理想の上司・純一課長

31：腕立て100回、そのあとグランド100周じゃけんの！

こっそり研究所の「所長」でもある、純一課長。
もちろん“こっそり”なので、仮名ですが。

なぜ純一かというと、いろんな意味で石田純一に似ているから。

サラサラヘアーなところとか。モテ具合とか。
違うところは、誠実なところと靴下を履いているところ。

そんな純一課長は、僕の自慢の上司だね。
僕が自慢することでもないけど。

すごく頼りになるんだけど、どこかちょっと頼りない。
だから部下はちょっと頼りながら、がんばって助けてあげたくなる。
うまいな～純一さん。

こーゆー人は、部下を伸ばすし女にモテるね。
いいな～課長。

あ、でも無理に真似しない方がいいよ。
僕も真似しようとして失敗失敗。

頼られるようにするとウザがられ、
ちょっと頼りないところを見せようとすると
果てしなく頼りなく、むしろ足手まといに…

ま、僕はどっちかっていうと
広島の達川タイプだからね。

試合に出れないほど猛練習させて
「これでええんじゃ！」
と、一人満足げに頷くタイプ。
江藤は出て行き、前田は呆れ、若手は潰れる、
そんな人生で～す

たったひとつの石鹸で

31：本気だから、やらない

先週東京、今日山形、来週中国、その次東京、さらに沖縄…
ワールドワイドに毎週出張が入っている僕は
ヒラ・島耕作です。

健康こっそり研究員として、健康になる「なんか」を
ようやく本格的に探し始めた、遅咲きのフリージア。
花言葉は「報われない恋」。うそ。

…と、いつもながら何の役にも立たない戯言で
お茶を濁して環境を汚す、地球に優しくない僕ですが
今日は、まいった！！

山形で純天然石鹸を作っているところに行ったんだ。
雑誌とかにも出ているから、分かる人もたくさんいるかもね。
別に隠す必要もないんだけど、基本コンセプトが「こっそり」なので
あえて公表しません。

そこの社長さんと二時間ほど話したんだけど…
我が人生で出会ったスゲー人ランキング
いきなり一位！！

いや～まいりました。本当にすごいね。
おもろくて人のいいオッちゃん風を装っているけど
この人、スゲー「分かってる」な～って感じた。
悪いこともいいことも。

純一課長と服部君（仮名）と三人で行ったんだけど、
この人の作る石鹸なら、絶対安心だとみんなが思った。
けど、そこで商談は決めてこなかったんだ。

「まだ、この商品をやるには、うちらは未熟すぎる！」
純一課長がこんな決断するのは初めてだ…。
でも僕も服部君もそう感じてた。

こんなに考えさせられる「モノ」に出会ったのは初めてだ！

いつかこの人と一緒に「なんか」を作る時がきっと来る。
我が研究所は、ただイイモノを作るだけじゃないんだ。

あ～なんか燃えてきた！！

宝じゃ！宝の山じゃ！！

30：坊やよい子だねんねしな

昨日は東京ビッグサイトに出張。
「ギフトショー」っていう展示会に行ったんだ。
何百ってメーカーさんが商品紹介する展示会だよ。

いや～新しい商品がいっぱい見れて楽しかったな～

こういう展示会って、ミョーなテンションになるから
見るもの全てが宝物に見えちゃうんだよね。
そいで山のようなパンフやサンプル抱えて、翌日会社で見せると、
「なんだ、これ？」って言われちゃうんだ。

あれほど輝いて見えた金塊が、実は木の葉だった…
あれほど美味だったごちそうが、実は馬糞だった…
狸に化かされた旅人の気持ちになっちゃうんだ。毎回。

いや、ひょっとしてギフトショー自体
本当はなかったのかも知れない！？

ビッグサイトと思っていたのは、実は廃墟だった！？
あのたくさんの人たちは、実は骸骨だった！？
このパンフとサンプルの山は、実は馬糞と犬の糞なのか！？
そういえば、なんか臭い気がする！！

もう、誰も何も信じられん！！

僕に出来ることは、まだ宝物に見えている今日明日中に
速攻で報告書を書き上げることだ。
そして村長に提出して、こう言われるんだ。
「お前は一体、何しに行っただ！？」と。
そして僕は頭に木の葉を乗せたまま、こう言うんだ。
「これはダイヤの原石ですだ！！」と。
ただの石ころを抱えて…。

いいないいな、人間っていいな

中年デンデケデケデケ

29：自分を憐れむ詩

いや～ひどかった。
久しぶりにバンド活動再開したんだけど。

当日の昼にいきなり決定という、事前の不手際もひどかったが
スタジオもひどかった。
入った瞬間、「ド、ドラムが、無い！？」
なぜか解体されてそこらに散らばっていた。
…組み立てろって、こと？その過程を楽しめと！？
不可解な過剰サービスに戸惑う。

さらにこのスタジオ、異常に暗い！
ボーカルの顔がよく見えない。
「お前、誰だ！？」
敵味方の区別がつかず、危うく同士討ちに。

しかし最もひどかったのは、他でもない僕たちだった。

ドラムはスティックを忘れ、ギターはシールド（コード）を忘れ
ボーカルは歌詞を忘れ、僕は曲のほとんどを忘れていた。
そして全員、一時間立ち続けることすら、出来なかった…。

いや～ひどい。ひどすぎる！自分にがっかり。
ロックってなんだ！？これが大人になるってことか！？

そう思うと、ストーンズって、すごいなぁ～。
うちらは還暦までロックできるんだろうか？

バーボンの代わりに青汁を飲み
ドラッグの代わりにコエンザイムを飲む
夜は９時に寝て朝５時に起きて胸いっぱいに
深呼吸し、朝日に願う今日の健康…ロック・オア・ヘルス！

悪魔に魂を売ってロックを得た僕が
いまやギターを売ってフットステッパー買いそうです。
おそるべし、健康！！

長靴を履いた鬼（鉄板入り）

28：もう二度と行くもんか

土曜は会社の飲み会。

長距離車通勤の僕は、例の如く「足」。
一滴も飲まずにハイテンションで宴会に参加する辛さ、
わかりますか、部長！？

せめてまっすぐ家に帰って早く寝たい。
一次会が終わり、こっそり逃げようとする僕を
鬼の形相で走って追いかけてくる影が一つ。
部長だ。

「（当然）送って（送れ）くれる（帰ったら）よね（殺す！）」
完全に開いた瞳孔の中に、修羅を見た。
いや、お金ないし、今日は早く帰りた…
「俺の長靴の中に、何が入ってるか、知ってるか！？」
…知らねーよ
「鉄板だ」
そう言って突然、カラオケ屋のドアをガンガンと蹴り始める赤鬼。

仕方なく長靴を履いた鬼を連れてボックスへ。
本日二回目の「そして神戸」を聞かされ
身も心もボロボロになった頃、ようやく解散。
外に出てびっくり、大雪で真っ白。

さ、部長、かえりま…ん？…だれ、この人！？
知らないおばさんが一緒に車に乗ってきた。
どうやら工場のオバハンらしい。勝手に乗り合いタクシーにすんな！
赤鬼改めスネークヘッドの密航船と化したマイカー。

ま、しょーがない。で、オバハン、家どこ？
「あ～…土手の下」
ふざけんな！！…酔っ払いを乗せたタクシー運転手の皆さん、
本当にお疲れ様です。

その後、3回続けて右折させられたりしたので、
みんな雪の中に放り投げて帰りました。
月曜日、みんな来ていたのでよかったです。

男と女と新聞と洗剤

27：漁夫の利

久しぶりに「新聞勧誘」の王道を見た。

例によってY新聞。
じゃーなりずむとは！？
なんてことより、とにかく件数獲得に必死なおっさん。
「半年でいいから！その後元に戻してもいいから！とりあえず半年！」
…この人、女性を口説くときもこのスタイルなんだろうなー
「一回だけ、一回だけでいいから！飲み行こ！ね！何にもしないから！」
みたいな。

さらに必殺技を繰り出すおっさん。
「ね、お隣さんには内緒だよ。あんたのとこだけ洗剤3つつけるからさ」
出た！！たぶんお隣は5つもらっている。

この時代、頑なに「洗剤」を配り続ける、その意図はどこに！？
未だ高度成長期なのか、この業界は？
洗剤と新聞。何か業界癒着でもあるのか？

だいたいエサで釣ろうという、その気持ちが大っ嫌いだ！！
でも、ビール券と洗剤は大好きなので、半年契約しちゃいました。
勝利の笑みを浮かべ「はい、いっちょ上がり」
みたいな顔して去る、おっさん。

ごめん、おっさん。
たぶん一月後に解約する。
そしたらまた、洗剤もって来ておくれ。
このペースで繰り返せば、結果半年とったことになるじゃん？

「貢がせる」って、こーゆーことか？
男と男のラブゲーム、狐と狸の化かし合い。
低レベルな駆け引きだが、一番得してるのは
僕でもおっさんでもなく、洗剤会社であろう。（たぶん）

ホワイトボードアレルギー

26：ｆの悲劇

またホワイトボードアレルギーになったんだ。

前もそれをきっかけに風邪ひいて、ひどい目に遭ったんだ。

ホワイトボードアレルギーの人って、いるのかな？
会議とかでホワイトボード使いますよね。
びっしり書き込んで、消すときに出る、ペンの粉みたいな奴。
あれでやられる。

しばらくすると、のどがヒリヒリして熱くなる。
鼻がモゾモゾしてかゆくなる。
それをほっとくと、風邪を引く。

これがホワイトボードアレルギーです。
名前は勝手につけました。

今回はすぐに医者行ったから、ひどくはならなかったけど
あれ以来、なんか調子悪いんだよな～。

ねむい。とにかくねむい。

ナルコプレシーか？仕事中、気がつくと画面いっぱいに
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ぉわあ！！
は、墓場！？

ｆが墓標に見えて背筋が凍ってその瞬間、腰を痛めた。

ふんだりけったりで今日も元気に早く寝ます。