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ゆったり山登り

北海道で暮らす自然が好きで、山登りやカヌーを楽しんでいるのんびり者です。
日々の自然や人との触合いを書いて行きます。

角幡唯介氏著「雪男は向こうからやって来た」を読んで

2012-01-12 17:40:07 | 感想
雪男(イエティ)と聞いただけで胡散臭いものを感る。当然であろう。これが普通の感じ方である。
ところが氏はドキュメンタリー作家である。地元北海道芦別市出進の作家でもある。
そしてドキュメンタリー作家としての実績もあることを背表紙の紹介で知ったから読んでみることにした。
こういう云い方をしながらも私には好きな分野でもある。
そして、驚いたことに日本だけでも有名な登山家が目撃(足跡を含めて)しているのである。もともと発見場所が5000m以上の高山での発見であるからそれなりの技術が無ければ行けない場所である。
その人達の名前を見て雪男(イエティ)に関して考えからを変える必要があるのではないかと思えるのだった。
角幡氏が探検隊に同行しての体験談であるから最後はそれなりの結果の報告があるとの期待もあった。
高橋義輝氏を隊長とする3回目の探検隊である。場所はダウラギリⅣ峰(7661m)に向かう途中のコーナボン内院氷河迄の尾根筋での探索であった。
結局、足跡らしきものの撮影だけに終わり姿の映像はなく、無念に思った角幡氏だけが引き返して捜索を続けた。
私の期待に反して足跡さえも見つけられず肩すかしの感はあったが巧みな話運びに引き込まれ作者の力量には魅せられるものがあった。
結論として氏は足跡に関しても雪男と断定できないと結論を出しつつも自身が存在を信じて引き込まれていくだけの選ばれた人間ではなかったとしている。
ドキュメンタリー作家らしい沢山の聞き込みを行っている状況が真実を正しく伝えていて納得の結論である。

ここに雪男に係わった登山家を載せておきます。
《雪男らしき動物を目撃した人物》
 芳野満彦 日本人で最初にアルプス三大北壁ひとつ、マッターホルン北壁を登った登山家。1971年ダウラギリⅣ峰で雪男らしき動      物を目撃した
田部井淳子 登山家。エベレスト女性初登頂者。シシヤパンマで雪男らしき影を遠望する。
 小西浩文 登山家。ヒマラヤの8000m峰六座を無酸素登頂。ヒマラヤの寺に滞在中、雪男らしき動物に遭遇する。
 鈴木紀夫 ルバング島で残留日本兵小野田を「発見」した冒険家。1975年に雪男らしき動物を目撃する。その後五度も捜索を      続け,最後は雪崩に埋まり死亡した。
 尾崎啓一 鈴木の前年に同じコーナボン谷で雪男らしき動物を目撃する。
 
《その他の関係者》
 今井通子 1975年、コーナボン谷で雪男らしき足跡を目撃する。女性初のヨーロッパアルプス三大北壁を登頂者。
 小松幸三 登山家。コーナボン内院氷河で謎の足跡を撮影。山田とともにマッキンリーで遭難した。
 

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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けっこう。 (あっけ)
2012-01-13 08:11:03
けっこうイエティに関わった人が日本人にもいるんですね。余計な話かも知れませんが・・・雪女もいればいいなあとか思います。
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けっこう (スー)
2012-01-13 20:34:05
あっけさん
雪女はなんだか怖いような気がしますが。見たら殺されるのでしょう。
それに雪男の方は身長が150cm位がほとんどの目撃談ですからちょっとイメージが違うと思います。
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