ぽんぽこノート

いつだって今がスタートライン。
行動しなくては何も始まらない。壁にぶつかったところから新しい道がひらける。

上海鍋パーティとか

2010-12-25 | 生活・色々

画像/友人宅マンションのエントランス。帰りは少し曇った朝だったのでこんな具合。各1フロア2世帯構成だったので、エレベーターがたくさんあった。



■先日、友人宅の鍋パーティに行ってきた。当初、こじんまりと4人ほどでやる予定だったのだが13人まで増えたのでだいぶ賑やかな感じになった。食べ物は用意してくれていたので、各自飲み物を持参。私は、中国でおそらく一番まともなワインメーカーである「張裕」の白と赤ワインを1本ずつ本買っていった。ちなみに、レミーマルタンはこの張裕と手を組んで中国での販売をしている。

それで、その日の私は3時間以上遅れての参加だった。午前中から仕事をしていたのだが、どうも仕事が終わらずトラブルも発生したこともあり、不本意ながらもかなり遅れてしまった。ちなみに、年末の書入れ時と言うが、今月の売り上げはいつもの20%減くらいになりそうだ。でもこんなときもあっていいし、他の作業の進み具合が芳しくなかったことに注力できるのでちょうどいい。

お初の人も来ていて、香港でウェディング関係のビジネスを始めるという姉妹と話した。香港は物価も地価も高いのに、すでに2箇所を店舗として押さえていて、かなり金がかかっているらしい。意外にも日系企業による香港人相手のウェディングビジネスはまだないらしい。ランニングコストの高さが足を引っ張らなければいいが、ぜひうまくいってほしいものだ。

それに、広告でよく見かけていた美容師さんもいた。紙面でいつも目にしていたのですぐにわかった。某副総経理が連れてきた女性2人のうちの1人は、1週間ほど前に飲み会で話した女性だったし、本当に上海の日本人ネットワークは色んなところでつながりやすいこともあり面白い。

友人宅は上海地下鉄2号線上の駅の目の前にあるマンションだ。地下鉄2号線というのは上海地下鉄のゴールデンラインで、山の手線の一番便利なあたりという感じに近いと思う。私もこの前までは2号線駅の真上に住んでいたので、だいたい高級なマンションなのだろうということは予測していたのだけど、エントランスを入ったら横幅が50メートルはあるだろう広大な空間は気持ちよかった。

彼女の家の広さは100平米ほどで、私の家とさほど変わりはなかったが、さすがに会社負担の家だとみんないいところに住んでいるわけで、ワンランク上の質感を感じた。バスタブがあって、使いもしないビルトインオーブンがあるなどの点も違ったが、自動カーテンがあったのには感心した。でも、その動きはもどかしいほどにゆっくりだったので、手で開け閉めしたほうが断然速い。やっぱりカーテンはシャーッと一気に開けたいと思う。

こういうマンションは、見かけの豪華さは六本木ヒルズ住宅エリアやミッドタウンに劣らないくらいのところもあようだが、家賃が1.5万元(約19.5万円)ほどで意外と安い。もっと高いところももちろんあるが、上海ではこれ程の家賃であればトップレベルのマンションであり、人民元感覚で言えばかなり高い。駐在員の場合は当然会社持ちで自己負担ゼロの場合が多いが、そんな彼らも中国駐在だからこのような恩恵を受けている。数年して日本へ帰国するとなると、交通の便・家の広さ・家のグレードと、この3点を上海に住んでいる時のように、すべての面で高水準を維持する生活は、かなりの高給取りでなければ無理であり、帰国後は相当の水準ダウンが待っている人が多い。

私が知っている上海駐在員は、中国へ来る前はどんな生活が待っているのだろうと不安だったが、来てみたら天国なので帰りたくないと言っていた。だから、できるだけ長く上海に住めるよう、日本本社の人間には上海生活が楽しいだとか天国だとかそういうことは一切言わず、上海生活と仕事は苦しいものだと伝え、将来の駐在後任が自分の席を狙わないようにしているらしい。みんながみんなこうだとは思わないが、彼の帰りたくないという気持ちはよくわかる。

こういうことがあるので、上海での生活メリットを知った人の多くは日本に帰りたくないと言う。日本に帰れば物価は高いし、いい家に住めないし、KTVもないし(?)というわけだ。KTVというのは、日本のキャバクラに風俗的要素が加わったようなエロクラブのことで、料金はピンキリだが、だいたい1万円ほどでエロい服を着た女性といちゃいちゃしながら、時間制限なしで飲んで歌うことができるところで、お持ち帰りできるところも多い。ほとんどの上海駐在者は公私共々お世話になっているのではないか。尚、純粋に歌うだけの健全なカラオケ店のことを指す表記は「量販式KTV」で、卡拉OK(カラオケ)呼び、日本語の当て字となっている。

私は現地採用時代から、このKTVのどこが面白いのか理解できなかった。私だって綺麗な女性と話していたら楽しいし、それに私はゲイではないが、女性と酒を飲みながら話すためになぜ何万円も浪費しなくてはいけないのか。そこに面白味はまったく感じない。接待で使わざるを得ないという意見の人も多いと思うが、私が本社の人間や客だとしたら、接待向きの居酒屋なんかの会食で十分であり、そこでビジネスのことや人としてお互いの交流を図りたいと思う。KTVに行く必要がどこにあるのか。どうせ浪費して行くならストレートに最終段階の店に行けばよいではないか…。ま、それは半分冗談だが。

駐在ではない現地採用者というのは給料が1万元(約13万円)ほどかそれに毛が生えたくらいの人が大半で、私もその例に漏れずだったので、ガンガン使えるような金はもちろんなかった。それに比べ、駐在員というのは接待費が出る会社もまだまだ多いようだし、私がKTVを好きではないそういった感情というのは、そういうところへ行ける余裕のある人間に対しての妬みからきているものなのかなとフト思ったときがあった。しかし、いざ駐在員より稼ぐようになってもこの考えが変わらないということは、少なくとも妬みではないということがわかり、単にくだらないと思っているだけなんだと、そんな自分に妙な安心をしたのを覚えている。

ところで私は1月下旬に日本へ一時帰国の予定で、2月第一週目には上海へ戻る。なぜかと言うと、花粉症の時期を避けるためなのだ。来年は去年よりもだいぶ飛散がひどいようなので、花粉が飛んでくる前には確実に日本を去りたい…。上海に来てよかったことのうちの一つに、花粉症にならなくてすむということがある。東京にいたら、2月上旬~4月上旬くらいまでの約2ヶ月間は本当につらく、何にも集中することができない。あれがないだけで、ずいぶん違うのだ。

ということで、色々と書いてしまったが、年末もあとわずかなので、2010年を楽しく締めくくることができるよう風邪などに気をつけてゆきましょう。あと1回は書いて2010年のブログはおしまいにしようと思う。


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