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サイレンは誰の中にも存在する心理現象(gooブログ版)

2006-02-12 00:57:43 | 映画記事
なおこの元記事は

オールマイティにコメンテートサイレンは誰の中にも存在する心理現象 - livedoor Blog(ブログ)

となります。

11日公開の映画「サイレン」を鑑賞してきた。

この映画はプレイステーション2の

ゲーム「SIREN2」がベースとなっており

ゲームと連動した違った世界感で

作られている映画になっている。

この映画もホラーというより謎解きなので

色々なキーワードを考えながら観ると良いかもしれない。

タイトルそのものが結論になってしまっているんだけれど、

その結論に至る事はここでは書かないので、

その部分は映画館で観てほしい。

さて今回のストーリーは1976年、

日本の夜美島(やみじま)で起きた1人を

残して全ての住民が突然消失した事件から始まる。

この事件は29年経た今でも

未解決事件として闇に葬られていた。

確かにこの時点で未解決事件の真相を

解きたいというのは良くわかるし、

その先にあったものは何なのか?

という事になる。

今回の登場人物は主人公の少女で”弟想い”の

天本由貴演じる市川由衣、

その弟の天本英夫を演じる西山潤、

その天本由貴の父親で雑誌「アトラスティス」の

フリーランスライター天本真一を演じる森本レオ、

島の医者で天本英夫(由貴)の担当医

南田豊演じる田中直樹が主な人物になるが、

島の島民として天本由貴の隣人里美を演じる西田尚美、

島の警察官山中巡査を演じる嶋田久作、

廃屋の男の東を演じる松尾スズキ、

謎の赤い服の少女を演じる高橋真唯、

そしてこの事件の鍵を握る人物で

生き残った土田圭を演じる阿部寛となる。

正直今回登場した人物で1人どういう関係だったのか?

疑問に残る人物はいたのだが、

それは考えない事にして島には3つのキーワードが出てくる。

1つ目はサイレンが鳴ったら外に出てはならない!

2つ目は森の鉄塔には近づかない方がいい!

3つ目はその謎は解かない方がいい!

この3つはこのストーリーの鍵になる。

そもそもこの話の始まりが1590年、

アメリカ。ノアノーク島で全島民117人が突然消失。

島にはCrostanという文字が残されていた。

1872年、大西洋上。

漂流中のマリーセレスト号が発見されるが

全乗組員が消失した。

航海日誌には「12月4日、我が妻マリーが」

と唐突に終わっていた。

そして1976年になる・・・

この夜美島(やみじま)に来た目的というのが

天本由貴の弟天本英夫のぜんそくの

転地療養のためとなっていた。

しかし実はここから今回起こる事件の鍵があったのだ

という事は最後になってわかる。

天本由貴ら一行は島についたものの

天本由貴は島の風土に馴染めずにいた。

借りた家は誇りだらけで、

掃除してそこで1976年に起こった事件の

証拠が色々出てくる。

もちろん長年使われていなかったので虫も沢山出る。

そして隣人里美が家の手伝いをしてくれた時に

近所付きあいが大切!

夜は出歩かないように!

森の鉄塔には近づかないこと!

3つのキーワード言われる。

そして最初のサイレンが鳴り響く。

そこで起きた事は様々な異常現象だった。

異常現象とはいうが、

これはある種の心理的な現象と言った方がいい。

そしてそこでは島の儀式などを目撃するのだが、

これもある意味30年前の事件に対する儀式だったと思う。

ただ島民でない天本由貴には

解らなかったという話でもある。

色々な要因が天本由貴に襲い掛かってくる。

ここで彼女がおかれていた状態に

ついては相当異常な心理状態だったとも言える。

そして次々と不可解な事が起こり、

天本由貴はこの島で起こった事件について知る事になる。

ここからサイレンの自縛というべきか

呪いが天本由貴に襲われる。

そして次々とサイレンが鳴り響く事で

色々な現象が天本由貴の中に起こってくる。

目の前に映っているのはゾンビというべきか?

サイレンの音に狂った人達だった。

そして彼女は何かに導かれるように鉄塔に向かい、

鉄塔に登る・・・

以上がこの先の全てを知る答えがあるのだが、

それはこれからの心理分析として結論を出すとする。

まずそもそもこの事件何故起きたのか?

それは天本由貴のショッキングな出来事から始まっていた。

それがこの事件の真相に繋がるのだが、

天本由貴が見ていたものは心理世界の中の人物だった。

つまり現実には存在しない人物だ。

人って何かを失った時

そんなはずはない!

そんなはずはない!

と現実逃避をしたくなってしまう。

そうなってしまうと現実には存在しないものでも、

それが存在するものとその人は認識してしまう。

つまり他人から見れば無いものなのに、

本人にはあるものと思っているのだ。

これはある種の精神的なショックからくるものであり、

これが最終的に幻覚症状に繋がってしまうケースがある。

天本由貴も実はそういう幻覚症状を患っていた。

この島に来たのは天本真一の事件取材を兼ねてもあったが、

実は天本由貴の転地療養でもあった。

正直この事件のケースでは30年前に生き残った

土田圭もこの症状にあったのだと思われる。

それが次第に幻覚症状が悪化し、

精神崩壊へと繋がり事件が発生した。

そしてこの事件が天本由貴に精神崩壊と

幻覚症状に繋がる一因となったとも言える。

もちろんこれは多重人格症状に近いのかもしれないが、

こういう場合は精神科医や心療内科で治療しなければ

思いもしない方向へ進んでしまうのかもしれない。

正直これは誰にも起こり得る事でもあるし、

誰にでも有り得る事だと思う。

最も多重人格症状の原因はDVや虐待が原因だが、

今回の症状は精神的柱を失ったショック症状が原因である。

これは現実を見る事ができるまで治る事は難しい。

事件そのものについては正直事件の真相を

公表するのを当時の警察が差し控えたのだろう。

そしてこの事件も悲劇の元さえ解っていれば

未然に防げた事件でもあった。

悲劇が悲劇を生む連鎖は何時観ても辛いものだ。

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