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(主に)スポーツコラムのスポログ

仕事中ナンバーウェブを通じ王ジャパンのWBC準決勝進出を
知ったので、お祝いがてらスポーツブログを立ち上げようと…

※今日は、特に「スポログ」ではないけど…

2006-12-08 23:44:31 | Weblog
こんぱんは、先ずは、次のメルマガ二本を読んでいただきたい。

美濃口担氏のコラム:「外から見る日本のイジメ」
成田好三氏のコラム:「いじめ根絶キャンペーンのまやかし」

~このコラム、二本共、日本という国での<子供>の定義にある独特のファンタジー
や特殊性に触れている。【因みに、このコラムは、両方共、私が愛読している萬晩報のものである】

言われてみれば、確かにそうだ。
戦後日本は、アメリカからの半ば押し付けの「民主主義教育」を導入し、アメリカ
様式の暮らしを手に入れるため、キャッチアップを目標に、「平和なファミリー」を
基軸とした穏健教育に大きく舵を切った。
すなわち、父も母も先ずはファミリーありき…の立場で、父は家庭を経済的に支え
るべく「企業戦士」と化し、母は家庭の中で主に子供たちの世話をするために「家政
婦」のような振る舞いをすることを奨励された。父系社会から母系社会へ…さらに、
子供は<子供界>の良き住人であることを期待する有形無形のプレッシャーがあった
ことも否定できない。

私は、『巨人の星』世代であるが、ある時、亡き父が私に向かって語った言葉につ
いて、決して忘れることはできない。
父は、私の頭を撫でながら言ったものだ。
「なぁ、オマエ…お父さんは、星一徹みたいなことはできない…我が子にあんな過酷
なトレーニングをさせるなんて…ワシには理解できん!」
子供心にも、この言葉を耳にした私は、何か拍子抜けしたような気分だった。
モーレツオヤジを期待していた訳ではないが、昔よく居たような"昭和の頑固オヤ
ジ"の面も見せて欲しかったからだ。
それでも、子供の頃、私は、両親に認められ褒められたい一心で、父と母の言いつ
けを守り、ついには、両親の意を汲み先取りして振る舞う"優等生"を演じるようにも
なった。【心のどこかで、これは本当の自分の姿ではない…と、何となくそう思って
もいた】親は子供のことを常に気にかけ、子供は親の方ばかりに注意が行く。これは
一見、平和的な光景のように見えるが、反面、とても危険なものでもあった。
成田好三氏の指摘にあるように、"優等生"の生活を送ろうとすればするほど、子供
は苦しくなっていく。何故なら、"優等生"であればあるほど、家庭と学校以外の外の
世界との接点がどんどんなくなっていくからだ。例えば、学業成績が学校一になって
も、また、スポーツか何かで学校一になっても、それは、ゴールではないからだ。
"優等生"であればあるほど、次から次へと目標という名の期待をかけられ、続々と
新たなハードルが目の前に設置される。ある意味で、エンドレスの世界なのである。
当時は、「燃え尽き症候群」なんて言葉もなかったから、悩んでいる暇もなかった。
今にして思えば、私はイジメを経験したことはないが、何となく周囲から「浮いて
いる」という感覚はあった。自分が変わり者であることも自覚はしていた。なのに、
「なんでこうも、周りになじめないのか?フィットしないのか?」と、禅問答のよう
な想いが、頭の中を堂々巡りしていた。能天気とも言えるこの性格のお蔭で、私は、
運良くイジメからは無縁だっただけなのかもしれない。けれども、有形無形のプレッ
シャーにさらされるこの<子供界>というのは、「異界」であり居心地のあまり良く
ないものだ…という感慨が途絶えたことはない。だから、私は早く大人になりたかっ
たし、家庭やこの<子供界>から早く自由になりたかった。

さて、現代は、社会で先ず「終身雇用制」が崩壊し、企業戦士としての父親は存在
しつつも、家庭より自らの保身第一(と言っても、父親が倒れたら、結局は家庭運営
もままならなくなるのだが)に勤しむ「企業戦死」と裏腹のリスキーな環境で働くこ
とを余儀なくされるようになった。
一方、母親も、女性として生きることより「社会進出」が顕著になり、先ず自分の
幸せを貪欲に追求する姿勢の人が増えた。ある意味、家庭という器の内部からの人材
流出である。
他方、子供たちは相変わらず<子供界>に縛り付けられたまま。
とっくの昔に<子供界>の内実が空洞化しているにも関わらず、親たちは、それが
未だに存在しているという<共同幻想>に乗っかったままだった。
追い討ちをかけたのは、インターネットの普及だと思う。
私は、インターネット肯定派であるが、あまりにも性急かつ無秩序に普及してしま
ったことの功罪は問われるべきだと考えている。【インターネットの前に携帯電話の
大衆化があったが、あれは前触れだったと言うべきだろう】
そうなのである。
国民の殆どが無限定に信じ込んでいた<子供界>というコンセプトは、社会主義国
のファンタジーにも似た、「甘くとろけるような夢」であったに違いない。
それが、情報の爆発的浸透のお蔭で、呆気なく崩壊した東欧諸国のように、今や、
急に、「蚕のように真綿でくるまれ守られた」温かいものではなく、むしろ、無理や
り封じ込めていた<現実界>の反射像だった…ということが、誰の目にも明らかにな
ってきた。
こう考えれば、昨今の訳の分らない事件も、理解できる気がしてくるから、不思議
なものだ。

だからという訳ではないが、これだけは子供たちに言っておきたい。

今まで、君たちは、<子供界>という、ありもしない空想の世界=誰の耳にも心地
良いファンタジー=の中に縛り付けられ生かされてきたんだよ…だけど、それを守る
大人たちがある時は悪さをし、また、少々疲れてしまい、最早、そのファンタジーを
維持し守ることさえままならない、余裕のない社会になってしまった。私たち大人は
その責任を逃れられないけど、これからは、君たちも自分の目で見耳で聞き頭で考え
自立して生きていってもらいたい…勝手なお願いだけど、これが本当の現実だ。だか
ら、学校や子供の世界が全てだとは思わないで欲しい。ネットとかで見聞きしている
と思うけど、世界には多種多様な「現実」がある。決して、日本だけが現実なのでは
ない。こんな狭い国や社会の中で起こっていることだけに左右されるな。世界は広い
んだよ、地球はとてつもなく大きいんだよ…だから、そんなちっぽけな<結界>での
出来事なんて、君たちの将来の人生時間を考えれば微々たるものだ…ということを、
決して忘れないで。これから、果てしない<可能性>が広がっているのだから。
サッカーのオシム監督が、「ライオンに襲われた兎が肉離れを起こしますか?」と
名言を吐いたけど、君たちも、「<子供界>というまやかしからイジメを受けたから
といって、自分の<実人生>を放り出す…なんてバカなことは考えないよね?」と、
これだけは言っておきたい。人間も動物の一種だから、危ないと思えば逃げればイイ
んだし、嫌なら出て行けばイイんだよ。だって、学校へ行かないからって、命まで奪
われはしないだろ?自分の身を守るための「登校拒否」ならアリだと思うよ、むしろ
自分を正直に見つめないで、ダチョウのように現実から目を背ける【ダチョウは危機
を感じると、砂に頭を突っ込む習性があります】ことだけは止めてもらいたい。この
延長線上にある自殺などもってのほかだ。親兄弟が悲しむから自殺するな…と言って
る訳ではありません。自殺は、君という素晴らしい<存在=命=可能性>に対する、
最大の裏切りであり最高の冒瀆だと思うからです。人として、この世に生まれ出た以
上、必ずあなたならではの場所=存在証明の空間=人間価値がある筈です。君たちは
まだ何も達成していないし得ていないんだから、それを掴むよう追い求めて下さい。
カッコ良いことばかり書いたけど、このオジサン自身、まだ掴んではいません。
情けない話だけど、これが現実なのだから、オジサンは、死ぬまでもがき続けるの
でしょう。でも、必死にもがいている間は、溺れないよね。その時掴んだ藁が黄金に
化けるってこともある。
さあ、君たちと競争だ!

何故だか分りませんが、こんな言葉が迸り出てきました。

とにかく、「学校という異界での自殺」というパラドックスのような事件。

このことは狂おしいまでに悲しいし、胸をかきむしられるように痛ましい。

イジメはこの世から無くならないだろうけど、自殺は無くなるよね。

少なくとも、止められる…とは思いたい。

※これを書いている最中、NHKで「日本の、これから」と題した公開討論番組をやっ
ていた。
主に、ネット社会との付き合い方を論じたものだったが、最も意外に思ったのは、
子を持つ親たちがまだ庇護の下にある子供たちに対し毅然とした態度を取れず、半ば
迷い悩みながらも、手をこまねいて放置=現状維持していることだった。
NHKにも投書したが、ネット社会というのは幻想ではないのだ。
国家なり民間企業が通信環境のインフラを整え、その上に、コンテンツを発信した
い人が自らアクセスし(これにもお金がかかっている)サーバーを介して載せる…と
いう、かなり面倒くさい作業が裏で行なわれている。【これは、PCからのアクセスに
よるものだけど、携帯からのアクセスも仕組みはほぼ同じ】
だから、子供がネットにアクセスする時、そのための通信料金は誰かが=殆どの場
合、親が肩代わりしているのだ。
機器のアナロジーから電話の延長線上で捉えられることが多いが、ネットへのアク
セスという行為は、自動車社会と対比して考えたほうが分りやすい。
いっそのこと、自動車免許と同じように、携帯電話は16歳からPCは18歳から持てる
ようにしてはどうだろうか!?
マ、PCも携帯も電気がないと動かない通信回線上のツールでもあるから、通信料金
を払わなければ簡単に止められるのだけど。
現代の風潮に逆行する…ということなら、せめて、IPアドレスや「識別と認証」シ
ステムによるIDや年齢の公開はすべきだろう。
子供たちに、決して大人だけのものではないが「オトナの世界」であることを自覚さ
せるためにも。
実際、携帯を触りながら道を歩いていたり、自転車に乗っている小中学生は少なく
ない。
真に「子供の安全」を願うならば、これらは即刻禁止すべきなことは明らかだろ
う。【敢て、罰則も設けるべきだ…とも思う】

そろそろ、ネットにコンテンツを載せる発信者に対しても、また、ネットにアクセ
スしコンテンツを閲覧する受信者に対しても、その両者への何らかの「規制」が考え
られて然るべき頃合だと思うが、いかがだろうか!?

PCと携帯とネットの結合によってますます進化するネット社会というのは、あの
「コンビニ騒動」に似ている感すらある。
コンビニの登場で核家族が個人社会に分解され、今、パーソナルメディアとしての
ネットが、さらに、個人個人を分断しつつもあるかのように見える。

今、小中学生の友だちの数が少なくなっているとも聞く。
地域や地元とのつながりが薄れ、家族間でも何かギクシャクした雰囲気があるよう
だ。
これも、ネット社会の<負の遺産>ではないだろうか!?

このままでは、「子供界」という異界とインターネットの共存は永遠に無理だし、
所詮は荒唐無稽な発想だという気もしている。

イイ加減な記事で興醒めな気持ちにさせないで!!

2006-10-28 00:56:01 | Weblog
『スポニチ』だったかlivedoor blogだったかは忘れたけど、「ヒルマン監督は
メジャーへ復帰、主力選手も小笠原を中心に続々FA宣言で人材流出…チー
ム崩壊の危機へ!?」なんてセンセーショナルな見出しが躍っていた。
なんで、素直に日本ハムファイターズの偉業を祝ってあげないのだろうか!?
目を引く見出しで、そんなに販売部数を増やしたいのだろうか!?
それとも、新庄というスターが居なくなるので、早くも話題作りですか!?
あるいはまた、関東の在京球団は押し並べて蚊帳の外だったから、ジェラシー!?

スポーツ新聞もフェプレー精神で記事を書いてもらいたいものだ。
こんな有様では、大新聞とタブロイド紙に挟まれ、存在価値が無くなってしまう。
私は、2003年の阪神優勝の時を思い出した。
あの年も、もう優勝当確という9月になって、星野監督の体調不良による勇退が、
日本シリーズ目前に発表された。
「あぁ、また阪神特有のお家騒動かァ!?」なんて思ったものだ。
今回は、日本ハムが日本一になった後だけに始末が悪い。
あの道産子たちの控えめながらも喜びに沸く姿を見なかったのか!?
せめてアジアシリーズが始まるまで、「温かい報道」をして欲しかった。

私は、個人的には北海道が大好きだ。
3回しか訪れていないが、日本なのに日本らしくないスケールの大きさと、ココに
来ると俗世間の憂さを忘れられる圧倒的ながらも大自然に抱かれた空気があった。
ピュアな感じがあるんだよね…都会か田舎かという分類は飛んでしまい、集中力が
研ぎ澄まされるような…ノンビリした中にある凛とした雰囲気。
寒さは厳しいけど大らかで、人間の自然な暮らしが感じられた。
同じ北国でも、東北地方の各県ともまた違う存在感。
やはり、「北の大地」なのです。

引退する新庄がいみじくも語っていたように、「北海道が最もフィットした…」というのは
本音だろう。
阪神で実力より人気が先行し、引退宣言などで迷走した挙句のメジャー挑戦…それ
も、最低年棒でという条件は、新庄の心の揺れを如実に物語っている。
それでも、メッツでワールドシリーズにも出場し、メジャー仕込みのエンターテイ
ンメントプレイヤー魂を日本へ持ち帰ってきた。
この三年間、新庄を軸として、日本ハムいやパリーグが改革に燃えた。
それも、原点回帰の「ファン・ファースト」。
まだ25歳と若い松坂大輔なんかがメジャーへ行きたがる気持ちはよく分る。
しかし、ヒルマン監督もガッツ小笠原も、パリーグ改革の体現者なのだ。
そのキーマンたちの去就について、憶測記事は止めにしてもらいたい。

今年、ロッテは4位と低迷したが、来年は必ずや巻き返すだろう。
ボビー・バレンタイン監督は4年契約を結んでいてメジャーからのオファーも蹴っ
たらしい。
だから、順番から行くと、来年はコリンズ監督指揮下のオリックスがリーグ制覇…
ということになるのだが、ノムさんの楽天も侮れない。
今年は、負け数ではオリックスに急接近するほど力を着けた。
9月のレギュラーシーズンの大詰め、日本ハムもソフトバンクも西武も楽天をスイ
ープすることはできなかった。
上位チームから見て、「お客さん」でなくなっただけでも大きな進歩だ。

来年は、セリーグが歩み寄る形で、両リーグでポストシーズンゲーム(PSG)が行なわ
れ、いわゆる「日本シリーズ」というのは消滅する。
それでも、パリーグ主導の流れは止められそうもない。
個人的には、3位狙いでプレーオフ目指して戦ったロッテと阪神による頂上決戦
をもう一度見てみたい。
阪神は、今年の9月の戦い方からすれば、来年は大いに期待できる。
選手層の厚さと、やはり勝負所での戦い方を知っているというのは武器だ。
ただ、阪神も中日も「短期決戦」には弱いし、データを重視し過ぎという傾向が、
今年と去年のシリーズで浮き彫りとなった。
来年もセリーグのチームが頂上に立てないようだと、都会での野球離れが加速する
そんな気がしている。

皮肉なことに、Jリーグ方式の運営方法を取り入れた「おらがチーム」のほうが強い
ということが実証されたシリーズだった。
中日の敗退は、完全な「力負け」である。
勝負の女神は、やはり、真摯な者に微笑むということか!?
日本ハムファイターズの皆さん、本当におめでとうございます。

中継ぎで好投した岡島はFA宣言するとか!?
身のほど知らずだネぇ…巨人でまるでダメだったのが再生できたのに!
稲葉選手が盛んに口に出して言っていた「感謝」という言葉を思い出して欲しい。
そんなにも、在京球団がイイんですか!?
多分、失敗すると思うけど…

そっかァ、ゴルフだったんだネ!?

2006-09-10 13:45:50 | Weblog
言わずと知れたこの間のイエメン戦…「まるで、他の仕事をしにきたみたいだった」
と、珍しく愚痴った惜しむ監督の言葉を借りるまでもなく、TV観戦していた自分にも、
芋掘り状態のグリーンでゴルフをやっているゴルファーの気分のようだったんだろう
と想像してしまった。
思わず、自分の初ゴルフの日のことを思い出していた。
今から20年ほど前の宮崎県はフェニックスカントリー…前日から雨模様で、私は全
く気分が乗っていなかった。
翌朝…やはり雨、雨、雨。
一応接待ゴルフでもあるので、取引先はもちろんのこと、上司たちも朝からいそい
そと落ち着かない様子で、雨が降ってもやりたいんだァ…と不思議な気持ちで見てい
た。
気を取り直してグリーンへ。
前の週に、練習場で打ち込んではきたが、天気には勝てず、全く役に立たない。
それもその筈、セカンドショット以降は、ぬかるんだ地面との格闘のようなもの、
全然飛んでくれないし、まるで「芋掘りだよナぁ…」と思ったものだ。
パットも転がらず、結局その日は大叩きに終わった。
(最終18番では自分の背丈より高いバンカーに捕まってしまい、バンカーからバンカ
ーへと三往復した挙句、やむなくギブアップ!他にも、藪の中に打ち込んでしまい、
キャディーさんに断ってから手で投げ入れたり…と、散々なゴルフだった)

閑話休題。
先日、ゴルフ中継を観ていて、何となく思い当たったのだ。
何がって!?
オシム監督の目指すサッカーですヨ!
それは、<できるだけ少ない打数(パス数)でカップイン(ゴールイン)を目指す>と
いうゴルフの真髄と同じではないのか!?ってこと。
サッカーの場合、パスを出す相手も受ける相手も動いてはいるけど、最終地点であ
るゴールの場所は決まっているし動かない。
だから、なるべく少ない手数で、もしくは、自らドリブルで持ち込み、エネルギー
消費も考えてゴールへ迫れ!ということではないか!?と閃いた。

ココで、日刊スポーツから拝借したイエメン戦の布陣を見ていただきたい。
イエメンは、ホームでもやはり引いて守りカウンターを狙う中東スタイルの「3-
6-1」。
翻って日本は、アグレッシブな「3-5-2」。
ジャパンのほうが中盤の厚みは少ない訳で、そこは運動量や空中戦でカバーしよう
ということだろう。
してみると、引き気味にセンターFW1人だけ残しほぼ10人全員で守るイエメンは
山あり谷あり池ありの高地の難コースでゴルフするイメージを持てばイイのだろう。
そこで、パスを無理やり通そうとすると、パスの受け手に余計な負担を強いること
にもなり、かつ、パスの手数もより増えてしまう。
それで、積極的なドリブル突破などで局面を打開する、あるいは、闘莉王らの攻撃
参加で空中戦を挑むとか、クレバーな攻め方をして欲しかったに違いない。
ある解説者が、「もっと、サイドから崩してクロスを放り込まないと…」みたいな
ことを言っていたが、全くのお門違いだろう。
ゴール前の密度は元々イエメンのほうが勝っているのだから、むやみにクロスを放
り込んでも徒労に終わるだけ…むしろ、ドッグレックのコースと見立ててスライスや
フック気味のミドルシュートを放つとか、そういう展開のほうが効果的だっただろう
と思う。

してみると、オシムサッカーの真髄は「ゴールへのアプローチ」に有りと
言えそうだが、サッカーの選手って、オフの時にゴルフはするのだろうか!?
へぼゴルファーの自分が言うのは気が引けるが、ゴルフでの組み立てやグリーンへ
のアプローチ戦略をもっと研究してみては!?と感じた。
ゴルフは自然環境と自分の心理状態が相手で、サッカーは動きながら対峙する眼前
の敵が相手だという違いはあるにせよ、クラブを持ち替えることで、(パスを出すか
自ら持ち込むか…という瞬時の戦術選択)局面は打開できる筈だからだ。
そして、チーム全体としてのグリーン(ゴール)への共通のアプローチイメージが、
統一されていれば何も心配することはないのではなかろうか!?

似て非なるスポーツ:ゴルフの徹底研究から、オシムサッカーは始まるのでは!?
と、そんな気のする一戦だった。

やはり、「脱亜欧蹴」の流れは続くのか!?

2006-08-26 11:30:46 | Weblog
Number WEBに興味深いコラムが載っている。
※⇒海老沢泰久氏のコラムだ。

日本人→ブラジル人→日本人→フランス人→ブラジル人→クロアチア人…
と、日本の代表監督は、長らく日本⇔ブラジルを行き来した後、前々回でフランス人
のトルシエ氏を起用、前回はまたブラジル人に戻ったが、今回、再び欧州人のオシム
氏へと戻った。
トルシエ氏→ジーコ氏→オシム氏という流れの比較はたやすいが、海老沢氏も指摘
しているように、ジーコとオシムの「やろうとしていること」はそれほど変わってい
ない。
ただ、両者のコミュニケーション能力に格段の違いがある…との見方が専らだ。

「規律」を重視し、<フラット3>のシステムに拘り軍隊的な束縛で選手
を律したトルシエ氏に対し、後任のジーコ氏は「自由」を求めた。ブラジルのような
<創造性>溢れるサッカーを求めた。
この180度の戦略転換に近い方針変更には、ジャパンの選手たちも終戦直後のよう
に戸惑ったことは想像に難くない。(実際、主将のDF:宮本は、初期の頃、フラット
3的な戦術に"選手自らの判断で"戻したこともあった…と告白している)
今度のオシム氏も、やはり、「自由」を要求しているものの、それは、ピッチ上の
選手自らが考え修正していく…という、<柔軟性>を要求するものだ。
普段の練習ではハードトレーニングを課し、考える暇もないほど過酷なものだとも
聞いているが、やがて、脳神経回路に変化が生じるのか!?ハードな中でもスピーディ
に判断できる「思考回路」が形成されていくようだ。

ジーコとオシムの最大の際立った違いは、あのクロアチア戦前の「500本
にも及ぶシュート練習」が挙げられるだろう。
オシム監督なら、静止したボールをただ蹴り込むような「単純反復練習」はさせ
ないだろうし、きついマークの付かないフォーメーションは実戦的でない…という
ことで、10人位のDFをペナルティエリア内に配置したのではないだろうか!?
周知の通り、オシム氏はスポーツマンにして哲学者であり、一方では、数学者の
ような頭脳の持ち主であるが、私は、大脳生理学にも詳しいのではないか!?と思っ
てしまうのだ。
人間の脳は、適度に刺激を与え続けないと退化する。
刺激を「プレッシャー」に置き換えてみれば、その効用は一目瞭然だ。
無人同然のゴールにシュートを蹴りこむ場合と、ゴール前にDFがひしめき合って
いる場合との違い。
プレッシャー=障害物だから、人間の脳は、「衝突回避/スィープ/ループ…」と
多種多様なオプションを求めてフル稼働する。
この時、初めて、大脳のクリエイティブな力が発揮される。

「ただ、人間と目の前の現実」だけを信じる…というオシム氏の哲学。
安っぽいヒューマニズムではなく、冷徹な現実主義者の視点で、オシム氏は日本
再生というよりも、むしろ、「日本化」つまり日本の良さを思い出させることを
念頭に置いている…と言われている。
便利な世の中で「ゲーム」のようになってしまった人生の中に、本当の"スパイス"
としての「生き甲斐」さえ思い出させてくれるのでは…と期待してしまう。
それにしても、2ヶ月ほど前のジーコジャパンでさえ最早既に"過去のもの"として
片付けられてしまう世の中のスピード感。
2010年南アW杯までまだ3年以上もある。
その時には、とてつもない際物の「オシムジャパン」が出来上がっているのかも
しれない。

やるネぇ~、オシム監督!?

2006-08-17 21:58:04 | Weblog
オシム監督のサッカーは面白い。
いや、興味深いのは、オシム監督の喜怒哀楽豊かな表情のほうだ。
選手たちには悪いけど、専らTVでしか観戦できないサポーターの私にとって、
時折パンされるオシム監督のアップの表情で、戦況を判断するしかないのだ。
昨日のイエメン戦、試合前からピリピリムードでご機嫌斜めの様子だった。
最初は、チーム引き締めのためのポーズかと思ったが、TVで観戦し始めて15分
ほど経った頃、オシム監督は「この事態」を予想していたのだ…と知った。

「この事態」とは、曰く、「DFラインでの<各駅停車>のような遅い
パス回し…」
曰く、「攻めてくる気のない相手に対し、4人もバックラインに残ってど~する!?」
曰く、「カウンターを恐れてリスクを冒さず、近所の仲間内だけでの横パスに終始
した前半には、本当に失望した…」
曰く、「自ら動いてボールも動かし、サイドに大きく開いてスペースを生み出し、
あるいは、相手に攻めさせておびき出すとか、アイデアが全くなかった…」
曰く、まぁこの辺で止めておきましょう。

記者会見の席上、自ら切り出し、昨夜の"敗因"と「不満点」を述べた。
ウィットとユーモアに溢れ、サービス精神旺盛な人である。
昨日のオシム監督の顔の筋肉の八面六臂の活躍(!?)と、立て板に水のような爽や
か(!?)な弁舌に、「座布団千両分!」と言いたいくらいだ。
文字通りの<千両役者>である。
もしかしたら、頼りない"息子たち"に成り代わり、自ら矢面に立ち、"オシム逆マ
ジック"(「走るサッカー」という言葉が一人歩きし、実は、"走りながら考えよ!"
という哲学的課題を与えたために、選手たちの足が止まってしまったという皮肉)
の種明かしをしたかったのかもしれない。

オシム監督の試合は、TVでも人気沸騰中の「クローズアップマジッ
ク」のショーを見ているみたいだ。
ある程度結果は予想できているのに、予測もつかないプロセスでさらに大きな驚
きと喜びを見る者に与えてくれる。
「計算された意外性」と言えば良いのだろうか!?
変なアナロジーだが、今年限りで引退する日本ハムの新庄選手を思い出していた。
もう一度言います。
「役者じゃのう!?」

今日のオシム・ジャパンは、またまた別物か!?

2006-08-16 20:14:45 | Weblog
今、TVで日本-イエメン戦を観ているけど…
良くない…と言うか、オシム監督の一挙手一投足や表情・仕草を見る限りでは、
この間のトリニダードトバコ戦とは全く別のチームだ。
まず最初に、メンバーの入れ替え…浦和レッズ+ジェフ千葉+前代表経験者と
いうことで、若干チームの連携に軋みが生じている感じ。
次に、ピッチ・コンディションと選手の体調不良か!?運動量が減っているし、
パス回しの距離が短く小ぶりになってしまっている。
"Thinking Soccer"を重視するあまり、最初の一歩が遅くなっている。だから、
パスを受けた選手が次にパスを出す時に、本来そこに居るべき場所に相手が居な
い、または来ていない。それで、苦し紛れにバックパスをしている。
さらに、完全に引いている相手に対し、殆ど攻撃重視の姿勢で攻め込んでいる
のは良いが、スペース的に味方同士が重なってしまっている。もっと言うなら、
相手を崩すためのスペースさえ消してしまっている。
典型的な「空回り」の試合だ。

オシム監督に、何か「ノルマ」でも突きつけられたのだろうか!?
「最低でも何点取ってこい!」とか言われたのだろうか!?
それとも、今日は目立つチャンス!と思って、選手全員が得点を取ろうと躍起
になり過ぎているのか!?
パラバラとは言わないが、初戦の時のような「初々しさとガムシャラさ」が、
全くと言ってよいほど見えない。
若さが露呈した…と言ってしまえばそれまでだが、何を焦っているのか!?
試合の最中、オシム監督の相当機嫌の悪い表情と頭を抱えるようなシーンが盛
んに見られたが、歯がゆいのだろう!?
相手のイエメンは、「勝つ気」はまったく見えない。
ボールを取っても、日本のゴール前へ迫ってこない。
まさに「想定外」の戦術だったのではないか!?
ココは、あのブラジル戦を思い出すしかないだろう!?
今日は華麗なパス回しではなく、少々強引でもドリブル突破でゴールを「こじ
開ける」戦い方にスイッチすべきではないか!?

もう、前半も残り少ないが、今日は、「考えながら走る」サッカーでは
なく、「走りながら考える、もしくは、コール前まで持ち込みシュートする」サッ
カーに、早く切り替えて欲しい。
本能的にシンプルにゲームすべき。
ジャパンは、自ら策に溺れ、イエメンの術中にハマってしまった。

今日に限って言えば、代表選手の誇りに賭けて、個人の能力に存分に頼
ったサッカーをしてもらいたい。
キレイに勝つ必要はない。
少々強引でも、1点取るだけで流れは変わるし試合そのものも決まってしまう。
心を鬼にして、「チョイ悪選手」になって欲しい。
何か、闘莉王辺りが焦れて突破口を開く予感がするが…どうだろう!?

もう、ジャパンは生まれ変わったのか!?

2006-08-09 23:45:13 | Weblog
オシムジャパンの注目の初戦、トリニダードトバゴ戦は呆気ないほどに
拍子抜けするくらいの、日本の2-0完封勝利で終わった。
ポイントは二つある。
一つは、4人しか選ばれていない前代表のうち、ほぼ最年長の三都主が全2得点
を挙げたこと。前代表の意地とジーコ体制時代は不向きなサイドバックのポジショ
ンに留め置かれていたのが、今日は水を得た魚のように積極的に攻撃参加した。
二つは、後半運動量が落ち足が止まりかけてはいたが、何とか無失点で終えられ
たこと。
前半に得点してペースを握り、後半は守りきって逃げ切る。
これしかないし、これしかできない日本の「必勝パターン」だ。

今日の試合を後半の15分だけ観られたけれど、不思議なデジャヴュを感
じた。そう、4年前のジーコジャパンの初陣を思い出していた。
確か、あの時も、中田-中村-小野-稲本の「黄金のカルテット」が華麗なワン
タッチパスを披露し、ホーッと感心したものだった。
しかし、当時は、カルテットの4人と他の6人とに力量の差があり過ぎ、結局は
引き分けたのではなかったか!?
あの布陣は「前がかり」だったし、トルシエ時代のフラット3も引き摺っていた
から、攻撃陣と守備陣の意思疎通が今一歩だったような気がする。
それに比べて、(自分は後半の15分しか観ていないが…)何か、初々しくも懸命
かつ賢明なサッカーを見せられた気がしている。

この変わり様はどうだ!?
2ヶ月前のあのドイツでの「大騒ぎ」は一体何だったんだろうと思ってしまう!?
もう「過去」のもの、いやなかったことになってしまっているのか!?
ジーコジャパンとオシムジャパンは、全く別のチームだ。
前代表メンバー4人と浦和から6人(これも準代表クラス)、そして、アテネ組の
期待の選手を主にかき集め、見事に「勝てるチーム」を即席で作り上げた。
一応、経験不足に配慮して、前日には、「勝たずともよい、負けて学ぶことの方
が多い…」との名言を吐いている。
してみると、オシム監督の選手掌握術と言うか、人心操縦術が見えてきたように
思える。
プロ野球にたとえれば、名将:ノムさんに近いタイプだろうか!?
人を煙に巻き、ボヤき、言葉を惜しむ。
ただ、「火のない所に煙は立たず…」の諺通りで、それとなくほのめかす。
顔を背け、あちらを向いて誉め、叱る時は皆の前で罵倒する。
「ディープ・インパクト」な一言言葉を吐き、常に緊張感を強いる。
…とまァ、こんなところでしょうか!?

さて、これからが大変だ。
オシム監督、初戦を華麗に勝っちゃったし、今日出た選手たちはそれなりの手応
えを感じただろうし、何よりもっと大変なのは、取材する側のメディアの記者さん
たちである。
馬鹿な不勉強な質問をすれば、逆に質問で返される。
言葉を選び熟考してからでないと、この人には話を聞けないだろう。
オシム監督、多分チェスの名手だろうネぇ…百手先くらいまでは平気で読んでい
るんだろ~ナぁ…これだけでも、出たとこ勝負のジーコ(失礼!?)とは大違いだ。
惜しむらくは、ナカタが4年早く生まれ過ぎたことだ。
引退撤回して「戻って来いよ~!」と言いたくなってしまう。
彼も、今日みたいなサッカーをやりたかった筈だ。
ジーコジャパンでは、戦術論に拘り過ぎ、「走り回り走り勝つこと」というサッ
カーの最も根源的な「本能論」がなおざりにされる嫌いがあった。
今夜、チームも選手もリセットされ、蓋を開けてみれば「別物」が出来ていた。
就任して早くも、<オシムマジック>を見せられたって訳か!?
また、サッカーの試合を観る楽しみが戻ってきた気がする。
これからは、『心理学事典』や哲学書片手に観戦するとすっかァ!?
お見事!

ヒール・ヒーローの向かう先は!?

2006-08-06 16:37:06 | Weblog
写真は、浪速乃闘拳こと亀田興毅選手が世界チャンプのコールを受けた
直後の写真だ。観戦に来ていた横綱朝青龍関が、自らが「オレの弟」と公言して憚ら
ない興毅選手の涙に触発され、リングに登り世界チャンプを肩車してしまったもの。
次代の「ヒール・ヒーロー」揃い踏みの象徴的な瞬間。
朝青龍は、初めてのケガによる休場後のカムバック優勝を飾った直後だっただけに、
よほど心に染みる場面だったのだろう。

あの世界戦後、巷ではにわか"評論家"たちがアレコレ言っているけど、
スポーツの世界は白黒を付けざるを得ない=勝ち負けをハッキリさせないとイケナイ
だけに、これも致し方がないだろう!?
もしも、あの試合が、ランダエタ選手の母国:ベネズエラで行なわれ、今回と真逆
の結果になっていたら…そのにわか"評論家"たちは何と言ったんだろうか!?

ジムの金平会長が必死に擁護しているが、やり手プロモーターの金平氏
のこと、絶対にチャンプになれる!と確信したからこそマッチメークしたのであり、
その確信がもう少しで瓦解するところだったから、あんなに慌てていただけ。TBS
なとメディアを巻き込んでの話題作りは、むしろ、K-1等格闘技の手法にならった
ものであり、それはそれでプロとしての仕事をやったと言えるのではないか!?

今回の議論の沸き上がり方を見ていると、日本がショービジネスの世界
では、まだ成熟していないことが窺える。
亀田擁護派に回っている人たちは、押し並べて"改革派"と目される人たちであり、
"嫌われ者のヒール役"を自覚している人たちである。
阪神の星野SDしかり、朝青龍しかり、さんまも清原もしかり。
こう考えてくると、K-1などの格闘技でボクシング界出身の選手が意外にパッ
としないのもむべなるかな…という気がする。
ガッツ石松氏の穏当な発言はともかく、ボクシング界には独特の「ストイックさ」
があるのか!?ショーでも見せ物でもない、究極の"武士道"の体現にあるようなアナ
クロニズム的な想いが潜んでいることは否めない。
しかし、柔道も空手もレスリングも状況適応させてきて今日があるのであって、
これで、残るはボクシング界と相撲界だけになってしまった。
そんな状況で、現役の最強横綱がリングに上がった。
これは、象徴的な出来事である。

個人的な印象だが、試合のVTRを見る限りでは、ランダエタ選手は
手数に勝っていたものの、一発一発のパンチにはこの階級独特の"軽さ"を感じざる
を得なかった。(一言で言えば、あまり効かないだろうナ!?という印象…個人的に
はランダエタ選手の本来の階級でのKO率の高さを心配していたが、二階級上げた
このクラスではそれほどでもなかったのだろう!?)

試合後、ランダエタ選手の母国:ベネズエラ大使館宛に1,000通を超
えるメールが寄せられ、日本人のフェアプレー精神が証明されたようでホッとした
…とか、TVでコメンテーターが言っていたけど、余計なお世話だと言いたい。
ランダエタ選手が不本意なら、自ら再戦要求してくるだろうし、それは彼の問題。
ボクシングはスポーツでありながら、中南米では「生活の糧」でもあるという国
独特の事情もある。(彼らは、体が資本だから、敢て高いリスクを負うことはしな
いだろうし、亀田家も青写真が狂いシナリオの修正が迫られた訳だから、痛み分け)

アニメやCGと違い、生身の人間どうしが戦うスポーツショーだから、
シナリオが狂うのは当り前。
それよりも、「なぜ、亀田三兄弟の試合を観に通い続けるのか!?」という問いに、
OLらしい女性が「一種のストレス発散!」と答えていたのが正直でシンプルで、
好ましかった。
ことほどさように、皆それぞれの楽しみ方があってイイ訳なのである。

さて、話は変わるけど、オシムジャパンの代表選手発表について。
この人は、ジーコ前監督以上に策士であり、好き嫌いが激しい、いや、ハッキリ
しているのかもしれない。
追加招集された5人も合わせると、実に浦和レッズから半数近い8人もの招集と
なり、ジーコ時代の「鹿島優先」とは明確に一線を画した。
さらに、ジェフ千葉やG大阪などからの追加招集に含みと言うか、拘りを垣間見
せ、軸のブレない頑固者の面を見せている。
それも、惨敗後の日本代表を引き受けたのだから、当然か!?
世代交代と世界標準への引き上げ…という二律背反的な課題を4年いや2年ほど
で達成しないとイケナイのだから、ジーコ時代の残像を引き摺っていてはダメ。
オシム監督が、日本人を知り尽くしていながら、微妙な距離感で接しているとこ
ろがまた憎らしい。
この人も、ある意味での「ヒール・ヒーロー」なのかナ!?と思ってしまった。
やはり、「ちょい悪オヤジの時代」というのは嘘じゃないって感じ。

最後に、王監督…無事退院おめでとうございます。
自分の母の時と同じで、体重が10㎏も減ってしまったらしいけど、大丈夫。
チームの白星が何よりの良薬だろうし、スグに食べたり飲めるようになります
から!(自分のオフクロなんか、70歳を超えたけど食い気はスゴイですから!)
今年の秋には、二度目の「国民栄誉賞」と「カムバック賞」を受賞して下さい!

世界タイトルマッチなのか!?新種のカクトウギなのか!?

2006-08-03 13:50:49 | Weblog
予想通り(予定通り!?)、浪速乃闘拳こと亀田興毅が世界チャンプになった。
自分は、試合を観ていないが、スプリットデシジョンながらホームデシジョンに
も助けられ、「2-1」での薄氷の世界タイトル奪取とか!?
そのことよりも、試合後の各TV局の姿勢がいただけない。
先ずは、TV朝日。
ニュースステーションは、冒頭から「王監督、無事退院…」のニュース一点張り
で、スポーツコーナーになってからも、とうとう一言も亀田の「か」の字も言わな
かった。
古館キャスターは「夏休み中」というオマケまでついて…。
夏休みと言えば、メインのTBSだって、朝ズバなどのみのさんも「夏休み中」
だ。
TBSの制作サイドだけが乗り気なだけで、大方の人たちは冷めた見方をして
いたということなのだろう!?

あるスポーツ紙のコラムで、面白い記事が載っていた。
直近のアンケートによれば、20代以上の男女80%以上が亀田三兄弟を「嫌って
いる」のだそうな。
だけど、視聴率は、瞬間最高で「50%」越えを果たした。
そのコラムの中では、新しいタイプのヒーロー出現だと分析している。
その名もズバリ、「ヒール・ヒーロー」だ。
写真撮影やTVカメラに写る時のポーズは、お決まりの眼飛ばし。(関西弁で
は「メンチを切る」とも言う)
記者会見の席にものをムシャムシャ食べながら現れる。
それを見て、「品格がない」とか眉をひそめる人も多いだろう、確かに。
でも、ホントにそ~なんでしょうか!?
電車の中でウンコ坐りしながら弁当を食べる人や、車内で化粧をしている人。
人の背中を支えにしてケータイメールを打つ人。
これも、一緒なんじゃないですか!?

亀田三兄弟は、日本人や日本の家庭の原点を思い出させてくれるようで、
それだけで存在価値がある。
眼飛ばしたり、粋がった口のきき方していた浪速の兄ちゃんが、世界チャンプ
になった瞬間、自らが一番驚き、その後号泣していた。
今も昔も変わらない、十代の若者の姿がそこにあった。
「オヤジ、本当にありがとう!…お母さん、僕を産んでくれてありがとう!」
激戦と大苦戦の末、やっと王座に着いた十代のチャンプが、すぐに言える言葉
ではない。
その因縁か!?横綱朝青龍が肩車を買って出たのも印象的だった。
日本社会では、強ければ強いほど、有言実行なヤツほど嫌われる。
と言うか、浮いてしまう。
自分と等身大の人間でないからという理由で、共感を得られないのだろう。
でも、亀田家は、その並外れた「結束力」で、元々、他を寄せ付けないのだ
ろうね、きっと。
それでイイんじゃないでしょうか!?
特に、スポーツの世界は、結果が全て。
勝ったものが強かったのであり、「成功者」なのです。
その意味で、名門の協栄ジムに移籍したことで、亀田家のレールは既に敷か
れたのも同然だったと言える。

正直言って、あまりのフィーバーぶりに、私は、TBSサイドが相手の
ランダエタ選手かジャッジを買収するのでは!?と思っていたけど、いやはや全く
の「ガチンコ勝負」でした。
興毅選手が、1ラウンドに生涯初めてのダウンを喫したんだから…。
変な疑いを持っていてゴメンナサイ。

マ、興毅選手は、「減量の苦しさ」と「コンディションが悪い時の戦い
方」など、チャンピオンとしての<応用問題>をイキナリ幾つも解かされたよう
だけど、何とか乗り切った…と言うか、誤魔化しきったという試合だろう。
運も実力のうち…と言うが、亀田三兄弟に限って言えば「ファンも実力のうち」
「ファンも身内」というのが正解だろう!?
もしも、三兄弟揃って世界チャンプになれれば、具志堅さんどころか「ご長寿
チャンプ」として名を残すのではないか!?
ボクシング会場が、ロックスターかアイドル歌手のコンサート会場と化してし
まうなんて、前代未聞であり、「あり得ねェ」だろう!?
しかし、現実にはそうなってしまった。
しかも、ヒールスターは、「勢い」でチャンプに昇り詰めてしまった。

今、大多数の人たちが、このことを評価しあぐねているように見える。
ならば、近いうちの「再戦」か「防衛戦」での派手なKO勝利しかないだろう。
もう、決まってるってか!?
大晦日にやるってか!?
気の早いこった…亀田三兄弟が「消耗品」になってしまわないか、それだけが
心配。
とにかく、おめでとうございます。

「ぐびなま」の季節となるか、今年の夏は!?

2006-08-02 00:16:33 | Weblog
もう、既に出来上がっていることをお許しいただきたい!

小生、TVCMとかには感化されやすいタイプなもんで…

そ、今日のお題は、アサヒ:ぐびなまのTVCMに出ている小西真奈美さん
の話題…と行きたいところだけど、実は、そうではないのだ。
下らん!なんて言わないで、アサヒ:ぐびなまとサッポロのTVCMを見比べて
いただきたい。
アサヒもサッポロもCFに起用されているタレントさんは違うのだろうが、実際
にビールを飲み干すジョッキを持った男優さんが、どうにも同一人物に見えて仕方
がないのだ。横顔の、特に、鷲鼻気味の鼻梁の線が酷似しているようで…でもこん
なことってアリなのだろうか!?
それとも、こんな想像をする小生自体、もう既に酔っぱらっている証拠ってか!?

そ、何を隠そう…今夜も、ぐびなまと枝豆が小生の友なのである。
どうにも、これはハマってしまったらしい。
何がって!?
小西真奈美さんとくびなまの両方にでい!
それにしても、彼女ほど、ビールを飲むシーンに自然と溶け込むような、こんな
演技力のある女優は見たことがない。
惚れちゃったかナ!?
エヘヘ…

スポーツとは何の関係もないじゃん!ってか!?
そんなことはありやせんよ、ダンナ!
明日いや今夜の亀田興毅の世界タイトル奪取の前祝いってとこでげす。
気が早いってか!?