ポコピン亭

ポコピンの日々の記録と東方緋想天の戦いが綴られていきます。多分。

GW……それはポコピンの戦場!!

2008-04-30 | ポコ日記
ども、最近眼が疲れるのが早くなったと老化を感じずにはいられないポコピンです。
こんばんは。

本当に眼が疲れやすくなったよママン。
15分も本を読むともうぼんやりと・・・・
まぁ文字は見えなくないのでそのまま読み勧めるわけですが、更に悪くなりそうです。
・・・ビタミンAのサプリでも買ってこようかしら(´・ω・)

さて、世間ではすっかりゴールデンウィーク突入ですね!
ポコは明日からGWですよ( ゜∀゜)やっすみ~休み!!
5月の1~6日とがっつり休みを貰ってます!!休むぞー!!
と、ここでポコの一週間の予定表でも記入してみよう。

1日:小学校授業ボランティアの面接+ピアノレッスン
2日:がっつりと休み
3日:待ちに待った恐怖のサバトオフ会
4日:サバト延長戦オフ会2日目(泊まりかな?)
5日:オタク一同を引き連れ大阪へ突撃ヽ(`д´)ノそしてKの家にお泊り!
6日:Kの家から帰宅後学校課題を瞬時に終わらせる!!

と、こんな感じになっております。
・・・結構予定詰まってるじゃなーい。流石ポコピン。
最初は大阪の大きなお友達の家にも泊まりに行く予定だったんだけど日にちが合わずに断念(´・ω・`)
まぁ充実したGWを楽しむぞヽ(`д´)ノやっほい!!
皆はどうするのかなぁ~。実家に帰るとかかなぁ?
実家暮らしのポコにはまだまだ関係無いぜヽ(`д´)ノやっほい!!
(注:連休前でテンションが壊れてます)

というわけでやはりネタがないな!うん、どうしよう!
これはもうあれだな、携帯のほうで写真取ったけどアップロードし忘れて新記事書き始めて編集めんどくSEEEEEEEEEコース!
後日!!写真は後日ね!!
あっそぶぞーーーーヽ(`д´)ノ!!
(注:連休前でテンションが壊れています)



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現実

2008-04-28 | 戯言
無精卵をずっとずっと頑張って

一生懸命暖めたところで

決して雛は孵らない

それは人でも同じこと

ネタバレを含みますか?含みませんか?

2008-04-28 | ポコ日記
ども、マペッタ・ヘブラート・カルプッチ・デプナニローナ・テロード・ポコピンに改名してみようかと友達に相談してみたところ、「ふーん」と一蹴されてしょんぼりなポコピンです。
こんばんは。

・・・いくら面倒くさかったからってふーんだけかよこのやろうヽ(`д´)ノもっと反応よこせ!!

さて、例によってネタでも無いのでちょっとした小話でも。
皆さんは「そして誰もいなくなった」という推理小説をご存知でしょうか?
インディアン島にU.Nオーエン氏という人物の招待状によって集まったお互いに見知らぬ男女10人が童謡「十人のインディアン」の歌にあわせて人が一人ずつ死んでいきます。
一人死ぬたびに人形が一つ消える。
過去に金田一少年の事件簿のスペシャルor映画版でも似たような話が取り扱われていたような気がします。
何故ポコがこんな話をしようと思ったかと言うと別にU.Nオーエン氏が原因ではありません。ありませんよ!?!
十人のインディアンは英語のCMでも時々流れてますね。

一人 二人 三人 いるよ
四人 五人 六人 いるよ
七人 八人 九人 いるよ
十人の インディアンボーイズ

十人 九人 八人 いるよ
七人 六人 五人 いるよ
四人 三人 二人 いるよ
一人の インディアンボーイ



あるいは



おいで おいで ちっちゃなインディアン
踊れ 踊れ ちっちゃなインディアン
みんな みんな 踊れ インディアン
みんな 踊れ

ひとり ふたり 三人きて
四人 五人 六人きて
七人 八人 九人きて
十人きたよ

十人 九人 八人になって
七人 六人 五人になって
四人 三人 ふたりになって
あとは ひとり


という歌詞です。
歌詞は兎も角リズムは割と聞き覚えがあるのではないでしょうか?
歌詞を見てもらえば分かるように人が集まり、そしてだんだんと消えていくという歌です。
子供向けにしてはちょっとホラー要素が強いですよね(´・ω・`)
このドキドキ感がポコにはたまらなくエネルギー。
(注:ポコは激しくお化けなどの非化学ホラー物は苦手だが殺人や拷問などの人為的ホラー(?)には耐性がある模様)


割と有名な話かもしれませんが「無人島に何か一つだけ持っていくとすれば何を持っていく?」という問いかけがあります。
それに本と答える人がいます。
もちろんその本はクリスティの「そして誰もいなくなった」です。
何故「食料」や「水」や「船」ではなく「本」なのか。
この本には食料の取り方も火のおこし方も船の作り方も生きるすべを学ぶような事は何も書いていません。
書いてあるのは様々な死に方だけです。
それくらいこの本の死の印象は強烈なんですね。


ところでポコは何故こんな話をしようと思ったんだっけ。
そうだネタがないからだ。
しまったあああああ取っておきのネタをこんな惨めな形で使ってしまった!!
もう一度リベンジのチャンスを!!チャンスをください!!!ヽ(`д´)ノ


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それはそれは恐ろしいサバトなのだよ

2008-04-28 | ポコ日記
ども、昨日(土曜日)の夜に友人四人に「明日遊びに行こうZE☆」というメールを送ったところ、
K君「OKわかったー」
O君「明日ムリスww」
I君(返信無し)
A君(返信無し)
という結果になってちょっとしょんぼりだったポコピンです。
こんばんは。

I君は基本的に返信が激遅いテラフリーダムなヒューマンなので
「まぁ待ってりゃ何かしら返事が返ってくるだろ」
と思っていると、結局翌日出発するまで(してからも)返信はありませんでした_| ̄|○せめて返せよ・・・
A君は基本的にいつもメールしてるような人ではないのでまぁ返信状況は分からないけれども、
真面目な人間なので気がつけば返信してくるだろうと思っていたら、

――13:33 メールを受信しました――

「ごめん、今回俺いけない。また誘ってくれ」
というメールが待ち合わせ場所出発後に届きました。
・・・せめてもう少しメールを早く返してくれ・・・待ち合わせ場所で待ってた時間無駄すぐる・・・
おまいらもっと早くメール返してこいヽ(`д´)ノ!!

というわけで今日(日曜日)はK君と遊びに行ってきましたよ(´・ω・)
自転車で三条まで突撃して、予定のゲーマーズへ向かって、買いたい物をお互いに買って、アニメイトに行って、あまりの臭さに撤退して、カードショップへ向かって、異常な人の多さと熱さにまいって帰宅。
・・・この間の時間僅か2時間・・・
1:30に突撃してまさか3:30に撤退するとはふたりとも思ってもいなかったよ!
今までも何度かふたりで突撃した事はあるけれど、こんなに早いのは始めてダ。
今回はあれだ、カードショップにいる時間が短かったね。人多いし座る場所無いし熱いし(ry

ので、三条から帰宅後K家へ行くことに。
K「なにする~?」
ポ「うー?う~~・・・う!」
K「(;´д`)・・・」
みたいなことを5~6回くらい繰り返した後に最近(?)出たオロチというゲームをすることに。
(無双オロチ2だっけ?まぁいいや)


(以下の文章はネタバレを含むかもしれません。自己責任でお願いします)





今作は前作のオロチよりも更に20キャラほど増えているらしく、育てるのが大変だとKが嘆いておりました。
兎も角2Pプレイでオロチを開始(゜∀゜)
使用キャラはKが全然育てていないキャラ(何使ったんだっけな・・・)を使ったので当然レベルは1
なので優しいモードで初めてみました。

(プレイ中)

ポ「・・・なぁK」
K「ん?」
ポ「こいつを見てくれ・・・これをどうおもう・・・」
K「すごく・・・ぬるゲーです・・・」

はい、ザコ敵が通常攻撃一回で即死、ボスも1~2セットのコンボでお陀仏になる優しいモードはあまりにもぬるゲーすぎました。
前作で鍛えに鍛えた二人にはこんなものはやってられません。
というわけで、普通モードにして次のステージをプレイ。

K「・・・なぁポコ」
ポ「・・・・・・」
K「こいつを見てくれ・・・これをどうおもう・・・」
ポ「すごく・・・ぬるゲーです・・・」

いったいなんなんだこのゲームは!
ザコ敵も武将も面ボスも優しいモードとほとんど変わらないじゃないか!!
前作までなら優しいモードと普通モードの敵の強さはそこそこあったはずなのに今回はほぼないです。
前作で極めにきわm(ry
ということで次は難しいにチャレンジ( ゜∀゜)!
ポ「お、ちょっと敵の攻撃力上がってる!」
K「うほっ!微妙にコンボ攻撃してくるwいてぇwww」

K「・・・・・・・・・・・・・・・なぁポコ」
ポ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
K「こいつを見てくれ・・・これをどうおもう・・・」
ポ「すごく・・・ぬるゲーです・・・」

はい、あまり変わりませんでした。
前半部分はなんだったんだって?もうそれくらいのノリじゃないとぬるゲーすぎてやってられんとです・・・
激難モードにしても大差はないという今回のゲーム仕様にKもご立腹です。
・・・まぁ、そんなゲームも7時間くらいプレイしてたんだけどね!!
♂キャラではKがタイコーボー、ポコがガンブレード(大)の異名を持つおっちゃんがお気に入りキャラでした(゜∀゜)ガンブレード!!
♀キャラでは今作初登場の卑弥呼が可愛かったですヾ(*’ω’)ノ 
ねねやくのいちも良かったが新登場ということで卑弥呼をプレイ。
ポコ「・・・・やべ・・・つよすぐる・・・」
反則的なリーチと圧倒的な攻撃力で敵武将をがんがん粉砕していきます。
まさか卑弥呼がエネルギー弾装填ガトリングと荷電粒子砲を搭載しているなんて誰が予想しただろうか・・・( ゜д゜)!!
一気にお気に入りキャラに登録です。ヤッホイ!
来週泊まりに行った時にでもまたプレイしたいと思います。
待ってろ卑弥呼~♪


ということをして、帰ってくればもう十二時という(´・ω・`)ハヤス
明日の課題まだやってないよ!!やべえええ(笑
早く寝て明日の朝にでも出来ればやろう。寝過ごしたら諦めよう。


そうそう、そういえば5月の3日4日とOFF会をすることが決まりましたー(≧ω≦)ぱふぱふー
(説明しよう。OFF会とはネットで知り合った者同士が現実世界で出会ってお互いのネットとリアルのギャップに驚きおののくサバトのことである)
・・・_| ̄|○
(説明しよう。ポコは過去3~4回OFF会に参加して全て失敗している。具体的に言うとOFF会で出会った翌日からネットでの関係が自然消滅していくといった具合)
今回のポコは耐えられるのか!!とても心配です!
何をするかとかはまだ分かっていないのだけど、何をするにしても頑張らねば(´・ω・`)
過去の失敗を繰り返さないためにヽ(`д´)ノ
ヨーグル一箱でも持っていけばいいのかな・・・?



web拍手はここをクリックヽ(`д´)ノ

アイノカタチ?

2008-04-26 | ポコ日記
ども、本日相棒と服でも買いに行こうとしてメールしたところ、

相棒「今日?学際準備行くから5時からでいいなら行けるぜ!」
ポコ「ういうい、じゃあ5時にカモン」
―――5時になる―――
ポコ(あいつまだ来ないのかな・・・)
相棒「ごめww6時でいいかな?」
ポコ「マジかよ、まぁいいだろ・・・早く来い!」
―――6時になる―――
ポコ「よし、早く来い馬鹿野郎」
相棒「7時に駅で傘持ってきといて!!」
ポコ「ビキビキ(#^ω^)」
―――7時になる―――
ポコ「まだかこの糞野郎!!!」
相棒「ごめwwwwwwwww7時30分まで待てwwwwww」
ポコ「ビキビキビキビキビキ(###^ω^)もうお前帰ってくんな」

という感じでビキビキだったポコピンです。
こんばんは。

えぇ結局一人で服買いに行きましたよ。
春夏用上着2着と前からほしかったハンチングキャップ。
ジーパンも買う予定だったけど試着した瞬間に、
「あぁこの硬さポコにはダメだわ・・・」
ということで購入せず。それにしてもジーパンって3k↑とかするんだね・・・
一体服だけで本が何冊買えるのかと(´・ω・)(貧乏計算
ついイライラしてシュークリームも買ってやったよ!!ヽ(`д´)ノチクショー

さて、という感じな一日だったわけですが、それ以外の活動何もやってないよママン・・・
今まで休日ってどうやって過ごしてたんだっけっていうくらい暇だった。
ネトゲ?PS?読書?掃除?
ポコピン何してたんだっけかなぁ・・・
明日はどうやって過ごそうかな(´・ω・`)
(注:課題とかが大量に残ってます)

そうそう、とある風の人に脅されて(違)ポコピンが絵を描いたよ!
スキャナを使うのが面倒だったので携帯でパシャった奴だけどキニシナイ。
五分くらいでババッとね!!
それで出来たのがこちら
(´・ω・`)っ


(|||゜д゜)・・・ナニコレ
一体ポコは何を描いてるんでしょうか・・・カオスワールド展開!
左舷弾幕が薄いよ!なにやってんの!!(謎
・・・ごめん。自分でも何描いたかよく分からない・・・
・・・新しい愛の形だよね(|||゜∀゜)ウン!
___○_

うん、絵は難しいよ・・・絵師様が羨ましいッス。
ポコにもう少し絵の才能があればヽ(`д´)ノうわあああああああん


web拍手を送るとやる気が上がる

ロボチガウロボチガウロボチガウ

2008-04-25 | ポコ日記
ども、ここに来てまた睡魔というやつの勢力が伸び始めてきたポコピンです。
こんばんは。

いやぁとにかくものっそぉぃ(ノ・`ω´・)ノ眠いです。
和哉が授業中に睡魔に負けちゃうのも納得の眠気。
「じゃあ寝ればイイジャーン」という突っ込みはなしの方向で(事情って奴があつんでさぁ!!

その事情って言うのが学校から帰ってきたら友が家の前で待機してて乗り込んでくるというような感じなんだけど・・・
・・・お前のせいだコノヤロー( ゜д゜)9m!!


さて、眠気のせいで大分頭がふわってきてます。大丈夫かポコピン・・・
とりあえず大丈夫ということにしておきましょう。うん。そうしよう。
それは兎も角問題は何も書くことがないということDAヽ(`д´)ノどうすんだYO!!
地味な学校状況でも報告してみようか。
1:授業が本格開始して課題が出始める
2:ネイティブなティーチャーのイングリッシュのレッスンがアンダースタンできない
3:お昼ご飯の必要な金曜日はいつもご飯を忘れる。
4:授業間の暇な時間にずーっとPCルームでタイピング練習をしている。
5:おかげで秒間10ピングが今までより軽くなってきた。
6:PCの前に座ると空腹を忘れる奇蹟発動を修得。
7:だが家に帰るとこの眠気・・・
8:そういえばもうお昼が大分暖かくなってきましたね。
9:皆さん風邪などひいたりしてないでしょうか?
10:御昼間は熱いくらいですが朝晩はまだまだ肌寒いです。
11:体調管理に気をつけましょう(´・ω・)
12:あー・・・明日土曜日か・・・
13:服買いに行かなきゃなんだけど・・・ユニクロでいいか・・・
14:ジーパンと春(夏)用上着を数点購入予定。
15:服買うなんて数年ぶりだなぁ・・・
16:さて、相棒でも拉致するか
17:ヽ(゜∀゜)ノ

うん、まぁこんな感じだと思うよ。
途中でなんか変な電波受信してきたような気がするけどきっと気のせいダヨ。
ワタシ電波受信ナンテシテナイヨ。ホントホント。
ロボチガウロボチガウロボチガウロボチガウロボチガウロボチガウロボチガウロボチガウロボチガウロボチガウロボチガウロボチガウロボチガウロボチガウ

嘘ついたら空メール400通送る♪

2008-04-23 | ポコ日記
ども、早くも文芸部のしごきに耐えられるか心配になってきたポコピンです。
こんばんは。

とりあえず文芸部の年間スケジュール的な物を貰ってきました。
夏休みに批評合宿なるものを行うそうです。
(学校祭で販売する用の小説をみんなで評価しあおうぜ!という合宿)
とまぁ合宿の有無自体は全然構わないんですが・・・・

その合宿でほとんどの人がやめてしまうとかなんとか・・・

恐ろしい合宿です・・・よほど厳しい批評が飛び交うに違いありません・・・
このか弱い精神力のポコが耐えられるかどうか激しく不安でしかたがないです・・・
そして文芸部の方針というやつかはわかりませんが、作品の条件がこちら。

1:作品はオリジナルのものに限る
これはまぁ普通だから問題なし。

2:あまりにラノベ的なものはカエレ(゜∀゜)
・・・・・・・( д)    ゜゜
ポコ「あのー・・・ラノベ的なって・・・例えばどんなですか・・・」
部長「うーん、そうだね、抽象的すぎるとか、スペースや改行で間を開けて雰囲気を作るような奴かな」
ポコ「え・・・あ・・・・はい・・・」
(注:ポコはライトノベルで育った人間です)
・・・始まる前から終わってるんですが/(^0^)\
これはいけません・・・何とか打開策を考えなければ・・・・
しかたがない、グリム童話(原作)でも読んで考えよう・・・

やはり今から叩かれる(指摘される)ことに慣れておいたほうがいいのだろうか・・・
指摘側も意地悪で言っているのではない、と分かっているのだから多少は軽減できるけど。
耐えられるかポコピン!
ポコピンの明日はどっちだ!( ゜д゜)


あとお友達リンクをはらせていただきました!
リンクは左のカテゴリからお選びください。
・・・まだ3つだけどきっと増えていくもんヽ(`д´)ノうわぁぁぁん




web拍手を実装してみたんだぜ!!

ネタが無いなら作ればいいじゃなーい

2008-04-22 | ポコ日記
ども、一日の楽しみは友人のサイトが更新されてるかどうかワクワクしながらインターネットを開いてお気に入りボタンを押すことのポコピンです。
こんばんは。

そりゃあもう一日三回くらいは「更新されてるかな~?かな~??」って学校の授業時間帯にもよりますが朝昼晩と確認してますよ。
でも皆忙しいらしく月に2~3回くらいしか更新されないこともしばしば・・・
ちょっぴり寂しい(´・ω・`)


さて、とりあえずなぜ昨日日記をかけなかったかというととにかく眠かtt(略
午後10時ごろからなんとなーく眠くなって、4時間だけ夜寝しようと思って寝るとアラフシギ。
気がついたらお日様が昇ってるではありませんか・・・
ポコの夜を返せぇぇぇぇヽ(`д´)ノ(謎
というわけだったのですよ。うん。
まぁ平日にグッスリ寝れたからいいけどね。まだまだ眠いけど。
ポコピンは一体何時間寝れば完全に眠気を追い払うことが出来るのでしょうか。うーむ。

そういえば昨日のアクセス数(GOOブログ鯖側調べ)はなんか230HITくらいしてたんだけど一体何が起こった!?
普段は20~50くらいの癖に!!
まぁカウンターが回ってない辺りサイト巡回ロボ辺りだとは思いますが、凄く気になります。

で、何を書こうか・・・
そんなにワイルドでデンジャラスな生活はしていないから書くものが無くて困る。
一体どうすればここに書くようなアグレッシブなことが起きるのか・・・
次の小説を書けってことか?!まだ今回の感想と反省も何もしていないのに次の奴を書けというのか?!
そりゃあダメだよママン。いくらポコ小説読者が五人以下(多分)だからって。
・・・まぁそこからがダメなわけだが、宣伝も兼ねて登竜門へ突撃して右ストレートを食らってくるしかないのか・・・全治3ヵ月だよママン・・・(謎
全世界の生き物よヽ(`д´)ノポコに力を!!

のせたよ!!

2008-04-21 | ポコ日記
ども(以下挨拶略

とりあえず小説載せたよ!!
感想?ブログ米だろうがメッセンジャーだろうがどんとこーいヽ(`д´)ノ

ポコピン成長のヒントは『鞭一つに対して飴二つ』

奴の時間割表を手に入れた!これで連絡はし放題だな!!

2008-04-21 | ポコ日記
ども、明日は皆学校だというのについさっき(23:32)まで遊んでいたポコピンです。
こんばんは。

プチ久しぶりにいつものパーティー+一人で集まって三条のほうへ遊びに行ってきました(≧ω≦)ノ
その一人っていうのがポコの行っている大学ではなく友の行っている大学のほうの友達なので全く初対面でしたが、
多分身体が同属と判断したのか全然違和感なかったです。
大学キャンプでの他人の接し方とは大違いだぜ・・・
やっぱりポコにはそういう友しかできないということか!ヽ(`д´)ノいや不満は何も無いけどね!楽でいいよね!
大学の同じ学科にも似たような属性を放つ人がいるから接触を試みてみようか・・・
まぁそれは後々考えることにしよう・・・って日付変わったよ!(リアルタイム放送

とりあえず三条のほうへ行ってゲー○ーズとアニ○イトへ突撃。
ほしかった雑誌(Vジャンプ)と東方の公式マンガとか買ってみてしまった(*´ヮ`)まだ読んでないけど楽しみだぜ
最近東方にはまりつつあるポコピン。先輩方よろしくおねがいします(色々なことを
それから何したんだっけ・・・えーっと・・・
そう、確か黄色い潜水艦の異名を持つカードショップへ突撃してきました。
大阪のとは違って全然カードがねぇ(’A`)ヴァー
ほしかった物が一枚も無かったよ!別に売り切れ必至カードとかじゃないんだからちゃんと置いといてくれYO!!
プレイスペースもどうやら大会の日だったらしく満員状態。
仕方がないのでもう一軒のほうのカードショップへ突撃。
・・・(’A`)ヴァー(結果はいわずもがな
もうね・・・一度大阪のあのお店を見るともう京都三条店はもうダメポ・・・

・・・ゴールデンウィークの5日にまた大阪突撃する予定ですが( ゜∀゜)
前回は初だったので用意資金がわからなかったが、今回は大丈夫!
2万くらいもっていけば何とかなるでしょう。
前回は食べられなかった大阪のたこ焼きを今度こそは食ってやるぞおおおヽ(`д´)ノうわぁぁぁん

それからしばらくして店の大会も終わって席が空きだしたので皆でチマチマと遊んで退出。
そのままマクドナルドへ突撃しますた。
初対面のお方が携帯のクーポン券を持っていたのでみんなでそれに集ることに。
初「・・・テリヤキバーガーセット400円・・・」
他「じゃあテリヤキで」
みんなテリヤキバガになりました(´・ω・`)個性皆無
店の中に入っていって、わいわいと盛り上がりながら食べて、ゴミの片付けを誰がやるかというジャンケンをして完敗_| ̄|○こんなはずでは・・・
しかたがないのでいってきましたがね。ジャンケンの練習でもしようかしら・・・

んで、初の人はそこで帰宅して、スタンダードPTはそのままKの人の家に行くことに
もう何をしていたのかも分からないくらいだらだらとしていた気がする。
誰かがPCやって、誰かがカードゲームやって、誰かが誰かの携帯いじって、誰かが誰かと抱きついて、誰かが歌を歌いだしたりしてました。
・・・なんというカオスワールド。
ポコ「ちょwもう9時半じゃねーかw」
K「いやその時計止まってるから、えっとちょっと待てよ」
ポコ「(´・ω・`)?」
K「じゅういちじ、ごふんかな」
ポコ「(´・ω・`)・・・・」



( д)                 ゜゜


確か家に着いたのは7時ごろだった気がする・・・いつの間に4時間も立ったのか・・・
それだけ楽しかったってことだよね、うん0(≧ω≦)0
そうそう、Kの人。スポンジケーキおいしかったぜ!!またクレー( ゜д゜)

というわけで今に至るわけです。もう22分じゃねーか!
今回の日記はいつもより長い割には内容がほとんど無いな・・・流石ポコピン・・・
これがポコピンクオリティってやつか( ゜д゜)
皆様末永くよろしくお願いします(´・ω・`)


追記
(結局何を書いたのかわからないがまぁそれもいいだろう)

まえがき

2008-04-21 | one day -僕達の英雄-
ポコのものを読むに当たっての注意事項をよく読み御理解いただくようお願いします。

注意事項
1:気分が優れない時は無理をせず、目や体を休めてください
2:途中で吐き気やめまいなどに襲われた場合、すぐに中断し、体を休めてください
3:なんてったってポコ作品です。過度の期待はご遠慮ください。
4:単行本にして約83Pです(予想読破時間1時間
5:例によってリアルポコピン関係者にはとてもじゃないが見せられんとです。もし見るというならばポコピンの左前辺りにいつも居た【松の尾っぽは何色だ?】さんの携帯の受信フォルダが大変なことになります。やめてあげましょう。
6:そろそろ気温も暑くなってきましたね。体調管理に気をつけましょう。
7:文字数の関係でぷちぷちと本編が切れています。ご了承ください。
8:そういえばお昼ご飯はもずく(パック)と晩御飯の残りのサラダと納豆だけでした。お腹が空きましたね。
9:でも友達の家で食べたスポンジケーキは美味しかったです。
10:美味しいお菓子とか作れるようになりたいですよ。
11:甘いものが好きな人はコメントをヨロシク!
12:ポコのお菓子レパートリーはシュークリームとクッキーとゼリーとケーキと後何かです。
13:次の休みにでもつくろうかな・・・でも太る・・・
14:ダイエットというわけじゃないけど糖分取りすぎはいけないです。
15:ってもう15だよ!早く次へ進もう!!

読む準備はできましたか?
読む勇気はもてましたか?

少しは面白いかもしれません。凄く面白くないかもしれません。
それでも優しく笑ってあげてください。
両手いっぱいの幸せが訪れますように。

では、『one day -僕達の英雄・Hero's wing-』。
篠原大樹(しのはら だいき)と高野鈴梨(たかの すずり)達の物語をご覧ください。

プロローグ

2008-04-21 | one day -僕達の英雄-
太陽。夕焼け。光。オレンジ。歩く。ゆっくり。追われる影。追うふたり。
「そういえば結構身長も伸びてきたよなー」
「うん、クラスでもう後ろから五つめ!」
「そっか、それじゃあもうちょっとしたら抜かされちゃうかもなー」
「後どれくらいで抜かせるかな?」
「さぁなぁ、後一年か二年か、それともずっと先かな」
「まだそんなにかかるのかー」
「時間がすぎるのなんてあっという間さ、例えばこれからのとか、な?」
「うん」
「それじゃ、がんばろっか」
「うん!」
夕暮れ。淡い紫。暖かな風。幸せ。ふたり。


やがて光に包まれる。

僕達の英雄 Hero's wing

2008-04-21 | one day -僕達の英雄-
「またか?」
「…………すんません」
「もういい、帰れ。明日から来なくていい」
「え……それって……」
「邪魔だ邪魔だ」
 ほとんどゴミを捨てるのと同じように店長は篠原大樹を店から追い出した。
 このバイトに入って今日で一週間。一日も欠かさず遅刻してきた結果がこれだ。
 これでクビになったバイトはもう三つ目。
 一つ目は店の商品であるガラス製品を不注意で割りまくったことでクビ。
 二つ目は小さなことで客と殴り合いになったことでクビ
 そして三つ目が遅刻過多でクビ。
 本当はこんなはずではなかった。
 それなのにうまく行かない。
 別に遅刻したくてしたんじゃねえよ…………。
 大樹はペッと唾を道の端に吐いた。それを見ていたオバサンが忌み物を見るような目で大樹をべろりと見て、その場を去った。
 なんだよ。俺が悪いのかよ? くそっ。
 
 あの日から歯車は動かないままだ。



 篠原大樹。十六歳。男。
 ただいま停学中。教師を病院送りにするほど殴りつけたことが原因。停学期間は一ヶ月。自宅謹慎というありがたいご命令をお受けしております。
 誰が守るかっつーのそんなもん。
 夏の殺人的な太陽光線を不器用に染められた金髪で反射しながら大樹はそんな事を思っていた。
 そもそも今は七月も終わろうとしているわけで、後少しもすれば世間的には夏休みに突入するのだ。
 停学を受けたところでそもそも夏休みに入れば学校なんて行くわけがない。
 今頃は必死になって学校の生徒は期末テストに向けて勉強をしている頃だろう。大樹を除いては。
 だから大樹はむしろこの停学をありがたく受け止めていた。
 元々勉強なんて出来るほうではなく、むしろ嫌いな範囲。テストなんてやってられるかっつーの、といった感じ。
 バイトもクビになり、行くあても無くなった大樹はただ町を歩いていた。
 嫌がらせのつもりか気持ち悪いほど雲ひとつ無い晴天で、太陽を遮るものは何もなく死ぬほど熱い。
 焼けたアスファルトからむんむんと昇る熱気が視界をゆがませていて、空気がとても透き通っているせいでトラックの吐き出す排気ガスがよく見える。
 温暖化対策ってなんだっけ? 木とか植えるんだっけ? で、その木はどこに? 見渡す限りコンクリートなんだけど? コンクリートジャングルってやつ?
 大樹はこの町が好きじゃなかった。昔は好きだったのかもしれないが、今は嫌いだ。
 緑なんて全然ないし、空気はまずいし、地味だし、夜なんて街灯が全然無くて真っ暗だし、学校の教師は馬鹿ばっかだし、とにかく嫌いだった。
「あーあ……死にてぇ」
 随分と物騒なことを真昼から口癖のように呟いた。
 死んだら少しは涼しくなるだろうか、いや、そもそも死んだら涼しいとかわかるのか?
 死んでみないとわからねえよな、そんなこと。なあ?
 彼はポケットから小さな白い箱を取り出して、中に入っている細長い円柱状のものを一つ口に咥えた。
 タバコだ。
 元々は馬鹿な友達が吸っていて、なんとなくそれを真似てみようと思っただけなのだが、今ではすっかりスモーカー。
 頭がしびれて何でもどうでもよくなっていく感覚が気持ちよくて吸ってしまう。
 慣れた手つきでそれに火をつけ、フィルター越しに空気を吸っては白い煙をもくもくと吐き出していく。
 澄んだ空気に浮かんだそれはしばらく漂った後、生ぬるい風に溶けて見えなくなった。
 もう一度吐いてみる。次のはもっと濃いやつ。それでもやはり結果は同じだった。
 面白くねえ。
 溜息を隠すように、深い煙を押し出した。
 さて、これからどうしようかな、とりあえず次のバイトでも探そうか。
 ………………………………いや、もうやめよう。きっと同じことを繰り返す。
 やればできる人間だと思っていた。やる気さえあればなんだってできると思っていた。
 つまりやる気が無ければ何も出来ないということ。
 薄々は分かってはいた。そもそもやる気が無いってことくらいは。
 バイトなんてただの暇つぶしにやってみようかと思ってみただけで、それ以下でもそれ以上でもない。
 一本目を吸い尽くし、二本目に手をかけようとして、
「こらー! タバコを吸うな!」
 という声でその手が止まった。ほんの僅かにびくっと体を震わせたが、後ろから飛んできたそれが知った声であることに気づいて二本目を咥えて火をつける。
 スッー、プハァー。
「だから吸うな!!」
「がっ!」
 大樹が呻いたのは声の主に頭を殴られたから。
「んだよ、殴ることないだろ」
 殴られた頭をさすりながら、しかしタバコは咥えたままに彼女のほうを見た。
「吸ってるほうが悪い」
 彼女――高野鈴梨はそれが当たり前という目で制して、真剣な視線に耐えられなくなった大樹はタバコを壁に押付けて火をもみ消した。
「っていうか何でお前ここにいるわけ? 今まだ昼なんだけど」
「なんでって、もうテスト前だから学校午前中で終わりじゃん」
 あぁそうかと納得して、でもそれを口に出す事は少し悔しかったので言わないでおくことにした。
「あんた自宅謹慎じゃなかったっけ? 外出ていいわけ?」
「俺は特別に早めの夏休みだ」
 ある意味嘘ではない。真実ではないが。
「それでまた停学期間が延びたらどうすんの! 早く学校に来たかったら大人しくしてなさい」
「別に行きたくないっつうの、ゆーとーせーのお前と一緒にすんなっつうの」
 大樹が問題児であるのに対して、一方鈴梨はばりばりの優等生。
 クラスの委員長だってやっているし、生徒会の副会長とかも受け持っている。テストの点数だってかなり上のほう。
 中学の頃の演劇部では部長を務めていて、何度も大会で入賞をしていたりする。
 そんなゆーとーせーが問題児になんのようですかい?
「で、なんか用かよ」
 気だるさや、若干の敵意をも含んだ冷めた目で鈴梨を見て言った。
「いや、別に用事はないけどさ? 何してんのかなーって」
「何してるって……見たとおりだ、何もしてねえよ」
「謹慎破って家抜け出してんのに何もしてないの?」
「別に、ってかお前に関係ないだろ」
「あ……そりゃまぁ……そうだけど……」
 だんだんと尻すぼみになっていく声を好機と思い、大樹はその場から歩き始める。
「あ、こら逃げんな!」
「んだよ、別に用はないんだろ?」
 変わらない冷ややかな目で彼女を横目に一瞥した後、前に向き直ってその場を去った。
 鈴梨が見えなくなってから三本目のタバコに手をかけようとして、箱の中身がカラッポだということに気づいた。
 くそっ。
 空箱をくしゃっと握りつぶし、そのままポケットの中へと突っ込んだ。

 別れた彼女の目に悲しみの色があったことを彼はまだ知らない。



 空になったシガーケースを握り締めたまま大樹は帰路についた。
 途中でタバコを買おうと自販機を探してみたが、生憎それらしいものは一つも見つけることが出来なかった。
「ぼろい町……」
 吐き捨てるようにそんなセリフを呟いているうちにマンションの七階につき、そのドアを開く。
「おかえりー」
 奥のほうから声がして、リビングに入ると母がキッチンで夕食の準備をしていた。
 冷房の効いた室内の温度は汗ばんだ体にひどくしみたが、文句を言うような事はしない。
「何処に行ってたの? 今謹慎中だってことわかってる? こんな時くらい勉強しなさい」
 母の言葉を無視して自室へ向かおうとする。その間も耳障りな音が響いてくるが、それも無視することにした。
「ほんとにもう……少しは翼を見習ってほしいもんだわ」
 大樹の足が止まったのは母がそんなことを言ったからだ。
「……………………」
 振り返って鈴梨に見せたあの目で母親を睨みつけた。しかしその目に気づいていないのか母は片手を頬に当てて首をかしげながら溜息をついた。
「翼は本当に良い子だわ、どうして大樹はこんな風になったんだろうねまったく」
 ある種の絶望に近い溜息とともに発せられた言葉を大樹は聞き逃さなかった。
 むしろへばりつくような言葉に感情をいらつかせながら、変色するほど強く下唇を噛んだ。
「……まだそんなこと言ってんのかよ」
 獣の唸り声のような低い、負の感情を押し込めた声。
 これで何度目だ?
 翼は良い子。翼は優秀。もっと翼を見習いなさい。
 小さい時から何度も何度も何度も何度も聞かされてきた。
 いつまでたっても夢から醒めようとしない。
 俺は翼か? 翼になればいいのか? 見習えっていうのはそういうことなんだろ?
「……わかったよ」
「そ、じゃあ早く部屋で勉強でもしなさい」
 母は人差し指を伸ばして大樹の自室を指差した。
 しかし大樹はまるで逆の方向へと歩いていく。
「ちょっと、大樹何処に――――」
 そんな言葉も無視して彼はベランダの窓の鍵に手をかけた。
 カチャンという気持ち良い音がしてロックが外れ、窓が開け放たれる。
 冷房の効いた空気とは対照的に、生ぬるいどろっとした風が部屋の中へと吹き込んでいく。
 一歩、大樹はベランダへ降りた。
 一歩、サンダルも履かずにそこを歩いた。
 一歩、ベランダの手すりに掴まって、勢いよく足を掛けた。
 ゆっくりと、確実にその動作は行われていった。
 ぽつり、と大樹は呟いた。
「姉ちゃん……」
 マンションの八階。
 地上三十二メートル。
 目もくらむような高さの中で、かけた足を伸ばして手すりに立ち上がってみせた。
 父が町を見渡せると喜んで購入したマンションからは、本当に綺麗に町を見渡すことが出来る。
 ただし、綺麗に見えるだけで、町は綺麗でも何でもない。
 薄暗い町だ。汚い町だ。醜い町だ。
 ここに翼は居ない。でもここから飛べば、俺は翼に会うことができる。もう一度あの英雄を見ることができる。
 一瞬真下を見下ろして、足元がすくみそうになったが心は決まっていた。
 足に力を込め、大樹の身体が宙へ投げ出されようとした時だ。
 大樹は地上に人影を見つけ、それと目が合った。見えるとか見えないなんて無関係に、ただ漠然と目と目が合うのを感じることが出来た。
 鈴梨が信じられないような表情で大樹を見ていた。
「大樹!!」
 追いかけてきた母が慌てて手すりの上の大樹を引きずりおろして、バランスを崩した大樹はベランダの窓に思い切り頭をぶつけた。
 痛みにもがく大樹の上に覆いかぶさるような体勢になった母の目は真剣で、僅かに涙ぐんでいた
「死ねなんて言ってない! そんなこと思ってないから! もう二度とこんな馬鹿な事はしないで!」
 なんだよ……翼を見習えって言ったのはあんたじゃないか。良い子だろ、あんたの言うように、翼みたいになろうとしたのに、なんでそんな顔してんだよ。
 母の声色の意味がわからないまま、母の拘束を振りほどき、服の汚れを払って大樹は面白くなさそうに自分の部屋へと引っ込んだ。
 母もまた傷を負っている。



「舞台の上なら、私はヒーローになれるんだよ。どうだ? すごいだろ?」
 ニカッと笑って翼は大樹にそんなことを言ってみせた。
 姉の翼は演劇部の部員で、幼い大樹から見ても他の人達よりずっと演技が上手なのは明らかだった。
 まるで本物の物語のキャラクターのように、見事にそれらを演じていた。
 そんな翼に憧れて、小学校では学芸会の主役を自ら選んだ。
 翼のようになりたくて、一生懸命に練習した。
 夜の公園の真ん中で一緒に発声練習をしたり、演技を教えてもらったり。
 それでも全然翼には届かなかったけれど、学芸会の発表は大成功して、校長先生からの特別賞なんかをもらったりした。
 あの頃は純粋にただ楽しかった。なにより翼と一緒に練習するのが嬉しかった。
 あの頃の俺は、今何処に居るのだろうか。

 部屋のベッドの上で足を抱えて小さくなって、色々なことを思い出していた。
 出てくる記憶は皆翼のことばかりで、その中の翼はいつも綺麗な歯を見せてテレビの人みたいにニカッと笑っていた。
 それにつられて小さい俺も笑っている。馬鹿みたいに。
 あの時あんなことを言わなければ何かが変わっていただろうか。
 あの時あんなことをしなければ何かが変わっていただろうか。
 答えは、無い。
 現実はいつだって酷く、残酷だ。
 窓からもれる薄いオレンジを帯びた光が部屋を照らしている。
 夏の夕暮れ時は長い。大樹はこの色の光も嫌いだった。
 それはやはりあの頃を思い出してしまうから。
 コンコン。
 部屋のドアが軽くノックされる。しかし大樹はそれに応じることはない。
 コンコン。
 もう一度繰り返された。やはり応答は同じ。
 それから少しの間があって、静かにドアが開かれた。
「大樹? いるよね?」
 ドアを開けたのは鈴梨だ。
「……んだよ。っていうか何でお前が俺んちに居るんだよ」
「いやぁ昼間に学校からのプリントを渡し忘れちゃって」
「だったらその辺に置いとけば?」
「あ……うん」
 鈴梨は鞄から一枚のプリントを取り出すと、散らかった勉強机の上に置いた。
 散らかっているのは机だけではない。
 まるで部屋全体がゴミ箱のように散らかっている。
 雑誌や漫画。脱ぎ捨てられた衣類、中にはMDプレーヤーも見つけることが出来た。
「汚い部屋だね」
「……汚くねえよ、散らかってるだけだ」
 大樹の冷えた目は相変わらずだった。
「っていうか用が済んだなら早く帰れば? 汚い部屋なんかに居ないでさ?」
 皮肉を込めて大樹はそう言ったが、一向に鈴梨が動く気配は無い。
 彼女の表情はどこか真面目で、何かに怯えているようにさえも見える。
 その顔は大樹に見えていない。彼はずっと散らかった床に目線を落としたまま。
「篠原、さっきベランダで何しようとしてたの?」
 その声はタバコを注意した時のものよりもずっと低いトーンをしていた。
「…………飛び降りようとしてなかった?」
「お前に関係ねえよ」
 視線はそのまま、しかし間違いなく鈴梨に向けられた言葉はひどく冷たかった。
「何でそんなことしようと思ったの? 困ってることがあるなら何か協力――」
「関係ねえよ!!」
 腹の底から怒鳴った。窓が振動するほどのその声はおそらく部屋の外にいる母親にまで届いているだろう。
 何度も部屋の中を反射して響く声は次第に小さくなり、やがて聞こえなくなった。
「……悪い、早く帰れ」
「……………………うん」
 入ってきたときと同じように静かにドアを開き、鈴梨は部屋を後にした。
 部屋に残ったのは、さっきよりもずっと小さくなった大樹と、聞こえなくなった残響。
 怒鳴るつもりなんて無かった。
 ただ、今は少しそっとしておいてほしかっただけで。
 言葉の矛盾とか、母の涙の理由とか、それらが分からなくていらだっていたところに彼女が来た。それで何かを言われて、でもそれが分からなくて――――。
 完全な八つ当たりだ。
 こんな時、翼はどうするのだろうか?
 きっとうまくやるに違いない。
 いや、翼のことだ。こんなことになるずっと前にならない方法を考え付いているのだろう。
 自分の愚かさと、翼の偉大さを改めて思い知った。
「あぁ……………………死にてぇよ…………姉ちゃん…………」
 抱えた膝の中で、小さく小さく呟いた。

僕達の英雄 Hero's wing

2008-04-21 | one day -僕達の英雄-
 あの日から数日の経ったその日は朝から怪しい天気だった。
 しかし考えようによっては凶悪な太陽光線が遮られて快適といえば快適。
 でも雨でも降り出したら困るな、傘もってきてねえし。
 そんな事を考えながら、自宅謹慎の身でありながら早くも家を抜け出した大樹は、特にどこへ行くわけでもなく町の中をうろついていた。
 ちゃんと自宅謹慎していたのは最初の半日だけで、すぐにそんなものは破ってしまった。
 学校からの命令を真面目受けるつもりなんてさらさらない。
 やれと言われてそれに背きたくなるのはこれくらいの歳の男なら皆そうなんじゃないだろうか? とさえ大樹は考えている。
 とはいえ、外に出てもこれといってやることがあるわけではない。
 初めのうちはバイトで暇つぶしでも、と考えていたが、いまやそれをする気力もない。
 あぁそうだ、そういえばタバコが空だったんだっけか。
 あの日から買おう買おうと思っていて結局買うタイミングがなかったんだった。
 タバコでもふかしながら涼しいコンビニで雑誌でも立ち読みするのも悪くはないだろう。
 タバコを買うために大樹は近くにあるコンビニに向かおうとして、
 彼女に出会った。



「やあ」
 陽気に手を上げて挨拶をしてきたのは彼女のほうからだ。
 しかし大樹はそれに答えず、眉間にしわを寄せて疑問の目を持って、
「……誰?」
 と尋ねた。
 大樹の知っている女性というのはそんなに多くは無い。
 母親といとこが数人。あと鈴梨とクラスメートくらい。
 だが今目の前に居る女性はそのどれにも当てはまらなかった。
 黒系のTシャツにジーパン。頭部にはサングラスとキャスケットがトッピングされているような彼女は、少なくとも大樹の記憶には無い。
 だからつい声に出てしまう。
「えっと……誰すか?」
「わからない? あぁそうか、もう昔話の域だもんね……あーやだやだ」
 右手で真っ黒なロングの髪を掻き揚げながら、女性は一人うなだれた。
 なんだ? 昔話?
 全く意味のわからない大樹は頭の上に大量のハテナを浮かばせて、それに気がついた彼女が大して慌てるわけでもなく、にっこりと(目はサングラスで見えないが)笑って、
「ども、初めまして。死神です」
 なんてことを言った。
「……は?」
 はい? なんだって?
「いやだから死神だって、知らない? 死神」
「そりゃ知ってるけど……」
 むしろこの人こそ死神を知ってるんだろうか。
 死神っていうのはあれだ。骸骨で黒いマントで大きい鎌で命を奪うっていうあれだ。決してこんなイマドキな格好はしていない。
 ほんの少し考えて、ある結論に至った。
 ああ分かった。これはきっと電波さんなんだな。可哀想に。きっとどこかから電波を受信してきたに違いない。
 ビルの屋上で仲間達と集まってビビビとかやるんだろう。あほか。
「なんか凄く失礼なこと考えてない?」
「いやない、ないっスよ?」
 考えていることを読まれたようで少し焦った。何焦ってんだ俺。電波さんなんて放っておいてさっさと逃げたほうがよさそうだ。
 走り出そうと足に意識を集中して、今にも駆け出す五秒前。
「逃げようなんてしないでね、何処に行っても無駄だから」
「――――っ!」
 思わず目を見開いて彼女の見えない目を見つめてしまった。
 無駄っていうことはつまり何処までも追っかけてやりますよオホホホーってことか。
 最悪だ。相当面倒なやつに捕まってしまった。
「こらこら、まだ何も言ってないのに何この世の終わりみたいな顔してんの。全然信じてないね、死神ってこと」
「そりゃ……まぁ」
 はぁ、まぁ慣れてるからいいけどね、と言って彼女はポケットの中から何かを取り出してそれを大樹に突き出した。
「……名刺?」
「そ、これ見ればあんたも信じたくなるでしょ」
 その名刺にはこう書かれていた。

『デアスグループ(株)死神第三七三号』

「……死神……」
「そ、死神」
「……そうですか……」
 どうやら彼女は死神らしい。もうそれでいいや。うん、そういうことにしておこう。
 半ば大樹は諦めていた。



「とりあえず立ち話もなんだからファミレスでも行こうか」
 と連れてこられた店で席に着いた大樹と死神はコーヒーを一つずつ頼んだ。
 怪しかった空模様はとうとう崩壊して、文字通りばけつをひっくり返したような雨がどばどばと降り始めた。時折遠くのほうで雷鳴も聞こえる。
 地面に穴が開きそうなほどの勢いで降り注ぐ雨を見つめて、危なかったな、と心のそこで呟いてから、現実に目を向けることにした。
「それで、死神さんが俺になんかよーっスか?」
「死神さんじゃなくてミナミって呼んでくれると嬉しいな。三七三でミナミ。わかりやすいでしょ」
「……はぁ」
 ミナミは届いたコーヒーを一口飲み、息を整えてから先ほどまでとは違った真剣な声色で話を始めた。
「知ってると思うけど死神は魂を司る者。仕事は人間の魂を天上へ運ぶこと」
「知ってる。鎌で人を殺すんだろ?」
 良くぞ言ってくれたというような感じでミナミは答える。
「そう、でもそれは人間の考えたイメージ。鎌なんて持たなくても人は殺せるし、骸骨で無い死神もたくさんいる。つまり多種多様ってこと。人間みたいでしょ?」
 ふふふ、とミナミは笑ったが、サングラスの奥に光っているであろう瞳が笑っていないことに大樹はなんとなく気づいていた。
「だからどうしたってんだよ」
「それで本題なんだけど、私達、少なくとも私は人が殺したくて殺してるわけじゃない」
 ニッと笑って、ミナミは続けた。

「死にたがってる人間を殺してあげるの」

 体中に鳥肌が瞬時に広がるのを大樹は確かに感じていた。
 つい先日の光景が蘇る。
夕暮れの薄いオレンジと、七階から見下ろした町と、彼女と不意に合った目。
「篠原君、この間死のうとしてたよね?」
「――ッ! なんで俺の名前を……なんでお前がそんなこと知ってんだよ!」
「死神だって言ったでしょ。人間の行動チェックくらいしてるさ」
 ふざけてる様子は無い。至極当然、それが当たり前だといった感じにミナミの口調は淡々としていた。
「年間三万人」
「…………?」
「これ、何の人数か分かる?」
「いや……」
 話の重みに潰されそうになってきた大樹は弱弱しく首を横に振った。
「三万人。日本の年間自殺者数の数だよ」
「…………」
 口を開くことが出来ない。
何かを言おうと思っても、口元まで出てはすぐに消えてしまう。
 三万人。大樹の通う学校の生徒数の数十倍もの人間が一年間で自分で命の幕を下ろして死んでいる。
 死ぬことが出来ている。
「でもね、これは自殺した人の数であって、本当は自殺したい人とか、死にたい人なんていうのはもっとたくさんいるんだよ」
 あの時、大樹は死ぬことが出来なかった。
「死ねない理由はいろいろある。例えば死にたいけど死ぬのが怖いとか、周りの環境が死ぬことを許してくれなかったりとか」
 後者の例えは見事に大樹と一致していた。
 震える足を押さえつけて、高ぶる心音のままに、英雄と再び出会うための切符を手にするために飛ぼうとしたのに、それは結局出来なかった。
 子を護らんがために伸ばした母の手で、その決心はゴミのように扱われた。
「そんな人達の願いを叶えてあげるのが私達の仕事ってわけ」
「…………」
 ことん、とカップをソーサーの上に置いて、彼女は言った。
「どう? 死にたくない?」
 ふと大樹の脳裏に映像が思い出される。
 舞台の上の英雄。暗闇の中でただ光るスポットライトに照らされた騎士。
 誰にも負けなることのない、何にも屈さないヒーロー。
 それをもう見る事は出来ない。二度と見る事は出来ない。
 ただ会いに行くことならできる。この命と引き換えに。
 コーヒーの水面を見つめながら押し黙る大樹を見つめながら、ミナミはトートバッグの中から一枚の紙とボールペンを取り出して静かに大樹の前へ置いた。
「受ける受けないは自由。契約書にサインをすれば、丁度一ヶ月後にあんたは死ぬ」
「今殺してくれないのか?」
「一応そういう契約内容だからね。準備期間とか色々あるわけよ。さ、どうする?」
 ミナミは腕を組んで、背もたれに全体重を任せるようにもたれながら大樹の返答を待った。
「本当はこういうこと言っちゃいけないんだけど教えてあげるよ。この機を逃すとあんたは死ねない。少なくとも後六十年はね。よーく考えたほうがいい。つまり受けなければ後六十年は生きられるってことだからね」
「どうして分かる?」
「何度も言ったでしょ、死神だもの」
 契約書に目を落とす。
 紙自体はいたって普通の紙だ。旅行へ行くためのサインなんですよ、なんて言っても通じそうなほど普通である。
 しかし、それは紛れもなく死への切符。
 英雄へ出会うためのただ一つの切符。
 答えは随分前から決まっていた。
 ペンを取って、大樹は書き始めた。
 自分へ向けた死の宣告を。
 時折身体を襲う振るえは武者震いだろう、と大樹は考えている。
 迷いなく、記入欄を次々と埋めていき、五分後には全てを書きつくしていた。
「はい、契約終了。お疲れ様でした」
 業務的な明るめの声でミナミは契約書を見て、それが全て正しいことを確認する。
 いかに大樹が本気かということがその力強い筆跡から見て取れた。
「契約書にも書いてあるけど、一応決まりだから言っておくよ。死にたくなくなったらキャンセルはきくからね。もちろんキャンセル料はもらうけど」
「……キャンセル料?」
「そ、あんたがこの一ヶ月で少しでも死にたくないとか、もっと生きていたいなんて思ったら結構あっさりキャンセルされるから気をつけてね」
「それで、キャンセル料ってのはいくらなんだ?」
 ひと時の沈黙。
 ミナミは腕を組んだまま大樹をにらみつけた。サングラスのおかげでその目を見る事は出来ないが、どこか笑っているようにも見えた。
「他の命だよ」
 それは非常にあっさりとした物言いだった。
「あんたの以外の命。それがキャンセル料ってわけ。あんたの代わりに一ヵ月後その人間が死ぬ」
「俺以外……って誰だよ」
「さぁね、契約破棄についてはあたしの専門じゃないから、上のお方は人が殺せれば誰でもいいんじゃない? あたしは死にたい人間を探して殺してあげるだけ。まぁ悪趣味なあいつらのやることだから、案外近場の人間かもね? でも関係ないでしょ、どうせあんたが死ぬんだから」
 クスクスと小さく笑う彼女の姿はどこか狂気にも似ていた。
「キャンセル……って俺が選べねえのかよ」
「そーよ、そういう決まりだからね。でも安心していいよ、死ぬ時はちゃんと事故に見せかけて殺してあげるから」
 べろりと舌を出してミナミは席から立ち上がった。
「それじゃ、仕事も終わったし私は帰るとするかな」
 ミナミがレジで会計を済ませて店を出て行く直前、彼女は突然立ち止まって振り返り、大樹を見つめながら、
「あぁそうそう。信用してないわけじゃないけど、結構あんたのことは気に入ってるんだ。」
 今まで外さなかったそのサングラスに手をかけた。
「だから裏切るようなことはするなよ」
 息が詰まりそうになった。呼吸の仕方も忘れるほどの衝撃。
 かつて見たことのないほどの、燃え盛るような赫。
 人外なほど赫い目。
 ミナミはそんな目をしていた。
 例え映画の世界であっても、大樹はそんな目を見た事は無かった。
 サングラスはそれを隠すためのものだったのだろう。
 そして悟る。全ては現実なのだと。
「それじゃ一ヶ月がんばってね」
 サングラスをかけ直したミナミはニヤリと笑って、それだけを言い残すと店の外へ出た。
 まだまだどしゃぶりの雨の中を傘も差さずに歩いていき、白い大型トラックが横切って一瞬彼女が見えなくなった後、ミナミが消えた。
 曲がり角なんてない、雨が降っているとはいえ見渡しのいい大通りだ。
 人間のできることではなかった。
 死の宣告も、赫い目も、消えることも。
「…………まじかよ」



 篠原翼は両親自慢の娘であり、大樹の姉であり、英雄であった。
 両親は初めの子に男の子がほしかったらしく男っぽい名前ばかりを考えていた。
 それに反して生まれてきたのは女の子。
 しかし考えている間に愛着が湧いたらしく、そのまま生まれてきた女の子は翼と名づけられた。
 次の子には女の子がほしいと思っていたが、出てきたのは男の子。
 このときは両親も学んだのか生まれてきた子に男らしい名前をつけた。
 もしこれが女の子であったら静樹となっていた、ということを何度か母から聞かされている。
 親というものは最初の子というのに力を注ぐもので、強く育ってほしいという願いがほんの僅かにズレて、翼は女の子なのに随分男勝りに育ってしまった。
 見た目は女の子なのに、言動や行動がどうも男っぽく、カワイイというよりもカッコイイという印象が持たれることが多い。
 演劇部の配役でも彼女は好んで男役を買って出ていた。
 例えばロミオとジュリエットでも当然のようにロミオ役をしていたし、各英雄物語では主役のヒーローを演じていた。
 時に民を襲う輩を追い払い、時に邪悪な龍を聖なる剣で一突きにした。
 幼い頃からそんな翼を見ていた大樹は、姉に憧れて劇の練習をするようになった。
 小学校に演劇活動をするような場所が無かったので小中学生を対象にした演劇スクールに入学して、夕方からは翼と一緒に近くの公園で発声練習などをする。
 小学校から帰ったら演劇スクールへ、早く終わったり、それがなかったりしたら翼と公園へ。
 毎日のように繰り返される変わらない日々は、ただひたすらに楽しかった。
 夏の暑い日。
 夜だというのにむしむしとして、汗が流れるような夜。
 公園に刺さった電灯の下で翼は台本を片手に声を出していた。
 女の子だというのに翼は頭にタオルを巻いて、それでも流れてくる汗を振り払いながら一生懸命にセリフを叫び、演技を舞っていた。
 まるでそこに本物の英雄が居るかのような錯覚を受けたことを、今でも大樹は良く覚えている。
 小学校の頃、大樹は虐められっ子だった。
 元々他人と交じり合うことが苦手で口下手だった大樹は友達が出来ず、時々放課後に遊ぼうと誘われてもスクールがあるからと断ってきた。
 結果、同級生の輪から外れることになる。
 小学校なんていう子供世代はどんな些細なことでも遊びになるし、その遊びが凶器になることもある。
 初めに靴を隠された。次に机の上に馬鹿と書いてあった。次第に事はエスカレートする。机の中に鳥の死体が入っていた。机の上に死ねと書いてあった。
 他人を苦しめて、それを笑えるセカイがそこにあった。
 それでも、翼との触れ合いがその傷を癒してくれていた。
「どうした? 最近元気ないじゃん」
「別に……なんでもない」
 公園の中でそんな言葉を交わした。
 心配なんてかけたくは無かった。本当は助けてと叫びたいにも関わらず、幼い大樹は感情を押し込める技術を持っていた。
「そっか、でも無理すんなよ」
「うん、わかってる」
「姉ちゃんはお前を助けてやるからな」
 その言葉が嘘ではないことが、次の日証明されることになる。
 大樹が暗い気持ちで学校へ行ったときのことだ。
 まず上履きの中に泥が詰まっていた。しっかりと詰め込まれた泥は全然落とせずに、結局水道まで行って洗い流してからそれを履いた。
 乾かさずに履いたものだからぐしょぐしょしていて気持ち悪いが仕方がない。
 それから教室に向かうと、机の上にウサギの死体が置いてあった。飼育委員の大樹が育てていたウサギだった。
 どろりとした意思の無い目と目が合う。
 どうして僕は死んだの? 僕は何も悪いことをしていないのにどうして? 君が悪いの? 君が僕の傍にいたから? 君が殺したの?
 キミガボクヲコロシタノ?
 そんな事を言っているような目が大樹を見つめていた。
 立ち尽くす大樹を見ながら、教室の端で笑う男女達。
 訪れる限界。
 悲しみが溢れてきて、涙がこぼれ始める。
 そのときだ。
「こぉぉぉぉらぁぁぁぁぁ!」
 怒声が教室に響き渡って、一人の女性が教室に飛び込んできた。
 それが翼だと気づくのに時間はかからなかった。
「私の弟をいじめて泣かしてるのはやっぱりお前らか!!」
 翼はどしどしと男女達に近づいていって、
 パシン!
 と気持ちいいくらい大きな音を出してその子達をぶん殴った。
 全力の張り手はさぞかし痛かったのだろう。
 殴られた子は例外なく痛みに涙を流していた。
「いいか? 本当なら後百回は殴ってやりたいところだけど、今日はこれくらいで許したげる。でも次もし大樹を虐めたら次はぐーで殴るからね! まじで!」
 翼は拳を作って、それを見せ付けた。
「じゃあ大樹に謝んな、ごめんなさいって」
 そう言われるとさっきまで笑っていた子達は頬のもみじを濡らしながら大樹の前まで来て頭を下げた。ごめんなさいと。
 その日から大樹が虐められることは無くなった。
 机の落書きも全部消えていて、なぜか上靴も綺麗になっていた。
 翼は、泣いていた大樹を救った。
 英雄が、苦しんでいた大樹を救った。
 舞台の上の英雄は、現実の世界の英雄になった。
 大樹にとって、翼はヒーローだった。
 でも、翼は死んでしまった。
 英雄が死んだ。
 あの夏の暑い日。
 いなくなった。
 英雄が死んだ。
 公園でまた練習しようって約束していたのに。
 まだまだ全然追いつけなくて、追いつこうと頑張ろうとしたのに。
 英雄が死んだ。
 大樹はその日、学校から出てくる翼を校門のところで待っていた。
 演劇スクールも休みの日。学校も早くに終わったので、待ちきれなくなって翼の居る学校まできていた。
 わくわくしながら、どきどきしながら翼を待った。
「姉ちゃん! 早くっ!」
 校舎から出てきた翼に両手を力いっぱいに振って呼んだ。
「まあ落ち着けって。公園は逃げないぞ」
 優しく微笑みながら歩み寄ってくる。
 翼はいつだって優しかった。
 優しい声。優しい顔。
 思い出す翼はいつも笑っている。
 死んだのに、笑っている。
 不思議な感じ。
「早くっ! 早くっ!」
「だから落ち着けって」
 あの日も翼は笑っていた。
 大樹は急ぎ足で、翼はゆっくりと歩いていく。
 ばかだなぁ。
 そのままゆっくり歩いていればよかったのに。
 本当にばかだよ。
 将来有望なんだろ? ゆーとーせーってやつでさ。劇団からのスカウトもたくさん来てて、学校卒業したら劇団に行くんだぜってはしゃぎながら寝る前に言ってたじゃん。
 本当は翼が離れていくのは怖かったけど、楽しそうに話す顔見てたら、なんだかこっちまで楽しくなってきてさ。
 それに言ってくれただろ?
「心配すんなって、姉ちゃんはいつだって大樹の傍にいるからさ」
 って、言ったじゃん。
 でも、でもさ。
 俺が生きてても翼が生きてないと意味が無いんだ。
 何で、死んじゃったんだよ。
 何で、俺の代わりに死ぬ必要があったんだよ。
 何で、劇団入るんじゃなかったのかよ。
 何で――――。
 気持ち悪いくらい綺麗に晴れたその日の夕日は、いつもよりずっと悲しげな色をしていたと思う。
 あの日、俺が翼を迎えに行かなかったら。
 あの時、翼を呼ばなかったら。
 ほんの少しでもどこかがずれて、僅かでも何かが変わっていれば、きっと翼は死ななかった。
 長く伸びた影。それを追いかけてみる。影は逃げる。追いかける。
 沈みかけた夕日の中。ふたりは進む。笑いあって、優しいままに。
 そしてその時が訪れる。
 点滅する信号。
 走る車。
 走る大樹。
 交じり合う。
 轟音。
 悲鳴。
 残響。
 気がついたときには病院のベッドの上に居た。
 翼が死んだと知ったのはそれからもう少し後のこと。
 あの日、点滅する信号を急いで渡ろうとした大樹にトラックが突っ込んできた。
 歩いていた翼はそれに気づいて駆け出し、大樹を突き飛ばしたが、自分の身を守る事はできなかった。
 数メートル。あるいは十数メートル飛ばされ、翼は動かなくなった。
 突き飛ばされて擦り傷の出来た体に耐えながら「姉ちゃん! 姉ちゃん!」と呼びながら近づいていく。
 駆け寄ると翼は最後に、やっぱりいつもの笑顔のまま、
「大樹、無事? ちゃんと守ったでしょ」
 そう言ったところまでを覚えている。
 そのことを医者に話すと、翼はほとんど即死状態で、そんなことは言えるはずがなく、そうだとしたらそれは錯乱状態の幻聴か、あるいは奇跡だと言われた。
 しかし大樹ははっきりと聞いた。翼の言葉を。

 部屋の隅。ベッドの上。
電気もつけずに大樹は小さくなって、膝を抱えていた。
 月明かりも届かない曇った夜。雨は止んでいた。
 開いた窓からささやかに送られる風で、カーテンが小さく揺れる。
 風が部屋を通り過ぎていく。
 この部屋もあの日のままだ。何にも変わらない。
 まるで今でも翼がいるように、あの日と同じ。変わらない。
 翼は掃除が苦手で、何回掃除しろって言っても掃除しないし、してもすぐに汚くなる。
 ここは、翼が生きていた証。
 片付けないのは、彼女との思い出が減っていくような気がしたから。
 でももういい。
 随分長い間離れていたけれど、ようやく会うことが出来る。
 あと一ヶ月。あと一ヶ月だ。
「姉ちゃん……」
 届かない思いを呟くように、宙へそんなことを呟いた。
 生暖かい風のざわめきがそれに答えた。
 死へのカウントダウンは確かに進んでいた。