この春で大学は卒業するし、就職も決まってない。きっとこのままフリーターになるのだろう。ひとり暮らしはしたい。部屋を借りるのにはお金が要る。有給休暇が欲しい。有給取得のために、何をしたか、何を思ったかを、これからこのブログに書いていきたいと思う。体験記、とまで言うと大袈裟だが、あったことを私、tijが書いていきます。
私は2年前から、都内にある大手飲食チェーン店のホールアルバイトとして働いていた。大学生活のかたわら、週3日ぐらいシフトに入った。一緒に働いている人は面白い人ばかりで、店に対しても特に不満はない。店が混むとめちゃ大変だったし、物覚えも悪いので辛いこともあったが、部活のような感じで、楽しくやっていた。
有給が欲しいと思ったのは、2007年の10月。POSSEのメンバーでもある私は、「アルバイトでも、有給休暇がとれる!」ことをカフェイベントで知る。どうやら、フリーターでも学生でも、6ヵ月以上働いていれば有給をとる権利があるらしい。
「アルバイトでも、有給がとれる」ことは、実は以前から知っていた。ただ、「私でも」とれるのが、正直意外だった。バイト先の先輩が、「帰省のため」に有給をとっていた。「バイトでも有給がとれる」のは知っていたんだ。ただ、生活のためにバイトで働くようなベテランの人たちはとれるけど、店に大して貢献してない私は、とれないと思っていた。(現に、バイト契約時のオリエンテーションでも「有給」などの権利に関しては説明されていない)。
どうせとれるのなら、とっときたい。
・先輩に相談してみた
11月8日(木)。「権利上はとれるとか言っといて実際のところどうなんよ?」と思い、バイトの休憩時間中、先輩と話す機会があったので、聞いてみた。(その日のうちに店主にも聞いてみようと思ったが、電話中で断念。)
先輩の意見
店側にも条件があるハズだから、ベテランじゃない限りもらえないと思う。
もしもらおうとしても店主には権限がなくて、全部本部がうけもつと思う。
法律とか関係なく、飲食店はどこも大変だから、有給なんてくれるとこ、ないんじゃない?
さて、相談してみて、“自分のこととなるとかなり気マズイ”ことがわかった。友だちとかの相談に乗るなら、「そんなん気にしてないで、とっちゃえとっちゃえ〜」と、言えるのに自分のこととなると、そう簡単に考えられない。実家暮らしの学生なので、それといって経済的に困窮しているわけでもなかった。なのに「有給トリマース」とかずうずうしすぎるのではないか?私が有給を申請することで店主の仕事量を増やしてしまうのではないか?私が贅沢なことを要求しすぎているのではないか?
問題は、「有給とる!」と言い出しヅラい空気にあると思った。そんなこんなを「な〜んか腑に落ちないなーー」て思いながら、『しごとダイアリー』に書いた。
・店主に相談してみた
11月11日(土)。この日は12:00〜22:00まで、ロングで入っている。
20時25分、店主に「有給ほしい」と告げる。
「そのへんうといけど、良いよ。考慮するよ。ただし2〜3日しかとれないと思うけどね」
てっきりこの店ではベテランじゃない限りとれないと思っていたので嬉しかったが、問題は、2〜3日じゃ短すぎる(1年半以上週3で入っているので「6日」はとれていいハズ)ことと、有給取得のためには本部に提出する用紙に理由を書かなくてはいけないことだ。
・よくよくよーーく計算してみた
なんだか忙しい職場なので、それ以降も有給の深い話(「6日欲しいんすけど」「3月に欲しいんすけど」)は進められなかった。新人さんが入ってきたり、
「人件費削れ」と上から言われた店主の愚痴を聞いたり、そのお陰でシフトを減らされる人を見てきたりで、とてもじゃないけど有給のことなんて相談できない感じだ。でも、ただ流れに身を任せ、言いたいことを言えないままだと良くないので、有給の件を切り出すための作戦を考えた。とりあえず、有給をとれる日数の計算から。2〜3日じゃ、少なすぎるもん。
もろもろ調べていくにつれ、今までの額(半年〜1年半分)の繰り越しも、5日分残っていることに気付いた。これを足せば6日+5日=11日分もらえる。
一日5,000円だと計算しても、55,000円もらえる!
さらにさらに追求していくと、うちのバイトは本来は労働時間にあたるべき“着替えの時間”も“残業代”も払われていないことに気付く。(これは違法だ!)
給料は、本来なら「1分単位で支払われる」はずのもの。それをこの店では「15分を過ぎないと支払われない」。つまり、14分働こうが残業代無し。サービス残業ってわけです。でも、この件に関しては契約時のオリエンテーションで説明されていた(最初なのでわけもわからず了解してしまっていた)ので、なんとも言えません。
いや、でも、もともとバイトとして雇われるか否か、という弱い立場で、店側に歯向かうこともできないことを見越して、そのような取り決めを承諾させたのだから、この取り決め自体無効になるかも知れませんね。
難しいことはさておき、仮に“着替えの時間”と“支払われなかった残業代”を10分ずつとして計算したところ、合計でおよそ50,000円になった。
つづく。
(tij)
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