ポッと 芽が出る うたが出る♪

Violinレイトスターター”ぽっとめ”の 日々のあれこれ。

ライナーさん

2018-07-09 00:29:12 | Violn


気になる ソリストのオケ伴奏をされた先生に

どんな様子だったか うかがったら、

5,6年前に 一緒にお仕事をなさったときは、

弦に弓を押さえつける奏法だったけれど、

今回は、まるっきり違っていて とてもきれいだった。

一端確立した奏法を 変えるなんてすごいなぁとも

おっしゃっていました。

たぶん、先生もいろいろ研究なさって ご苦労されているのだと思います。



私も 昨年 その気になるソリストの方のツアーの初日とラストを聴きに行きましたが、

まったく別人のような演奏でした。

昨年聴いた演奏は、以前の プッシュする奏法とは 違うものだったのだろうか。

ちょっとわかりませんが、今度 またご縁があったら 演奏会に聴きに行きたいなぁと思います。



それにしても、どんな音が 良いのだろうか?

想いを巡らしていて、ふと思い出した方がいらっしゃいます。

ライナー・クスマウルさんです。

もう20年以上前の話ですが、

当時参加させていただいていた アマ・オケの本番が終わり、

赤坂見附で 2次会で盛り上がっていた時、

ちょうど そこに、来日中のライナーさんと ヴォムフラム・クリストさんがいらしたのです。

盛り上がりついでに、2日後の彼らのコンサートを 聴きに行きました。



2日前は どうみても田舎の気の良いおじさんにしか見えなかったお二人が、

舞台に います。

そして ライナーさんの Violin の音を聴いた途端、

ものすごい カルチャーショックに包まれました!

ヴァイオリンに こんな音があるんだ!(出せるんだ!)

その頃の、私の周りには、こんな天使のような美しい響きで 弾く人は誰もいませんでした。。。



そういわれれば、当時 Violin のソロを聴きに行った時の感想は

「(テクニックが)すごい!」というものが多かったように思います。

難しいパッセージを 息をのむような 鮮やかさで 弾いてしまう…

そんな 緊張感満載の音とは全く違っていて、

ライナーさんの音は、本当に美しかったのです。

でも、あまりにも美しすぎて、当時の私には、別次元の音と分類されてしまい、

「大切なもの」という記憶の箱に すぐに仕舞われてしまっていたのですね。



それが、今 ありありと 感動がよみがえってきています。

握手を求めてしてもらったときの

柔らか大きな手。

英語を話さないライナーさん、ドイツ語も英語も話せない私。

会話がないので、ただニコニコして握手。

なかなか放してくれなかったけれど

たぶん、いまなら 言いたかったことが なんとなく 伝わってきます(*^-^*)



昨年 天に還られたので、もう生演奏は聴けないのが残念。。。

CDがあるので

ライナーさんの音に しばらく 浸ってみよう…♡