☆つる姫の星の燈火☆

小さな灯り   つる姫の星の燈火 最終回  嘘!

さて、大船駅からすぐの大船観音様に向かいます。

観音様は小高い山の上。

この上り坂が存外きつく、平坦な道ならどんどん行ける私も、もはや滅法坂道に弱い事を認識。

上りは階段の方が楽です。

坂道の後に階段を上ると白い美しい観音様登場。

ふっくらとした頬とぷっくりとした唇。この目が開いたらさぞかし大きなお目目でしょう。

若干二重あごでしょうか。

この観音様は中に入る事が出来ます。

この時点でまだ朝の10時。人はほとんどいなくて、前を一人の外国人女性が歩いていました。

その彼女、中にはいる時に靴を脱いで、傘立ての中にその靴をいれようとしてました。

日本では部屋に入る前に靴を脱がなくてはいけない、と教わっていらしたのでしょう。

私はとっさに<英語>で「脱がなくていいんですよ」と声をかけました。

何十年ぶりの英会話。その英語が正解だったかどうかは定かではありませんので、何と言ったかは秘密です(激爆)

でも、伝わった事は確かです。アーメン。

中にも、穏やかな顔の観音様の像がありました。

何故半身なのでしょう。そう言えばカープは昨日も阪神に勝ちました。

千体仏と呼ばれる、太平洋戦争や原爆の犠牲になった方々への供養と平和への願いを込めた仏像が並んでいました。

これらは植草等雲さんという彫刻家の方が、戦後50年から始めた活動で、一般の方が参加して彫り上げたものを奉納してあるのだそうで、今では1300体以上もあるとか。

私はこの活動にぜひ参加したいと思いました。

チラシを持ち帰りコンタクトを取らせていただき、早速来月講習に参加することになりました。

実は私、仏像を彫ってみたいとずっと思ってて、機会を探していたのです。

お大師様のお導きと感じ、戦争の犠牲者の慰霊という事も込めて彫る事が出来るのをとてもうれしく思います。

来月末には出来上がると思いますので、お楽しみに。一番楽しみなのはあたくし。

二体彫って一体は奉納。もう一体は自分で持っておくのだそうです。

 

さて静かで穏やかな観音様の胎内から外に出て、通路の脇に植えられた可愛い花たちに目を落とします。

いまにも開きそうな蕾。なんてかわいい様子でしょう。

これが次の段階

そして、これが開いたお花♪

黄色いお花は元気をくれます。

下のは何の花でしょう。

白っぽい葉の中に紫っぽい小さなお花の集まり。

横から見るとこんな花です。初めて見ました。

薄紫の花の中に小さな虫さん。

なんてかわいい命なんでしょう。

これは、なんとかいう花なんですが忘れた。

やさしいお顔の観音様の下で、心がとても穏やかになり、花たちに癒され、観音様に見送られて階段を下りました。

このお寺には原爆の慰霊碑などもあり、原爆の火が灯されています。

8月6日原爆投下。そして15日に終戦。

戦争が終わって、原爆で亡くなった叔父の遺品を探して家の辺りを訪ねた方が、まだくすぶっていた火をカイロに入れて持ち帰り、その火を仏壇に燈し、それを囲炉裏などに移して絶やすことなく守り続けて来られた火を分火してもらったものだそうです。

す。

http://www.oofuna-kannon.or.jp/07genbaku/index.html 

 

そのわきには、原爆でケロイド状になった瓦なども置いてあります。彫ってあるのは沢山の鶴です。

先日のオバマ大統領のスピーチを思い起こしながら、手を合わせました。

この火種は「怨念の火」とも名づけられていて、犠牲者の方や関係者の方の人の心の中には、綺麗ごとでは済まない事も沢山あると思いました。握手を交わしたり、抱き合ったりするまでには沢山の葛藤もあったと想像します。

しかし、核や戦争のない世界を目指すことを、綺麗ごとだとか、甘い、と否定する人たちがいる事はとても悲しい事です。

たとえ無限に遠い理想の未来でも、そこを目指して一歩ずつ進むことが大事だと思います。

怨念の火。

怖ろしい響きですが、この火がこれからは人々の心にやさしさの灯りを燈す火種になればいいな、と思いました。

戦争の事を考える時間にもなったのですが、この大船観音様自体も戦争のために制作が何年も中断して、やっと完成した観音様だそうです。

これからは、車窓から見かけるこの観音像を今までとは全く違った思いで見ることになりそうです。

ハリボテなどと思っててごめんなさい。

むらさきの花、心が落ち着きますね。

 

私はこの日、まだまだ学ぶ事が沢山ある、と改めて思い、大船に戻るバスの中で見つけた答えとともに胸に刻んだのでした。

お大師様、ありがとう。大船で電車を降りて青蓮寺に行こうとしなければ、この出会いはなかった。

宗教の奥義を詳しく学ぶ事はしなくても、どの神様や仏様の願いもきっと同じなのだ。

決して、人々が憎しみ合い傷つけあって生きる事を望まれてはいない。

怨念の火が慈悲と優しさの火に包まれて行く事を願い、そのために小さな灯りを燈そう。

そう思った梅雨のある日でした。


奇しくも昨夜、その大船観音はキャンドルナイトたっだようです。

観音様のお顔がキャンドルに照らされる様は、きっと素晴らしいでしょうね。

 

今日の言葉

明日死ぬと思って生きなさい

永遠に生きると思って学びなさい  ガンジー

 

素敵な一日になりますように

感謝 合掌

つる姫

 

長くなってすいませんでした(轟爆)

つる姫の星の燈火はまだまだ続きます。


私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。

コメント一覧

つる姫
Yoshicoさま
気にかけてくださってありがとうございます。
機会がある時で結構です。
お大師様、観音様がくださったご縁です。
その大船観音も美子さまからのご縁でもあるので
重ね重ね感謝感謝です。
絵も彫刻も一筆、一彫、老眼に鞭打ってがんばります。
Yoshico Hino
http://dimples.main.jp/
ご近所の例の仏像を彫られる方にお願いしてあるのですが、
なかなかお会いすることができないのと、
彼女が最近その先生のところに行ってないらしく、
気にかかっておりました。

ご縁ができるものなのですね・・・
早速彫りはじめられるのですね・・・
よかったです!
つる姫
Yoshico様
美子さまにも感謝!の間違いです。スマホでかくと違う変換 に手があたりますなあ。汗
つる姫
Yoshico様
そう、美子さまのブログで中に入れる事を知ったのです。この日訪れたのもそれをよんだ記憶があったからでもあるので美子さまにも感じるです。仏像もまずはここで彫ってみますね。
Yoshico Hino
http://dimples.main.jp/
ワタクシも大船観音はでっかいな~だけでしたが、今年初めて訪れました。
これね。
http://blog.livedoor.jp/dimples/archives/2060511.html
年頭に訪れて良かったと思いつつも、つる様のようにいろんなことを感じずに終えちゃった自分、反省。
ガンジーの言葉が身に沁みます。
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