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FX4億円脱税主婦の20万円を1ヶ月で2倍にする資金運用術 1

2008-12-21 04:54:47 | Weblog
 前回から間が開いてしまった。ブログはあとに書いたものが上に来るから、2を書いた後1を書けば、1から2へとうまい具合に並んで読みやすいだろうと思ったのだが、こんなに開いてしまうと意味がない。

 さて、前回は米国が利下げをすると円高に振れるという池辺さんの予想を書いたが、実際にそうなった。いやいや、まあ法則とは言えたいしたものである。だてに4億稼いだわけではなさそうだ。

 まず、彼女がFXを始めたきっかけであるが、40年前に知人から株を教えてもらい、それから商品先物、そして、2000年からFXを始めたという。商品先物はなにを手がけていたのか知らないが、値動きのリズムや売買方法を学ぶにはいいだろうと思う。しかし、それ以上に本人の勉強熱心なところが、ここまでの利益を築けた大きな要因だろう。勉強とは言っても誤った勉強方法だと儲かるどころか損ばかりするハメになったりするが、池辺さんの場合は、正しい勉強方法だったのだろう。

 脱税に関しては、FXの会社担当者から「納税していますか」と言われ、申告しなければならなかったと知り、慌てて税理士に頼んで作業してもらい、申告はしたという。しかし、待てど暮らせど税務署からの連絡はなく、ある日突然国税局の査察官が何人もやって来て丸一日家の中を調べられ、4ヶ月取り調べの日々が続いた。本人としては寝耳に水だったようだ。気の毒といえば気の毒ではある。

 肝心の売買方法だが、簡単に言えば短期指標と長期指標の乖離によるタイミング判断である。FXの場合、テクニカル指標はRSIと呼ばれ、過去の値上がり幅、値下がり幅から計算するもの。単位は㌫。「RSIが70超えたら買われすぎだから売りのタイミング、30を割ったら売られすぎだから買いのチャンス」と言われている。過去何日の値幅を計算に入れるかというパラメータがあり、短期は14日、長期は45日が一般的。短く設定すると、動きに対して敏感になる代わりにダマシが増え、見誤りやすい。長く設定すると、ダマシが減る代わりにタイミングがつかみづらくなる。普通は長期一本、短期一本で見るものだが、池辺さんはこれを2本セットで見るようにした。「長期のRSIは50近辺で推移していますが、短期は30を割ったり70を超えたりと激しく上下しています。この時に見るのが、2本の乖離率(開き)です。つまり、短期RSIが長期RSIより下にあり乖離幅が開いたときは、買いから入るタイミング、逆に短期RSIが長期RSIの上にあって乖離幅が広がった時には売りから入るタイミングです。この乖離幅は20ポイントを目安にしています。さらに短期は14日、長期は45で本当に正しいのか疑問を持ち、いろいろ数値をいじってみたところ、短期は13、長期は42で設定した方がシグナルが明確に現れるようになりました。この2本セットにロウソク足を合わせてみるとより売買タイミングがわかりやすいと思います」。そのほかにストキャスティクスという指標も使っている。これは、過去9日間の高値安値に対して当日終値がどのような位置にあるのかを㌫で表したもの。一定の幅の中で上下動を繰り返すレンジ相場では有効とされている。

 株式投資でも短期と長期の移動平均線の乖離で売買を判断する方法があるが、これと同じようなものと見ていいだろう。FXでも商品で、株でも判断材料は似たようなもののようである。

 このようなテクニックを駆使する前に、4億という巨大な利益を生み出せた理由については次のように語っている。「FXを始めた方に『チャートを見てロウソク足を描いてみて下さい』と言ったら描けないんです。でも、やはり自分の手で書かないと相場の感覚や『息遣い』はわからないんですよ。私にとってはRSIは14と42が読みやすい数字でしたが、ほかの人にとっては違うかもしれない。教科書どおりの数字ではなくて、自分なりにいろいろ試してみるべきでしょうね」。

 グラフを自分で描くという作業は、基本中の基本である。パソコンで一発で出るじゃないかという人が多いが、池辺さんの言うように自分で描いてこそ意味があるものだ。彼女の方法を読めば読むほど基本に忠実という感じがする。それを長年繰り返したからこそあれだけの利益を生み出せたのだろう。

池辺雪子さんの著書を紹介しています。タイトルがちょっと気の毒な付けられ方しているけど、FXをやりたい人は一読を勧めます。


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