Plankton Staff Diary

プランクトンのスタッフ日記

動く個室

2012年03月23日 | Pagy

最近、電車の中で化粧する若い女性をよく見かけるが、今朝出勤中に見たのはなかなかびっくりした。

車両の一番端(もちろんシルバーシート)に足を組んですわり、耳にはiPodのイヤホンを付け音楽を聴きながら一心に化粧をしている。

まぁそれだけならよくある光景だ。

ご承知のように車両の一番端の席には、ちょうど肘くらいの高さのところに30cm幅ほどの棚状のスペースがある。

その若い女性は、なんと席の棚状のスペースに4~5個の化粧品群と、ヘアブラシ、20cm四方ほどのスタンド式手鏡、それからコンビニで買ってきたらしい飲むヨーグルトとマフィンを所狭しと並べて置いている。

もはやその場所は完全に彼女の部屋と化しているのだった。

つまり自分の部屋で音楽を聴きながら朝食を食べ化粧をしているのだなこの子は。

周りに人がいることなどまったく気にしていない、というかまるで関係ないようだ。

乗っている間中ずっとそこは彼女の部屋でありつづけた。

着替えさえしそうな勢いである。

渋谷駅に着く手前でつけまつげを装着し、念入りに鏡でチェックし、彼女の化粧はめでたく完了したのだった。

最初とはだいぶ違う顔になっていた。

駅に到着するやいなや、ばばばっと化粧品をバッグにしまい、食べ終わった食料品をコンビニのビニール袋に入れ、そのままゴミとして置いて行くのかと思いきや一応手に持ち、何事もなかったかのように降りて行った。

二十代前半くらいだろうか。 住む家がないのか。

もしかして浜田ブリトニーか?

ちょっと目が点になったが、あそこまで周りに関係なく自分の世界を構築していると、なんだかいっそあっぱれな気さえしてきたのだった。

おそるべし最近の女子!である。