紫色の帰郷
眠らない夜の街のネオンが消える頃 帰る人と出かける人の交差する 駅のホーム 必ず列の先頭に並び 必ず二人掛けの窓際の席に座る 何もしな...
あなた次第
行き先はあなた次第 どこで降りようと あなた次第 ...
あこがれ
すてき・・・・ はやくおとなになりたいな わたしは・・・ あの日にもど...
年輪
秋のこもれびにつつまれて 静かに景色と対話する背中 瞳に映る景色が筆を動かし 白いキャンバスに命をふきこむ ...
ちっぽけだよ
どんなに頑張っても 空の広さを変えることなんてできないんだ ...
美しくも不気味な夜明け
10月25日の朝 いつものように起床して まずカーテンを開けると お空がピンクでした これから空がすごい事になりそうだと思い カメラを準備している...
ためいきの水たまり
空があんまりきれいだから コスモスたちが 小さなため息をつく ため息は空にのぼり 羽衣みたいな雲になる ...
おばあちゃんの誕生日
私のおばあちゃんが ひとり目の夫を脳溢血で亡くした時は まだ20代 二度目の夫は戦争で亡くしました 戦後の貧しい暮らしの中で 4人の子どもを育て上げたおばあちゃん あま...
シャボン玉とばそ
木枯らしの吹く頃に なぜかシャボン玉 願い事をこめて 息を吹き込めば 北風にさらわれて あっという間に はじけて消える ...
悔し涙の夕暮れ
仕事でミスして おこられた 誰のせいでもなく 自分のミス この年になって わざわざ新しい事に挑戦して失敗して 自分よりはるかに若い子に 頭を下げる ...