彩賀の徒然なるままに…

徒然なるままに,種々様々な事を記す控帳(TB&Comenntは表紙1番目の記事をご参照を。)

【失言】一面だけの思い込み…なのかも。

2007-04-03 23:47:00 | 政治/経済/地方/海外の各ニュース
新規採用職員の就任式に,現職の知事が自衛隊の事を「人殺しの訓練をしている」とひとつの側面だけで判断した発言をしている事が明らかになりました。

○2007/04/02付
「自衛官は人殺しの練習」 新職員に埼玉県知事(共同通信) - goo ニュース

(記事掲載)
 ”上田清司埼玉県知事は2日、新規採用職員就任式の式辞で、使命を全うしようとする公務員の例として「自衛官は大変だ。分かりやすく言えば平和を守るために人殺しの練習をしている。国民の命、財産を守るためだから偉いと褒めたたえなければいけない」と述べた。県職員の仕事に関しては「多くの人に喜びを与えて感謝され、自らも喜びを感じることができる」と話し「最大のサービス産業」と強調した。”

「自衛官は大変…人殺しの練習」言葉足らず?埼玉知事(読売新聞) - goo ニュース

(一部抜粋)
 ”式後、上田知事は記者団に「殺傷という言葉を使えば良かったかもしれない。分かりやすくなり過ぎて、きつい言葉となった」と釈明。知事周辺は「自分の命を犠牲にすることをいとわない方々がいることを言いたかったと思うが、言葉足らずだった」と語った。

  宮崎県の東国原英夫知事は2日、新規採用職員の辞令交付式で、インフルエンザで入院中に治療薬「タミフル」を服用したことに触れ、「5日間ほど飲み放題飲んだ。異常言動に走るかもしれないが、大きな心で受け止めてほしい」と述べた。”

「殺傷なら適当だった」 上田知事、「人殺し」発言で(共同通信) - goo ニュース

(記事掲載)
 ”上田清司埼玉県知事は2日、同日の新規採用職員入庁式で「自衛官は平和を守るために人殺しの練習をしている」と発言したことについて、報道陣から真意を問われ「言葉が簡単明瞭すぎてきつかった。誤解を招いた」として不適切だったと認めたが、「人殺し」との表現について「『殺傷』という言葉なら適当だった」と述べた。上田知事は、比較を通して公務員の心構えを説きたかったと説明した。”

「自衛官は、人殺しの練習をしている」 上田・埼玉知事(朝日新聞) - goo ニュース

(一部抜粋)
 ”発言は県庁職員としてのやりがいなど、使命感について触れた場面であった。「自衛官の人は、平和を守るために人殺しの練習をしている。警察官も、県民の生命や財産を守るために、人を痛めつける練習をする。だから我々は『偉い』と言って褒めたたえなければならない」と話した。

  式の後で、上田知事は「マイナスの仕事がある自衛官や警察官と比べて、県庁の仕事は多くの人に喜びを与え、自らも喜びを感じられることを説明したかった。分かりやすくするため『人殺し』という言葉を使ったが、適切ではなかった。“殺傷”とかそういう言葉を使えば良かった」と話した。”

○2007/04/03付
知事謝罪、「人殺し」発言で 埼玉県に抗議が殺到(共同通信) - goo ニュース

(記事掲載)
 ”上田清司埼玉県知事が入庁式で「自衛官は人殺しの練習をしている」と発言した問題で、3日午前までに抗議のメールや電話が約600件寄せられ、上田知事は同日午後「自衛隊、警察関係者に不快な思いをさせ、誠に申し訳ない」と謝罪した。知事は「同じ公務員でも命をかけて働いている自衛官、警察官の職務が困難なことを分かりやすく話した。文脈上分かりやすくても誤解を招く表現だった」と弁明した。”

上田知事が「人殺し」発言で謝罪 県に意見786件(朝日新聞) - goo ニュース

(記事掲載)
 ”埼玉県の新規採用職員の就任式で「自衛官は人殺しの練習をしている」と発言したことについて、上田清司知事は3日、「自衛隊関係者に不快な思いをさせ、心から申し訳ない」と謝罪した。発言について、埼玉県庁には電子メールなどで計786件の意見が寄せられた。「言葉が軽率」「元自衛官だが、これ以上の侮辱はない」などほとんどが批判的な意見で、支持する意見は数件だった。

  上田知事は定例会見で「極めて誤解を招きやすい表現で、自戒する」「自衛隊、警察関係者に心から申し訳ない」と話した。前日に「殺傷とかそういう言葉を使えば良かった」と訂正したことについても、「適切ではなかった」とし、「『平和を守るための厳しい訓練』という表現が妥当だった」と再び訂正した。

  上田知事は2日の就任式で、「自衛官の人は、平和を守るために人殺しの練習をしている。警察官も、県民の生命や財産を守るために、人を痛めつける練習をする。だから我々は『偉い』と言って褒めたたえなければならない」と話した。

  県庁に寄せられた発言への県民や自衛隊、警察関係者からの意見は、3日午後5時現在、電子メール625件、電話159件、FAX2件。「自衛隊への無理解、言葉が軽率」「不適切な言葉以外の何ものでもない」など批判が大半で、「知事の真意は理解できる」といった好意的な意見は数件だった。”

自衛隊に対して「自分はこう思っている」のが何気ないところでうっかり話してしまった―そんな感じですね。

尤も,自衛隊は(こういうのが建前上であったとしても)「日本国に危機が迫った場合,またはそれに準じるような,「その可能性があった」場合」のみ武力を行使できるのであって,厳密な意味での軍隊ではなく,またその活動も軍事行動だけではなく,災害救助や不発弾処理など,国民を脅威から救う一面もあるのですが,こうした一面は何気に見逃されがちなのが現状なのでしょうか。

日本は民主主義国家なので,どういった主張もしてもその事のみの妨げはしないにしても,明らかにミスリーディングするような発言であったと思います。
知事ご自身がどう思うと勝手ですが,公の存在にしては不要な失言だったと思います。

東国原・宮崎県知事の発言もそうですが,「(誤解はさておき)知事は何を言っても許される」のではないんですが…。

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