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(主に)スポーツコラムのスポログ

仕事中ナンバーウェブを通じ王ジャパンのWBC準決勝進出を
知ったので、お祝いがてらスポーツブログを立ち上げようと…

「ゴメンナサイ!!」なんて謝るのはまだ早い!?

2006-06-14 10:30:25 | Weblog
◎この写真は、川淵キャプテンが代表チームを激励に訪れた時のこと、
ジーコが日本語で「ゴメンナサイ!!」と謝ったそうだ…が、そんなジー
コの姿は見たくもない。
彼自身も、キャリアの終盤での野望として、日本チームをW杯初優勝
に導くことを選んだのではなかったか!?
余程ショックだったのは分るが、まだ終わった訳ではない。
ブラジルは、初戦のクロアチア戦を慎重に1-0という最小の得失点
差で退けた。
この試合を見ていないので何とも言えないが、ブラジルはゆっくりと
立ち上がり、クロアチアは日本と同じ立場になったということだ。次の
試合で負けたほうが予選敗退が決定的となる。
クロアチアがどんな様子で負けたかが興味深い。
まるで歯が立たなかったのか!?たった一回のミスを突かれて負けたの
か!?一番大切なことは、クロアチアに蓄積したダメージのほうだ。
ココの選手は切り替えが早いと聞く。
直前の2試合で負けた後も、ドンちゃん騒ぎに繰り出す強心臓ぶり。
それは、内戦で荒廃した国情を振り払いたい!と、日頃から強く念じ
ているからだろう!?

◎日本の代表チームは、ストイックなジーコの下、トルシエの時とは別
の掟や縛りがあるように感じる。
選手の自主性を信じることは難しいことかもしれないが、3日前まで
は体のクールダウンとケアに努めて欲しいものだ。
クロアチアの対決の時は逃げていかない。
粛々とその時はやってくる。
日本チームは、あのドイツ戦とオーストラリア戦で、何分間かずつは
あった「理想のサッカーイメージ」のビデオテープだけでも、繰り返し
眺めて欲しい。
ボールを使った練習よりも、心にもう一度「反発心」が自然に芽生え
るようなイメージトレーニングに勤しんでもらいたい。
あとは、オフェンス-ディフェンス間のコミュニケーションと意志の
確認、それだけをやっておけば大丈夫だろう!?

◎昨日の韓国の戦いぶりに、日本は大いに勇気付けられた筈だ。
良きライバルであり盟友でもある韓国は、「堂々と」逆転勝ちした。
最初から最後まで、ゲームをしっかり受け取めコントロールしていた。
今考えれば、前半、あんなラッキーな形で日本に先取点が入ったこと
こそ、真の敗因なのかもしれない。
アレで日本はプランが狂ったと言うか、却ってそわそわしだしたかの
ようにも見えた。少し「欲」が芽生えたからだろう!?
そのことで、オフェンス-ディフェンス間の意識の乖離はさらに大き
くなり、ジーコの迷いも加わって、あの後半戦の戦い方につながったの
だと思われる。
してみると、日本チームはものすごく精神的に脆いチームだというこ
とがよく分る。
殆どホームと化したピッチでリードして前半を折り返しているのに、
まるでアウェイで戦っているような表情をしていた。
ジーコは、日本人のファジーな精神構造までは理解できないに違いな
い。明確に線引きされた思考ではなく、グラデーションのように様々な
ファクターが折り重なった思考イメージを持つ民族である。絵画的には
「墨絵」の世界に近いと言ったら正しいだろうか!?
韓国は、日本より強い儒教精神の国であるにも関わらず、狩猟民族の
ように闘争心も強い。
それは、地政学的に、常に大陸の端にあって、中国やロシアなど強国
の脅威にさらされてきたからのことで、それ故、他のヨーロッパ国家と
同じメンタリティ構造を持っているとも言える。
近くて遠い国、韓国。似て非なるハンの世界。

◎その韓国と、日本は、これまで同等かそれ以上の戦い方をしてきた。
切磋琢磨しながら、時には韓国をしのぐ時期もあったではないか!?
それから、もう一度、あのWBCを思い出して欲しい。
王ジャパンは、予選で2度も韓国に負けていながら運もあって決勝
トーナメント進出、その初戦で、韓国をキッチリ退けている。
あの時の韓国をクロアチアだと思えばよいのだ。
クロアチアとは、過去1勝1敗、この大会で雌雄を決する時。
サッカーはまだ野球ほど実績はないが、野球だって、世界の中から
見ればまだ「マイナーなスポーツ」ではある。
しかし、日本は、3ヶ月前、間違いなく「世界一」に輝いたのだ。
そのこともあり、日本に対して、少なくとも野球に関しては、世界
が敬意を払っている国の代表チームなのだということを、忘れないで
もらいたい。
ベースや蓄積が違う…なんて、泣き言は言わないで欲しい。
サッカーの代表チームはオールプロでしょう!?
プロなら、結果が問われるのは当然。
W杯はスポーツの祭典でもオリンピックでもない。

◎「頭はクールに、心はホットに…」を胸に秘めて、王者の証(王
監督の写真やジーコの現役の時の写真でも、ユニフォームの胸の所
にプリントしてはどうか!?)を堂々と掲げ、相手を睥睨するように
戦ってもらいたい。
「この印籠が目に入らぬか!?」の黄門様精神で行こう!

韓国の強さは本物なのか!?

2006-06-14 00:30:32 | Weblog
◎たった今、韓国-トーゴ戦が終わった。
前半、キレイな形のトーゴのカウンター攻撃で先制されるが、後半は相手の
退場もあって、当初のゲームプラン通りか!?横綱相撲で勝ち点3を取った。
その堂々とした戦いぶりは憎らしいほどで、前回の日韓共催大会ベスト4の
誇りと自信が漲っていた。
日本も、韓国のように完全に引いて、時々ストップ&ゴーの速攻を仕掛け…
というゲームプランを徹底してもヨカッタか!?とは思う。
トーゴは初出場、オーストラリアもW杯本大会での勝ち点ナシと、どちらも
キャリア的には新参者だった。
だから、日本はあんなにドタバタする必要はなかったし、ヒディングの幻影
にあれほど怯える必要もなかった。
最初から最後まで、韓国は落ち着いていた。
もっとも、前半に選択したシステムがフィットしていなかったので、後半は
システム変更し、さらに、アンジョンファンを投入したことで、楔の形が決ま
った。また、韓国の得点は、いずれもミドルシュートであるということも特筆
ものだ。背の高い相手と戦う時は、これしかないなと感じ入った。(もっとも、
日本は決定力不足だったから、この選択肢が取れなかったのだが)

◎ヒディングの影響力は大きいし、功績も偉大だ。
韓国は、本大会出場決定直後に監督が交代してもこの結果なのである。
選手一人ひとりが成熟し、大人のチームになったということだろう。
翻っての日本。
またしても根拠のない思い込みと過信めいた自信とで、ゲームプランの徹底
もままならないまま、試合自体を最後にはブチ壊されてしまった。

◎W杯はまだ予選リーグの初戦が終わったばかりだが、日本と韓国との間には、
そう簡単に埋まりそうにない「差」が横たわっていることを認めさせられた。
日本は、前途多難どころか!?崖っ淵に追い込まれたことは間違いない。
願わくば、WBCのメキシコのようなチームが現れることを祈るのみ!
そうなると、全く荒唐無稽の想像ではあるが、オーストラリアが韓国みたい
にブラジルもクロアチアも食ってもらって、日本も、不死鳥のように残り二戦
を勝ち抜いて、逆転の2位での決勝トーナメント進出…というシナリオもあり
得ないことではないという気がしてくる。
敵将にエールを送る訳ではないが、ヒディング監督に欲を出してもらいたい。
ブラジルは心のどこかで、2位キープでも良いと思っている筈だ。
だから、引き分け狙いに来る可能性が強いので、その時、オージーたちが、
勝利へのあくなき意欲に目覚めてくれれば、勝機は充分にあると思う。

◎そのためには、日本は次のクロアチア戦には、最低でも2点差以上を付けて
勝たねばならない。(今日のブラジル戦で負けることを前提にしているけど、
もし、ドローなら、日本に要求される得失点差は3以上にハネ上がるだろう。
ただ、ブラジルはスロースターターなので、ドローで良しとする戦いをして
来る可能性もあり、またその結果で、今大会のブラジルの調子も推し量れる)

OH!!ZICO!?(オージーの子!?)

2006-06-13 16:43:52 | Weblog
◎この写真を見てもらいたい。
試合直後、ジーコは気丈にもヒディングのもとに歩み寄り、互いの健闘を
称え合った…と言えば聞こえは良いが、実際は、父のようなヒディング監督
に抱きかかえられ慰められている(オージーの)子供みたいな感じだった。
脱帽したと言うか!?茫然自失の状態だったのだろう。

◎だんだんと試合中の様子が詳細に伝えられてきた。
心配していた通り、先ず、ジーコの指示が的確に伝わっていない、または、
ジーコ自身が的確な指示を出さなかったことが、明らかになってきた。
象徴的なのは、後半のMF小野投入の場面。
攻撃陣は、これを「カウンター攻撃に集中しろ!」だと受け取った。
守備陣は、これを「追い掛け回してゴールを守れ!」だと受け取った。
そして、当の小野自身は、「積極的に攻撃参加しろ!」だと受け取った。
この時点で、日本のディフェンスラインの破綻の芽ができてしまっていた。
案の定、オーストラリアは、ほぼ十分おきに攻撃的選手を投入、最終的には
4トップのような形になっていた。
日本は、間延びしたラインになってしまい、オマケに、途中出場の小野が
まるでフィットせず、中途半端な攻撃を繰り返すハメになった。
この頃、中田がだんだんと苛立った表情を見せ始めていた。
中田の焦りは、守護神川口の不安も呼び寄せる。
好セーブの連発でオージーの猛攻撃をしのいだ直後のロングスローインで、
川口は思わず飛び出してしまった…
早く、群がるオージー攻撃陣たちを追い払いたかったのだろう!?

◎ジーコの意思が正確に伝わっていないばかりか、ピッチ上での攻撃陣と守備
陣の意識の乖離は続いていた。
試合中にも関わらず、中田は福西に怒鳴り散らすように指示を出していたが、
もっと早く、ディフエンスキャプテンの宮本と話し合っていれば!?と思う。
日本は、結局、一枚岩のチームではなかったということだ。

◎通訳から指示を伝えられないから、選手たちは我を忘れてしまったのでは!?
同点にされた後、大慌ての表情になった選手たちが痛々しかった。
歯をくいしばってカウンター攻撃を仕掛けるが、ゴール前にさしかかると、
何故か体が強張ってしまう…そんな印象を受けた。
強引な縦突破でなく、仲間内での横へのパス回しに終始した感じでもある。
何より、この日の日本は、パスを出すタイミングのズレと、パスを受けた
時のイージーなトラップミスが目立った。
オーストラリアは、個々の日本選手の動きをよく見ていた。
パスを回されても決して慌てて飛び込まず、パスを放った瞬間そのコース
へカットに入るか、受けての選手のトラップした直後を狙っい取りに行って
いた。実に、冷静沈着な対応をしていた。
足を地に付け落ち着いて受けていたのは、オージーのほうだった。
リードしていても、自分たちのペースで試合を進めていても、どこか浮き
足立ち、所在なげなのは日本選手のほうだった。

◎この次は、積極的に闘争心を前面に出して戦って欲しい。
そのためには、この5日間の過ごし方が重要になるが、攻撃陣と守備陣で
徹底的に話し合うと言うか、ケンカになってもイイから、言いたいことを、
思い切りブチまけてみてはどうだろう!?
言うまでもなく「背水の陣」である。
選手自身、次の試合に負けたら、その後の試合は意味がなくなる。
そんな空しい結果では寂しすぎるし酷だ。
自分たちが悔いを残さぬよう、日本代表の誇りと自信をもってクロアチア
戦に臨んでもらいたい。
「他の国より多く走り回れる日本」のスタイルでピッチを暴れまわれ!

そ、そんなァ…!?

2006-06-13 12:22:38 | Weblog
◎またしても、不思議なジーコの采配だった…それに、試合前の自信満々の態度。
ドイツ戦→マルタ戦…と、直前の2試合を見る限りでは、チーム状況は下り坂
に入っていることは明々白々だったのに…日本代表は、あのドイツを追い詰めた
がまたしても勝てなかった。
それと、急激な暑さ対策…日本はまだ梅雨入りしたばかりで、本格的な夏の暑
さはまだ先。だけど、代表選手たちはかなり前にドイツ入りはしていたが、今年
の異常気象にもやられた。
けれども、こういったコンディションはどの国にも等しい条件ではある。

◎前半を1-0で折り返したハーフタイムの時、ジーコは、「リードしているチ
ームの戦い方をしよう!」と檄を飛ばしたそうだが、あの時、なぜ「後半早々に
1、2点取って相手の息の根を止めよう!」くらいの直接的なアグレッシブな言
葉をかけなかったのだろう!?いつも、ポルトガル語で話したジーコの言葉を鈴木
通訳が訳して聞かせている訳で、また、今回のW杯はピッチ上に通訳は出られな
い…というルール変更があった。初戦の一番大事な試合で、こうしたコミュニケ
ーションの課題まで浮き彫りにされたとは言えないか!?
欧州組と国内組との意思疎通は万全だったのか!?

◎一番解せないのは、後半途中のFW柳沢とMF小野の交代だ。
これは、相手に「守りに入る」という格好のシグナルを送ることになった。
ヒディング監督は、待ってました!とばかりに超長身のFWケネディたち
を投入、超攻撃的布陣で攻め立てた。
柳沢は、高原との相性が良く、昨日の試合ではシュートよりラストパスという
消極的姿勢が目立っていたが、それでも、MFの小野との交代という必要はなか
った。小野は柳沢よりはるかに優しい性格と聞く。欧州オランダで活躍していた
とは言え、それは、「国内リーグ」でのこと。W杯は国と国の威信を賭けた闘い
なのだから、あの場面では、不適切なキャスティングだった。
事実、ラスト10分間で、ディフェンスラインは疲弊してしまい、最後は、守護
神川口が焦ってミス…前半の日本の先取点の逆のパターンとなった。ディフェン
ス陣は、怒涛のように日本ゴールに殺到する攻撃陣に恐怖感すら覚えていたのだ
ろう!?日本の先取点は、前半、福西のミドルシュートとか思い切ったシュートを
何本も打っていたからこそ、生まれたものだ。前半は、日本の攻撃陣が自信を持
ってオーストラリアのゴール前に入っていっていた。
後半は、中盤過ぎ辺りから、ボールをこねくり回すことが多くなっていた。

◎今回のW杯、オフェンスラインの前5人と最終ラインの3人の意識が全く反対
だったと聞いている。特に、攻撃陣のキャプテン中田と防衛陣のキャプテン宮本
とは、全く正反対の考え方だったようだ。
日本の攻撃パターンは、トップ下の中村を楔として、ボランチの中田と福西が
積極的なオーバーラップを仕掛ける、あるいは、三都主・駒野などがサイドライン
を駆け上がり、サイド攻撃を仕掛けるというお決まりのパターンだったが、後半
は、そのサイド2人が守備への意識過剰から駆け上がる場面が減ってしまった。
(ヒディング采配で、この2人は完全に封じられたのかもしれない)
一方、攻撃陣は、途中から中田が苛立った表情を見せるようになり、パス回し
も雑になっていった。特に、ゴール前でミニパスを繰り返し責めあぐねている風
に見えたことは、逆に、オーストラリアを活気付ける要因ともなったに違いない。

◎サッカーに筋書きはない筈だが、オーストラリアは最後の10分間に賭けていた
のかもしれない。
ボクシングで、最後にラッシュをかけるのと同じことだ。
日本は暑さにやられたと言うより、オーストラリアの日本のお株を奪う粘り強
くしつこい攻撃とディェエンスに、最後は音を上げたのではないだろうか!?
かえすがえすも、後半点取られた直後の「ロスタイム」に切り札大黒を投入し
たこと、これが本当に悔やまれる。
投入するなら、後半早々ではなかったか!?
オーストラリアは、間違いなく、後半早々からバテていた。中盤からは、日本
がアグレッシブには出てこないことを見て取ると、体力温存に切り替えたように
も思える。オーストラリアのゲームプランは、明確に、「後半勝負」だった。
ヒディング監督は、「日本はジーコが監督になってから、創造的なサッカーを
するチームに変わった…」と言っていた。アレは、理詰めの戦略を取らず感覚的
に物事を捉えるジーコの出方を見極めないと、ヒディングがゲームプランを立て
られないということの証明でもあった。ヒディングは後出しジャンケンに近い。
しかしながら、ジーコは元々アグレッシブな性格なのだから、後半早々から、
大黒あるいは巻を投入、勝利への強い意志を見せておけば、ヒディングも動かざ
るを得なくなった筈だ。ジーコの作戦としては、長身FWケネディなど、相手の
持ち駒を早く投入させ疲れさせる…ということに、主眼を置くべきではなかった
のか!?「リードしているチーム」の戦い方ができなかったのはジーコ自身だ。

◎日本は、伝統的にロングボール一本のシンプルな攻撃スタイルには弱い。
イランやバーレーンなどにはいつも苦戦する。
今度のオーストラリアは、その二国よりもはるかに大型だった。
そして、オーストラリアの長身FW2人の封じ込めには成功した(彼らがあま
り良いコンディションでないことも幸いした)にも関わらず、運動量の多いMF
に最後はかき回された。(最後の10分間は、オフェンス2人対ディフェンス3人
と、数的優位に立っていたにも関わらず破られた)
体力より気力で勝っていたはずの日本なのに、自身なげなディェエンスになっ
てしまった。(次戦を考えれば、坪井の負傷も痛い)

◎日本は、戦略よりも、チーム作りを一からやり直せばならない状況になった。
例えば、長身のFW中心か!?MF中心の布陣にするのか!?あるいはそのミック
スで行くのか!?
ディフェンスも、宮本や中澤みたいにゴール前に張り付き跳ね返すタイプか!?
坪井のように相手を追い回すタイプか!?またはそのミックスで行くのか!?
それから、体格差について。
これは、永遠の課題だが、埋められないものでもない。
事実、オーストラリアは、国を挙げての強化プロジェクトを立ち上げたと言う。
日本は、クラブ中心の育成だが、フィジカル面の強化、そして、食事面の強化
など、今一度見直すべきかもしれない。
相撲のように、肉体を敢て「改造し、作り直す」という発想も必要なのではな
いか!?という気がした。
気持ちで劣っているというのは、体力差が根底にあると思う。
あたかも、小学校で「食育」が取り入れられている昨今、スポーツ選手を抱え
るあるいは抱えようと思う家庭に対し、「良い食の指導」プランというものを、
真剣に検討すべき時期に来ている…と、つくづく感じた。
サッカーと野球の決定的な違いは、相手との直接コンタクトがあるかないかだ。
サッカーは、選手の身長や手足の長さや筋肉のしなやかさなどが、直接的にボ
ールコントロールに影響する。激しいボディアタックもある。
今は下火になっているが、ラグビーの強化策を検討してみてはどうだろう!?
ミニゲームで変則ラグビーを取り入れてみるとか!?

◎残念ながら、今大会でも、日本の弱点:得点力不足/突破力不足/ボディコ
ンタクトの弱さなどを超克することはできなかった。
思えば、4年前の日韓共催大会での地の利を実力と勘違いし、チーム力を見
極める代表監督や関係者の目を曇らせていたのかもしれない。
ただ、チームは生き物だから、4年前と今を同等には比べられない。

◎深夜の米国-チェコ戦を見ていて、あることに気がついた。
パワー勝負のMLBの元祖:アメリカが、いざ、サッカーとなると、日本に
似た組織的なチームになっている…という、皮肉な巡り会わせ。
野球の日本はスモールベースボールで世界を取ったが、サッカーはまだまだ
パワーゲームの時代だ。(永遠にパワーゲームの時代なのかもしれないが!?)
それが証拠に、今年の初頭、ジーコ日本を劇的に破ったアメリカが、パワー
ゲームのチェコにはまるで歯が立たなかった。(見事に完封を食らった)
チェコは、ワンチャンスのカウンターの時、怒涛の如くゴールへ殺到した。
そして、ピンチと見るやFWの選手まで、ゴール前へ戻り懸命のディフェ
ンスをする。全員で「パワーゲーム」を戦っていた。
翻って、アメリカも日本も組織的な戦術を取るチーム。
それは、過剰な「役割分担」の意識を植え付けるものではなかったか!?
日本は、ゴール前に張り付き引いて守りたいディフェンス陣と前がかりになっ
てでも攻め続けたいオフェンス陣の意識が乖離し、ラスト10分間は、文字通り、
ディフェンス陣を釘付けにし見殺しにしてしまった。
無残な惨敗…という、最悪の結果だけが残ってしまった。
トルシエとジーコの比較はまだ早いが、熟成した選手を要求し大人のサッカー
を好むジーコの考え方は、日本チームには時期尚早ではなかったか!?
何より、前回大会の評価分析をキチッと終えないまま、ジーコへバトンを渡し
てしまったことこそ、「早過ぎた」のかもしれない!?

◎次期代表監督の話を、ココで持ち出すのは性急かもしれないが、今大会の結果
いかんでは、外国人の大物監督の招聘は難しくなるかもしれない。このままでは、
日本チームの引き受け手が居なくなるような気がしている。
むしろ、岡田監督など、日本人のクラブチームの監督の下、「結局は、ピッチ
に立っている選手自身で解決すること」と、少し突き放せるタイプの監督のほう
が熟成には良い気がしている。(実際、岡田監督の嫌な予感は見事に当たった。
この監督は、宮本の先輩でもあるのだが知将である。フランス大会の最終予選の
時、後半、今の大黒に似たタイプのFW岡野を唯一人前線に残し、ラストチャン
スのカウンター攻撃一発で、見事!予選突破を決めたあの試合の采配が忘れられ
ない。岡田監督は、放映中のTVにも聞こえてくるくらいの大声で、常に岡野、
オカノ!と叫んでいた。この人には、確たる戦略眼があると思っている。NHK
の放映中も、彼だけが浮かない顔をしていた。かつての代表監督であるだけに、
歯噛みする想いで観ていたに違いない)

ア~あ…遠すぎるゴール、痛すぎるゴール

2006-06-13 00:33:21 | Weblog
#こんなにも、辛いサッカー観戦は初めてだ。
国民の大多数が、後半39分頃までは、1-0もしくは2-0くらいで
日本が勝つと思っていたのではないだろうか!?
それが、残りの6分間で3点も取られてしまった。
後半、早々とオーストラリアの選手がバテていたように見えたのに、
結局、逃げ切れなかった。
やはり、W杯クラスともなると、受けに回っていてはダメだ。

#両チームのシュート数が如実に物語っている。オーストラリアは日本
の4倍ものシュートを浴びせ続けた。
ボクシングで言えば、序盤のボディブローが確実に効いてきたという
ことだろうか!?
後半、カウンターではなく遅攻を選んだニッポン。
オーストラリアは、何か余裕で日本に攻めさせていたようにも見える。
これが、ヒディングマジックだったのか!?

#今日は、ジーコの状況判断のミスもあった。
後半の早い段階で、ボールを追い掛け回す大黒を何故投入しなかった
のか!?決定的な得点で、相手の息の根を止める…という非情に徹した作
戦もアリではなかったか!?(ジーコの目が泳いでいた…ダメージは深い)
今日は勝ちに行ったのではないのか!?
同点に追いつかれた時、マぁ引き分けでもイイや!?なんて安易な考え
が選手全員の脳裏をよぎったのではなかったか!?

#今日は、ヒディングマジックでもなんでもなく、相手の執念の勝利だ
とは言えまいか!?
オーストラリアのサッカーは、驚くまでにシンプルだった。
ただ、意思だけは徹底していた。
日本を決して侮るのではなく、日本の攻撃をしっかり受け止め、自分
たちの信ずるサッカーのスタイルを最後までやり通した。
体力の差ではなかった、意識やモチベーションの差ではなかったか!?

#もう、これで、日本は、次戦のクロアチアにはどうしても勝たねばな
らなくなった。
ただ、恐らく、クロアチアもブラジルに負けて臨んでくるだろうから、
立場は同じ…負けたほうが予選敗退が決定的になるということ。
国民の大多数は、高原-巻-大黒という超攻撃的布陣を望むだろう!?
トップ下には、中田-中村の2シャドウを置き、前がかりで5人の攻
撃陣とする。三都主と小野をサイドバックに、または、稲本でもイイか
もしれないけど、最終ラインの3バックはそのままに、とにかく、前半
で最低でも2点は取って、リードしたまま後半勝負に持ち込みたい。

#ハッキリしたことは、日本は、受けて立つほどのチームではない…と
いうこと。
得点力不足よりも、「得点意欲不足」のほうが心配だ。
後半、みだりに細かいパスばかり回し、ゴールエリアに入った途端、
力のないシュートやラストパスを出すという、小手先の攻撃に終始し
ていた。
恐らく、守っているオーストラリアは恐怖感を感じていなかったのだ
と思う。(ある意味、死んだフリをしていたのかもしれない!?)

#とにかく、クロアチア戦ではアグレッシブに行って欲しい!
負けてもともと、もう後がないのだから、ピッチで感情を露にして、
思いっきり吼えて欲しい!
今日の試合は、九分九厘勝っていたし、勝てた試合だった。
でも、結果は、1-3の大敗。
今日の負けは負け。
ある意味、オッズ通りの結果になったのだから、これはもう、クロ
アチアとブラジルを食って、大番狂わせを演じて下さい!

#まだ、「ダメだ、こりゃ!」ではありません。

ジーコジャパン…強いのか!?弱いのか!?

2006-06-05 00:39:21 | Weblog
◎今、日本-マルタ戦をTVで生中継を観ています。
あ、たった今終わりました…
ハ~あ。

◎最後の最後まで、ジャパンのそしてジーコの意図がよく分らなかった。
小技に頼った攻撃とドタバタした守備。
無理して放ったヤケクソ気味のシュート。
後半は足が止まり、運動量が落ちていた。
たまらず、選手交代でリフレッシュを図ったがそれは効かなかった。

◎今日は、親善試合!?強化試合!?調整試合!?
勝ちに行く試合なのか!?
負けない試合をするつもりだったのか!?
実戦の勘作りが目的だったのか!?
FIFAランク125位だけどヨーロッパ勢のマルタをなめていた!?

◎選手は、この前のドイツ戦で満足いや過信したのか!?
それとも疲労が残っていたか!?調整の失敗!?
もっとも、オーストラリアもクロアチアも直近の試合では良くない。
それが救いと言えば救いだが、ブラジルみたいに必ず勝てる相手を選んで
リラックスできる試合を組むべきではなかったか!?

◎受験で言えば、この時期、新しいことにチャレンジするのは危険だ。
「人事を尽くして天命を待つ」くらいの気持ちで臨むべきではなかったか!?
今頃、何をバタバタやる必要があると言うのだろう!?
マッチメークで一言言わせてもらうと、マルタはヨーロッパ勢とは言え、
体格は日本とさほど変わらず、むしろ、ドイツみたいな大柄なチーム、例えば
地元の学生チームなんかが相手でもヨカッタのでは!?
日本は、先ず1次リーグ予選を突破しなければならない筈だ。
そうしない限り、ジーコの掲げるベスト4もあり得ない話だ。

◎もっとも、この時期、ケガをすることが最も恐いし、相手に弱点を曝け出す
ことももっと危険だ。
だから、尚のこと、先のドイツ戦で何故「勝てなかったか」ということを、
もっと真剣に考えるべきだった。
幸か不幸か!?日本は、長所と短所の両方が露見してしまった。

◎日本の選手は、前のドイツ戦の残像を引きずっていたように思う。
天候も時間帯も相手も全く違うのに、ドイツ戦で上手くいってた戦術の確認
みたいな戦い方をしていた。
相手は引いていてさほどチェックに来ていないのに、ゴール前でやたらとボ
ールをこねくりかえしている印象だった。
ゴールに迫る時間はさほど変わらないように見えたが、ボールに触るタッチ
やパスの回数が、少なくとも1回は余分に増えていた。
どうして、ブラジルみたいに、自分でドリブルで持ち込みゴールへ切り込ん
でいかないのだろう!?
自分たちが倒される、あるいは、ボールを取られてカウンター攻撃を食らう
という意識が強過ぎるのではないか!?
事実、ディフェンスの最終ラインとオフェンストップの間に大きなゾーンが
開いてしまい、ドイツ戦よりラインコンとロールは甘くなっていた。(相手が
遅攻タイプなんで命拾いしたが…)

◎初戦のオーストラリアは、最初は引いてロングボールのカウンター狙いで
来るに違いない。少なくとも前半は。
後半こそ、両監督の勝負だ。
日本は、大黒あるいは巻というタイプの違う切り札は持っているが、相手の
裏をかいて、前半こそ、巻など背の高いFWで固めてはどうだろうか!?後半、
相手の運動量の落ちてきた所に、大黒や玉田など、足でかき回せるタイプの
FWで勝負してはどうか!?

◎面白いことに、日本もオーストラリアもクロアチアも、直前の強化試合を
必死で戦っている。
W杯の前哨戦とも言える情報戦はもう始まっているのだから、こんなにも
「素直に」戦わなくともヨカッタのに…とも思う。
マ、この三国はドングリの背比べなんだろ~ネ!?
余裕こいてサッカーを楽しめるのは、前王者:ブラジルならではの特権!?

◎「勝つことより日本らしいサッカーをしたい…」なんて訳の分らないこと
を言わず、なりふり構わず勝ちに行く!くらいのことを言って欲しかった。
相手は、全て大型国ばかり、しかも日本をじっくり研究している。
こんな時、頼りになるのは技術ではなくハートでしょう!?
王ジャパンのWBC魂を思い出して欲しい。
中田ヒデがコミュニーション不足を常に嘆いていたけど、そんなことより
日本選手にはイチローみたいにもっと感情を露にしてもらいたい。
今のジーコジャパンには精神的な結束力と言うか、支っかえ棒がないので
は!?という気がした。

◎奮起を期待します。(奇跡は期待していませんから!)

Gone-Zilla!?

2006-05-14 11:09:59 | Weblog
!!(引き続き)変です!!
今日も引き続き「Gone-Zilla!?」一色の記事みたいだけど、今年は
本当に色々ありますネ!?
トリノの女子フィギュア金メダル→WBC初代王者とおめでたいニュース
が続いた後、私事ですが、4月に父が急逝し、今月に入ったら、コレだ
からね…そうそう、サッカーのジーコジャパンはキリンカップでまさか
の3位!来月からのW杯開幕を前に、暗雲が漂ってきた感じです。

!!天気も変!!
日本では、早くも梅雨の先走りか!?連日雨模様…湿った空気が列島を
覆いつつあります。
選手だけでなく、一般の人たちも体調管理に苦労していることだろう
と思いますが、今年の夏は、空梅雨の後、一転「激夏」となるような気
がしています。
去年の酷冬に続き、今度は激夏とはネ!?
極端から極端に振れるのは、気質だけでなく天候までそうなるとは、
今年はそれだけでは済まされないような、嫌な予兆を感じます。

!!大番狂わせ!!
NPBではセパ交流戦が始まりましたが、両リーグの下位チームがそれ
ぞれの上位チームを負かすという「下克上」の傾向が顕著です。
日本ハムなんて、いつの間にやら首位に立っちゃっているし、楽天や
横浜もなかなか元気です。
阪神・ロッテ・ソフトバンクという常勝チームはそれなりの戦績ですが、
巨人はやはり失速気味になってきて、中日はココへ来てやはり下降気味
になってきました。
このニチームは「内弁慶」なんですかネ!?
パリーグのほうが大雑把でパワー頼みの野球をする…と聞いたことが
ありますが、このニチームについてはそれが当たっているような感じが
します。初物に弱いという体質も影響しているのでしょうが…

!!閑古鳥!?
「野球は筋書きのないドラマである…」とどなたかが仰ったようです
が、今年は来月からサッカーのW杯が開幕するし、だけど、サッカーも
サプライズは起こりそうもないし、野球場もサッカーの競技場も夏場は
閑古鳥が鳴くなんてことになりそうな、そんな予感!?
MLBもW杯も、結局はTV頼み…遠くの国で起こっているイベントなんで
さほど現実感がないって言うか、(ネットの)あちら側での出来事に最早
親近感が持てないって言うか!?
そうしたマスメディアの構図に飽きてきたってこともあります。

!!今年は、TVもネットもない所へ旅に行きたい気もしています。

Gone-Zilla!!

2006-05-13 11:58:25 | Weblog
!!大変です!!
新たな「ヤンキースタジアムの呪い」となるかァ!?
ヤンキース vs. レッドソックスの戦いは、長らく因縁めいていたが、
一昨年、ボストン・レッドソックスが、自らの手でその「バンビーノの
呪い」を解き世界一にも輝いたのだったが…
2006年はその元世界一チームであり、宿敵のレッドソックスから、
ジョニー・デーモン外野手も迎え入れ、ゴジラ松井も6年契約という、
事実上の「終身契約」に近い長期契約を結んだばかり…
「今年こそ、世界一を!」という意気込みは、チームの悲願の結集で
もあったが、春先からゲーリー・シェフィールド外野手もケガで離脱して
いただけに、ヤンキースへの強烈な一撃となったに違いない。

!!変です!!
それにしても、MLBのヤンキースとNPBのジャイアンツのこの対比はどう
だろう!?
ヤンキースは、相変わらずスター軍団・金満チーム路線をひた走り続けて
いるが、WBCでは初代王者になれなかった。
翻ってジャイアンツは、3年ぶりの原監督復帰で、スモールベースボール
路線に衣替えしてしまった。
これは、WBC効果以外の何物でもないと思える。
原監督は、WBCを観ていて、師匠まで長島監督から王監督に鞍替えしてしま
ったような変わり身の早さだが、(正確には、つい最近亡くなった藤田監督
の路線の継承だけど…)見事に結果を出している。
ロケットダッシュも交流戦までと見られていたけど、ジャイアンツはWBCの
時に選手を温存させた(あまり出さなかった)方針が幸いし、ダントツでセ界
の首位を走っている。それは、交流戦でも翳りは見えないように思える。
阪神とロッテという去年の覇者チームが、WBC疲れか!?今一つパッとしない
ので、そのドタバタのうちに、セ界は巨人がパ界は西武が首位をさらったが、
西武は予定通り!?息切れし落ちてきたけどね。5強1弱の混戦模様で、今年も
最後までもつれることは必至。セ界は阪神が追撃体勢に入り射程距離内だけど、
投手陣の安定度が今イチなんで、もしかすると最後まで詰め切れないってこと
になるかもしんない。
でも、阪神もロッテも、先に「世界一」になっちゃったって達成感があるん
で、今年はガツガツした気分になれないのでは!?
で、予定通り!?巨人 vs. ソフトバンクという、藤田監督の師弟対決ってか!?

!!あ痛っ!!
一方のヤンキース。
アメリカ国籍のスター選手たちはWBCに出場したが、ゴジラ松井はもちろんの
こと、非アメリカ国籍の選手たちにはWBCへの出場に微妙な圧力と言うか難色を
見せ、言わば「オアズケ」を喰らわせたままレギュラーシーズンに入らせた。
もう、その時点で、ヤンキースのそして松井の運命も決していたんだと思う。
やはり、神様は公平ですよ。
松井選手のケガには心から同情するけど、ヤンキースというチームへの神の
鉄槌でなくして何だと言うのだろう!?
スターンブレインオーナーやブライアン・キャッシュマンGMの謙虚な反省の
弁を聞きたいものだ。
今年のヤンキースは、間違いなく「凋落する」。
WBCで世界一になれないどころか、リーグでの地区優勝さえできないね、多分。
シーズンオフ…皆さん、どんな「言い訳」をするのでしょう!?
今から、そういったことを考えておいたほうが身のためと思いますが。

!!野球ファンは、ヤンキースファンに非ず!!

!!ヤキュウ≠ベースボール!!

!!松井選手は長期契約で守られているんだから、この際、腰を据えて「休んで」
欲しいですね。歴戦の勤続疲労も半端じゃないと思うから。そして、アナタの
大記録は、代わりに阪神の金本選手がきっと作ってくれますから!!

サクラサク!?

2006-03-25 13:29:44 | Weblog
まだまだWBCの余韻の続く中、大会を通じてのフォト集を
スポーツ紙の殆どで漁ってみたけど、やはりBig Pictureはあり
ませんでした。
何がって!?
もちろん、アレですよ…優勝金メダルの授与式の際、MLBコミ
ッショナーのバド・セリグ氏が日本チームに適切な敬意を払わな
かったという、問題のシーンが写ったヤツ!
観ていて微笑ましくはあったけど、授与式はまるで日本の高校
野球のノリでしたね。若い松坂世代が主力とあって、皆高校野球
の時みたいな野球少年の顔に戻っていました。
それはそれでイイのですが、私が気になったのは、イチローに
メダルを掛ける時、セリグ氏も気づいて、「OH!!イチロー!君の
活躍はホントに素晴らしかった…MLBにとっても君は宝であり、
アメリカの誇りだ。今度、NYYのスタインブレナー(オーナー)と
トーリ(監督)に掛け合ってあげるヨ!それにしても、君は髭剃り
は何を使ってるのかね?無精ひげはイカン、今度、大統領と会う
時までにはキレイに剃って来なさい!」って言ったかどうかは定
かでないが、にこやかに長々と話し込んでいる姿が印象的だった。
それに引き換え!王監督にトロフィーを渡す時の白々しさは何
だ!気の利いたセリフの一つでも場内に流せっちゅーの!相手は
世界のサダハル・オーですぜい!しかも、兄弟国で盟友ニッポン
の「ヤキュウ」が世界一になったんだからめでたいだろうが!?マ、
あそこでマイク・パフォーマンスとか派手なことを一切しないのが
王さん流なんだけどね。

MLBとしてはアメリカ開催の分で元は取れただろうし、充分な
宣伝にはなったと踏んで、次回の決勝戦は初代王者に敬意を表し
Tokyo開催とする案も浮上してるらしいんだけど、宣伝上手てか、
妙な余裕を感じもしたが…恥を知れと言うか素直に頭を垂れてお
いたほうが後々のためになるとは思うんだけど。

イチローが凱旋帰国(帰米)して、マリナーズのキャンプ地ピオ
リアでは温かい声援一色だったようだけど、アメリカでのベース
ボールは日本でのフットボールクラブに近いようで、マリナーズ
と言えどもアメリカではローカル球団の一つに過ぎない。言わば
全国的なMLBのチームはないので、実は、プロだけで編成すると
ナショナルチームが作りにくいのでは!?と感じましたね。球団は
商品なので、オーナーの意向やソロバン勘定が先に立つから。

日本では、春の高校野球が始まり、NPBもいよいよ開幕です。
それだけに、優勝行進のあの写真、NFLの優勝式みたいだったけ
ど、紙ふぶきが桜に見えたのは私だけではなかったのではないで
しょうか!?
日本ヤキュウは母国アメリカで花開き、咲き誇った…そして、
元気満開!と行きたいものです。

これからの季節、なぜか胸踊りワクワクするんですが、今年は
一味も二味も違う年になりそうな気がしています。

サクラでフォーッ!

いつの間にかの世代交代!?

2006-03-24 11:02:46 | Weblog
いや~、沸きに沸いた三日間でしたネぇ…WBC!!
今年は飛び石で休みが続いたので、決勝戦の瞬間最高視聴率が56%超と
紅白越えのお化け番組となりました。
日本での壮行試合の時は満員にもならず、シラケた雰囲気が漂っていた
中、やはり、あのボブの世紀の誤審の後、日本中が団結したように思う。
ちなみに、ボブというニックネームの外人はも日本では受け容れられ、
成功する人が多いのにね。(ロッテのボビーもそうだけど、K1のボブ・
サップやさんまのからくりTVでブレイクしたボビー・オロゴンとか)

という前フリはさておき、私もTVで観戦していて、フとあることに
気づいたのです。
それは、最年長選手が谷繁や宮本というのは理解できるんだけど、実質
のリーダーだったイチローや松中が二番目に年長だったということ。そし
て、それ以外の選手、特にピッチャー陣は殆どが松坂世代と呼ばれる25歳
以下の布陣だったこと。それだけこの世代(1980年生まれ以降)は豊作の年
だったということなんだろうけど、逆に言えば、いつの間にか、こんな形
で世代交代が進んでいたんだナぁ…と、不思議な感慨で見てました。

考えてみれば、イチローが入団三年目でブレイクし、その後7年に渡り
首位打者を張り続け、メジャーに渡って5年、イチローが認知されてから
でも12年、丸一回りの年月が過ぎていったんだから当たり前か!?
1980年と言えば、高度成長の時代は終わり、確か第二次石油ショックの
翌年だったと思いますが、音楽シーンでは、テクノにディスコにポップに
フュージョンに…と、とても豊かでコンテンツ満載の時代だったことを、
強烈に憶えています。未来は明るいって言うか、確かな明日の絵が頭の中
で想像できた時代でもあります。皆の心の中に、それぞれのシナリオを描
くことができ、それはスグにも現実になると期待されていました。
ところが、彼ら松坂世代が幼稚園に上がる頃からバブル経済とその破局
が表面化し、彼らの多感な時期は日本が奈落の底へ転げ落ちて行った時代
と皮肉にも重なっているのです。
だから、彼らはこんなにも「修羅場に強い」のかァ!?って、自分の20代
を思い出しながら、何か懐かしい想いで胴上げシーンを見ていました。

漫画家のやくみつるさんが、「良き昭和の時代」の雰囲気があの三日間
には漂っていた…とコメントされていましたが、全く同感です。
町の喫茶店やそこかしこで、普段は野球に興味を持っていないような、
オバサン・おばあさんたちが、声高に興奮した口調でWBCのことを話してい
たのは不思議な光景でした。
野球は、サッカーよりは華やかでないかもしれないけど、相撲よりは
とっつきやすい国民的スポーツ=国技なんだナと再認識しました。

かく言う私は、学生時代、ソフトボールの選手でした。
ピッチャーをやったこともありますが、スピード感と緊張感がたまらな
かったことをよく憶えています。自分の変化球で三振を取った時のことや
初めてホームランを打った時のこと、痛恨のエラーなど…当時の思い出が
走馬灯のように蘇ってきました。

あと3ヶ月足らずでサッカーのW杯が始まります。
今度は、欧州ドイツでの開催です。
結局、WBCが期待以上の盛り上がりを見せたのは、親近感のあるアメ
リカで開催されたからで、ヨーロッパではどうか!?と思いますね。それに
野球で目の肥えた日本国民は、自国の戦力分析には長けています。クール
と表現してもイイのでしょうが、何となく諦めムードのような気配を感じ
ますね。

WBC:初代世界王者の興奮も束の間、もう1週間もしないうちに桜の
季節:4月です。プロ野球は開幕を迎えて、近年にない最高のスタートを
切れるのですが、一ファンとしては、もう少しこの快挙に浸っていたい…
というのが本音です。日本球界にとって、真の「ナショナルチーム」結成
の機が熟したということでもあります。「永久保存版」みたいな形で残し
ておきたい…と思ったのは私だけではないでしょう。

それにしても、ロッテのボビー・チルドレンたちは幸せ者です。
去年から、オープン戦王者・交流戦王者・プレーオフ制覇・日本シリーズ
制覇・初代アジア王者に続く六冠目の勲章ということになります。
それだけに、今年が戦いにくいかもしれませんが、「人気のセ、実力の
パ」という表現は当たっていたということですね。実際、セリーグのチー
ムはWBCに協力的でなかったといういきさつもありますし。

今年は、いや去年からその流れが来ているんだと思いますが、パリーグ
からプロ野球界が変わり、パリーグが引っ張っていく時代になったという
ことではないでしょうか!?

ホリエモンやライブドアの事件に始まり、耐震基準偽装問題や牛肉偽装
問題や、民主党永田議員の偽メール事件…と、吐き捨てたいほど下らない
事件が続いて、物騒で剣呑な空気が世の中に流れ始めていただけに、今度
の快挙は、全てを吹き飛ばす清涼剤のような出来事でした。

王ジャパンの皆様に、改めて感謝と敬意を表します。