オークランドの元に兵士がやってきた。
「王子、兵の配置完了です。問題はありません」
「わかった」
オークランドはグリークスを見る。何も言わずにグリークスは頷く。
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「砲撃が…」
「やんだ…」
次々に口にする兵士達を見ながら、オークランドも同じことを考えていた。
ズッケルアの砲撃隊討伐に出たステューとニヒュアス。しばらくしてその砲撃が無くなる。それは討伐が成功したのだということを意味していた。 . . . 本文を読む
ラクシードは油断していたわけではなかった。感覚を研ぎ澄ませたのが仇となったのだ。ニヒュアスの出現で無意識に視線が動いた。パール族の子供、ステューが狙っていたのはこの瞬間だったということを理解した。
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ズッケルアの砲撃部隊は、わずか3人の編成であった。弾を込めて、火を点ける。2人で本体を押さえる。残った1人は、ズッケルア屈強の戦士、ラクシードという巨漢の男だった。大槌を武器に部隊に攻め込んでくるであろう敵を迎え討つために立ち塞がっている。
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「あれは、あの光は…?」
リサを追いかけていたボズは青白い光を見て疑問に思った。城からは飛び出したのはいいが、どこをどう向かえばいいのか皆目見当つかなかっただけに、ボズの目にはあの光は一筋の光明に映った。
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