日本画家・伊賀晶子

日本画家伊賀晶子の山口での創作活動について。

母が逝きました。

2021-01-24 19:44:49 | 個人として
数日前に母が逝きました。
緩和ケアで先生や看護師さんたちによる手厚い看護と子ども達に見守られる中で痛みや苦しみを最小限に済ませられたこと。去年の夏緊急入院してから半年の間の半分は希望した自宅でいつも子どもの誰かと過ごせたこと。
叶えられない夢もあっただろうけど、それでも好きな人と添い遂げ、3人の子どもを育て上げ、好きなように思い切り生きたこと。ベッドに寝たきりになっても最後まで自分の足で立って生きようとしたこと。人がどんなふうに老いて死んでゆくのかを最初から最後までわたしに全部見せてくれました。

わたしがこの世界で最も尊敬する女性は母です。
大好きです。お世話しながらかわいくて、、でも、その凛とした姿に畏敬の念を抱いていました。

母が逝き、お通夜、お葬儀、、と済みましたが、まだ数日しかたっておらず、今もそばにいる気がします。
思い出に浸る暇もなく明日から猥雑な諸々の手続きにかかります。

母が生きているうちにもっとちゃんとした画家になりたかったけど、間に合いませんでした。
あと数日かもしれないとわかりながら病室で母を描きつつ、全然描けなくて、、
自分の怠けてきた腕を呪いました。わたしは今までいったいなにをしてきたのだろう。
もう遅いかもしれないけれど。
今からもっとたくさん描いて描いてもっともっとよい画家になりたいです。

土曜画廊は今月いっぱいはお休みして、来月6日より再開する予定です。
今後とも伊賀晶子と土曜画廊をよろしくお願いします。

画像はお葬儀の直前にスケッチした母です。






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