母の命日にむけて（２）

。。。引き続き母の思い出特集です（笑）
20年前の今日は日曜日でした。


先生からは本人の生命力次第です、
意識が戻らなければ植物状態になります、と言われ
とにかく高い、高すぎる血圧が下がらなければなりませんでした。
もし意識が戻っても良くて車椅子の生活、
完全に介護が必要となり、言語障害も出るから
しゃべることはほぼ見込めないとも。
それでもいい、とにかく生きて欲しい、目をあけて欲しかった。

・・・そういう状態であることを
近くに住む祖母（母の母）に伝えに
父と二人で訪れました。
祖母もすでに車椅子生活をしており
だいぶ元気がなくなっていました。
（祖父は5年ほど前に亡くなり長男家族と暮らしていました）
その話を聞いた時
祖母はなんともいえない表情をしました。
びっくりするでもなく、悲しそうな顔をするでもなく
もちろん笑う訳でもなく、こわばらせるわけでもありません。
祖母の心がどう動いたのか表情から読み取れませんでした。
いまだにわからないままです。
会話もしたかどうか。。。
父が、申し訳ありませんというようなことを言ったような。。。
いや、祖母がそう言ったんだったか。。。
「親より先に旅立つ不幸」という言葉があります。
そういう思いを祖母にさせてしまったんだ、という申し訳なさが
まだ私の心の中にあります。


それから２、３日の間に
北海道で働いていた兄や
関西の親戚（母の兄弟）が次々と病院を訪れ
生きている母との最後の対面、
それとほぼ確実に訪れるであろう時に向けて
心の準備をし大切な時間を過ごしました。

私の会社の先輩もお見舞いに来てくれました。
カスミソウのような可愛い花束を抱えて
ワンピースを着て颯爽と姿を現しました。
嬉しかったような、
いや、もうちょっと、世界が違うんだよなという
違和感のようなものを感じたのを思い出します。
その時の私はやはり精神的にも落ち込んで
そして過敏になっていたんだと思います。
きっと先輩も、上司から
様子を見に行ってきて、一番仲がいいんだから、と
いうようなことを言われて
頑張って来てくれたんだろうと
今ならありがたく思います。。。ごめんなさい。