六本木・サントリー美術館での 『ヴェネチアングラス展』 に行ってきました。
初めてレースグラスを見た時の感動を思い出します。
現在のように工具も設備も揃っていなかっただろう時代
試行錯誤に試行錯誤を重ねて作品を作り上げた時、どれだけの感動があったでしょう !
当時の職人さんたちの苦労と工夫と喜びと・・・想像するだけで楽しくなります
作り方は知っていても、上手く出来る訳でもなく
私が作ると、あの優美なフォルムとは全く似ても似つかない、分厚い不格好なグラスになります
レースグラスなどは、もうとっくに諦めてレース棒は専らフュージングの飾りに使っていますが・・・。
20年程前、六本木にあった麻布美術工芸館でのヴェネチアングラス展で購入したのが
私の 『 一番のお宝 』 ルチオ・ブバッコ氏の仮面道化師の一対です。
その時は、有名なマエストロ誰々?と聞いただけで名前も良く判らないまま
ただただ欲しくて、清水の舞台から飛び降りるつもりで買った作品です。
高さ : 黒の道化師 23センチ 赤の道化師 22センチくらい。指先まで付いています。
それから10年近く過ぎ、新島のガラスアートフェスティバルでルチオのアシスタントをさせてもらった時
絶対に、この人の作品 と思って、写真を持って行きました。
「なんで君が持ってるの~? これは、北海道の美術館用だったはず・・・」と
驚いていましたが、なぜと言われてもね~工芸館で売ってたんです
そして、これは チェザレ・トッフォーロ氏の 『 小さなお宝 』
高さ: 赤が 6センチ ・ ブルーが 5センチの超ミニサイズですが、作りは精巧です。
地震が心配で 2年ほど前に飾るのを止めて、しっかり梱包し押入れの奥に片付けました。
見て楽しむ物を押入れに仕舞い込んでは、意味がないのでは?と思いましたが
3月の震災の時に仕舞っておいて良かった~
また、安心して飾れる日が来てくれるのでしょうか?
壊れることも覚悟で飾っておくべきか? 悩みどころです