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(主に)スポーツコラムのスポログ

仕事中ナンバーウェブを通じ王ジャパンのWBC準決勝進出を
知ったので、お祝いがてらスポーツブログを立ち上げようと…

ヒデ、ひでぇよ~、それはないでショ!?

2006-07-04 00:30:34 | Weblog
◎ポツリ…独りぽつねんとピッチに座り込むヒデ。
あの運命の6/22ブラジル戦終了直後の一コマ。
完全燃焼し、張り詰めていたものが崩れた。
言葉にできない大波のような感情が迫り来る。
次の瞬間、ヒデは「大の字」になっていた。

◎昨日、ヒデ自身がHPの中で「現役引退」を発表した。
それも、ビデオレターみたいな彼らしいスタイルで。
ヒデが「燃え尽き症候群」にならないか!?と心配だったが、図らずも、それは
現実のものとなった。
ブラジル戦後の川淵キャプテンの「ポロリ事件」⇒オシム氏の代表監督就任へ
と急展開する日本サッカー界のダッチロールぶりを見て、「もう、潮時だ…」と
悟ったのではないか!?
同世代の川口や宮本の動向も気になるが、むしろ、「オシムジャパン」の船出
を見届ける前に、自ら断を下した気もする。

◎世界的にも、彼ら「マイアミ世代」は豊作だった。野球界なら「松坂世代」に
匹敵する層の厚さを誇ったが、今回のW杯では苦渋を舐め続けた。
ヒデよりもベッカム、ベッカムよりロナウドなんかのほうがショックは大きい
のかもしれない!?
ロナウドなんて、レアルの同僚であるジダンおじさんに軽くひねられちゃった
んだもの。
ベッカムの場合は、勤続疲労から来る膝の故障だ。
彼は、思うように動いてくれない足を見つめながら、大粒の涙を流していた。
まだ負けた訳でもないのに、後半の間、殆ど泣きじゃくっていた。
背負っているものの大きさと自分に対する不甲斐なさと…相反する二つの感情
の波に翻弄されていた。

◎同じ頃、MLBでは、あのイチロー様が選手投票での後押しもあって、外野手
部門の三位に返り咲き、2年ぶりにオールスター戦の先発出場が決まった。
今年は、春から夏にかけて、野球界とサッカー界の差が大きく開いてしまった
ようだ。
もちろん、野球とサッカーは同列に論じることはできない。
どちらも、「似て非なるスポーツ」だから。
それでも、一昨年のストライキや合併(買収)騒動から続く、プロ野球界の改革
路線は、着実に成果を出している。
W杯での惨敗による揺り戻しで、サッカー界から野球界へスポーツ界の覇権が
戻るとは考えにくいが、サッカー界は今、中心(核)を失い、「中抜き現象」に陥
らんとしているかのようだ。

◎そして、日本国民は、まるでクスリの切れた「中毒者」のように、次のもっと
刺激の強い"イベント"探しに出ようとしている。
自分も、今年は、久しぶりに、「隅田川の花火大会」にでも出かけようか!?と
原点回帰の気持ちが強くなった。
今年は、「エロ寒い」夏になりそうである。
(エロとは、関西弁のどエライ=すごくという意味)
「甘~~~い!?」ってか。

4強出揃い、終盤戦!?

2006-07-02 14:06:22 | Weblog
昨日は7/1…一年の後半の始まりであり、W杯はベスト4が出揃い、
一気に終盤戦へ突入のムードが高まってきた。(因みに、昨日は従弟の結婚式が
あったんだけど…従弟は、結婚式もそこそこに、翌朝、海外赴任先へ旅立った)

先ず、フランス-ブラジル戦。前の日、昼日中からお酒をタップリ飲んだ
せいで、帰りの電車の中でも自宅に着いてからも、その殆どの時間を寝て過ごし
たお蔭で、夜中の2自頃目覚めてしまい、そのまま、ポルトガル-イングランド
戦の途中から観続けてしまった。
フランスは、明らかに、「アレ・ジダン!(行け、ジダン!)」のノリで、自信
を持ってブラジルに向かっていった。
写真のように、ブラジルのセレソンたちを翻弄するようなドリブルとパス回し
で圧倒、レアルでの同僚ロナウドは、恐れをなして(!?)近づくことさえできない。
前半途中から、完全にフランスがゲームを支配する「欧蹴」コンセプトを体現
するような試合運びになった。
ジダンが抑え目のハイボールで相手選手を抜いていく(そして、それは、味方
へのワンタッチパスにもなっている)時は、明らかに彼の体がキレている時だ。
徹底的に、ジダンを起点として使い、彼を経由するワンタッチパスの連続から
5タッチ以内でゴールへ侵入する。
昨日のフランス-ブラジル戦は、プレーの精度を考えると、3-0くらいでの
圧勝が妥当ではなかったか!?
それほど、芸術的なフランスの試合ぶりは美しかった。

翻ってのブラジル。
前のガーナ戦でのイージーな勝ち方を心配していたが、明らかに調整ミスだ。
選手全員が体が重そうで、前半は「寝ていた」。
むしろ、欧蹴サッカーの見物人、ジダンの華麗なプレーに見入っていた感さえ
ある。
ブラジルは、予選リーグでも、決勝トーナメントに入ってからも、対戦相手に
「恵まれ」、明らかに格下との試合ばかりが続き、慢心もあったに違いない。
死力を尽くしての戦いが少なかっただけに、「スロースターター」になった。
後半、ジダン-アンリのホットラインで先制され、やっと「お目覚め」するが、
既に、選手の連携が分断されてしまっており、やむなく個人技での強引な突破を
試みるが、体にいつものキレがなかった。
大柄なフランス選手に2人3人と囲まれ、恐れることなく向かってこられては、
さすがのセレソンでも手も足も出ない。
ロナウドもロナウジーニョもさしたる見せ場は作れず、アドリアーノもロビー
ニョもシュートの精度を欠いた。
後半、先に点を取られた直後はさほど慌てていなかったが、後半も30分を過ぎ
ると、明らかにブラジルが泡を食った表情に変わった。
ロベカルがスローインを急ぎ、焦れたようにロングスローを入れ、パスの受け
手が居ないと強引に切れ込もうとするが、フランスの防衛ラインを破れない。
カフーの動きにも精彩を欠いていたのも痛かった。
今大会、ブラジルが初めて、「子ども扱い」された一戦でもあった。
日本戦、ガーナ戦で大勝し弾みを付けてのフランス戦だったが、あえなく散っ
てしまった。

他の2試合:ドイツ-ウクライナ戦とポルトガル-イングランド戦は
PK決着だった。
どちらも、ドイツGKとポルトガルGKの冷静な「戦略」の勝利。
2人とも、自分の読みや勘を信じ、「不動明王」のようにゴール前に立ちはだ
かった。
イタリアは、カテナチオはそのままに、自信を持って攻撃的にプレーし、順当
にウクライナを退けた。

4強の顔ぶれを見ると、やはり、「欧蹴」である。
ドイツ-イタリア-ポルトガル-フランス…このうち、ポルトガルはブラジル
の旧宗主国だっただけに(!?)、仇討ちの意味合いがあり、独伊はかつての同盟国
どうしの戦いとなる。
ただ、準々決勝の戦いぶりや勢いを考えると、イタリア-フランスが決勝戦に
出てくるのだろうか!?
W杯も、残すところ1週間余となった。
泣いても笑ってもあと2試合。
うまく調整してもらい、良い戦いを見せてもらいたい。

ジーコはさっさと母国に帰り、オシム監督は名残を「惜しむ」!?

2006-06-29 23:43:46 | Weblog
◎鮮やかな主役交代である。
ジーコは鹿島の前身住友金属時代から数えると、通算で15年も日本に「住んで」
いたのだが、W杯での1次リーグ敗退が決まってから1週間で離日…「少しばかり
離れるが、心はいつも共にある」ってか!?
マ、「敗軍の将、兵を語らず」だネ!?
写真のように、オシム監督への派手な出迎えのような見送りもなく、サングラス
姿で穏やかに笑いながら、機上の人となった。
本音は、「一刻も早く忘れ、頭を切り替え次の仕事を探さねば…」だったろう!?
自分がもし同じ立場に立たされていたとしても、そうしただろうネ!?
今大会での日本チームの惨敗は、ジーコの責任でありながら、実は、それだけで
もない。
最大の原因は、日本という国の「失敗から学ぼうとせず、嫌なことはスグさま忘
れてしまおう…」という国民性にあると思う。
その良い例が、今日、成田でオシム監督を出迎えたサポーターたちの姿だ。
(オシム氏への出迎えという行為自体を非難している訳ではありません、念のため)

◎国民の切り替えの早さも早さなら、協会のMLBならタンパリング疑惑に問われ
かねない現役のクラブチーム監督への接触。
ジェフ千葉の社長が怒った口調で話していたが、もっともだろう。
今回の事態に最も衝撃を受け、うろたえ茫然自失となったのは、川淵キャプテン
自身ではないのか!?
記者会見での確信犯臭い演技と言うか、「言っちゃった」発言は、村上ファンド
問題で逮捕直前の村上氏の発言と似たレベルのものだ。(彼は、「聞いちゃった」
と口を滑らしてもいる)
何をそんなに急ぐ必要があるのだろう!?
あのオーストラリアなんて、最終予選の4ヶ月前に監督がヒディング氏に交代、
それでも、堂々の実力「16強」に輝いたではないか!?
オシム氏は賢明な知将である。
彼は、前々から、(去年から)「年齢を考えると、2年+オプションの形が最
も望ましい…」と、最初から条件を出している。
これは、彼からの強いメッセージではないのか!?

◎最初から、川淵キャプテンら協会の描いた青写真は「大甘」なものだったのだ
ろう!?本気で、1次リーグ突破を考えていたようだが、結果は、180度違う惨憺
たるものとなってしまった。
候補者をオシム氏だけに一本化していたのだろうか!?
そうではないと思う。
報道では、前々代表監督トルシエ氏の強い推薦もあり、フランス人を中心とし
た候補者リスト作りをしていたとされる。
それが、今回の惨敗で、相手が「及び腰」になった…というのが正解ではない
だろうか!?
だから、なりふり構わずオシム氏の所へ話を持っていった…ということ。
オシム氏は、ヒディング氏タイプの人で、「名誉欲」は強いと言われる。
何より、ハードトレーニングで選手を鍛え上げる手腕は、実績で証明済。
マ、日本チームにこれくらいのガムシャラさがあったら、こんなドタバタ喜劇
にはならなかったんだろうが。

◎停滞いや減退か!?
しばらくの間、日本サッカーは、スムーズな世代交代ができず、ドタバタどこ
ろかズタボロのチームになるかもしれない。
それも、却って、イイのかもしれない。
少し、サッカーから離れてみてもイイのではないか!?

◎してみると、ジーコがほぼ固定メンバーで戦った「4年間」という時間が、
とても惜しいものに思えてくる。
それと、新生日本代表チームの中に、今回の代表チームの特に「マイアミ
世代」が何人生き残れるかが見ものである。
今度のチームは、一段高いレベルでのグットバランスが求められるだろう
から。
余談だが、U-19の親善試合で、日本はオーストラリアにまたしても逆転で
負けた。
因縁は、早い段階で断ち切ったほうが良いが、心は、「急がば回れ」だ。

仲良く「お疲れ!」G&J!?

2006-06-29 15:56:04 | Weblog
#サッカーとはあまり関係ない話で恐縮だが、今日、小泉首相が任期中最後の
日米首脳会談のためアメリカへ飛び立った。
ブッシュ大統領は、これまで5年余にわたりアメリカを「忠実に」支え続け
てくれた労に報い、自らも大ファンだと公言して憚らないエルビス・プレスリー
の生誕地:メンフィスへ招待すると言う。(それも、大統領専用機:AirForce
Oneで送迎するという超VIP待遇ぶりだ)

#まさに「脳天気コンビ」という名にふさわしい「G&J:George & Jun」たちは、
自国のサッカーチームの情けない戦いぶりも何のその、バーベキューでもしな
がら、これまでの幾星霜の「楽しい」思い出で大いに語り合うのだろう。
それこそ、サッカーそっちのけで、今春のWBCで日本が初代世界王者に輝い
た栄誉を、最大級の言葉で褒めちぎるんだろうネ!?

#この2人の首脳の態度から見て、今回のW杯の結果は妥当だったとは言えない
だろうか!?
「世界の中の日米同盟」とか、「日米の緊密な連携で世界をリードする」とか、
就任以来ずっとそう言い続けてきた2人だが、気が付いたら、「世界のハグレ者」
となっていた…そんな感じではないのか!?

#マスコミも、こんな茶番劇を大々的にニュースで取り上げるから、ますます、
この2人は有頂天になってしまう。
この勢いだと、小泉首相は、間違いなく8/15の終戦記念日に靖国神社へ堂々と
参拝するだろうネ!?(もしかして、ブッシュ大統領も同道したりして!?)
それくらい、この2人は息が合った演出好きの政治家だ。

#昔の、レーガン大統領-中曽根首相の時の「ロンヤス関係」以上だろうネ!?
当時は、「民営化」が合言葉だったけど、今は、「行けイケついてけどこまで
も、地獄の果ても何のその」だからネ!?
ただ、2人は、「強運の持ち主」だったことも事実。
自衛隊は一人も死者を出さなかったし、アメリカは軍費を援助してもらったし。

#一見「援助交際」風の蜜月関係だと言ったら分りやすいだろう!?
昔大ゲンカした異母兄弟が、今では力関係が変わり、粗暴な兄が任侠っぽい弟
に支援してもらっているという構図。
それでも、こんなにも「キャラが立った」政治家は不出世でもある。
嘘が下手くそで強弁好きで偏屈。だからこそ、何とかマトメられたのかも!?

#もうすぐ、今年も後半に入るが、秋以降、どんな世界情勢になるか!?
後継首相は!?
北朝鮮のミサイル問題や拉致問題、そして、金体制の行方は!?
中東やパレスチナ問題は!?
ブッシュ大統領の中間選挙の行方は!?

#これほどまでに、分裂した問題を抱え、それでいて、日常生活には何の支障
もない世界とは、一体何なんだろう!?と思ってしまった。
世界は緊密に連携し合っているのだろうが、リアリティが感じられない。
人間の動物としての感覚が鈍くなってきたのだろうか!?
「明日のためにこそ、今日はある」と誰かが言ったが、私たちは、まだ枕を
高くして「必ず明日は来る」ことを信じ、眠りに就くことが許されるのか!?
皮膚感覚としての「記憶力」が減退しつつあることを感じた。

サッカーにおけるロングテール現象!?

2006-06-29 14:32:24 | Weblog
◎ロイターによると、サッカーの2006年ドイツ大会の1試合平均得点が大会史上
最も低い数字に終わる可能性があることが分った。
 64試合中56試合を終えて、今大会の合計ゴール数は132点で、1試合平均得点は
2.36。
 4年前の日韓共催大会の同時期の合計ゴール数は147。1998年フランス大会の同
時期のゴール数は149、大会の合計ゴール数は171だった。
 1試合平均得点が最も高かったのは1954年スイス大会。26試合で合計140ゴール
が決まり、1試合平均得点は5.38だった。
してみると、世界のサッカーは、約50年ほどかけて、1試合平均得点が5.38⇒
2.36と、「半分以下」つまり約3点ほど減ったということになる。

◎さて、この数字、何かに似てないだろうか!?
そう、先進国における「合計特殊出生率」の推移に似てはいないだろうか!?
対戦直後の「子沢山」の時代から、90年代以降拍車がかかった「少子高齢化」。
(日本のそれは、平均得点をも大幅に下回り、1.25人であるが…)
「合計特殊出生率」は国力の鏡だなんて、イージーな議論はしたくないが、
何となくさもありなん!?と納得してしまうのは、私だけだろうか!?

◎W杯の現時点というのは、「サッカーにおけるロングテール現象」を説明する
のに、誠に都合の良い時期だ。
先ず、現時点では8強が出揃っていて、これは全出場国:32チームのちょうど
25%(1/4)に当たる。
そして、この8チームで、これまでの総得点の8割がたを叩き出している筈で、
これは、経済学のパレートの法則にちなんで「2:8の法則」(ニハチの法則)
などと呼ばれる。
「世界の富の八割は、二割の大富豪たちが稼ぎ出す…」というのが原義だが、
これが<格差社会>の元凶だと、最近では肩身が狭いようだ。

◎逆の見方をすれば、これまでに敗退した24チーム(75%;3/4)は、25%
(1/4)しか得点できなかった。スコアにすれば、「平均:1-4」で敗れ
たということになり、だから敗退したとも言える訳なのであるが、それ以外に、
チームの強弱に関わらず、1試合の「得点能力」が年々下がってきている…と
も言うことができる。

◎ただ、現行のW杯のルールでは、「敗者復活戦」を認めていないので、ロン
グテール現象は見られないのだが、この間のスイス-ウクライナ戦のように、
大会を通じて無失点のまま敗退(PK負け)というような「統計上の異常値」
は反映されにくい。野球のように、「失点率」を問題にしないのは、サッカー
のルールが「コインの表裏」のように、攻守所を変えて…という風に試合が進
み、「自軍の得点は敵軍の失点、自軍の失点は敵軍の得点」という完全対称型
ゼロサムゲームになっているからだ。

◎サッカーの世界では、数字は嘘を付かない。
日本は、3試合で、得点:2(平均:0.67点)、失点:7(平均:2.33点)
と、完全に守備が破綻し極貧攻撃陣という結果になった。
世界の実力から見て、毎試合必ず2点は取られ、その反対に、1点取るのが
やっとという攻撃力では勝てる筈もなかった。(大会平均得点を大きく下回る)
アメリカの新聞が、自嘲気味に「ワースト5チーム」を上げていたが、その
4位に日本チームを挙げていた。「サッカー後進国のくせにウルセエよ!」と
言いたくもなるが、これは、盟友のニッポンに対するエールと受け止めよう。

◎この間のブラジル-ガーナ戦が象徴していたように、あるいは、カテナチオの
イタリア-オーストラリア戦がそうであるように、また、フランス-スペイン戦
でも見られたように、より多く走り回りより多く点を取る戦い方をしたチームが
勝ち残っている。
現代サッカーは、素早いカウンターの応酬で攻守めまぐるしく替るというのが
定石のスタイルになっている。
けれども、確率論的には、戦っているチームの両方に攻撃のチャンスは等しく
ある訳で、結局、キックの精度とか得点機のつかみ方とか、「攻撃をやり通す力」
の勝負となる。(その反対が、「ゴールを守り通す力」になる訳だが)

◎個人的には、あのブラジル-ガーナ戦は、ボクシングの世界タイトルマッチに
見えて仕方がなかった。
老獪なチャンピオンが、前半は、チャレンジャーに打たせても決して決定打は
もらわず、後半から徐々にカウンターパンチを当て始め、何度かダウンを奪いな
がらも決して深追いせず、最後は守りを固めてまんまと「判定勝ち」に持ち込み
逃げ切った…そんな試合に見えた。

◎ゼロサムゲームだからこそ、決勝トーナメントに入ると「大番狂わせ」の確率
はグンと低くなる。それは、強国にとっても調整試合と言われる1次リーグでも
強国ゆえに「平均得点以上」の点を取り、どの国も決して手抜きなどしなくなっ
たからであり、だからこそ、下克上が起きにくくなったとも言える。

◎自分の勝手な予想だが、平均得点以上の「得点マシン:ブラジル」とゴールに
金庫を掛ける「カテナチオ:イタリア」という、一見背反するチームの決勝戦に
なるような気がしている。

◎あと、統計的数字としては、「ミスキック率」や「オフサイド数」などにも、
関心はあるが、これらは副次的な数字だ。
これらは、攻撃の失敗を期待しあるいは罠にハメるという、やや守備的な発想
なので、ココは一つ、原点に立ち帰り、アグレッシブな攻撃態勢を育成する方法
を、オシム氏はじめ日本の次期指導者たちに期待したい。

◎やるべきことは明らかで、それはもう始まっている!?

まるで、教科書どおりの磐石で味気ない試合!?

2006-06-28 03:15:43 | Weblog
たった今、ブラジル-ガーナ戦が終わった。
戦前、アフリカ勢特有の身体能力でブラジルを凌駕するかも!?と期待された
ガーナだったが、終わってみれば、何だか自分で勝手にズッコケた印象である。

最初から、ガーナはハイリスクの賭けに出た。
中盤の高い位置からのプレスを掛けるため、最終ラインを押し上げ気味にし
たのである。
高速カウンターの得意なブラジル相手に、この危険極まりない布陣を引いた
ガーナの勇気には拍手を送りたい。

しかしながら、開始早々、前半5分にこの防衛ラインはいとも簡単
に破られてしまう。
オフサイドぎりぎりに飛び出したロナウドに今大会3点目を決められてしま
ったのだ。(彼は、この得点で、W杯通算得点の「新記録:15点」を作った)
イキナリ出鼻を挫かれたとあって、ガーナ攻撃陣は泡を食って攻めに出る。
しかも、折り紙付の「ラフプレー」まがいの危険なタックルと共に。
今考えれば、この前半に、DF選手がイエローカードをもらい、審判に目を
付けられたのも痛かった。(彼は、後半にも同じようなプレーでイエローカー
ドをもらい、累積2枚目の一発退場となり、万事休してしまう)ジャッジング
に対し盛んにクレームを付けるような態度を示していたので、審判の心象も悪
くしていたに違いない。(そのせいか!?ブラジルの3得点は、いずれも、カウ
ンターからの速攻だったが、ラストパスへの飛び出しは、特に、2点目のアド
リアーノの時は、明らかに「オフサイド」臭かったのに取られなかった。もっ
とも、ラインズマンがブラジルのスピードに着いていけてない…ということも
あったが、ブラジルはうまく審判まで味方に付けていた)

まるで、「サッカー教室」での試合みたいだったが、余裕を持って
ボールを持たせてくれる「セレソン先生」に対し、生徒であるガーナ選手たち
は果敢に挑んでいった。
前半の2点で、ブラジルはガーナの攻撃パターンをほぼ完全に読みきってい
たフシがある。
それが証拠に、後半になると、ガーナはゴール正面にボールを集め始めて、
楔のパスと同時にドリブル突破とか、信じられない反転で防衛ラインを何度も
突破してみせた。
ただ、シュートの精度が低かった。
と言うか、シュートを焦って打つので、粗っぽい印象は否めなかった。
再三決定機は演出してみせるが、枠内に飛んだのは3本くらいだろう!?
(正面からのシュート/ミドルシュート/ヘディングシュート各1本ずつだっ
たが、このヘディングシュートは教科書どおりにGKジダの足元へ叩きつけた
のにも関わらず、不運にもジダの足に当たってしまう…ジダはツイていた)
とにもかくにも、ガーナの「若さ」が露呈した試合でもあった。

ブラジルは、徐々にエンジンがかかってきたと言えるのだろうか!?
1点→2点→4点→3点…と、攻撃陣は「点火状態」になったと言えるかも
しれないが、MF陣、特に、ロベカルやロナウジーニョの不調さが目立った。
調子が悪いと言うより、他の選手との連携が今イチという感じだろうか!?
ロベカル-カフーのサイドチェンジ、ロナウジーニョ-ロナウド-アドリア
ーノというブラジル本来のペアのフィット感が今一つなのである。
今日の試合は、全てカウンターからのイージーな得点であり、ブラジル特有
のリズミカルなパス回しからの得点というのは見られなかった。
手を抜いていた訳ではないだろうが、準々決勝以後のことを考え、「省エネ」
的な戦い方に徹したフシがある。
ロナウドなんて、前線に張り付いたままで、自分に関係ないプレーの時は、
目の前をボールが通過していっても手さえ出さなかった。(彼は、意識して、
「休憩」を取っていたように思える…マ、カウンター攻撃のように、長い距離
を駆け上がるスタイルは、彼にはキツイだろうが、これが唯一の弱点か!?)

かえすがえすも、日本もあの運命の6/22、このガーナみたいに勇敢
に戦って欲しかった。
これまで、ブラジル相手にファインゴールを決めリードしたチームは、日本
しか居なかったのだから。
本気で、「カウンター攻撃」の打ち合いに持ち込めば、走り回り競争になる
から、もっと面白い展開になっていたかもしれない。(WBCの決勝戦みたい
に、10-6とか大味なスコアになっていたかもしれないのに、日本のほうが、
先にガス欠し一方的な展開となってしまった…)
それと、強くて低いパスを確実にワントラップで止める技術と、ルーズボー
ルの落ち着かせ方や体の入れ方などの点で、日本もガーナも劣っていた。まだ
相手の選手は至近距離に来ていないのに、ドタバタと慌ててしまう。(ただ、
時々、信じられないリズムで、ガーナの選手が股抜きパスを通す場面があった
ので、日本は、最後まで諦めず恐がらず、動体視力を強化し、パスを出す瞬間
まで目を離さない…など、もっとベーシック・スキルを磨く必要がある)

ポールを使った個人練習なんかより、2人1組での「スラローム・
パス」の練習とか、もっと実戦を意識したプラクティスが必要ではないのか!?
日本の個人技は、明らかに世界に通用する。
それが、パスをつなぐという場面では、簡単にミスしてしまう。
良いゴールイメージを描けないのではないか!?
と言うか、「自分がミスしてカウンターを食らい失点→カッコ悪い」という
妙な自意識が邪魔しているのではないか!?
そろそろ、MF育成一点張りから「強引なFW育成」へ舵を切るべき時では
ないのか!?
キレイなサッカーでは世界に勝てない…ということがよく分った筈だ。
それと、気持ちの切り替えと言うか、スイッチのon/offの切り替わりの早さ
とでも言うか!?心身共にフルパワーへ持っていく技術。
体力としての「ターボチャージャー」が欲しいと、日本の試合を見ながら、
痛感させられた。

「陽はまた昇る」だろうが、夜明けまでにはもう少し時間がかかる。
そんな心境になった。

無失点なのにPK戦で敗退、悲運のスイス!?

2006-06-27 14:45:34 | Weblog
ア~あ、またしても自分の好きなチームが去っちゃった。
それも、悲運のPK負けとは!?
昨日の2試合は、奇しくもPK決着となったけど、マ、オーストラリアには
ザマーミロ!だけど、スイスは、「負けたわけではないが、ルール上、ピッチ
から去っていただくことになっている」ので姿を消した…ということだ。

スイスは、史上初めて「無失点」のまま、決勝トーナメントから消
えた。
イタリアの上を行く堅守で、キッチリとしたゲームメイクをしていたのだが、
1次リーグの最終戦、決勝ゴールを決めた長身DFセンデロスの右肩脱臼とい
うアクシデントも響いたのだろう!?(日本で言えば、中澤が居なくなったよう
な感じ)
ゲームは見られなかったが、PK戦の最初、ウクライナのFWシェフチェン
コが先ず、外している。コレがスイスのキッカーに次々と伝染し、両チーム共
3人目が終わった時点で2-0、最後に4人目のウクライナのキッカーが慎重
に決めた時点で3-0となり、ジエンド…何と切ない結末だろう!?
3人続けて決められなかったスイスのキッカーを責めることはできない。
あのウクライナの英雄、シェフチェンコが外した時点で決まっていたシナリ
オなのかもしれない。
PK戦は、まさに心理戦で、相手の結果を見ないという選手も居るほどだ。
実際、重要な場面で、スター選手が外すというのはよく見られる場面だ。
あの中田ヒデもトッティもロナウジーニョもベッカムも…皆、PK戦での
悲運を経験している。
スイスもウクライナも、大舞台でのPK戦というシチュエーション自体が、
まさに想定外であり、お互いに経験不足、慣れていなかった。
ある意味、微笑ましい決着とは言えまいか!?

さて、イタリア-オーストラリア戦だけど、審判にゴールドカー
ドを差し上げたい。
審判も人の子、「チョット、やり過ぎかナ!?」という判定をすることもあ
るだろう。
トッティのPKは、審判の「心の揺り戻し」から生まれた可能性が強い。
後半の早い段階で、イタリアはDFを退場で欠き、絶体絶命の「数的不利」
を強いられた。
だが、後半のロスタイム、ゴール左での「シミュレーション」すれすれの
ドリブル突破に対し、審判は迷わずPKを宣告した。
これは、オーストラリアのディフェンスを1人、先ず、ゴールエリアの外
でかわし、それから、ゴール内に侵入、そこへ2人目のディフェンスのスラ
イディングタックルを誘ったからこそ、生まれたものだ。
2002年日韓大会で、トッティもこれと同じシチュエーションで、やはり、
韓国ゴールへ突進したが、シミュレーションを取られ累積警告で一発退場と
なった苦い思い出がある。
トッティにとって、「PK」というのはトラウマなのだ。
いやPKを蹴ることにトラウマがあるのではなく、PKを演出する場面に
ホロ苦いデジャビュがあると言うべきか!?
案の定、PKを蹴るトッティの視線は泳いでいた。
まるで、「オレは、絶対にココに決めるからな!」とでも宣言するように、
瞳は「ゴール左斜め上」を指し示していた。
オーストラリアのキーパーも、左へ飛ぼうとしていたが、左横方向へ水平
に飛んでしまったので、頭上を越えていくボールへ手が出なかった。
あの胃がキリリと締め付けられる場面で、トッティは強いキックを放った。
カテナチオのイタリオが見せた、勝利へのあくなき「執念」だった。
(この瞬間、審判は、心の中でガッツポーズを決めていたような気がする…
それが証拠に、審判は、PKゴールから間もなく試合終了の笛を吹いた)

オーストラリアは、持ち前の「パワーサッカー」を仕掛け、それ
は負けていなかった。
でも、日本戦で同点に追い着いた場面のように、あるいは、アクシデント
で日本に先制を許した時のように、「想定外」の場面での心の切り替えがで
きていなかったようだ。
まんまと、カテナチオの「死んだフリ」という術中にハマッた。
それと、リッピ監督を初めイタリアチームのヒディング監督を封じ込める
ほどの勝利へのあくなき「執念」を褒め称えたい。

カテナチオのイタリア、トッティのPKでサヨナラゴール!!

2006-06-27 02:53:23 | Weblog
久しぶりに、レベルの高いサッカーの試合を見た気がする。
因縁のイタリア-オーストラリア戦。
イタリアにとって、オーストラリアのヒディング監督は、前回の日韓共催大会の
時、敗れている。それから、オーストラリアは、初戦で日本に逆転勝ちした憎っき
相手でもある。
どうしても、イタリアを応援してしまう。

それにしても、決勝トーナメントに入ってから、審判のジャッジがより
厳しくなったようだ。
乱闘とならぬよう早めに芽を摘む意味で、イエローカードを連発したのだろうが、
選手の攻撃的な気持ちを萎えさせてしまうので、功罪もある。
イタリアは、後半途中、アグレッシブなタックルで選手がレッドカード一発退場
を食らい、それからは、10人での戦いとなった。
リッピ監督は、それまでに交代枠を2枚使っていたので、30分過ぎまで様子を見
ていたが、デルピエロの疲れを見取ってトッティと交代させた。
この時点では、完全にギャンブルだった。
何故なら、この時まで、ヒディング監督は交代カードを一枚も切っていなかった
のだから。
この時の両監督の気持ちは全く正反対だったのだろう。
イタリアのリッピ監督は、このままでは延長戦を戦えない…と思い、トッティに
「残りの15分で点を取って来い!」とのメッセージを託したのだろう。
翻って、オーストラリアのヒディング監督は、延長もニラみながら、様子見して
いたが、後半35分、ようやくFWアロイーゾを投入した。しかしながら、それまで
の外からロングボールを放り込む攻撃スタイルとフィットせず、空回りしていた。
ヒディング監督は、延長早々に2人目のFW、その後、様子を見ながら、延長後
半に3人目のFW投入…という青写真が頭をよぎっていたに違いない。

今大会、初めて見せたヒディング監督の心の「隙」いや弱気な考え方を
百戦錬磨のイタリアは見逃さなかった。
もう後半もロスタイムに入り、「ああこのまま延長か!?」というやや緩んだ空気
がピッチを支配し始めた時、カテナチオは中盤でオーストラリアボールを奪うと、
トッティが起点となって攻め上がる。
左サイドにラストパスを通すと、その選手が最後の勝負にドリブル突破でゴール
へ突進する。オーストラリアの選手はスライディングタックルで止めるしかなく、
狙い通りPKとなった。(このシーンは、日本-クロアチア戦で、DF宮本がPK
を献上してしまったシーンと、とてもよく似ている)イタリアは、今日の審判が、
攻撃陣寄りのジャッジをしていることを計算に入れていた。(イタリアは、確信犯
のように、PKの笛を聞いた瞬間、まるでコレで勝ったかのように、倒された選手
の上に折り重なっていたもんナぁ…)
もう既に、ロスタイムも5分近く経過していた。
PKを演出したトッティが、そのPKを落ち着いてゴール左上に決めてジエンド。
文字通りの、「グッバイ・ゴール、Good-Bye Soccer!」となった。
(オーストラリアのキーパーは、トッティのキックの方向をよく読んでいた。何故
なら、TVに大映しになっていたトッティの瞳は、落ち着きなく「左上」への動き
を繰り返していたから。ただ、蹴った方向がヨカッタ…落ち着いて、斜め左上へ蹴
ったために、さしもの名キーパーもアレでは止められなかった)

イタリアの試合運びのうまさもさることながら、もう一つ、感心させら
れたことがある。
それは、中盤でのプレスの掛け方である。
イタリアは、基本的に、ライン(ゾーン)で守る陣形だが、最終ラインの前にMF
陣の戻りが早く、そのうち、体力のある選手が、必ずパスの起点の選手へプレスを
掛けに行っていた。ダッシュ&バックを繰り返し、まるで城を守る長槍部隊のよう。
たまらず、オーストラリアがバックパスをすると、他の選手が追い立てる、または、
パスカットに走る。
これは、日本が手本にしなければ…と思った。
イタリア相手にボールを「持ち過ぎる」と、いつの間にかオフェンスラインが下
げられてしまっている…そんな攻防の中、オーストラリアの攻撃陣は、ついにドリ
ブル突破を諦め、ロングボールを放り込み始める。
粘り強くてしつこくまとわりつくような「攻撃的」守備。
それは、中盤のボランチMFがどれだけ走り回れるか!?その体力にかかっている。
今日の試合で、日本の予選敗退の原因がよく見えた。
ジーコジャパンで、これが出来ていたのは、中田ヒデと前後半どちらかでの福西
と稲本、それに、三都主くらいだ。
持久力のアップと足腰の強さ、それに、瞬発力。
この三つを、もう一段高みに引き上げないと、次回のW杯では、予選突破さえ覚
束ないのではないか!?そんなことを強く感じた。

そんなことは、きっと、次期体制「オシム総監督-ストイコビッチ監督」
の2人にはよく分っていることだろうけど。
恐らく、ハードトレーニングで、日本チームを一から鍛え直してくれるだろう。

W杯1次リーグ敗退の「ドリームチーム」だって!?

2006-06-26 12:12:21 | Weblog
◎1次リーグで惜しくも敗退したチームと選手に敬意を表し、FIFAによる
「ロスト・ドリームチーム」が発表された。
守護神はチェコのGKツェフが務め、4バックの守備はコートジボワールの
エブエ、クロアチアのR・コバッチ、セルビア・モンテネグロのビディッチ、
韓国の李栄杓(イ・ヨンピョ)。MF陣は中田の他、トリニダード・トバゴの
大黒柱ヨーク、チェコの名手であるロシツキーとネドベドが入り、FW陣はコ
ートジボワールのドログバ、セルビア・モンテネグロのケズマンだった。
 控え選手は5人が発表され、GK川口能活も「ドリームチーム」入り。
それでも、アジアからはたった2人しかレギュラーには入っていない。
サッカー界でも、相変わらずの「西高東低」の傾向が顕著だ。

◎なかなかやってくれるじゃん!
それならいっそのこと、ブービーチームとして、「敗者復活枠」でも設けて
くれればイイのに…本戦終了後、優勝者とこのドリームチームでチャリティマ
ッチをやっても面白いし、ファンが選ぶ「オールスター戦」というのでもイイ
かもしれない。(大陸別や予選勝抜組と敗退組とか…色々とアイデアはある)

◎それにしても、アジア勢全滅という結果は重く受け止めねばならない。
アジアのサッカーレベルが10年前に逆戻りしたような印象だ。
体力・気力・技術…全ての面で、特に、個々の力量において劣っていたことは
明らかなのだから、今後、マッチメイクの点でも不利になる。
ある意味で野球界にも一石を投じたJリーグだが、1部2部共にチーム数が
増え過ぎてしまっている嫌いは否めない。
プロリーグは頂点を極めるものだから、今の2/3くらいが適正規模なので
はないか!?
その代りに、もっと「底辺」を広げる施策を打つべきだ。
子供の頃は、個々の技量を高める時期だということもあるだろうが、逆に、
子供のほうが「純粋で明解な目標」を持っているもの。
そのための最短距離を進ませるべく、「ポジションを意識した育成」をする
べきではないか!?
子供の成育・成長段階からメスを入れていかないと、今の世界レベルに伍する
ためには間に合わないように思える。

◎そろそろ、本腰で「ナショナルチーム」の育成に乗り出すべき頃合いだろう。

◎メジャーは凄い。W杯は、1次リーグ予選が終わる迄に2/3の時間を費や
し、一点、決勝トーナメントに入ると、一気に頂点目指して予選を勝ち抜いた
16チームが次々に試合を行っていく。
日本チームの迷走のお蔭で、何とか月末まで関心を引き続けることには成功
したものの、あの運命の6/22以降、2日間で早くも4チームが脱落した。
あまりにもあっけない感じで、予選勝ち抜きの喜びに浸っている間もない。
ホスト国にかかる負担のこともあるだろうが、1ヶ月強に全ての日程を詰め
込む方式自体、F1と同じく「欧蹴」コンセプトの体現だと実感した。
してみると、日本チームは、まだメジャー大会を戦い抜ける基礎的体力でも
劣っていた…ということがよく分る。
やはり、時期尚早だった…というしかあるまい。
残念!

サッカーバブルの終焉!?

2006-06-26 03:45:40 | Weblog
◎やってくれますネぇ…川淵キャプテン!?
帰国早々の記者会見で、ウッカリ次期代表監督候補の名前をポロッと喋っ
ちゃうんだもん!
でも、確信犯臭いよね、協会への批判や責任追及の矛先をかわすことには
まんまと成功したから。

◎アレでは、ジーコが可哀想だ。
マ、ジーコはヨーロッパのクラブチームでの監督を希望してるらしいけど、
もう二度と日本の土を踏む気はないんじゃないかナ!?
国民も、W杯での惨敗を、悔しいけど面白くないから早く忘れてしまいた
いところだけど、既に全世界へ日本の映像は流れちゃっているし…

◎コレで、完全に「サッカーバブル」は弾けますね。
1990年頃から、日本経済のバブル崩壊と共に始まった「サッカーバブル」。
それからの歴史は、「遅れてきた10年」とでも言うべき、急成長の波と
脱亜入欧の流れ、野球と共に海外移籍の波が一気に押し寄せてきました。
マイアミ世代の「黄金カルテット」に頼り過ぎ、後継者も育っていません。

◎日本と世界の差が拡がってしまったということでしょうか!?
いや、きっとそうではないのでしょう!?
Googleとかのロボット検索で、何とか20位以内には入れるんだけど、
「1位」になる、優勝することは難しい。それも、何年も最上位の位置を
キープするなんて至難の技…というのとよく似ている気がします。

◎「順位」というのは相対的なもので、相手も努力研究しているのだから、
なかなかトップへは行けません。
選挙でもそうでしょう!?一度、政権を取ったら、与党は権力にしがみつき
何をおいても守ろうとするから、なかなか覆らないのです。当り前の話。
日本は、「目標設定」に合理性基準を入れるべきではないでしょうか!?

◎根拠のない思い込みと過信から、ムードで決めてしまう「バブリーな目標」
に向かって猛進するのではなく、ある程度の規律とマニュアルをベースとして、
それこそ「ロボット」のように(ヒディング監督が率いるチームは、ロボットの
ようだとよく言われます)ロボカップチームを目指すべきでは!?(若干の皮肉)
俊輔が、ブラジルこそ理想のチーム…と言ってたけど、無理ムリむり!

◎それよりも、日本サッカー停滞の元凶となった「黄金カルテット」の功罪は
大きい。海外チームに移籍しても試合に出してもらってない「海外組」が、
代表チームではなんで優先的にレギュラーの椅子を与えられるのか!?野球
での海外移籍の波に、サッカーもそのまま乗っただけではないのでしょうか!?
野球で海外へ移籍した選手は、殆どが「一時代」を築いているのに。

◎元々、日本では、サッカーは試合時間が長く、長らく退屈な娯楽として
ないがしろにされて来ました。
それが、Jリーグの発足と地域密着のチーム作りで根は張りましたが、結局
はファン(サポーター)参加型のイベント=お祭りになってしまいました。
大いなる「暇つぶし」になってしまっている気がします。

◎インディーズのストリートライブに近いノリなんだよね、日本のサッカーって。
でも、インディーズなら、世界に出て行ってはならない。
恥をかくだけだし、打ちのめされるだけだよってか!?
今回のジーコジャパンは、まさにそれをやっちゃった。
だって、サッカーは日本の文化じゃないから。(仲間内のサッカーという意味)

◎これからは、蹴鞠かフットサルを強化したらどうだろう!?(笑)
と言うのも、次回の2010年南アフリカ大会に、日本が出られる保証は全くない。
アジア・オセアニア枠が1枠削られ「3.5枠」にでもなれば、日本は危ない。
組合せで苦手なサウジ・イラン・韓国・豪州などと一緒になれば、1次予選の勝ち
抜きさえ覚束なくなってくる。

◎ど~すんの、ど~すんのよ、オーレ!?
ライフカードはないんだぜ!