今日はバイデン大統領が来日している。それに合わせて明日からはクワッドの会合が東京であるらしい。
IPEF(Indo Pacific Economic Framework)は今日東京で発足式みたいなことをしたという。
現在はロシアのウクライナ侵攻により世界は激動の時期を迎えた。震源はロシアだけでなく、中国も台湾侵攻の意志を持っている。では中露だけか、この2国がなぜシンクロしてるのかというと、それはこの2国が口裏を合わせているからというのではなく、世界的、構造的な問題が背景にあるのだろう。
トランプ時代、アメリカ社会の分断ということが問題になったが、これは世界の分断がある臨界点を越えたということが背景にあると思う。それは何によってかというと、コロナ禍だと思う。世界じゅうの経済が大打撃を受けた。すると経済的に強い国は持ちこたえられるが、弱い国は持ちこたえられず、そして強い国もいっぱいいっぱいで庇護を受けられずへたばってくる。それで世界じゅうでクーデターとか経済的破綻が起こる。先進国が後進国の面倒を見ない傾向はオバマ時代からあった。つまりオバマ大統領はアメリカはもう世界の警察たることをやめると。それはアメリカが後進国のケアをやめるという側面がある。そしてバイデンは去年、アフガニスタンを見捨てた。
世界は先進国と、そういう駄目な後進国と、その間にある先進国でない大国BRICSがある。特に覇権主義的な中露は、国連など国際社会で多数票の確保を目指してそういうクズ国家を取り込もうとしているから、彼らとの付き合いを通じて国際社会の現状はこういう感じだという相場形成を行うから行動が下品になる。彼らというのは先進国と後進国の中間にあるから、両者の矛盾や乖離を一身に引き受けることになる。かくして彼らは後進国的な論理で先進国に向き合うことになるから、世界の矛盾の矢面に立つことになる。それが鋭角的に現われたのがロシアのウクライナ侵攻だった。
バイデン大統領はアメリカの分断の解消、結合を呼びかけた。その分断は国際社会のものでもあり、両者は別々のものではない。だからアメリカが国内問題に取り組むことを理由に世界の分断に背を向けても根本的な解決にならないだろう。問題は構造的なことに起因をするとすれば。この問題を解消するにはではどうしたらいいかというと、近代的合理性の追求の中で勝ち組と負け組が必然的に生まれ、勝ち組が負け組にコミットするのをやめれば乖離はどんどん問題を大きくしていく。だから勝ち組たる先進国は取り残されている無秩序な負け組たちにコミットするしかない。バイデンは去年、アフガニスタンを見捨てた。では彼らを拾い上げるのは誰かといえば、中露とかイスラムの国だったりする。そうやって彼らは善意ではないにても、世界の矛盾と向き合うようになるが、しかしそれを先進国がもっと積極的にコミットしなくてはいけない。それがIPEFの意義であるべきだ。これは中国の一帯一路構想などに代わって後進国をケアするシステムとして機能するようにすべきで、さもなければ負け組の負け度はますます広がり、彼らは中露みたいな国の支配下に下るだけで、それが中露が世界各地で起こしている問題の原因である。アメリカは近代合理主義のリーダーであり、そうである以上、国際社会の負け組たちに積極的に関与せざるを得ない。それを始めたのが今日であるということにならなければいけない。