古里にいたれりはなのいろは ちらぬまばかり ふるさとに つねにもまつぞ みどりなりける花の色は 散らぬ間ばかり 古里に つねにも松ぞ 緑なりける 古里についた花の色が美し
貫之集 第四 天慶二年四月、右大将殿御屏風の歌二十首人の家に紅梅ありくれなゐに いろをばかへて むめのはな かぞことごとに にほはざりける紅に 色をばかへて 梅の花 香ぞ