◎正直言ってショックだ、前回大会4強の韓国が1次リーグ敗退とは!?
フランスが本調子でなく、過去2戦を引き分けだけの勝ち点2と振るわなか
っただけに、最終戦の韓国-スイス戦に勝てば予選突破、引き分けでも得失点
差次第でフランスより上へ行ける可能性があっただけに、スイス戦でまさかの
完封負けではジエンドだった。
◎これで、サウジアラビア(アジア予選で韓国をホーム&アウェイの2戦とも
退けている)もスペインに力負け、アジア勢は全滅となった。次回大会から、
オーストラリアがアジア地区での登録となるし、アジア・オセアニア枠の4.5枠
が削減されでもすれば、事実上、サウジアラビア-イラン-韓国-日本-豪州
の5ヶ国のうち、どこかが出場できなくなる恐れが出てくる。
◎アジア諸国は皆、ショックを受けているだろうが、日本のダメージは深い。
直前の強化試合2試合でも「評価に苦しむ」試合ぶりで、コレで行ける!と
いう確信を持たぬままのW杯本戦突入→一勝もできぬまま予選敗退となった。
初戦を後半6分間での3失点逆転負けで落とした後、システムを4バックに
変更した反動で、守備での失点率はダッチロール現象に陥ってしまった。
クロアチア戦では完封できたのに、ブラジル戦では後半だけでも3失点と、
不安定なディフェンスラインが響いた。
初戦で見えた「得点力不足」という昔ながらの欠点に過剰反応してしまい、
「守りから入る」という日本サッカーの本来の姿を忘れてしまい、泡を食った
ように攻撃的布陣にスイッチしてしまう軽薄な戦術眼。
システムを変更するより、選手の入れ替えでも充分だったのではないか!?
ジーコが本当に選手個々のコンディションを把握していたのなら、ブラジル
戦での用兵を、初戦の3-5-2システムの中で試しておくべきだった。
ヒディング監督の用兵は最初から予想できていた筈。ならば、日本は、初戦
でFW陣のコンディション確認のため、全ての交代枠をFWで切るという実験
をやってもヨカッタ。
ただ、MF中村のラッキーゴールで早々に先取点が入ってしまったためか!?
日本にも変な戸惑いが生じてしまった。
その後は、ジーコの心も選手の気持ちも一枚岩にならず、まんまとヒディン
グ監督の術中にハマッてしまう。
ラスト10分、選手たちは意識朦朧とした中で戦っていたのだろう!?
でも、ブラジル戦でよく分っただろうが、超一流のW杯の戦いでは、本当は
「心理戦」なのである。
4-1と大量リードの後のブラジルの心憎いばかりのボール回し。
でも、日本は、悲しい哉、足が止まり出て行けない。
片や、豪州は、後半早々から、10分ごとに攻撃的選手を投入、ジワリジワリ
と心理的プレッシャーをかけ続けた。
日本ベンチは、その間、必死に防戦する日本守備陣を見殺しにした。
コレでは戦いにならないのは明らかだ。
◎ジーコの育成方針である「個々の自由」というコンセプトは素晴らしい。
それでも、当の指揮官に、確たる状況判断と戦術眼がなければ、それは荒唐
無稽というもの。
日本チームの永遠の課題である「得点力不足」と共に、ジーコの「優柔不断」
という欠点も、明らかに浮き彫りになった。
◎「ハデに散った…」という言葉が一番シックリ来るのではないだろうか!?
中村-中田-小野-稲本という、ブラジル流の「黄金の中盤」カルテットで
幕を開けたジーコジャパンだったが、その間、この4人は海外移籍してしまっ
ており、「国内組」との溝が生まれてしまう。
アテネ五輪世代でも、平山も松井大輔も主だった選手は、皆海外へ…
次世代への「伝統継承」という点でも後手に回ってしまった。
◎一つだけ誇れることは、F組では、日本だけがあのセレソン相手にファイン
ゴールを決めたこと、それも、前半に先制しリードを奪ったということ。
オーストラリアもクロアチアも負けたし、一点も奪えなかった。
ココに次世代チームのヒントが隠されているような気がしてならない。
玉田と巻という2トップは、明らかに「機能」していた。
この4年間のうちに、黄金カルテットを中心としたマイアミ世代の勤続疲労
が意外に重く、いつの間にか「世代交代」になっていたとは言えまいか!?
日本チームの平均年齢は「高齢化」していた。
次期代表チームは、「混合チーム」のフュージョンとなるだろう!?
30代に入った川口・中田・中村に、玉田などの20代後半組、それにアテネ五輪
の20代前半組に、希望としては、10代のストライカーが加わったバランス取れ
たチームの育成が急務だ。
◎モデルとしては、スイスチームが日本にとてもよく似ている気がした。
韓国戦での最初の得点も190cmの長身DFのヘディングシュートだった。
日本は、中澤に替わる長身DFを早く探さねばならない。
それと、ポスト役をできる巻のようなFW平山の育成も急務。
さらに、MFに1人でも長身の選手が居ると、センターラインが安定しアク
セントにもなるから、先ずその「軸」作りに注力してもらいたい。
私見ながら、以上の「長身センターライン」を確保できることを前提として、
日本のシステムは、「変則3-5-2(3-6-1)」システムがベストだと
いう気がしている。
このシステムでは、4列編成となるが、トップとボトムには必ず長身選手を
配置し、中盤の4人(2列目と3列目)も、長身選手とドリブラーとをクロス
配置してバランスを取るような布陣、コレがフィットするのではなかろうか!?
今大会でのスイスの戦いぶりを研究してもらいたいと思う。
フランスが本調子でなく、過去2戦を引き分けだけの勝ち点2と振るわなか
っただけに、最終戦の韓国-スイス戦に勝てば予選突破、引き分けでも得失点
差次第でフランスより上へ行ける可能性があっただけに、スイス戦でまさかの
完封負けではジエンドだった。
◎これで、サウジアラビア(アジア予選で韓国をホーム&アウェイの2戦とも
退けている)もスペインに力負け、アジア勢は全滅となった。次回大会から、
オーストラリアがアジア地区での登録となるし、アジア・オセアニア枠の4.5枠
が削減されでもすれば、事実上、サウジアラビア-イラン-韓国-日本-豪州
の5ヶ国のうち、どこかが出場できなくなる恐れが出てくる。
◎アジア諸国は皆、ショックを受けているだろうが、日本のダメージは深い。
直前の強化試合2試合でも「評価に苦しむ」試合ぶりで、コレで行ける!と
いう確信を持たぬままのW杯本戦突入→一勝もできぬまま予選敗退となった。
初戦を後半6分間での3失点逆転負けで落とした後、システムを4バックに
変更した反動で、守備での失点率はダッチロール現象に陥ってしまった。
クロアチア戦では完封できたのに、ブラジル戦では後半だけでも3失点と、
不安定なディフェンスラインが響いた。
初戦で見えた「得点力不足」という昔ながらの欠点に過剰反応してしまい、
「守りから入る」という日本サッカーの本来の姿を忘れてしまい、泡を食った
ように攻撃的布陣にスイッチしてしまう軽薄な戦術眼。
システムを変更するより、選手の入れ替えでも充分だったのではないか!?
ジーコが本当に選手個々のコンディションを把握していたのなら、ブラジル
戦での用兵を、初戦の3-5-2システムの中で試しておくべきだった。
ヒディング監督の用兵は最初から予想できていた筈。ならば、日本は、初戦
でFW陣のコンディション確認のため、全ての交代枠をFWで切るという実験
をやってもヨカッタ。
ただ、MF中村のラッキーゴールで早々に先取点が入ってしまったためか!?
日本にも変な戸惑いが生じてしまった。
その後は、ジーコの心も選手の気持ちも一枚岩にならず、まんまとヒディン
グ監督の術中にハマッてしまう。
ラスト10分、選手たちは意識朦朧とした中で戦っていたのだろう!?
でも、ブラジル戦でよく分っただろうが、超一流のW杯の戦いでは、本当は
「心理戦」なのである。
4-1と大量リードの後のブラジルの心憎いばかりのボール回し。
でも、日本は、悲しい哉、足が止まり出て行けない。
片や、豪州は、後半早々から、10分ごとに攻撃的選手を投入、ジワリジワリ
と心理的プレッシャーをかけ続けた。
日本ベンチは、その間、必死に防戦する日本守備陣を見殺しにした。
コレでは戦いにならないのは明らかだ。
◎ジーコの育成方針である「個々の自由」というコンセプトは素晴らしい。
それでも、当の指揮官に、確たる状況判断と戦術眼がなければ、それは荒唐
無稽というもの。
日本チームの永遠の課題である「得点力不足」と共に、ジーコの「優柔不断」
という欠点も、明らかに浮き彫りになった。
◎「ハデに散った…」という言葉が一番シックリ来るのではないだろうか!?
中村-中田-小野-稲本という、ブラジル流の「黄金の中盤」カルテットで
幕を開けたジーコジャパンだったが、その間、この4人は海外移籍してしまっ
ており、「国内組」との溝が生まれてしまう。
アテネ五輪世代でも、平山も松井大輔も主だった選手は、皆海外へ…
次世代への「伝統継承」という点でも後手に回ってしまった。
◎一つだけ誇れることは、F組では、日本だけがあのセレソン相手にファイン
ゴールを決めたこと、それも、前半に先制しリードを奪ったということ。
オーストラリアもクロアチアも負けたし、一点も奪えなかった。
ココに次世代チームのヒントが隠されているような気がしてならない。
玉田と巻という2トップは、明らかに「機能」していた。
この4年間のうちに、黄金カルテットを中心としたマイアミ世代の勤続疲労
が意外に重く、いつの間にか「世代交代」になっていたとは言えまいか!?
日本チームの平均年齢は「高齢化」していた。
次期代表チームは、「混合チーム」のフュージョンとなるだろう!?
30代に入った川口・中田・中村に、玉田などの20代後半組、それにアテネ五輪
の20代前半組に、希望としては、10代のストライカーが加わったバランス取れ
たチームの育成が急務だ。
◎モデルとしては、スイスチームが日本にとてもよく似ている気がした。
韓国戦での最初の得点も190cmの長身DFのヘディングシュートだった。
日本は、中澤に替わる長身DFを早く探さねばならない。
それと、ポスト役をできる巻のようなFW平山の育成も急務。
さらに、MFに1人でも長身の選手が居ると、センターラインが安定しアク
セントにもなるから、先ずその「軸」作りに注力してもらいたい。
私見ながら、以上の「長身センターライン」を確保できることを前提として、
日本のシステムは、「変則3-5-2(3-6-1)」システムがベストだと
いう気がしている。
このシステムでは、4列編成となるが、トップとボトムには必ず長身選手を
配置し、中盤の4人(2列目と3列目)も、長身選手とドリブラーとをクロス
配置してバランスを取るような布陣、コレがフィットするのではなかろうか!?
今大会でのスイスの戦いぶりを研究してもらいたいと思う。
