより、社会貢献する道にエネルギーと資産を注いでいます。着飾らずに凛としている姿が、とても素敵です。
ビル・ゲイツはメリンダと結婚しなければ、マイクロソフト社でさらに会社を成長させていたかもしれません。しかし、「恵まれている者は、恵まれない者を助けなければならない」というメリンダの信念に影響され、慈善事業に乗り出します。結果的に、「コンピューターソフトの開発は、買った人に恩恵をもたららすが、財団の活動のほうが、より多くの人のためであり、そのほが必要な事だった。」という内容がゲイツも財団のホームページで語っています。一般社会では男性の視点が重視され、物事が進んでいく事が多いですが、女性の視点が多く入ると、世の中や世界がより平和になるのではないでしょうか?今後、Publicな場面でのメリンダ・ゲイツの活躍から目が離せません。