「どうしてそんな笑顔が作れるの?」 って。
だって、みんな笑顔がすっごく素敵なんですもの。
しっかり土に足がついている優しさと強さのある笑顔なんですもの。
そしてね、そんな笑顔に会うたびにね、
ずーっと前に取材でお会いした湯布院のギャラリー時の御主人が、
雑談の中で話してくれた
田舎は土に根付いた幸せを、都会は土から離れた幸せを見つけるべきだ
という言葉を思い出すのです。
多分ね、ずーっとずーっと私は『ムラ』に関わる仕事が
したかったんだと思います。
お世辞にも綺麗とかカッコいいわけじゃないけど、
ムラの人の笑顔はすっごく輝いている。
ファインダーをのぞきながら、
どうしたらそんな笑顔が出せるの? といつも思ってしまう。
すっごく幸せそうなのだ。
「美味しい!」と料理をほおばると、柔和な優しい笑顔で喜んでくれる。
「へぇ~」と農作業に感心すると、自信たっぷりの笑顔で説明してくれる。
その笑顔は、どんなプロのモデルでも出せない、すっごく良い表情なんだよね。
きっとね、すっごく大変だと思うんです。
マチ中で、コンピューター相手に働いている私たちより…。
だって、全ては、天の神様の気分(天気)で左右されるんだから。
それでも、ムラの人は、昨日も今日もコツコツと働いている。
誰からすごいね~とか褒められるわけじゃないのに、
毎日地道に先祖代々の土地を守り、田畑を耕すムラの人。
すっごく大変だと思うんです。しんどいと思うんです。
投げ出したいと思うんです。
でも、ムラの人は守り続けているんです。
土地を文化を伝統を。
そんなムラの人達が作る料理はすっごく美味しいんです。
ツバメの巣とかキャビアとか使わなくっても、
そこら辺に咲いている草をヒョンと摘んでサッと揚げてくれるだけなんだけど、
どんな料理よりも美味しいんです。
夜中お酒を酌み交わしながらポツポツと語ってくれるお話は、
心をほんわり優しく包んでくれるんです。
そんなムラ人に出会うたびに、
「ガンバレー」と心の底から思うのです。
私が書くことで、ムラの人達が表舞台に出て、
そして、少しでも力になれればと思うのです。
おこがましい話ですが…、じゃムラに住めと言われれば、できないから…。
だから、書いて紹介することで、
少しでも、ムラで頑張っている人達の力になれたらと思うのです。
『ムラ』に入り込んでまだ2ヶ月。
過疎化とか僻地とか限界集落とか言われている『ムラ』に少しでも光があたり、
『マチ』の人達が「へーこんなとこあったんだ」「こんな人がいるんだ」、
「行ってみたいね」「会ってみたいね」って思ってくれれば、
ライター冥利につきるよなと思うのです。
きっとね、『ムラ』に必要なのは、
いかにその『ムラ』の良さをPRするかだと思うんです。
アレやコレや引っ張ってきて手を入れる必要はないと思うのです。
だって、『ムラ』は『ムラ』で生活が成り立っているのだから。
今ある『ムラ』の生活を壊さないように、
『ムラ』のスピードを守りながら、
『ムラ』を『マチ』に知ってもらえば理想だよなと思うのです。
『ムラ』にDCブランドはいらないんです。
だって、そこに代々受け継がれている土地、味、文化、芸能etc…が、
すでにブランドなのだから。
最新の画像もっと見る
最近の「コラム」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事