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☆つる姫の星の燈火☆

すごいよ、日本画 そして母は弱し 

昨日は菱田春草の絵画展を観てきました。

それにしても日本の絵画は実に素晴らしい。

幼い頃から絵を描くことは好きでしたが、若い頃には絵画展なぞにはほとんど出向いたことがありません。

絵画教室に通い始め、よい絵を沢山観た方がよいと思うようになりましたが

人気の絵画展に行くと、周りの人たちの話していることがとても気になります。

皆さん沢山の絵画を観ていらっしゃるみたいで、観ただけでこれが誰の絵とか

誰かの絵に似ているとか、この描写が素晴らしいとか。

私は、学校で習った有名な人の名前などはなんとなくわかりますが

詳しい事はさっぱりわかりません。

ただ自分がその絵を好きか嫌いか、興味があるかないか。

絵を描くようになった今はそんな絵を描きたいか描きたくないかってことだけ。

絵の良さなんて全くわからないんです。

とてもお恥ずかしい話です。

 

昨日観た春草さんの絵は本当に大好きな部類でした。

身近にある草や花、そして名前の分かる鳥。

猫好きな私は黒い猫の表情につい表情ががゆるみました

朦朧体と呼ばれる技法は、日本の風景の素晴らしさを十二分に表現していると思いました。

あまり語るとぼろが出るというか、知識のなさを披露するようなものですが

日本画を描いてみたいとマジで思いました。言い方軽すぎですが。

 

日本画を観るとき、私は日本に生まれてきたことをとても幸せだったと感じます。

日本のしがらみやなんやかやが嫌でアメリカに憧れて渡米した事もありますが

だからこそまた、日本という国の素晴らしさにも気づくことが出来ました。

いやしかし、それは今このニッポンという国が大好きという事とは全く違います。

私の好きなのは日本の自然、原風景とか、昔風の日本人堅気です。

 

昨日、「絵はその場に行かなくても、実際に見なくても描ける」なぞと言いましたが

昔の人は実際に見たことからしか、絵は描けなかったんですよね。

鳥の絵など見ていると、私なんかはネットで沢山の画像を集めて描きますが

昔は自分の目で見てしか描けなかったから、特にどうぶつなどの細かい描写は

余程の観察力でないと描けないですよね。

 

同じチケットで「所蔵作品展」を観ることが出来ました。

これもまた素晴らしい作品ばかりでしたが、藤田嗣治さんの戦争の絵を前にした時

私は思わず泣きそうになりました。

描かれている人たちの一人一人の表情が今も目に焼き付いています。

私は戦争を体験していませんし、そのような究極な状態に置かれた経験はありませんが

そう言う状況の時

怒りや痛み恨み悲しみなんかより、もっともっと、想像もできない脳の状態。

逆に無表情な人々の顔を一つ一つ観ていると、自然と涙がこぼれてしまいました。

その巨大な生々しい絵を目の前にして、私は戦争の時代に、どこかで生きていたように感じました。

それは20代の後半に沖縄に行って、ひめゆりの塔を訪れた時にも感じたことです。

あの時は鳥肌が収まりませんでした。

 

藤田嗣治は生きている間に日本社会から認められることはなかったと聞きます。

戦争画に関しては、沢山の事を語るより彼の絵を観てほしいと思いました。

あの絵たちは、戦争に対する国民の士気を上げるために描かされたと聞きました。

今の私は、過去の出来事に涙するしかありませんが

戦争真っ最中にあのような絵をみせられたら

士気が上がるというより、恨みや悲しみが増すだけじゃないかな。

想像するだけですが。。

戦争は絶対反対です。

勝っても負けても、戦争を肯定する要素はひとつもないって、私は思います。

いつものように話がずれずれですねえ。

 

そんなこんなで、奥深い刺激を受けた昨日でした。

日本の原風景とは、かなりほど遠い私の絵ですが

きっとそのうち細胞のどこかに刻まれて残っている記憶から

日本のどこかの風景を描く日が来るような気もします。

しかし素晴らしい絵を観すぎて

何だか逆に絵を描く意欲も少し薄れてしまった感がなきにしもあらずな今日ですが

そうそう今日はハロウィン。

 

玄関先のゴーヤはもう花も実もありません。

実はしゃくとりむしくんのために少し残してありましたが

食べつくされています。

葉っぱはまだ緑なので、そこにかぼちゃのイルミを飾り、夜には点灯しています。

今日が終わったらイルミもゴーヤもきれいに取り払って、今度はクリスマスバージョンまで

しばらくラティスをさっぱりとさせておこうと思ってます。

今日はまた一つお願いがあります。

下のブログを読んでいただき、考えに賛同された方でFBをお持ちの方

よろしかったら一票投じてやってください。

http://world-jumper-kenta.at.webry.info/

この文面だけでは、趣旨が見えない感じですが

行先は途上国、つまり危ないような所ばかりです。

単に観光でメジャーな土地を訪れる方が私たちには安心と言えば安心なのですが

敢えてそう言う場所を選ぶには、彼なりのコンセプトがあるんです。

その辺をこの記事の中でもっと書いてくれたらよかったかな。

先日の動画を観てくださっていたら少しは感じてもらえるものがあるかも知れません。

そんな事で、こんな私だって脳天気なだけではないのですが

信じて応援するしか他に道はありませんね。

来月から一か月間、私がどんな思いで過ごすのかと思うと今から魘されます。笑

どうか私をビールに誘ってください。ちがうか~!

 

さてまたまた週末がやってきました。

月曜日から4連ちゃんお出かけで、とても素敵で充実した一週間でした。

皆様も1週間お疲れ様でした。

素敵な1日をお過ごしください。

ご訪問ありがとうございます。

感謝をこめて

つる姫


私の好きなものは笑顔。笑顔は世界を救うと信じるつる姫のブログです。

コメント一覧(10/1 コメント投稿終了予定)

つる姫
ブライトあいさん
いつもありがとうございます。
日本の常識とはちがう国。
アメリカを旅した時にも感じたとは思いますが
まだまだ違う世界が沢山ある。

いつも言っている事ですが
冒険家は無事に帰ってこそ、なんぼです。
苦難やアクシデントはつきもの。
武勇伝になるかならないか、それは運もあるとは思いますが、元気に帰宅してくれる、それだけで
私自身は他に何も求めません。
正直最悪の場合を想像したらあきらめるしかないし
信じてただ待つだけです。
本人はそんな大げさに考えていないと思います。

待つ役目、早く誰か変わってくれないかなあ(笑)
まだ先に色々あると思うけど
ちょっと疲れちゃったなあ。。
ブライトあい
いい旅となりますように!
前進あるのみと進めれるのは若さの特権でも
あるのでしょうね。

つる姫さん同様とても勘のいい息子さんなので
その直感を大切に、
柔軟な姿勢で旅を楽しまれますように!

日本人の常識が常識でない国も多いので
いろいろといい体験になりそうですね。

お元気に帰宅されますように!


つる姫
朝のみそ汁さん
ありがとう!
そうなんです全くその通り。
私が伝えるたった一つだけの約束は
絶対に無事で帰ってくること、それだけです。
みそ汁さんのメッセージ彼に伝えます。
一人で出来る事なんてない。
私の友達もみんな心配と応援をしてくださってます。
本当に有り難いです。
朝の味噌汁
ご心配ですね。
彼のブログ、読みました。
さぞご心配な事と思います。
「出来ない理由を並べるよりは出来る方法を一つ挙げる!」
これは昔先輩が私にくれた言葉で、今でも心においておりますが、それも元気だからこそ言えることです。旅行中、くれぐれも健康にご注意ください。
一つだけ、「無理」と「無茶」は違います。
多少の無理は必要かもしれませんが、決して無茶な事はしないようにと。
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